春のG1の現実 Mr.Indigo
- 2018.11.30 Friday
- 23:53
ガチで、と軽々しく使う輩が増え、そのたびに私は違和感を覚えその後の話がちっとも入ってこなくなるので困っています。
ガチンコ、は相撲に語源があり、八百長の対義語であることは今では割合広く知られています。
ガチンコで有名だったのが貴乃花若乃花であり、彼らが所属していた藤島部屋の力士でした。
今回の騒動で貴乃花部屋の力士が千賀ノ浦部屋に移った初日、稽古内容の違いに驚いたそうですね。
貴乃花部屋では基本的にぶつかり稽古が場所前も場所中も中心だったそうですから。
逆に八百長を駆使して長期政権を築いたのが千代の富士であったと言われます。
八百長をするにも実力が必要だ、何をもって八百長とするのか、人は土俵に何を見に来ているのか、モンゴル勢はどうだったのか、など語りたいことはたくさんあるがここは措きます。
年6場所、15日間の興行をあやふやなルールの中で続けていくために、彼らがどんな工夫を重ねているか想いを馳せてからガチンコと言いなさい、と。
興行側がちゃんと考えないから力士がうまくやらなくてはならなくなったのでしょう。
その結果どんどん汚れていった面もあるとは思いますが、考えてみれば八百長なんて実力差がないと成立しない話なのです。
相撲界で圧倒的に強いのにわざと負ける必要はありますか?
100kgを超える鍛え上げた肉体同士が全力でぶつかる競技自体の負荷もそうですが、土俵という舞台装置を改善しなければ安定的に興行を続けることは難しいのは、土俵に上がってみてよくわかりました。
境川部屋の稽古場にお邪魔したのですが、踏み固められて物凄く固いし滑りやすいです。
さらにここに塩がまかれるわけで、あそこに投げ捨てられて怪我しない方が難しいと思います。
怪我を誰もが抱えながら相撲を取っている状態で、興行には相撲を見に来るファンもいますが、贔屓の力士を見に来る人も多くて、人気者の有無が興行を左右します。
人気者が出場しないと業界全体が傾くんです。
ガチの対立概念は先ほども上げたように八百長です。
勝敗が決まっている、という意味だとおもいます。
まあ、それもいいでしょう。
私が我慢ならないのはガチの対立概念としてプロレスを置かれることであり、そんなたとえをする人の話は他がどんなに良い内容でも全く信用できません。
相撲であれば立ち合いこう立って、張って張って張ってをこらえて下手をつかんで引き付けて一気に寄るね、という打ち合わせは可能に思えます。
一分を超えれば大相撲と呼ばれる世界であり、大抵は十秒程度の試合なわけで、観る人が観ればわかるのでしょうが、多くの人はその力士らしさを楽しめれば満足するのでしょう。
それに全部が全部八百長なわけではないし。
プロレスで開始十秒で試合が終了したら暴動が起きます。
通常の試合で十分程度、通常のメインイベントなら二十分程度、タイトルマッチになると三十分を超えることもざらです。
もし、勝敗が決まっていたとして、この長さの時間数千人の観客を熱狂させることができるでしょうか。
そしてそれができるのであれば、それがどこかのくだらない誰かが使っているプロレス≒八百長のニュアンスとあっているでしょうか。
プロレスをちゃんと観たことがない奴ほど知ったかぶりで「ああ、この間部長同士でもめてた奴、プロレスなんでしょ?」なんて平気で言うのです。
「がりはさんは若手の成長を促すためにわざとあんなにきつく言ってくれてるんだよ!わかれよ!」「なるほど、プロレスですね!」という会話をトイレの個室で聞いた時の私の悔しさ。
二人とも間違ってるからな!!
ガチンコ、ガチ、という単語を耳にした時に頭にくるしもやもやするのは、「じゃあ君の普段は全て八百長なのかね」「君の言うガチンコとは何かね」「勝負が決まっているからこそ真剣にやらなくてはならないということに気が付かないのかね」とポンポンポンポン疑問が頭に沸くからであり、そんな軽い言葉の使い方をしてほしくないなあと思うからなのだけど、プロレスファンにもいるんですよ。
「NOAHだけはガチ」
なんて言う人たちがね。
相撲、プロレスに限らず肉体の表現者は怪我や死と隣り合わせで真剣に戦っています。
それはフィギュアスケートとてそうでしょう。
そこにガチンコという言葉や八百長という言葉が入り込む隙は無いと思うのです。
ガチンコなんて言葉、忘れ去られればいいと思っています。
黙ってプロレスを観てくれればいいのに。
今月のテーマはGPS!
