Bright yellow doctor  Mr.Indigo

  • 2018.06.30 Saturday
  • 23:40

―今回の雑兵日記PREMIERダイジェストは復帰していきなり二冠に輝いたMr.ヤマブキの特集です。大作『鉄の海』をはじめ数々の名作を発表してきたMr.ヤマブキの作品について、リスナーからのメッセージを交えて紹介していきたいと思います。まずはラジオネーム・スターライトパレードさんから。

「私が印象に残っている作品は『流星群(その1)(その2)(その3)(その4)』です。読みやすくてとても素敵なお話だと思います。星がほとんど見えない都会に住む私ですが、満天の星空を見に行きたくなりました。もうすぐ七夕ですし」

―ありがとうございます。生活の香りがなんとなく漂う空想の世界というのは、Mr.ヤマブキの作品でしばしば見られますね。これは読後感がいい作品ですが、一方でもやもやしたまま終わってしまう作品も面白いように思います。ラジオネーム・セメントマンさんのメッセージをご紹介しましょう。

「僕のおすすめは『非存在否定証明書(前編)(後編)』です。前編を読んで『あぁ、たらい回しの話だな。ヤマブキは医者だし。どうなるんだろう?』などと思ったのですが、後編の展開に驚きました。存在っていったい何なんだろうと考えさせる作品ですね」

―ありがとうございます。Mr.ヤマブキは内科医ですから人間の心理についての関心が強いのでしょうが、一方で理系らしい理屈の組み立てにも長けているように思います。医学部生とか医者ならではの視点で書かれた作品も見受けられますね。ラジオネーム敏腕相談員さんのおすすめ作品もその1つです。

「俺がぜひ読んでほしいと思う作品は『統合失調症の世界ABC』です。論説文・小説・エッセイの3本がワンセットになった彼にしか書けない作品です」

―ありがとうございます。ではここでCMです。

 

<雑兵日記PREMIERの予想はPスポ!本紙担当・渡海文殊が5月の予想を振り返ります>

「うーむ…」

<やばいですね、ホント。最優秀作品賞の1着以外はかすりもしてませんよ>

「かすりもしてないとは失礼な。MVPもテーマも勝者に印は打ったぞ」

<頭数が少ないから、▲が勝つようではダメです。せめて○でないと。どちらも◎が同着ながら2着を確保したのが救いですが…>

「馬連的中じゃ。最低限の結果は出したと言って良いじゃろう」

<でも2着で◎と無印が並んでるんですよ。最優秀作品賞は2着の2作品がどちらも無印だし、もうちょっとしっかり予想してもらわないと…>

「…やっぱり?」

<当たり前です。こんなザマだと本紙担当の地位だけじゃなくてPスポの存続も危ういですよ>

「大丈夫じゃ。今回も『間隙婦人』の評価を少し上げておればMVPのドクターヤマブキの評価も上がり、○◎で的中だったはず」

<そこなんです。軽視した作品があって、それが他のレースにも影響したという結果が最近続いてますよね>

「…確かに」

<予想が甘いと言われても仕方ないですよ>

「…すまん」

<次は頼みますよ。では来月をお楽しみに!> 

 

―続いてラジオネーム世界を飛び回ることもある男さんのメッセージをご紹介します。

「私が好きな作品は『論理PREMIER論考』です。読んでいて笑いをこらえるのが大変でした。作家の思い入れと読者の評価が一致しないことをユーモラスに述べた面白い作品です」

―ありがとうございます。Mr.ヤマブキはPREMIERの活動とか他の作家の作品にも強い関心を持っていますよね。最近はこうした趣向作は見られませんが、『鉄の海』が年内で完結する見通しとのことですから、来年はユニークな趣向が見られるかもしれませんね。最後に、2013年3月度のMVPの投票コメントを紹介します。コメントしたのは亡き葉山悟さんです。

「文章そのもので誰かを動かせるとしたら、ヤマブキ氏のようなタイプの書き手かも知れない。少し生硬な文章は、野菜がごろごろ入った男の料理のようで、何度も咀嚼しなければならない。安易に読み流せないのだ。そうした言葉の飛礫『つぶて』を投網にして、実に多様な作品を生み出している」

―5年ほど前のコメントですが、秀逸なので紹介させていただきました。今後のMr.ヤマブキのさらなる活躍に期待しましょう。皆さんありがとうございました!

