明るい悩み相談室PREMIER(320)〜凝り固まる〜  がりは

  • 2019.01.31 Thursday
  • 22:58

明るい悩み相談室PREMIER、本日の担当医がりはです。

こんばんは。

今日はどうされましたか?

 

「最近、身体が凝り固まっていて柔軟やマッサージをしても治りません!」

 

ほうほう、わっかりますわっかります。

加齢による老化、社会的ポジションの変化によるストレス、ライフステージの変化によるストレス、多忙化による運動不足、デスクワークが続くことによる姿勢の固定化などが作用して凝っていらっしゃるのではと思います。

大変ですね。

お察しします。

大変というのは大きく変わってる時期だと言われます。

正解のないこの時代、逆に言うとすべての変化は正しいのです。

つまりあなたは多くの正しいことを積み重ねておられるのではないでしょうか!

ありがとうございます。

 

私は肩こりがひどくて、肩こりの問題は長らく世界共通の問題だと思って自らを慰めていたのですが、大学の時の同窓生のマシューというオージーに質問されて目が覚めました。

「ところで君のいうてる『肩こり』て何?」

あれこれと説明したところそれはshoulder ache、backacheっちゅうねん、だって痛いんやろ、と言われました。

いやー、張ってるとか重いっていう感じもあるんだけどね、と言うと「オー!確かに!そんな気がしてきたわ。」というので、2m近い彼を座らせ軽くマッサージすると確かに凝ってまして。

「生まれて初めて肩こり経験したわー。余計なことを教えてくれて俺の幸せを減らしてくれてありがとう!」

と妙なお礼を言われました。

彼にとっては未知の体験をすることによる効用の方が肩こりの辛さよりも大きかったですよ、たぶん。

あなたはその凝り固まりを多くの人が理解していて、しかも日常的には体験していないと考えておられるかもしれません。

でも、肩こりを認識していない国の方がもしかすると多数派なのかもしれません。

凝り固まるなんてレベル、一生知らない人の方が多いのではないでしょうか!

日々、貴重な経験を日本代表として積み重ねて頂いてありがとうございます!

 

悩みが解決しない?

このグローバル時代、日本でだけで悩みを解決する必要はありません。

肩こりを知らない国に行って、肩こりのことを忘れちゃうってのはどうでしょう。

日本語を忘れれば肩こりとオサラバできますよ!

ついでにあなたを悩ませる加齢による老化、社会的ポジションの変化によるストレス、ライフステージの変化によるストレス、多忙化による運動不足、デスクワークが続くことによる姿勢の固定化なども置いていってしまいましょう!

 

※明るい悩み相談室PREMIERではあなたのお悩みを受け付けております。

 

ブログにコメント、投票時にコメント、ハッガリーニにメール、電話、伝書鳩、のろし、などの手段でどうぞ。

ちなみに投票時のコメントでのお悩みには必ず回答いたします

 

(テーマ「ポジティブ」)

【テーマ】おもちゃレビュー Mr.Indigo

  • 2019.01.31 Thursday
  • 19:32

 

世の中には無数のおもちゃがある。それらは多種多様かつ玉石混淆であり、どれを選べばよいのか迷うということもあるのではないだろうか。

中でも、知育玩具は長い間使うものであり、子供の発達に影響を与える可能性を秘めている。知育玩具を通じて子供の適性に気づくこともある。子育てにおいて避けて通れないアイテムと言えるだろう。

そこで、子育て中の方や今後子育てをする方のために、我が家にある知育玩具をいくつか紹介させていただく。ぜひ参考にしていただきたい。

なお、各項目の後半には我が家の家族との関わりを記載している。詳細は以下の通りである。

[姉]7歳。なぞなぞ、クイズ、しりとりを好む。飛行機が飛ぶ原理や雪が降る理由など、理系的な質問を繰り出すことも。

[妹]3歳。記憶力にすぐれ、物の名前や歌詞はあっという間に覚える。既に20程度までの数を理解している模様。

[父]39歳。大卒の頭脳労働者。昔は賢いと言われていたらしい。

[評価]父の独断と偏見による短評。

 

◼にほんごえいご なまえずかん(推奨年齢0〜6歳)