GPSといえば!ISUグランプリシリーズ!
ぐろーばるぽじしょにんぐしすてむ?なんですかそれは。
まさにこの季節うってつけのテーマというわけで、ちょうど予選が全戦終了し、ファイナルの出場者が出そろいました。今年もいろいろありました。ほんとに色々あった…
とりあえず男女シングルのファイナル出場者を見ていきましょう。
男子
日本 羽生結弦(フィンランド大会1位・ロシア大会1位)→怪我にて欠場
日本 宇野昌磨(カナダ大会1位・日本大会(NHK杯)1位)
USA ネイサン・チェン(アメリカ大会1位・フランス大会1位)
チェコ ミハル・ブレジナ(アメリカ大会2位・フィンランド大会2位)
ロシア セルゲイ・ヴォロノフ(アメリカ大会3位・日本大会(NHK杯)2位)
韓国 チャ・ジュンファン(カナダ大会3位・フィンランド大会3位)
カナダ キーガン・メッシング(カナダ大会2位・ロシア大会5位)→繰り上がり出場
女子
ロシア アリーナ・ザギトワ(フィンランド大会1位・ロシア大会1位)
日本 紀平梨花(日本大会(NHK杯)1位・フランス大会1位)
日本 宮原知子(アメリカ大会1位・日本大会(NHK杯)2位)
ロシア エリザベータ・トゥクタミシェワ(カナダ大会1位・日本大会(NHK杯)3位)
日本 坂本花織(アメリカ大会2位・フィンランド大会3位)
ロシア ソフィア・サモドゥロワ(アメリカ大会3位・ロシア大会2位)
男子は間違いなくメダルの色を争ってくるであろう上位3人が予選で全くかぶっていなかったことがわかります。
羽生君も実はGPS2戦で1位をそろえるのは初めてのこと。ロシア大会のFS前の練習中足首を痛めたため、ファイナルは欠場になってしまいました。単に足のことを考えればそもそもFSをやめておくべきだったのでしょうが、ロシアという約束の地でOriginを滑る機会を逃すわけにはいかなかったのだと思います。転倒こそありましたが演技やステップの面では素晴らしく向上しており、胸に迫るものがありました。とにかくしっかり治してほしい。
SP「秋に寄せて」、凄まじい演技でした。あの美しい4Sを見たでしょうか。本人以外にはしばらく抜けそうもない得点です。彼の目指すパーフェクトパッケージの演技の意味を見せつけられたように思いました。
彼の演技はもう一つ一つが我々ファンにとってはかけがえのないギフトなので、体を大事にしてほしいです。
同じく1位1位通過の宇野選手、シーズン序盤にはお遊戯会みたいだった(失礼)月光がすっかり板についてきました。NHK杯では正直一人だけオーラが違っているなと感じました。コンビネーションが足りなかったのが惜しかった。ありえない角度で着氷しても降りてしまう膝のやわらかさが彼の強みですが、出来栄えが重視される今回のルール改正に合わせてジャンプの完成度を高める必要もありますね。全体的にジャンプがもう少し安定するとよいのですが、シーズン後半戦仕上げてくると思います。
今年からエール大学医学部に進学したネイサン・チェン選手。まさに文武両道眉目秀麗好青年と三拍子そろった彼ですが、最近はちょっと大人なグラビアに挑戦したりとかもして。
新生活ではラファエルコーチと離れてなかなか思うように練習ができておらず、なかなかパーフェクトな演技とはいかないようです。特にショートが安定せず、フリーで取り返す場面が多く見られました。今シーズンのSPがゴージャスでめっちゃ好きと思ってたけどFSも見れば見るほどほれぼれします。七分袖ずるい。
チェコのブレジナ選手とロシアのヴォロノフ選手は二人ともベテラン。ブレジナ選手は最近結婚して公私ともに充実しているのか、ベテランらしい落ち着いた演技を見せてくれています。
ヴォロノフ選手は去年に引き続いてのファイナル進出。今年もファイナルでセリョージャの演技が見られるなんて夢のよう。最年長のくせにNHK杯の公式練習でぎりぎりまで滑っていた姿が素敵でした。突然の死をとげたカザフスタンのデニス・テン氏の振付でFSを滑ります。テン君のことを思い出すと今でも胸が痛みます。多くのスケーターがショーやエキシビションで彼への追悼のプログラムを滑っていて、どんなに愛された人だったのかと、そんな風に実感して悲しくなってしまうのです。
韓国のチャ・ジュンファン選手は羽生選手と一緒にトロントのクリケット・クラブで練習中の17歳。細身の長身でナイーブな印象ですが、力強さも持っています。同じ場所で練習しているだけあって羽生選手にスケーティングが少し似ているところも。男子には珍しくセカンドにトリプルループを跳んでくるのでそこも注目です。ジュリエーーーーーーーット!