 

<この番組はPスポの提供でお送りいたしました>

【テーマ】寝ている虫  Mr.アールグレイ

  • 2018.06.30 Saturday
  • 18:09

虫が怖いというか気持ち悪いという話になりました。
会社で何人かと雑談をしている時に、25歳の女の子が
「私って虫が平気なんですよ。家でカブトムシ飼ってますし。変ですかね。」
と唐突に言い出したのがきっかけでした。
「変かどうかが気になっているんだね。」
と相槌を打つと
「いえ、人は人、自分は自分なんで。」
と不興そうな顔をされてちょっとびっくりしました。
何事もそつがない彼女のメンターをしている三十歳前後のイケメンが
「へえ、虫平気なんだ。すごいね。俺あんまり好きじゃないんだよ。」
と入ってきて、へえこれが正解なのねと感心しました。
「え?虫のどこが気持ちわるいんですか?」
と聞くので、おいおいさっき自分は変なのか気にしてなかったか、と内心で突っ込んでいると
「気持ち悪いなんて言ってないよ、あんまり好きじゃないだけだよ。」
はあ、そっちに突っ込むのが正解なのね、と周囲の笑いを確認して勉強しました。
「じゃあなんであんまり好きじゃないんですか?」
と拗ねたように聞く彼女は必要以上に本人を幼くプロデュースしているなあとげんなりしたのですが、他の男性はにやにやしているのでこれはこれで正解なのね、と勉強しました。
「なんか気持ち悪いからだよ。」
「ほら!気持ちわるいんじゃないですか!!」
みんな笑顔で、良かった良かったと思っていたら
「アールグレイさんはどうなんですか?虫は平気なんですか?」
と急にパスが飛んできました。
「生きてるやつ?」
と返したら、シーンとしました。
「い、生きてるやつで。」
「生きてるのはそんなに、かな。」
そうそう、桜の木に登っているといろんな虫がいますしね。
「でも死んでたらそれってものじゃないですか?」
今年入社してきたキザな眼鏡ののっぽが言いました。
眼鏡を触りながら。
「そうね。そう考えることもできるよね。でも私が怖いのは死んでる虫でもないの。」
「生きてもない、死んでもない、なんですか。シュレディンガーの虫ですか?」
「シュレディンガーの虫は観測した時にはどっちかに収束するじゃない。」
もう他の人あんまり興味なくなっちゃってるじゃない。
「じゃあなんなんですか?虫じゃないんですか?」
「そうそう、今度はお茶がいっぱい怖い。」
シーン。
どうして正解が世間とこんなに違うのか。

全員ボーナスカットね!!とか言えたら笑いになるのかなあ。
「私はね、寝ている虫が怖い。死んでると思って供養して差し上げようと思ったらばばばばって動くことがあって。」
「わかりますよー!!わかるわかる。セミとかすごいですよね!」
ようやく場となじんだ感じがして、大変ほっとしました。
でも、あの彼女はカブトムシの話をしたかったのではないかとちょっと心配しています。

【テーマ】私が殺される夢  Mr.X

  • 2018.06.30 Saturday
  • 16:57

殺される夢を見た。

場面はビールを飲むところから始める。一口飲むと眠気に襲われ、夢の中で眠りにつく。場面が変わり、暗い道で、俺は誰かに抱きかかえられている。声も出ないし、体が動かせない。ベランダで干される布団のように、俺はガードレールに載せられる。ガードレールの下にスマホが置かれるのが見える。ちょうど俺の手が届くところだ。その後、俺は両足を持ち上げられ、そのままガードレールの向こう側に落とされる。そこは崖になっていて、俺は頭から地面に激突する。

 

目が覚めた。当然だが気分はあまり良くない。

しかし、と俺はタバコに火をつけてから考える。俺は物事を冷静かつ客観的にみることができる男だ。誰だか知らないが、悪くない計画だ。俺の酒癖が悪いことは誰もが知っている。そのせいで会社を一度クビになった。落とされたのは家の近くの坂道だろう。ガードレールの向こう側が数メートル低くなっていて、頭から落ちればまず助からない。警察が事故死として検死をしなければ睡眠薬が見つかることもない

 

朝食を食べて会社に向かい、社長椅子に座る。まだ小さいが、これから大きくしていくつもりだ。だから俺は社長として社員たちにハッパをかけ続けている。生まれつき口が悪いが、全員、それが愛情からだと分かっているはずだ。感謝こそされても恨まれるはずがない。

 

この日、念願だった大きな仕事が決まった。ここをつかめば次が見えてくるし、さらにその次も見えてくる。間違いなく、今期の年商は前期の倍近くになるだろう。これも全て俺が出した指示のおかげだ。

 

当然この日は飲み会が開かれる。俺が席に着くと自動的に中ジョッキの生ビールが出た。少しためらい、口にしたふりをしてから「なんかビール味変じゃないか?」と言った。首をかしげる部下の顔を見る。全員とぼけた顔をしている。「焼酎、ボトルで。氷も持ってこい。 いいよ、全部自分でやるから!」と注文を出す。終電前だったが帰りはタクシーを使った。「変な夢のせいで無駄な金使っちまったなあ」とタクシー内で思う。

 