いわゆる「音の出る絵本」。専用のペンが付いていて、絵をタッチすると単語が読み上げられる。ジャンルは自然や日常生活など多岐にわたり、動物の鳴き声や乗り物の走行音などもある。単語は日本語と英語が併記されていて、設定を変えると英単語の勉強も可能。クイズ機能もあり。

[姉]1歳の頃に買い与えるも、今一つ食いつかず。妹がはまってからたまに遊ぶようになった。

[妹]1歳半くらいで猛烈にはまり、1人で黙々と遊んでいた。

[父]面白いとは思うが、すぐ飽きた。

[評価]機能が多く非常に完成度が高い。物の名前を理解する必要があるので、楽しめるのは1歳半くらいからか。英単語も勉強できるので、小学生も役立つはずだが、表紙に「0さい〜6さい」とあるのはマイナス。もったいない。

 

◼ミッフィー キューブもじあそび(推奨年齢3歳〜)

立方体の積み木。6面のうち1つには単語と絵(例えば「う」は「うさぎ」)、が入っていて、残りの5面にはその行の文字(「う」なら「あ」〜「お」)が大きく記されている。濁音、半濁音なども対応。なぜかサイコロもある。

[姉]しりとり遊びをするなど楽しんでいたが、特別に好きというほどではなかった。

[妹]まだこれから。ひらがなを覚えてきたので、そろそろはまるかもしれない。

[父]マニアックな固有名詞を作るなど楽しみはあるが、実家と違い理解者がいないので、積極的に出すことはない。

[評価]1つのひらがなが複数の積み木に入っているので、子供が知っている言葉ならほとんど作れる。言葉遊びが好きな子供には特におすすめ。平仮名が読めないと面白くないので、3歳〜というのは妥当。

 

◼ピタゴラスつみき(推奨年齢1歳〜)

マグネットが付いたプラスチック製の積み木。立方体、直方体、円柱、三角柱など形のバリエーションが豊富で、さまざまな形を作ることができる。

[姉]2〜3歳の頃はいろいろ作っていたが、5歳くらいから遊ぶことが減った。

[妹]あまり遊ばない。姉がめったに出さないからかも。

[父]大人が楽しむには単調過ぎる。

[評価]シンプルながら多様な形を作れるし、色が原色主体でカラフルなのも良い。しかし立方体のブロックは6面中3面しかマグネットが付いていないため、一目作れそうなのに作れない形もある。ひたすら縦に積み上げることができないのはマイナスポイント。

 

◼ハンナブロック(3歳〜)

平面図形の辺にマグネットが付いていて、くっつけて平面立体問わず多様な形を作ることができる。似た商品は多数あるが、我が家が買ったのはこれ。制作例が入ったテキストもあり。

[姉]面白い形を考えるのが好きなようで、いろいろと組み立てている。

[妹]立方体や正4面体など単純な立体は作れる。

[父]正20面体を作って1人で喜んでいる。

[評価]平面を組み立てて立体を作るので「ピタゴラスつみき」よりも奥が深い。しかし、マグネット部分が小さく磁力も弱いので、大きなものを組み立てるのは難しい。他社の似た商品の方がクオリティは良かったかもしれない。


 

◼立体パズル(4歳〜)

15種類の部品を使ってさまざまな多様な図形を作ることができ、全部をうまく使えば大きな立方体になる。テキストが付いていて、易しい平面から難しい立体まで多彩な問題が用意されている。

[姉]平面、立体ともテキストに載っている形は全てクリアした。

[妹]簡単な平面問題はできるが、難しい問題は手を出そうとしない。

[父]置いてあると立方体を作りたくなる。

[評価]部品が15種類あるので組み合わせが無数にあり、飽きることなく楽しめる。ブロックが大きく飲み込む心配もあまりないので、3歳でもおそらく大丈夫。それぞれ色が違い、どれを使うか色で指定できるのもありがたい。

 

◼カラフルキャビン404(6歳〜)

12種類の部品を組み合わせていくパズル。平面・立体とも完成形は決まっていて、テキストの問題にある配置をまず作り、残りの部品を使って完成させるというシステムになっている。問題は計404も用意されていて、易しいものから段階を踏んで理解できるようになっている。

[姉]4歳の時に買ったがさすがに難しかった。今はたまに遊ぶ程度。

[妹]まだ仕組みを理解していない。

[父]良い頭の体操になる。難しい立体問題はできないことも。

[評価]易しい問題なら5〜6歳でも大丈夫だろうが、基本的には小学生以上向け。図形が好きなら間違いなく面白いはずだが、そうでなければ厳しいかも。これは相手をする大人も同様。