羽生選手欠場の繰り上がりで代表の座を得たキーガン・メッシング選手。地元開催のファイナルに出場出来て素直に良かったなあと思います。パトリックが引退した今カナダのエースはキーガンです。軽やかで柔らかいスケーティングと、コミカルな表情の変化に注目です。
もちろんファイナルに進出叶わなかった選手たちの中にもドラマがありました。
今年からクリケット・クラブに拠点を移したジェイソン・ブラウン選手は髪型を変えて心機一転といきたいところですがなかなか環境を変えてすぐに結果を出すのは難しい。そんな中フランス杯で見せたSPは本当に素晴らしかった。彼のしなやかでやわらかな表現が余すところなく出ていました。4回転を入れない構成にもかかわらず得点は96点。SPの時点では2位のネイサン選手を10点も引き離しました。ブライアン・オーサーコーチの誇らしげな笑みが印象的でした。これからもっと強くなっていくと思います。
ロシアのミハイル・コリャダ選手はこのグランプリシリーズは厳しい内容でした。ひょっとしたら実力全て出し切ったら一番羽生選手をガチンコで倒せる選手かもしれない、それぐらい高い技術を持っているのに、なぜか安定しない。ノーミスの演技がほぼなかったと思います。そろそろ演技の終わりに自分に心底失望した顔以外を見せてほしいのですが。
男子選手は全体的に今回のルール改正に苦戦している選手が多い印象でした。
30秒演技時間が減って楽になったかと思いきや、かえって体力的にはきつくなってしまいました。ジャンプも1本減っていますがジャンプ1本にかける時間は10~15秒程度ということで、30秒の演技時間短縮は間の時間を削ってしまって選手には休憩が少なくかなりきついようです。
また、転倒による減点が多くなったのもありますし、スピンやステップのレベル判定がかなり厳しくなったように思います。
広島まで見に行ったNHK杯でも、女子の激闘に比べるとちょっと男子は残念な内容でした。
ファイナルでは皆の素晴らしい演技を期待したいですね。
次に女子。今シーズンのグランプリシリーズは本当に読めない展開でした。
最後の4枠が決まるのに最終戦のフランス杯までもつれ込む大混戦。ふたを開けてみるとロシアと日本で3つずつ枠を分け合う形となりました。おおよそ順当に予想通りと言えるのはザギトワ選手と宮原選手ぐらいじゃないでしょうか。
今シーズンのザギトワ選手は身長が大きく伸びました。多くの女子選手は体型の変化でスランプになりますが、それを全く感じさせない安定感。もちろん五輪シーズンほどの完全無欠さとはいきませんが。
個人的にSPのオペラ座の怪人は編集がイマイチだと思っていて、彼女の技術はもちろん素晴らしいもののあまり好みではないです。忙しい人のためのファントムって感じで、短い時間に詰め込みすぎて余韻がなくどうにも落ち着かない。ユーロチームのプログラムはちょいちょいこういうのがある。
全然関係ないけどマサルとじゃれてる写真をもっとインスタにあげてほしい。
今シーズン前半でいちばん嬉しかったのは、私がずっと大好きだったエリザベータ・トゥクタミシェワ選手の復活です。最推しと言っていいかも。NHK杯で生で見られて本当に感激しました。FS中に観客に拍手を煽る自信に満ちた姿が素晴らしかったです。17歳で世界女王になって以降、ロシアの次々現れる若い選手に押され、怪我もあり、なかなか勝てていませんでした。その彼女が持ち前の3Aとセクシーな演技で帰ってきてくれました。こんなに調子がよさそうなリーザを見るのは数年ぶりです。本当にうれしい。エキシビションのToxicも注目。かなり刺激的。ミーシン門下はエキシで脱ぐ伝統でもあるのでしょうか。好き。
ロシア3人目は16歳のサモドゥロワです。私もまだ彼女についてさほど詳しくないのですが、無尽蔵に強力な若手が供給されるロシア女子の新たな目玉の一人です。
日本女子からは3人がファイナル出場を決めました。