帰宅後、妻にラーメンを作らせる。いつもの習慣だ。「タバコが無くなったから、下のコンビニで買ってこい」と言いながらお茶を一口飲む。健康茶に凝っている妻はいつも変な味のお茶を買う。「普段よりまずいなあ」と文句を言う。グラスに注がれた冷たいお茶がビールに見えた。そして眠気が襲ってきた。

頑張れ日本代表 がりは

  • 2018.06.30 Saturday
  • 13:36

サッカー日本代表のグループリーグ突破おめでとうございます。
素晴らしい戦いぶりです。
アジア予選を突破し、ワールドカップ本戦への準備を進めていたハリルホジッチ監督を大会二か月前に更迭するというおよそ文明国では信じられない愚挙に出た日本サッカー協会に派遣された日本代表ですが、そんな逆境の中見事ノルマを達成しました!
おめでとう!!

それでも、第三戦の戦い方が少し物議を醸しているようなので私の意見を書きます。

 

後半のアレについての意見はFIFAとご自身にどうぞ、と。

 

意見は端的に、とかいう人が増えてきましたがあえての長文です

大会の前にルールを確認していたのは真剣に戦っている選手と監督くらいだったのではないでしょうか。
ワールドカップの1次リーグの順位は、各チームの勝ち点、得失点差、ゴール数の順で決まり、複数のチームが並んだ場合は該当するチームどうしの対戦で比べ、それでも差がつかない場合は、今大会から選手の反則や退場など警告のポイントの差で決めることとなっていました。
このルールはFIFAが決めたものです。
文句があるならFIFAへ。
これを頭に入れていて、日本代表は取りうる選択肢の中で一番グループリーグ突破の可能性が高いものを選択したわけです。
また選択肢はあっても試合の中でピッチ上にいる全員に統一した意識を与えるのは至難の業です。
負けているシーンでの長谷部投入は強いメッセージであるとともに、ピッチにいる全員がしっかりとその選択肢を表現に落とし込んだことは称賛に値します。

 

選択肢については、今回の選択肢のほかに、一点負けている状態から追いつくために攻撃的にプレーするというものももちろんありました。
しかしこの試合に臨んだ西野監督のコンセプトからするとその選択肢はあまりイケていないと考えられます。
この試合のコンセプトは「グループリーグ突破(引き分け以上)とベスト16でコンディションが落ちてしまうこと防ぐターンオーバー」であり、先発メンバーを6名替え、リスク管理を厳密にしながらのシンプルな攻撃、フレッシュかつ前から追えるFW2名を中心とした粘り強い守備を展開しました。
将棋でもそうですが、攻める側は創意工夫が必要です。
サッカーにしてもそうで、攻撃のアイディアはそうそう用意できません。
アイディアはなくても高精度の連携があれば、という「ティキタカ」的な攻撃も個人の高いスキルと長い時間かけて醸成されるコンビネーションが必要とされます。
先発を六人入れ替えてそれが実現できるかというと難しいでしょう。
コロンビアが勝ち越したというニュースが入り、そのままであれば2着という既得権益がある状態で、リスクを負ってその既得権益を拡大する選択肢にどれほどの意味があるのかわかりません。
サッカーというのはとにかく点が入らないゲームですし。(ポーランドのレバンドフスキ―は9分で5点取ったことがありましたけどね。。。)
決定力不足が課題!とみんなみんな嘆いていたはずなのに、なぜあの試合だけ己の決定力を信じられるのか、ご自身の発言の一貫性もチェックしてほしいものだと思います。

 

さらに「日本らしいサッカー」「侍らしく」などと雰囲気だけで意味のわからない負けてもいいから勝ちに行けという論調も見られますが、世界であんなサッカーができるのは日本だけだと評されていますよね。
日本らしさ以外の何物でもないではないですか。
統一された意識のもとにミッションを遂行し、結果を出した。
日本のイメージそのものでしょう。
二戦目に往年の市立船橋ばりのオフサイドトラップを見せて話題になっていましたが、同じ特徴が違った表出をしただけです。

「あんなのは最低だ。」「つまらなかった。」
他の国の人がいうならいいんです。
うらやましいんでしょう。
またニッポンに思い入れがなくて、純粋にサッカーを楽しみたかった人ならわかるんです。
私だってボール回しが始まったらコロンビアーセネガル戦を観ました。
でも代表でやっていることはエンターテインメントの提供ではありません。
日本代表のサポーターなら言い返してやってほしいんです。
君たちはミッションを理解しているのか?
学生気分で仕事してんじゃねえと。
責任感を持って仕事をしている人の仕事の仕方にケチをつけるんじゃない。
エンターテインメントを観たいならプロレスを観なさいプロレスを。