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最後に私の考えを述べておくと、知育という目的があるとはいえおもちゃはおもちゃである。したがって、最も大切なのは楽しく遊ぶことであろう。

食い付かないようなら、しばらく置いておけばよい。時間が経てば遊ぶようになるかもしれないし、そうならなくても問題はない。そのおもちゃでなければならない理由など全くないのだ。

そのことを踏まえたうえで、知育玩具を使って楽しい時間を過ごしていただけると幸いである。

鉄の海(110) by Mr.ヤマブキ

  • 2019.01.31 Thursday
  • 00:00

 信じられません、と泣き叫んだTさんの娘。あれから、抑制の同意を口頭でもらっただけで、まだ会っていない。だが、そろそろ一度胃瘻についても意見をもらわなくてはならない。進むべき道が定まらず中途半端な医療が続くと、医療の恩恵を受けられなかったり、あるいは医療の弊害から逃れられなかったりする。

 Tさんの娘の都合で二日後に病状説明の予定となった。それはちょうど母の胃瘻の日だ。業務に余裕があれば付き添いに行こうかと思っていたが、父一人に任せることにした。付き添いといっても処置中は病室にいて、母が処置から帰ってくれば、麻酔から目覚めるのを待っているだけのことだ。仕事なのだから有休を取ってもいいが、Tさんの病状を考えれば一度話をしておく方がよいに決まっている。そう思うと、ヒロイズムなどないと感じていても、単なる仕事と割り切っているわけでもないことに気付く。

 

「この前お話ししたことについて、ご家族で話し合われましたか?」

「はい、母と話しました。やっぱり、せっかく良くなったのに、何とか頑張れないんでしょうか。胃瘻がだめならあのチューブのままにしておくとか、何か他の方法はないんでしょうか」

 

 経鼻栄養の継続はチューブの劣化や留置部位の潰瘍化などの問題で1ヶ月が限度だ。

 

「チューブは傷んできますし、潰瘍ができてきたりしますからチューブを継続するというのはおすすめしません」

 

 前回も同じ説明をしているが、医者失格と言わんばかりに激昂していた彼女が、選択肢の仔細まで覚えていないことは無理もない。

 

「胃瘻がだめというわけではありません。今のチューブは鼻から喉を通っているので違和感が強いです。そうした不快感を軽減できるという意味ではむしろ胃瘻の方が望ましいです」

 

 信頼を得る話し方をする場合、できるだけ話を遮らないことも一つの要素だ。Tさんの娘が話し始めそうかどうか表情を伺いながら言葉を続けていく。

 

「ただ、今は栄養を続けるために両手を縛らざるを得ない状況ですし、胃瘻をしても抑制を継続する必要があるかもしれません。そうなれば、ベッドに括り付けられて人為的に栄養を胃に入れられて生きていくことの苦痛があるかもしれない。それを覚悟した上で栄養をやっていく必要がある、ということです」

 

 何か言いたげな表情なので、間を置いて譲る。

 

「実は、先生、父に胃瘻のことを訊いてみたんです。そうしたら、うんって言ったんです。先生は以前、医療は本人の意思が大事だっておっしゃってましたよね。父もやりたいんだと思うんです。本人がしたいと言っているのにやらないということがあるんですか?」

