書こう書こうと思っている内に開幕から2ヶ月が経過し交流戦を迎える時期になりました。
阪神タイガースは開幕から不甲斐ない試合を続けていた印象ですが、交流戦前にチームの状態も上向いてきていい形で交流戦を迎えることができそうです。
それでは昨年同様にまずはチーム全体の成績を並べてみます。下段は昨年の交流戦前の成績です。
チーム
|
試合
|
勝
|
負
|
引分
|
得点
|
失点
|
本塁打
|
盗塁
|
打率
|
防御率
|
広島
|
45
|
27
|
17
|
1
|
216
|
179
|
46
|
26
|
.254
|
3.69
|
|
44
|
24
|
19
|
1
|
228
|
186
|
40
|
36
|
.275
|
3.82
|
阪神
|
44
|
23
|
21
|
0
|
145
|
160
|
24
|
27
|
.231
|
3.23
|
|
40
|
25
|
15
|
0
|
169
|
141
|
28
|
20
|
.248
|
2.92
|
DeNA
|
44
|
21
|
21
|
2
|
176
|
170
|
53
|
29
|
.251
|
3.42
|
|
42
|
18
|
22
|
2
|
148
|
185
|
26
|
14
|
.242
|
4.06
|
巨人
|
46
|
22
|
23
|
1
|
218
|
193
|
40
|
21
|
.273
|
3.97
|
|
41
|
21
|
20
|
0
|
141
|
141
|
28
|
23
|
.243
|
3.20
|
中日
|
47
|
22
|
24
|
1
|
194
|
208
|
33
|
28
|
.263
|
4.11
|
|
43
|
16
|
24
|
3
|
132
|
164
|
26
|
26
|
.246
|
3.45
|
ヤクルト
|
44
|
17
|
26
|
1
|
185
|
224
|
39
|
27
|
.252
|
4.54
|
|
42
|
19
|
23
|
0
|
153
|
154
|
23
|
17
|
.244
|
3.29
|
昨年と比較すると打率、防御率ともに悪化していて貯金2という今の成績はうなずけるものです。むしろ、失点が得点を15も上回っているわけですから貯金があるだけマシと言っても過言ではないでしょう。
昨年からの課題だった打撃陣は昨年よりさらに悪化しておりチーム打率はリーグ断トツの最下位です。
まず第一の原因として、4番として万全と思われたロサリオの状態が上がってこないことが挙げられます。キャンプやオープン戦当初の評判からそこそこの活躍はできるものと思われていましたが、いざ開幕してみるとなかなか打率が上がってきません。外に逃げるボールを注意深く投げていれば簡単に打ち取れるという方程式が出来上がってしまっています。
個人的には、開幕前から私自身もそこそこの活躍ができると見込んでいました。今年の4番は安泰だろうと。今の状態は予想外ではありますが、ただ思うのは、他のチームメイトが何かしらの活躍をしたときに一番に寄って行って一緒に喜ぶ姿に非常に好感が持てます。マジメな選手らしいですから、悪循環に陥ることだけが心配で、今ももしかしたらその気配があるかもしれませんが、しっかり立て直してもらいたいものです。
次には内野陣ですね。
キャンプのときに当初セカンドに挑戦させてた大山をサードに固定してセカンドに鳥谷を回したことは結果論にはなりましたが失敗と言わざるを得ないでしょう。上本はスタメンで大活躍していた最中にケガをしてしまって、それは元々ケガが多い選手だったとはいえ残念過ぎますが。。
大山にポジションを与えてしまったことで、本人にそのつもりはないでしょうが慢心してしまったのかまったく状態が上向いてきませんでした。交流戦前の2試合連続で猛打賞を記録し、競争の中で状態が上がってきた印象があるのは何よりですね。(2戦連続猛打賞を記録してもなお打率2割そこそこというのはこれまでどれだけ打率低かったんだよと思いますが。。)
鳥谷は昨年サード転向して復活したのに今年またセカンドに再転向してこのように調子を落としているのはちょっとかわいそうな気もします。
糸原はキャンプからアピールして、今でもなかなかの打率を残しています。安定的に期待できるという意味ではいなくてはならない選手と言えるでしょう。
あとは植田の活躍も嬉しいですね。打つ方が大丈夫かなあという印象があったのですが、そこそこの打率、そしてなかなかの出塁率を残しています。盗塁できる選手がいるというだけでも相手投手にはプレッシャーになるでしょう。今後さらなる活躍を期待したいですね。
外野陣は、個人的には若手で残り1枠を競うというキャンプからオープン戦の報道に疑問を持っていました。糸井、福留の出場を脅かすような若手の出現を望まないのか、と。
結果として、両ベテランは開幕から一定の活躍を見せる中、外野のあと1枠はまったく埋まることも見せずに今に至っています。