宮原選手のSPは今シーズン全選手のプログラムの中で一番好きです。彼女の技術と表現力の粋が詰まった素晴らしいプログラムで、演技の最初から最後までスケーティングがとぎれることなく流れる。まるで繊細で精工な工芸品のようなのに、水や風や、そういう自然の力強さも感じます。さっとんは日本のエースとしての自覚がありすぎだと思う。
序盤で使っていた衣装の色と背中のドレープがとてもすてきだったので変えてしまったのは少し残念。海外からコーチを招いてURを取られがちだったジャンプの改善にも取り組んでいます。
坂本花織選手はGPS序盤に2試合を終えてなかなか代表が決まらずやきもきしていたのではないでしょうか。出られてよかったです。溌剌としたイメージですが今シーズンのテーマは大人っぽい演技、と言いながらまだまだかわいさが残ってて、それも好ましいですね。ダイナミックなジャンプを決めてほしいです。
そして、おそらく彼女が今回の台風の目だと思われる、紀平梨花選手。FSのプログラム名もA beautiful Stormです。
シニア上がりたての15歳がグランプリシリーズ初出場にして2連勝を飾りました。今、シニア女子全体を見渡しても技術点で女王ザギトワと真っ向からやりあえるのは彼女しかいないでしょう。NHK杯FSで見せた2本の3Aは鳥肌が立ちました。それ以外の要素でもほとんどGOEで加点をもらう技術力の高さ。もともとの身体能力の高さがいかんなく発揮されています。NHK杯でもフランス杯でもSPで出遅れてからのFSで取り返す、というパターンでしたが、ザギトワ相手にはそれでは厳しい。
難しい戦いですが、チャンスは大いにあります。期待しましょう。
グランプリシリーズは予選大会のオーダーによってメダルのボーダーが大きく動くため、そういった意味では運もあります。NHK杯の女子は本当に素晴らしい戦いでしたが、代表争いとしては厳しい潰し合いとなってしまいました。アメリカのマライア・ベル選手もとても素晴らしい演技で200点近くをマークし、会場は大変な盛り上がりでした。ほかの大会ならメダルをとれていたかもしれない。メダルのボーダーが209点は厳しすぎました。
特に三原舞依選手はオーダーで不運だったのは否めない。でもフランス杯ではずっと目標だった200点超えられてよかったです。全日本で頑張ってほしいですね。
メドベージェワについてはまさか彼女がファイナルに残らないなんてことを誰が想像したでしょうか。エテリコーチの下からクリケットにうつって、技術的に新しいことをやろうとしている時期ですからミスや不安定は仕方がないと思っていましたが、それだけではなかったようです。ロシアを離れたことでSNSで心無い言葉を投げられたりもしたようで、まだ20歳にもならない彼女の心にそれがどれだけ負担だったでしょうか。
たくさんの才能あふれるロシアの女子選手が若くして引退していくのを見てきました。だからこそリーザの復活が嬉しかった。ジェーニャもきっとまたあの自信に満ちた演技を見せてくれると信じています。
フィギュアに関しては語りたいことがありすぎてとりとめもなくなってしまいがちなのを改善しないとなあと思いつつ、書き始めるとあの選手のこともこの選手のことも書いておきたくなって困ってしまいますね。
あとこの記事を書いている間にハビエル・フェルナンデス選手の引退宣言とゆづのファイナル欠場が報道されました。つら。
パトリックもアダムもハビエルもいなくなってしまった…本当に一時代終わってしまったんだわと思うととてもさみしいです。
もちろん素晴らしい選手がたくさん出てきているのですが、彼らのスケーティングや表現をどうしようもなく恋しく思う瞬間がしばらくは続くだろうなあと思います。
でも今がんばっている選手たちを精いっぱい応援しなくっちゃ。
というわけでグランプリファイナルは12/7からスタートです。どの選手が勝ってもおかしくないとても面白い大会になると思います。
皆さま注目してくださいね。