【テーマ】思い出 Mr.マルーン

  • 2019.01.30 Wednesday
  • 18:30

記憶は本当にセピア色になるらしい。
むせかえるような米の香りが、旧い家独特のすえた匂いを打ち消さんばかりに漂っている。
外では近所や親せきの主婦たちがにぎやかに話しながらぱたぱたと立ち働いている。あの人たちの顔も声も名前も少しも思い出せない。
ごうんごうんごうん、と音を立てて中の物を回している機械を私はただ見ている。窓を開け放した座敷の奥には立派な仏壇がある。畳はひんやりと冷たく、外の風が時折吹き込んで寒い。
ディズニーキャラクターのプリントされた赤いトレーナーの上にどてらを着せられて、切りそろえたおかっぱ頭の、まだ小さな私、これは何歳の頃だろう。
曽祖母が、その機械のわきに座ってしわだらけの手でしゃもじを持ち、つきあがっていく餅の面倒を見ている。まだ元気だった頃の曾祖母。
私はじっとその様子を見ている。
その時曽祖母は私に何か話しかけていたと思う。あの人は私のことがとても好きだったから。私は機械に気を取られて曖昧な返事をする。何を、話していたのか。
最初は粒の粗い蒸し米が少しずつその形を失って、徐々にキメが細かくなりまっしろでつややかな丸い形になっていく。ドヨンドヨンと形を変えながら機械の中を回っている。小さな私はその様子をかたずをのんで見守っている。
もうええかいの、と曽祖母がつぶやくと、ちょうど素晴らしいタイミングで大叔母が入ってきて、せえのというやいなや粉をひいた板の上にそれを乗せる。機械の中にあったときはまん丸に見えたそれは思ったよりも粘性が低くて板の上でだらりと広がった。湯気とともに広がる馥郁たる香!なんて魅力的なんだろう。小さな私はまだ、これがこの世で一番、早々食べたくても食べられないとくべつなごちそうだということを知らない。
もうすっかりその気になっている私はあんこは?と聞いたが一つ目は鏡餅だからね、と言ってそのまま鮮やかな手並みで大きな塊と少し小さな塊に成形されていく。そうこうしている間に新しいせいろが運ばれてきて、餅つき機の中にどさりとふかふかに蒸し上がったもち米が供給された。
私はどこを見たらいいのかわからずうろうろしている。どこもかしこも興味があった。
ごうんごうんごうん、という規則的な音が響いている。
大人たちはお正月の雑事に忙しくて、あまり私に構っている暇はない。母はたぶん妹の面倒を見ているのか、ここにはいない。特に不満はなかった。餅つき機の動きを見ているだけで面白かったから。
次の餅がつきあがると、大叔母が板に置いた餅を小さくちぎって丸めていく。「〇ちゃんもやってみるか?」と言われるからうんとうなずいて、一回り小さくて不格好な餅を丸めていく。外から包むように丸めるんよ、と教えてもらうが手にべたべたとくっついてうまくできない。
それでもなんとか丸めた餅を曾祖母に見せに行く。上手にこさえとるわ、とほめてもらって小さな私は得意げにしている。
早々に飽きてしまった私に大叔母ができたばかりのあんころ餅をだしてくれる。つきたての餅はふんにゃりと柔らかくて温かい。冬の乾燥した空気であっという間に固くなってしまう前の、そこにいる者だけが相伴することができるほんの一瞬のごちそう。今ならあれが幸せそのもののような食べものだったのだとわかる。あんこや餅がくっついた口のまわりを曾祖母が優しくふいてくれる。
あの家も曾祖母ももうない。
もう本当にはあの餅がどんな味だったかも思い出せないでいる。

選手権 がりは

  • 2019.01.30 Wednesday
  • 00:00

はい!というわけでね、今回のお題は「選手権」なわけですけれども。

選手権と言えば「おーさこ半端な一手!そこでその突き捨ては入らんて!」でおなじみの全国高等学校将棋選手権大会がまず思い浮かび・・・ませんね。

すみません、正しくは「大迫半端ないって!あいつ半端ないって!後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん。そんなん出来ひんやん普通。そんなんできる?できるんやったら先言うといてやー!(以下続く)」でおなじみの全国高等学校サッカー選手権大会ですね。

大迫に二発決められて敗退した滝川第二ですが、あの動画を何度か見ると本当にいいチームだなあと思います。

特にこの嘆きのあと、監督が

「大迫すごいなあ。俺握手してもらったぞ。」

と言って受けをとっていたのが印象に残りました。

 

私は高校の時に将棋部とサッカー部の二足の草鞋を履いており、技術的に将棋が比較優位だったため(サッカーも愛してましたよ。)日程がぶつかると将棋を優先しました。

サッカーの高校選手権の予選は夏に行われます。

千葉県ではベスト16までの闘いが夏休みに行われ、ベスト16以降はちゃんとしたスタジアムで芝のピッチで行われます。

ベスト16常連のチームはそれぞれ芝での経験をしっかり積み、応援団が動員され、秋に臨んできます。

我々は試合前に三度ほど芝のコートを借りて練習して、「うわ!球が伸びる!」とか「思ったより転がる!」とか素朴な発見を重ねるなどしていました。

芝のピッチ、本当に気持ちいいんですよね。

上で勝ち抜きたかったら、上の環境を知って慣れておく必要がある、と痛感しました。

 