俊介は昨年のような打率を残すことができず、高山もまったく状態が上がってこないまま。最近になってようやく江越や中谷が一軍に上がってきたものの二軍で抜群の成績を残してきたというわけではないみたいで。。
中谷はここ2戦でなかなか印象的な活躍をしているものの、打席を見た限りは確実性があるようには見えませんでした。持ち前の長打力に加えて一定の確実性を早く身につけてもらいたいものです。
昨年から、野手陣はキラリと光るところがありそうな若手こそ何人も見かけるものの一軍でレギュラーを任せるにはちょっと足りない選手ばかりというイメージです。
この中から抜け出す若手がいるのか、これからの動向に注目です。
投手陣の方は、個人的には予想したくらいには頑張ってくれているという印象があります。
昨年のこの時期は評価も絶頂だったリリーフ陣は昨年ほどの勢いはないものの、昨年から急落したというわけではなくてまずまず頑張ってくれているという印象です。調子の良い選手、悪い選手がいる中で今のチームとしての状態を保ってくれていますから、今年も昨年くらいの安定感で頼っていいものと期待できそうです。
先発陣は昨年以上の状態ではないでしょうか。
メッセンジャーは開幕から好調を維持していて、調子が悪い中でも何とか最低限の仕事をするというエースらしい活躍を見せてくれています。好不調の波こそあるかもしれませんが、一年を通しての活躍を期待してもいいでしょう。
秋山も昨年再ブレークからの2年目のジンクスもなく、勝ち星こそなかなか先行しないものの安定した投球を見せてくれています。四球が少ないピッチャーだけに安心して観戦できるのがありがたいですね。
開幕前、先発陣はメッセンジャー、秋山、能見、藤浪までは当確で残りの2枠を争う形と報道されていましたが、個人的には違和感がありました。メッセンジャー、秋山はともかく能見、藤浪はどうなのかなあと。
藤浪はコントロールがばらつくところが一定レベルまで戻れば十分活躍できるでしょうが、オープン戦を見ている感じでは怪しいものでしたし、能見は昨年から初回失点してしまう印象があって、たまにローテーションの谷間に先発させるのであればともかく、ローテーションの一角に加えるのは厳しいという印象でした。
藤浪は、昨年からいろいろな手段をチームとして試して何とか復活しないものかと頑張っていますが、なかなか好転の兆しが見えません。精神的なところも大きいようですから、あとは本人次第というところもあるかもしれませんが。。昨年チラッと見かけたトレードも一つの方法ではないかという意見はそのときはあり得ないと思っていたのですが、今ではその方がいいのかもしれないと思い始めてきています。
(西武に移籍した榎田があれだけの活躍をしてくれることは本当に喜ばしいです。)
当初の予定と随分変わってきてしまっていますが、今の先発ローテーションはなかなかバランスが取れているのではないでしょうか。
まず、昨年は2年目のジンクスなのかまったく活躍できなかった岩貞が安定した成績を残してくれているのは嬉しい限りです。昨年は四球でリズムを崩すことが多かった印象ですが、今年はそんなこともなく自信を持って投げることができているのでしょうか。一昨年個人的に成績を見比べていたDeNAの今永選手は、昨秋ポストシーズンで素晴らしい活躍を見せてかなり水をあけられてしまったと悔しい想いでした。今年は巻き返しを期待したいものです。
昨年、監督が我慢して先発で使い続けた小野は今年はローテーションとしてなくてはならない投手となりつつあります。四球は今でもやや多い印象はあるものの、経験を積んでもっと安定感のある投手へとなっていってほしいものです。
個人的に、昨シーズンオフの一番の補強ポイントは左の先発候補と考えていました。能見はさすがにそろそろ年齢が気になりますし、岩貞が復活してくれたとしてもやはり少ない印象があります。岩崎が先発に戻るかもしれないといった報道もあったように記憶していますが、せっかく中継ぎでいい活躍を見せてくれたのに、また今の阪神の中継ぎ陣では貴重なロングリリーフを任せられる投手なのに、やめてくれと思っていました。
ドラフトでも即戦力左腕を1位指名してくれないかと思っていましたが。。ドラ1ではありませんがドラ2で高橋遥を指名し、肩の不安がある中ではあるみたいですがなかなかの投球を見せてくれているのは嬉しい限りです。肩の状態との兼ね合いになるかもしれませんが、これからも良い投球してくれることを楽しみにしたいと思います。
高卒2年目の才木が巨人戦で素晴らしい投球を見せてプロ初勝利を挙げました。昨秋に一軍のマウンドを経験して期待された2年目。早くも結果を残したことは自信になるでしょうか。これからまだまだ山あり谷ありかもしれませんが、ローテーションの一角をつかみ取るような活躍を期待したいですね。
総じて、若手選手は投手陣では安定した活躍を見せ始めてくれているものの野手陣ではまったく物足りないものです。
今後、若手野手陣でどの選手がどのようなアピールを続けていくのか注目です。