なんでそんなにたりきが外すのか。
不思議に思う人は多いかもしれません。
アールグレイのように素朴に口に出すのは大人としていかがなものかと思いますけどね。
ここに競馬の予想という営みの奥深さがあります。
今日は競馬の予想と馬券戦略についてです。
たりきが展開を予想し、1着から5着くらいまで、まあこんなものになるだろう、と予想できたとします。
それが100%そうだと確信できれば、この中で一番配当が高い3連単という買い方で1−3着までの馬を買うと大儲けになります。
でも機械が走るわけではありませんし、いつかたりきが書いていたようにぬかるんでるのは気にしないけど雨が降ってるとやる気をなくす、というような繊細な馬という生き物が主役なわけですから、様々な要因で順位が狂うことが想定されます。
2頭の実力が抜けており、3着以下のことはわからないが上2頭は間違いないということであればそのように買います。
馬連と呼ばれるものですね。
自分が上位にくると予想した馬の人気があまりない場合は、買い方が豊かになります。
その馬を含む枠の枠連(日本の中央競馬は最大8枠、18頭立てで行われます。)で買うとか、複勝でも結構つくね、とか。
この間のマイルチャンピオンシップのたりきの買い方がそうなります。
人気がないミッキーグローリーの単勝、ジャンダルムの複勝などバラバラと買い、宝くじを買うような気持で予想しています。
コメント欄で予想をしたIndigoはステルヴィオを単独指名し、単勝と複勝で買うとしました。
見事的中しました。
単勝は8.7倍、複勝は3.1倍。
これを良しとするかどうか、という問題があります。
増えてるからもちろん良しなのですけれども。
二着には去年の覇者で単勝3番人気のペルシアンナイトが入り、馬連は32倍つきました。
たとえば、ステルヴィオが抜けている、勝つのはこいつ、と決めたなら、馬単や馬連で2着を探すことが配当的にはおいしくなります。
たとえば人気順に上から5頭と組み合わせても、儲け幅が大きくなります。
これが自分の予想に自信がある時の買い方になります。
しかしたりきがしばしば書くように、そのレースの予想に自信が持てないことがあります。
そういう時は「見」に回れと教わったものですが、たりきのように毎週予想をしているとなると逃げられません。
そうすると幾つか展開を想定し、その結果から買い目を絞り出すことになります。
ジャパンカップではアーモンドアイの取捨に迷い、迷ったおかげで的中しました。
馬連だけでなく、馬単を買いに行ったのはこのレースを買うのであればそれくらいでないと望んでいる配当がつかないからだと思います。
彼が想定したのはキセキが一着、他の有力馬は届かないというレースでした。
実際はキセキはレコードタイムで走り切りましたが、アーモンドアイがそれをはるかに上回るタイムで走り切りました。
予想が揺れた分、馬連にしたところが的中となりました。
面白いものですね。
ジャパンカップは多くの人が予想した着順だったことからも(1番人気4番人気2番人気という結果でした。)買う気がしないレースではありました。
その中でたりきはキセキが一着になると儲かるかもという下心と、でもアーモンドアイ強かった時の保険の狭間で揺れ、的中しましたが5.9倍、4種類買ってますので400円投資して590円還ってきたという結果でした。
たりきも順位予想とその実現の自信度を示して、馬券戦略を見せていった方がただ外しているわけではない!ということが伝わって良いのではないかとおもいます。
はい、みなさん、おはこんばちは(死語)。
この度は、雑兵日記PREMIER 2018年10月度MVPに選出いただきありがとうございます。私です。たりきです。
今回は私自身が進行役として受賞会見を取り仕切りたいと思います。よろしくお願いいたします。
おっと、早速ですがお祝いの中継がつながっています。
えーっと日暮里のガウリイさん?