将棋の高校選手権は個人の部と団体の部があります。

私が出場したのは団体の部でした。

私は入学した時に潰れかけだった将棋部を叩きなおし、朝練、昼練、放課後は9時過ぎまで練習するスパルタ部活に変身させました。

顧問は弱い初段だったので私が引っ張り、ほぼ同じ力のメンバーが六名揃いました。

その結果団体戦の出場メンバー選考に苦しむことに。

みんな出たい。

三年生三名、二年生三名が有力でした。

誰が出ても千葉県で我々の力はずば抜けていました。

顧問は三年生三名で行こうと提案してきました。

我々はバカヤロー!とそれを拒否。

総当たりのリーグ戦で出場者を決め、私と同期のヤトさんと一個下のエムソンが勝ち抜けました。

誰が出ても勝つと思っていましたが、誰が勝ち抜いても傷がつくシステム。

それでも我々は大会までお互いを高め合いキレキレの状態で臨むことができました。

良いチームだったと思います。

千葉県大会のことはほとんど記憶にありません。


全国大会は準優勝した洛星に吹っ飛ばされてしまいました。

我々は全国大会の環境もレベルも知らなかったわけで、当然でした。

 

【テーマ「選手権」】

発達障害について考える Mr.Indigo

  • 2019.01.29 Tuesday
  • 00:00
仕事などでメールを送る時、ファイルの添付を忘れることがある。添付漏れのメールを受け取ることもあるが、頻度でいうと送ってしまうことの方が圧倒的に多い。
こういう失敗をするのは、たいてい何かに気を取られている時である。例えば、メールの文面を作成している時に誰かが話しかけてきたとする。
「Indigoさん、ちょっといい?」
「すんません、メール1本送ってからでいいですか?」
「了解」
そして手早くメールを打って送信。それでファイル添付を忘れてしまうわけだ。
どうも私はこうしたミスが多いようだ。ほかにも物をなくしたり必要な手続きが抜けていたりというようなことも少なくない。
 
近年になって、大人の発達障害という言葉がしばしば用いられるようになった。そのひとつにADHD(注意欠如・多動症)と呼ばれる発達障害があり、先述のような傾向はADHDの典型的な症例として知られている。
ADHDの特徴としては、不注意のほか多動性と衝動性が挙げられる。この2つも思い返せば身に覚えがある。子供の頃から落ち着きがないとか他人の話を聞かないとか指摘を受けてきたし、衝動的に金や時間を使うこともしばしばある。
また、ADHDの人はミスで叱責を受けるなどして人間関係に齟齬をきたすことが多く、抑鬱状態になりやすいらしい。これも思い当たるところは少なからずある。
しかし、自分がADHDであるか否かを調べてもらいたいとは思わなかった。自分の職場で「私ADHDなんです」などと言い出しても意味がない、むしろマイナスに作用する可能性が高いと予想されたためだ。下手をすると退職勧告といったことにもなりかねない。
もう1つ、自分の個性を否定したくないという思いもあった。確かに短所はあるが、それらは長所と表裏一体であり、感受性や独創性がなければ自分が自分でなくなってしまうように思えた。
ただし、妻はそう思ってはいなかったようだ。
「発達障害かどうか検査してもらったら?」
強く勧められたことがある。現代日本社会との折り合いに苦しみ抗鬱薬が手放せない私を見かねたのだろう。違う職業を模索してはどうかという思惑もあったらしい。先述の理由から気は乗らなかったが、そのあたりも含めて主治医の先生に聞いてみることにした。
「まさにおっしゃる通りです」
私の疑問に対する先生の答えは明快だった。やはり発達障害であることが判明してもこれといったメリットはないのだ。先生はこう付け加えた。
「そもそもこういう検査は正常な状態でやらないと正確な結果は出ないんです」
そりゃそうだ。抑鬱状態になると気力が落ちるから、人付き合いは億劫になるし何事でもケアレスミスが増える。
「まあ、Indigoさんは発達障害ではないですよ。仕事で発達障害の方をたくさん見てますからわかります」
そうだろうなと思った。長い付き合いで私のことをよく知っている先生だから説得力があった。
もちろん、社会生活に支障があるのなら発達障害であることを周囲に伝えた方が良いだろう。しかし私の場合はそこまでではない。確かに不注意が多く多動性や衝動性も有しているが、ごく軽度でADHDと診断されるほどではないというのが今の自己分析である。
 