日本代表が初めてワールドカップ出場を決めた1997年ジョホールバルでのイラン戦。
立ちはだかるアベドザディ、襲い掛かるダエイ、アジジ、マハダビキア、それを操るゲームメイカーのバゲリ。
今でも鮮明に覚えていますが、これでもかと決定機を外しまくる凡戦でした。
でも僕らは手に汗を握り、声を嗄らして応援しました。
こと代表戦に限っては内容がなんであれアツくなるんです。
この三試合は20年前のあの戦いよりもはるかに高度、はるかに豊かな試合です。
でも面白さ、アツさは変わらないと思うんですよ。
応援してればね。


フェアプレーポイントは合理的だと思います。
過去名選手が何度となくけがでピッチを去りました。
また、ジダンやベッカムは言うに及ばず感情をコントロールできない未熟な暴力行為でレッドカードをもらい試合をぶち壊しました。
そんなシーンは誰も見たくありませんよね。
実際、警告は直近のチャンピオンズリーグと比べて減っているという指摘もあり、効果が出ています。
問題はこのルールを我々観戦者が知らなかったこと、慣れていなかったことです。
なのでサッカーの本質でないことでとても大切なことを決められたような気になりますが、そんなことはありませんし、単に慣れてないので混乱しているのではないでしょうか。
良い制度なので定着してほしいです。

また、ワールドカップに関していうとクラブチームの試合とは違い、エンターテインメントは求められません。
観客動員数やらグッズの売り上げなどが監督や選手の報酬に連動するわけではないのです。
代表に召集されると一万円の日当がでます。
試合に勝利をするとワールドカップの場合一試合につき百万円の報奨金がでます。
真剣に勝つことを求められているチームなので、その観点以外の批判は当たらないです。


もうここまでくるとおわかりいただいているかと思いますが、あの試合だけ切り出してどうこう言うのは不毛で、グループリーグ三試合、いやこのワールドカップの今後の展望まで含めて戦略を観ていくと違った地平が開けます。
日本代表の中でも目標は統一されていないようですが(ケイスケ・ホンダと同じ強度で目標は優勝!と言ってませんよね。)それでも日本サッカー界初のベスト8だったり、韓国に追いつく意味でベスト4だったりするわけで、少なくともグループリーグで敗退してもいいから美しいサッカーをすることが目標であると言っている人はメンバーにはいなかったと考えています。
私は西野監督が好きですが(ガンバファンです。)、いくらなんでも今回のタイミングでチームを任されてグループリーグを突破するのは難しいだろうと思っていました。

第一戦のコロンビア戦の冒頭でハンパナイ大迫がロングボールに対して体を張り、潰れながらPKにつながるプレーをしました。
その後香川のシュートでレッドカードを稼いだ(あれはPK+イエローが標準的だと思いますが・・・)のは偶発的なプレーだったと思いますがその後も相手の焦りといら立ちを誘うプレーで二枚のイエローカードを稼ぎます。

第二戦のセネガル戦で若くて精神的に未熟そうなニヤンに密着マークをし動揺を誘った昌子は、見事彼の暴力を誘いイエローカードを引き出しました。
コロンビア戦でもセネガル戦でも乾、香川のセレッソコンビはペナルティエリア周辺で仕掛けるだけでなく、ハーフライン付近でも体を張ってキープをし、何度も潰されることでファールを誘っていました。
私はそれを不思議に思ってたのですが、その試合を優位に進める意味も大いにあったと思いますが(日本には良いキッカーがいるので)フェアプレーポイントを稼ぐ意図もそこに含まれていたのではないかと考えます。

まっとうにサッカーをして勝てないなら、様々な手段で優位性を築いていくのは勝利の鉄則です。
メンバー選考の時点で危険察知能力が高い選手、粘り強く相手に体を寄せる選手、ボールキープに長けた選手の方を、スピードがある選手や突破力のある選手よりも優先したように思えます。
もちろんそれを最優先の基準に選んだわけではないと思いますが、描いているゲームプランが何となく見えます。
戦術を浸透させるのに使える時間、彼我の実力差を考えた末に選んだゲームプランと考えられるシチュエーションを考え抜いてメンバーを選んだのでしょう。

西野監督はベスト16で勝つことを考えて三戦目はターンオーバーしているわけです。
ターンオーバーしている時点で戦術が狭まった状態でリスク管理をしたわけですし、それは前二戦で勝ち取った成果に基づいて可能になった選択肢なんですよ。

 

初戦、二戦目、三戦目で戦略が変わっているわけでもなく、どれも日本らしい良い試合だったと思います。

日本代表は三試合素晴らしい試合をして、大きな成果を出しました。
おめでとうございます!ありがとうございます!
ベルギー、僕はとっても好きなチームですが、西野監督はまだ秘策を用意していると思います。
楽しみに3日の朝3時を待ちたいと思います。

【テーマ】眠りを丁寧に Mr.ヤマブキ

  • 2018.06.29 Friday
  • 00:04

良き眠りを求めましょう。

良き眠りを与えましょう。

 