「え?あ?俺?」
すみません。間違いだったみたいです。時間を無駄にしてしまいました。
それでは気を気を取り直してもう一度中継です。
ん?次は西新宿のアメリアさん?
「いつだって正義は勝つのよ。そう決まってるの。それなのに正義って名前の騎手がなぜGIレースに乗ってないのよ!馬券買えないじゃない!?」
すみませんまたまたどうでもいい内容でした。ところで彼女は未成年なので馬券は買えないはずなのですがそこのところは気にしないことにしました。
「貴様、なぜこんなところにいる!?」
ひえー。いきなり罵倒されました。馬騰ではありません。この流れはあのシーンのパロディか!?
「よくもおめおめとこんな場所に来られたものだな。数の暴力で選ばれただけのくせにな」
ゼルガディスさん、そんな図星を突かないでください。競馬予想はなんだかんだで結構時間かかってるんですよ。マジで。。
「まあ、人間限られた時間を大切にするのは大事なことですよ」
おーっとこのタイミングで絶妙のフォロー。ところでゼロスさん一体全体いつもどこから現れるんですか?
「それは秘密です」
あ、ですよね。知ってます。
「ねー。食べ物まだー?」
その声は閣下、もといリナさんですね。どうやらスレイヤーズ16アテッサの邂逅発売記念イベントと四次元で交錯してしまったみたいですね。
「コーンポタージュとハンバーグとナポリタンとベーコンエッグとティラミスとニューヨークチーズケーキを3人前ずつとりあえずちょうだーい(林原嬢にささぐ←ここはわかる人だけー)」
何か嫌な予感がしますが、まずは私の義務として、ベストコメント賞を発表したと思います。
ベストコメント賞は作品賞にも投票して下さったラッコさんでお願いいたします。ありがとうございます。
「お腹減りすぎてあたし暴れちゃうよー」
え?もちろん奇妙なひらがな表記とか縦読みとか気づいてますよね?
「(黄昏よりも昏きもの、血の流れよりも紅きもの、、、)」
ちょ、ま、そ、それはまずいっす。
ちょっと逃げます。また会う日まで、私が生きていたら、また会いましょう。さようなら。
大変な相手だ。ただ、劇場型の家族は、熱しやすく冷めやすい。ここを凌げば案外あっさりしている。あんまりに言われると苛立つこともあるが、接客業に比べれば大したことはないだろう。サービスだけを提供している業種ではないし、だからこちらの正義を信じられる。
「医者ですから、まずは我々も救命することを考えています。ですが、Tさんのような状況で命を延ばすことを優先したがために、後悔されるケースもあります。命の尊さ、それもお父さんの命となると、本当に大事なことはよく分かっています。それでも、命を延ばすことがTさんにさらに苦痛を与えてしまう可能性があるので、あらかじめこういうお話をしています」
「何もしないなんてことを選ぶ人がいるんですか?」
「いらっしゃいますよ。どんな形でも生きる、ということが必ずしも幸せな生き方ではありません。一つの考え方として、極端に単純に言えば、苦痛が増えても生きていくか、あるいは命が少し縮んでも比較的楽に過ごすか、という二択と言ってもいいかもしれません」
「信じられない……ちょっと、考えられません……」
そう言ってTさんの娘はうつむいて、鼻をすすった。
「初めから全てやらない、と言っているわけではありません。このまま突き進んでしまう前に、一度立ち止まって、それが本当にTさんにとって最善の選択肢なのかを考えてみたいと思っています。今は鼻からチューブを入れているので、少し待つ余裕があります。一度ご家族で相談いただけませんか?」
話を終えた後、少し後悔する。苦痛を取るか、寿命を取るかという言い方は、裏を返せばどちらかのデメリットを強いることになる。患者家族がどちらの選択をしても、苦しめた罪悪感か寿命を縮めた罪悪感を残してしまう。だが、Tさんの娘のように、端から考えるつもりもない人や奥ゆかしい表現では伝わらないような人たちもいて、そうであれば、どうしても直截的な表現で切り込まざるを得ないこともある。話の流れからそう言ってしまったが、このケースが本当にそう言った表現を要したのかどうか、省みる必要がある。