そういう結論に達したにもかかわらず、最近『発達障害』(岩波明著)という新書を読んでいる。自分ではなく、子供たちのことが気になったからである。
我が家の子供たちも、発達障害である可能性を秘めている。特に、知性は高いがマイペースで落ち着きがなく、他人の話を聞くのが苦手な次女は気がかりだ。
もっとも、大切なのは発達障害であるか否かを知ることよりも、個性を理解しじっくりと問題点の改善に取り組むことであろう。発達障害かどうかに関係なく、落ち着きはほしいし他人の話はしっかり聞く必要がある。なるべく自然な形で、長所を潰さないように留意しつつ、改善を促していくのが良いだろう。
ある事象を知るというのは、その事象への対応力を身につけるということである。過剰反応するばかりが対応ではない。発達障害という言葉に踊らされず、親としてやるべきことをやっていくつもりだ。

【テーマ】我々はプロレスをする餅である  Mr.アールグレイ

  • 2019.01.28 Monday
  • 00:00

If Cleopatra’s nose had been shorter, the whole face of the earth would have changed.

(もしアールグレイの肌がモチモチしていなかったら歴史は変わっていていただろう!)

 

私の美点はいくつもありますが(一番はやはり風にさらされた一輪の心細いバラのようなはかなさでしょうか。)大体が血のにじむような努力の末に手に入れたものです。

しかし、肌は頂き物で(親譲りですので)とても助かっています。

私の肌は白くモチモチとしています。

さすがに顔や首は少しケアしているのですが、化粧水と乳液くらいのものです。(安い化粧水をバシャバシャと浴びていると思ってもらえばそんなに外れていません。)

化粧はあまりしません。

機会の話ではなく、厚さの話ですよ。

さすがにノーメイクで出るほどの勇気はありません。

 

We never, then, love a person, but only qualities.

(でもね、人はアールグレイが優れているから好きなのではない、アールグレイだから好きなのです、たぶん。)

 

何らかの理由で私を褒めなくてはならない時に女性が褒めてくださるのが肌の白さです。

すごく仲の良い友達だと頬っぺたのモチモチ具合、吸い付くような感触を褒めてくれます。

男性だと最近では能力を褒めてくれることが多いのですが、そういうことだとなかなかロマンティックな展開にならないので困っています。

もっと内面的な魅力を褒めて頂きたいところですが・・・。

 

それはさておき、中学生の頃は「もち」「雪見大福」「ぷにん」などと呼ばれた私の頬ですが、今では肌こそモチモチしていますがモチ感が減った気がします。

もちもちはしているのですが肉がそげた感じで。

 

高校生の頃はスピッツの「冷たい頬」を彼氏がよく歌ってくれました。

「あなたのことを深く愛せるかしら」

何度問い、問われたかわかりません。

あの年代の恋愛は餅のように粘っこいもので、確認に次ぐ確認、承認に次ぐ承認、嫉妬の嵐、といった感じでした。

今の子たちもそうなのでしょうか。

がりはさんがプロレスについて書いているものを読むと、青春時代の恋愛って言葉の端々や視線の行く先などでさまざま解釈していたわけで、あれもプロレスだったんだな、我々はプロレスをする餅だったのだな、と思います。

 

Justice without force is powerless; force without justice is tyrannical.

(プロレスだけでもだめ。仕事もちゃんとして。)

 

さまざま解釈、と書いたのですが恋愛に出てくる解釈はあまり広くないですよね。

大人になって、実はビジネスの場でプロレスをしていると様々な解釈可能性があり、非常にエキサイティングだと思います。

私自身はそういう意識では働いていなかったもので、最近以前はとてもつまらなかった会議が時々面白いプロレスに見えてきて、ついついプリミエールを書く手が止まってしまいます。

仕事と呼べるような生産的なことはしていないことに変わりはないのですけどね。

 

We know the truth, not only by the reason, but also by the heart.