良き眠りは良き覚醒から始まります。

木漏れ日の降り注ぐ時間に体を動かしましょう。

激しく運動する必要はありません。

ミケランジェロのように肉体を躍動させましょう。

 

良き眠りには良き準備が求められます。

夕食はたっぷりと時間をかけましょう。

スープを多めに、肉は少なめに。

最後の晩餐のように噛みしめて食べましょう。

 

入浴の際は浴槽にお湯を張りましょう。

熱すぎても温すぎてもいけません。

卵が固まるか固まらないかくらいの温度にしてください。

きっかり半刻浸かったなら、しっかり体を拭き、髪を乾かしましょう。

 

照明を一つ落として本を読みましょう。

カズオ・イシグロや川端康成のように美しい風景の描かれた作品を選びましょう。

ヴェルヴェットの如き時間を揺蕩うのです。

 

眠る前にココアは欠かせません。

鍋に引いたミルクを弱火でじっくりと温めてください。

たっぷりの砂糖とシナモンを足して温かいうちに飲んでしまいましょう。

 

パジャマは漆黒のシルクを着ましょう。

引っ掛かりのないパジャマが闇と同化することでしょう。

そこにあなたが溶け、あなたという存在者を抜け出した裸の存在が浮かび上がるでしょう。

そこでは意識が時空となり、あなたは全てで、全てはあなたです。

 

祈りましょう。

祈りましょう。

 

無宗教でも祈りましょう。

超越的な存在への根源的な畏怖を捧げましょう。

あなた自身を開放し、超自己的な存在全てにあなたを委ねましょう。

大いなる自然と、超自然が心に去来することでしょう。

心に石碑を建ててください。

去来した全てに言葉を刻ませなさい。

石碑の前で跪き、恐れ戦き、祈りましょう。

 

それでも眠れないとき、誰かが邪魔をしているかもしれません。

外に騒ぐ人がいれば静かにさせましょう。

あなたの神秘を妨げる者を許してはなりません。

その手に付いた血を洗いましょう。

それが誰の血であれ、きっとあなたはよく眠れることでしょう。

全ては神秘に帰ります。

 

 

おやすみなさい。

【テーマ】睡眠  がりは

  • 2018.06.28 Thursday
  • 22:00

毎日毎日同じような生活だ。

いつもと同じ時間に目覚め、いつもと同じように着替え、いつもと同じように食事をし、いつもの道でいつもの男とすれ違い、いつもと同じ電車に乗り、いつもと同じ学生の前に立ち、いつもと同じ駅でその席に座り、いつもと同じように会社に行く。

同じような仕事、同じような冗談、同じように愚痴って、同じように帰ってくる。

何か変化があっても誤差の範囲だ。

HSPである俺にとってはそっちの方がいい。

HSSでもあるが、冒険に体がついていかない。

俺も四十だ。

無茶をしたダメージは三日は続く。

大海原へ漕ぎだすよりも、湾内の浅瀬で、むしろリゾートホテルのプールで水遊びしているくらいでちょうどいい。

夜更かしは水遊びの敵だ。

睡眠には気を使っている。

一日七時間は寝るようにしている。

 

「よお。」

どこかから声がする。

「よお、俺だよ。」

明らかに悪い奴の声がする。

返事をしてはいけない。

「つれねえなあ。昔はあんなに仲良かったのによ。」

あれ、俺は今何をしてたんだっけ。

「おめえはよ、いつまで寝てるんだ?そろそろ起きてぱーっといこうや。」

思い出せない。

俺は今何をしているんだ。

「起きねえんだったらこうだぞ!」

大きな声とともにものすごいショックが右の側頭部を襲った。

数秒遅れてそれが痛みだとわかった。

頭を抱えて悶絶する。

「寝てんじゃねえぞおらぁ!!」

もう一発きついのが来た。

側頭部を蹴られたような感じがするが、手は痛んでない。

頭の中を直接蹴って蹴られたようだ。

「直接フリーキックだぞ!!」

ガン!!

「壁はどうしたおらぁ!!」

ガン!!

「次で立てなくなっちまうぞ!!」

ガン!!

「許してくれ!!起きる!!起きるから。」

「わかればいいんだよ、俺も聞き分けはいい方だって言われてんだ。」

ガン!!