それと、医者としてどちらの方向へ進めていくかという自分自身の意見も実は曖昧なままだ。医学的な評価やこれまでの経験を踏まえた参考意見がないと、AとBがあります自己責任で決めてください、というのは全くもってよくない病状説明の典型だ。Tさんの場合、延命となるリスクも乗り越えて人工呼吸器による治療をやり抜いたので、ここまでくればもう一歩、生命維持にかけてもいいような気もしてしまう。胃ろうを作ってから、こんなはずではなかったとならないために、一度立ち止まって考えることは必要だが、Tさんの娘がどちらを選んでもよいのではないかとも思う。
マルーンさんへ
「G:ガチンコで山登ってるのに、P:プリティなところが、S:最高」
マルーンさんはずっこいと思います。
あんな高く険しい場所まですいすいと登っておられるように見えますが、きっと血のにじむようなトレーニングをされていると思うのです。
常人だと三か月はかかるところを一週間で体得するようなトレーニングを。
通勤も重い荷物を背負って全部徒歩。
往復四時間。
アップダウンが激しい梅田の迷宮も一切エスカレーターを使わず移動。
何なら早すぎて常人には感知できないようなスピードで、一陣の風のように過ぎ去っていく。
なのに、紅葉を集めて空に向かってぱっとやったり、リンボーダンスしたり、イライラしながらライス中を頼んだりするんですよ。
可愛くないですか?
山を登る前の準備体操だってかわいいに違いない。
私はそうにらんでいます。
そのかわいさがきゃりーぱみゅぱみゅのそれのような可愛さなのか、ラジオ体操をきゅっきゅと行うようなオフビートの可愛さなのかはわかりませんが、かわいいことには違いないでしょう。
最近はこういう気持ちを「最高かよ。」というらしいですね。
新入社員とのランチで教えてもらいました。
最高ですか!というと意味が違ってしまいそうですけど。
X「G:群を抜いて詳しい世界をお持ちですよね。 P:ポピュラーな題材で勝負するのはなぜですか。S:すみませんがテーマコンテスト獲るのに邪魔なのでおとなしくしててもらっていいですか?」
多足類のシリーズを読んだ時に私は仰天しました。
なんと豊饒な世界が私のそばで、私の意識していない所に広がっているのかと。
私は脚が多い生物が全部生理的にダメなのですが、多足類のシリーズは最後まで興味深く読めました。
今どんな研究をしていらっしゃるのか、是非また教えてほしいのです。
その、唯一無二のジャンルを持ちながら、この一年くらいはどちらかというとポップな題材で書かれています。
溜めですか?
私は最優秀作品賞を狙えるような素晴らしいものは書けないですが、テーマコンテストには活路があると思っています。
正直かつ端的に申し上げて、Xさん邪魔です。
必ず斜め上の発想で書いてこられるので。
アイディアを転がしている時にも、先にXさんのを読んでしまうと、そっちに寄ってしまうんです、ついつい。
がりはさんへ。
「G:がりはさんは自分のことを P:PREMIERで S:最強って思ってますよね?」
ですが、今のPREMIERをちゃんと読むと、もうがりはさんが最強の時代ではありません。
小説を書けばヤマブキさんやホワイトさん、Xさん、うべべさんが待ち構えています。
マルーンさんだって書けばすごいことは証明済みです。
エッセイはIndigoさんが歴史と絡めたり旅と絡めたりお子さんと絡めたりと強大化してますし、何よりたりきさんの競馬があります。
テーマコンテストだって以前の憎らしいほどの強さはありませんよね。
確かに明るい悩み相談室300回はすごいと思います。
面白いものも結構あります。
歴史と伝統の味に頼るあまり、最近仕事が雑になってるんじゃないですか?
あなたは現在最強ではないです。
しかしあなたが最強であるべきだと思います。
あなたに必要なのは個性ではありません。
個性はあなたがしっかりしていさえすれば、ライバルたちとの対比で見えてきます。
Indigoさんほど緻密じゃない、たりきさんほど競馬外さない(笑うところです。)、ヤマブキさんほど文章がキレない、マルーンさんほどかわいくない、Xさんほどの深い知識も斜め上の発想もない、だけど強いのがあなただと思います。
いつか「って思ってますよね」の部分を削除できる日を楽しみにしております。
おほほ。