馬券の現実(201)〜根岸S、シルクロードS回顧〜 たりき

  • 2019.01.28 Monday
  • 00:00

ついに1月は的中ゼロで終えました。。

 

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2003年のタココラ問答 がりは

  • 2019.01.27 Sunday
  • 14:49

最近のコンセンサスとして、プロレスラーは考えていることを言葉に出すことが必要、それがなくてはプロレスラーとして不完全である、という考え方があります。

強いだけではただ強いだけだ、と言われてしまい、強いプロレスラーや良いプロレスラーだと言われないのです。

黙っているレスラーは黙っているという言語を話してるというくらい、プロレス空間は言語でできています。

昔はレスラーが黙っていると週刊誌がそれを補完する、古舘伊知郎のようなアナウンサーが補完する、ファンが脳内で補完するということがあったのですが、この情報化が進んだ現代ではレスラーはもっと自らが表現することを求められています。

東京スポーツ選定のプロレス大賞MVPを過去三年獲ったのは「棚橋弘至」「内藤哲也」「内藤哲也」であり、二人の情報発信、マイクアピールはずば抜けています。

 

プロレス界にはタココラ問答、コラコラ問答と呼ばれる有名な問答があります。

情報化が進む前のまだのどかな時代のエピソードですが、ご紹介しましょう。

新日本プロレスを離脱してZERO−ONEを立ち上げた橋本真也が自分の道場で記者会見しているところに、これまた新日本プロレスを離脱してWJを立ち上げた長州力がやってきていちゃもんをつけた時の問答です。

プロレスファンは知っていますし、物まね芸人やプロレス好きのお笑い芸人たちが何度もコラコラ言うのを面白がって取り上げたので知っている方もいらっしゃるかもしれません。

経営難に苦しむ長州率いるWJのことを、橋本が東京スポーツでこき下ろしたことが発端です。

 

長州「なにがやりたいんだコラ!紙面飾ってコラ!なにがやりたいのかはっきり言ってやれコラ!かみつきたいのかかみつきたくないのかどっちなんだ、どっちなんだコラ!」

 

橋本「なにがコラじゃコラ!ばかやろう」

 

長州「なにコラタココラ!」

 

橋本「なんだコラ!」

 

長州「紙面を飾るなって言ってんだコラ!」

 

橋本「お前が言ったんだこの野郎!」

 

長州「言ったのはてめえだろうがコラ!」

 

橋本「おい!」

 

長州「なにコラ」

 

橋本「いつでもやるぞ、コラ」

 

長州「おま…」

 

橋本「お前死にてえんだろこの野郎!」

 

長州「お前言ったなコラ」

 

橋本「俺言ったぞ」

 

長州「吐いた言葉飲み込むなよお前」

 

橋本「それはお前じゃコラ!なめてんなよこの野郎」

 

 

長州「よおしわかった!じゃあそれだけだ。お前今言った言葉、お前飲み込むなよ。お前吐いて。分かったな?ホントだぞ?ホントだぞ?なあ。噛みつくならしっかり噛みついてこいよコラ。なあ中途半端な言った言わねえじゃねえぞお前!分かったなコラ!分かったな!」

 

橋本「お前に分かった言われる筋合いねえんだコラ」

 

長州「噛みつくんだなコラ」

 

橋本「おっさんなめんなよこの野郎」

 

この問答に内容はありません。

コラコラタココラと言い合っているだけです。

しかしファンは沸き立ちました。

この三か月後に長州と橋本は一騎討ちを行い、両国国技館を満員(8,500人)にしました。

経営難だったWJが少し延命できたのです。

 

実は新日本プロレスに在籍時していた2001年に両者は一騎討ちをしており、その時にあまりに不穏な空気になったところで当時社長の藤波辰爾がストップをかけた(通称:ドラゴンストップ)ため、消化不良のまま3年間寝かされていた試合だったのです。

橋本が鬼籍に入り、長州力は滑舌がとても悪いので真実は闇の中でしょうが、三年間寝かせていた名酒の封を切るような見事な仕掛けでした。

 

(テーマ「たこ」)

馬券の現実(200)〜根岸S、シルクロード予想〜 たりき

  • 2019.01.27 Sunday
  • 00:20

先週に引き続きフェブラリーSに続くダート重賞根岸S、そして高松宮記念に向けたスプリント重賞シルクロードSの予想です。

 

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