不意を打たれた私の意識は飛んだ。

 

電車の中だった。

ロングシートの一番端の特等席で、今日かプラスティックの薄い隔壁ごしに誰かの尻に頬を押し付けて私は熟睡していた。

右から蹴られてそのまま倒れたように、大きく傾いて寝ていた。

見上げると女子高生が見下ろして気味悪そうにしていた。

見るならこんな夢じゃない方がいいのにな、と思った。

もっと現実感がないやつの方がいい。

その時左の方から聞こえてきた。

「よお。俺だよ俺。」

すりガラスのようになっている隔壁に映っているのは誰かの尻のはずだが、明らかに顔だった。

この朝のラッシュにそんなところに顔を付けられるやつがいるはずがない。

上に目をやるとサラリーマン風の紺のスーツに明るい茶髪、両耳にピアス。

でも隔壁にはジョニーデップみたいな男の顔。

「よく寝てたな。おはよう。待ってたよ。お前のほっぺたにチューしながらな!!」

堪えきれないという様子で下品に笑い始めた顔だが周りは誰も反応していない。

「何ジロジロ見てんだよ!てめえ、こっちに来い!」

ぐわっと二本の腕が出て来て、私の奥襟を掴み、ぐいっと引き込むと同時に、脚が伸びて来て首をフックしながら隔壁の向こう側へと。

強烈な前三角締めで、すぐに意識が遠くなっていった。

 

週に一回のマネージャーミーティングの最中だった。

机に突っ伏してよだれを垂らして寝ていた。

がばっと跳ね起きるとさやさやさやと冷笑の波が起きた。

「疲れているとしてももっとうまくやりたまえ。」

部長が苦虫を噛み潰している。

夢を見るならもっと楽しい夢はないのか。

鉄の海(92) Mr.ヤマブキ

  • 2018.06.28 Thursday
  • 00:00

 最低限の病棟業務を済ませて、数少ない他の内科医師に緊急対応をお願いする。病棟にも伝えておく。あたしが何とかしとくから、とおばちゃん看護師が言う。頼もしい限りだ。母の待つ病院へと向かう。

 すでに父は病室で待っていた。ベッドの横で立ってテレビを見ていた。母は昨日と比べると落ち着いていて、目も半開きになっている。母さん、と声を掛けると目線は合わないものの明らかにこちらに反応して頭を向ける。

 

「母さん、分かる?」

 

 虚空を見ては首を振り、ときどき分かったみたいに頷いて見せる。多分分かっていないのだろう。それでも嬉しかった。まだまだ何も分かってはいないけれど、良くなってきているということそのものが希望だった。

 

「びっくりした、良くなってるね」

 

 自分で脳梗塞患者を診ることもあるので、だいたいの経過は分かる。これは予想の範囲内の回復だ。けれども、驚いてしまう。驚いてしまったことに自分自身の動揺を感じる。自分では冷静にしているつもりでもそうではなかったのだ。それを今、ようやく分かった。腕の先から、背中の下から、鳥肌が立って這い上ってくる。父には何となく悟られたくなくて、顔を伏せてじっとしている。相変わらず、自分自身のことは何にも分かってやしない。

 

「そうなんだよ。この調子ならすぐよくなるんじゃないか」

 

 本当にそう思っているのか、自ら奮い立たせようとしているのか。もし本当にそう感じているのだとしたらあまりに切ない。希望もある一方で、今から厳しい話もあることは目に見えているからだ。

 

 ナースステーションに声を掛けると医師を呼ぶので待つように言われる。まあ時間通りに来ることは期待していない。何か処置をしているか、他の患者と話しているところだろう。病室に戻り、ようやく父が椅子に腰掛ける。隣には座らず、窓を見遣る。木々に芽吹く萌黄色の蕾を陽光が照らす。風の切る音が聞こえてきそうなほど強く揺れるが、枝はしなやかで力強い。冬が終わり、春が咲こうとしている。我々は死刑囚のように病室に閉じ込められている。

 看護師がお待たせしました、と入ってくる。父を先頭に立てると、おっかなびっくりでぎこちないので先に行くことにした。案内された先では、白髪の多いベテラン医師が眼鏡を少し遠ざけながら印刷された採血データを睨んでいる。

 

「よろしくお願いします」

 

 すると、医師は急に柔らかな笑みを浮かべて迎え入れる。木々に似たしなやかさが見え隠れする。

 

「わざわざ遠いところから、ありがとうございます。どうぞお掛けください。主治医のWです」

明るい悩み相談室PREMIER(292)〜引越〜  がりは

  • 2018.06.27 Wednesday
  • 00:00

明るい悩み相談室PREMIER、本日の担当医がりはです。

こんばんは。

今日はどうされましたか?

 

「近々引っ越しをしそうな感じなんですが、今から面倒です。うまいやり方があれば教えて欲しいです。」

ほうほう、それはお困りでしょう。
わっかりますわっかります。

引っ越しって本当に面倒ですよね。

新居の選定から契約、現住所の引き払いの手続き、引っ越し会社の見積もりも複数取って日取りを決めて、でその時にどれを持っていくか選別して、持って行かないものの処分方法を検討して手配します。

洗濯機が入るだの入らないだのも考える必要が。

もちろん手続きと並行して荷造りをしなければなりません。

忙しい忙しい。

それとともに生きるたずきに関わる環境の変化に対応したり(要は職場が変わることへの対応)、お役所系の手続きがあったりします。

子供がいればこの作業の煩わしさたるや。

 

私などは部屋が本で溢れてしまっておりますので、これを何とかするだけで一苦労です。

私が引っ越す時には中盤から終盤にかけて鬼束ちひろの「Infection」が繰り返し脳内に流れることになります。

(最終盤の迫力は一聴の価値があります。)

(私が好きなのはSignですが。)

いろいろガタガタ考えるのめんどくさいなら爆破しちゃうのがお勧めです。

本当に爆破するかどうかはお任せしますが、何も持って行かない。

全部処分する。

新居では全て新調する。

これだと疲弊している引っ越し業界の手を煩わすこともなく、あなたも家を決めるだけです。

シンプル。

引っ越し代がいくらかわかりませんが、お見積り次第では有力な手段ではないでしょうか。

上記ほど過激でなくてもスーツケースにお気に入りのものを詰め込んで、残りの物は処分する。

家具は中古の物をパパっと買って間に合わせちゃうのも手ですよ。

最近は持たざる経営が当たり前になってますし、ライフスタイルもどんどん軽薄にしていきましょう。

食料なんてコンビニというクラウドがありますし。

服だってユニクロやシマムラというクラウドがありますよ。

なんて、アリ・ホッグァー相談員が言ってましたのでお伝えしておきます。

 

最悪爆破すればいい、思ったら楽になりませんか?

ご健闘をお祈りします。

 

※明るい悩み相談室PREMIERではあなたのお悩みを受け付けております。

 

ブログにコメント、投票時にコメント、ハッガリーニにメール、電話、伝書鳩、のろし、などの手段でどうぞ。

ちなみに投票時のコメントでのお悩みには必ず回答いたします。

準若手のサバイバルレース  Mr.Indigo

  • 2018.06.26 Tuesday
  • 22:14

名人戦が終わった。6人によるプレーオフを制して挑戦者になった羽生善治竜王を4勝2敗で下し、佐藤天彦名人が3連覇を果たした。

今回の名人戦で私が最も印象に残ったのは第6局である。この対局は神経を使う中盤戦が延々と続き、勝負所を迎えたのは2日目の午後9時過ぎ。双方とも持ち時間をほとんど使い果たし、残りは10分を切っていた。

こういう状況になると羽生は恐ろしく強い。棋士や関係者はもちろん、将棋ファンの大半もそう思っているはずだ。羽生との勝負将棋で時間切迫に泣いた棋士は数知れない。

しかし、佐藤は羽生を恐れていないように見受けられる。時間がない状況でも堂々と手を渡し、羽生に攻めさせた。そして相手の攻め急ぎを咎めて勝った。

それで思い出されるのは今期の名人戦プレーオフだ。羽生と対戦した豊島将之八段と稲葉陽八段は果敢に攻めたが、結果は両者とも完敗。緊迫した終盤戦にはならなかった。佐藤の戦い方は豊島・稲葉とは対照的であり、強さを見せつけたと言える。

名人3期という実績は、彼らの世代の中では抜きん出ている。ただし、万人が認める第一人者となるためには、他のタイトルも獲得する必要がある。佐藤自身にもそういう意識はあるはずだ。これからスタートする王将戦、棋王戦、叡王戦に注目したい。


一方、佐藤を追う菅井竜也王位と中村太地王座はともに初の防衛戦を迎える。

菅井王位の相手は豊島。豊島にとっては羽生に挑戦中の棋聖戦(現在1勝1敗)に続くタイトル戦である。

豊島は少なくとも棋聖か王位のどちらかは獲らなければならない。これ以上急所で負け続けると、勝負弱いという評価が本当に定着してしまう。しかし、逆にここで二冠を獲得できれば「豊島は変わった」「豊島恐るべし」という風潮になる。そうなれば羽生竜王や佐藤名人に挑戦しても好勝負になるだろう。

一方の菅井はとにかく防衛するしかない。せっかく先輩の豊島に先んじてタイトルを獲得したのに、ここで負けては抜き返されることになる。他のタイトルのチャンスも当分ないし、ここが正念場だ。

中村王座の相手はまだ決まっていないが、 既に永瀬拓矢七段、渡辺明棋王、斎藤慎太郎七段、藤井聡太七段の4人に絞られている。

中村としては渡辺が来るのが最もやりやすいだろう。年長かつ格上の渡辺ならば、羽生を倒した昨年のように思い切りぶつかることができるはずだ。

また、藤井と戦うのも中村としては望むところではないか。中村は将棋界屈指のイケメンであり、NHKの番組で人気アイドルと共演するなどメディアへの露出も多く知名度が高い。藤井とのタイトル戦になればものすごい盛り上がりになる。その状況で藤井を倒せば一躍大スターであり、将棋界での評価も一気に上昇するはずだ。もし負けても2-3なら中村の評価は落ちないだろう。言うまでもなく、それは相手が藤井だからである。

一方、永瀬と斎藤は旨味のない相手だ。中村からすれば負けるわけにはいかないし、勝っても評価はさして上がらない。

けれども、4人の中で特に必死なのは永瀬と斎藤であろう。彼らにとっては初タイトルのまたとないチャンスなのだ。

藤井が注目を集めるのは間違いないが、彼はまだ焦るような年齢ではない。ただ全力で指すだけであろう。したがって心境を探る面白さはない。

ゆえに私は中村、永瀬、斎藤といった25〜30歳の棋士に注目したい。藤井によって「若手」から「準若手」に変えられてしまった彼らに、もたもたしている時間はない。当然、相当な意気込みで対局に臨むだろう。その将棋が面白くならないはずがない。

「準若手」の強豪はほかにも菅井、豊島、稲葉、高見泰地叡王、糸谷哲郎八段など数多い。この中から佐藤名人に続くのはいったい誰なのか。サバイバルレースから目が離せない。



【テーマ】睡魔の嘆き  Mr.Indigo

  • 2018.06.25 Monday
  • 08:40

はぁ…。

マジ憂鬱です。

自分の引きの弱さを呪いたいですよ、ホントに。


理由?

異動ですよ、異動。

下半期の赴任先が日本になってしまったんです。

前に韓国で働いた時も大変だったんですが、先輩に聞いたら日本は韓国より手強いって言われました。とにかく仕事の多さが半端ねえって。

あ〜あ。

よりによって日本なんか引くかなぁ…。


じゃあどこが良かったのかって?

ヨーロッパならだいたい悪くないんです。

中でもフランスを担当した時は最高でした。仕事は少ないし、がしがし成果が出るんですよ。一昔前まではスペインも楽だったらしいんですが、最近はそうでもないとか。昼寝をしなくなってきているみたいですね。

そういうわけで今回もフランスを第1希望にしたんですが、やっぱりこういう国は人気があるんです。それで、過去にフランスを担当したことがある者はみんな除外されてしまいました。

第2希望のフィンランドは抽選に参加できたんですけど、全然ダメでした。競争率が高いから、当然といえば当然なんですが…。

あとは希望者ゼロの国しか残っていなくて、その中でブラジルを希望したんですがこれも外れ。結局、日本に回されてしまったわけです。

あ〜あ。


あっ、すみません。出動命令です。

患者はシドニー在住の会社員28歳、原因は深夜のテレビ視聴?了解。

…やれやれ。サッカーのワールドカップとかオリンピックをやってる時は忙しいんです。生活リズムが乱れる人が多いですから。

じゃあちょっと行ってきますね。


…失礼しました。

こんな感じで、睡眠を必要とする人のところを訪れて、本能を刺激するのが我々の仕事なんです。今はオーストラリアの担当なんですが、ここはなかなか働きやすいですよ。

ところが、東アジアとか東南アジアには睡眠時間が短い人が多いから、出動命令も増えるんです。寝不足の人にはちゃんと眠ってもらわないといけないですからね。

仕事が多くてもすぐに成果が出れば問題ないんです。健康増進に貢献できると我々も嬉しいですし。でも、先輩によると日本人はみんな我々を撃退しようとするとか。薬品業界も我々の対策に力を注いでいて、メガシャキとか眠眠打破なんて物が流通しているらしいです。まるでゴキブリみたいな扱いですよね。全くひどい話です。

そういうわけで、日本に赴任するのが憂鬱なんです。世のため人のために頑張っても報われない所なんて、行きたくないに決まってますよね。


でも決まったからには日本で働くしかありません。だから着任する前にお願いしておきたいんです。まずちゃんと睡眠をとってください。睡眠が不足すると生産性が落ちます。眠くて仕事や勉強が捗らないという経験は皆さんあるでしょう?

そして、我々が来たらできるだけ逆らわないでください。我々は皆さんの健康のために働いているんです。だから、撃退すると健康を害することにつながりますよ。時にはどうしようもない場面もあるでしょうが、そうでなければおとなしく我々に従うのが身のためです。

慢性的な睡眠不足によって病気のリスクは確実に高まります。健康で長生きしたいのであれば、我々を敵視するようなことはやめましょう。今は平均寿命も世界でトップクラスらしいですが、それはお年寄りが健康的な生活をしていたからだと思います。こんな状況であれば、30年後はわかりませんよ。


とりあえず言いたいことは言いました。でもやっぱり憂鬱です。日本が我々にとって働きやすい国になれば、皆さんの働きやすい国にもなると思うんですが…。



calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>

カウンター

ブログパーツUL5

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM