【テーマ】カレンダーの選び方に関する考察 Mr.Indigo
- 2018.01.31 Wednesday
- 21:00
家のカレンダーには個性が現れる。無数の選択肢の中から任意の1つを選んでいるのだから、それぞれの家庭に価値基準があるはずなのだ。
第一のポイントは、写真や絵画といったビジュアル的要素が入ったものにするか否かである。おそらく上半分がビジュアル的要素になっているカレンダーを使用する家が最も多いだろう。あえて文字情報に特化したカレンダーを使用する家庭は、実用性をかなり重視していると考えられる。
私の身近なところでは、父方の祖母の家がビジュアル的要素のないカレンダーを使用している。近所の商店からもらったもので、各月の1日から末日までが縦1列に並んでいる。これは祖父が健在だった頃から変わらない。
このタイプのカレンダーの長所は、予定などを書き込むスペースが多く、日数を数えやすいことである。祖父は自営業をしていたから、仕事のスケジュールを家でも把握したかったのかもしれない。今でも祖母はいろいろと用事を書き込んでいる。
短所は曜日が一目では把握できないことだ。例えば、私はPREMIERの定期更新が火曜日なので、火曜が何日なのか容易にわかる方が良いのだが、このタイプのカレンダーではわかりにくい。普段は赤文字の2つ下だが、月曜が祝日とか振替休日だと赤文字のすぐ下になる。
日曜から土曜までの1週間を横並びで表示するカレンダーであれば、曜日はわかりやすい。我が家の今年のカレンダーはこのタイプだ。若干イラストは入っているものの、書き込めるスペースの割合が大きい。妻の好みはこういうカレンダーなのだろう。
短所は曜日の並びによってスペースが制限され、余白ができることである。各月の段数は5段が大半だが、2月以外は6段になることがあり、2月は4段になることがある。我が家の今年のカレンダーは各月5段で構成されていて、9月23日と30日、12月23日と30日、12月24日と31日は最下段のマスを分割しているため、スペースが半分になっている。一番上の段はスペースがかなり余っているというのに、もったいない話である。
このように2つのタイプは一長一短である。どちらが実用的か一概には言えないから、双方とも広く普及しているのだろう。
そのほか、オプション的な要素として六曜や二十四節気が載っているカレンダーもあり、それを基準に選ぶ人も少数ながらいるに違いない。
一方、上半分が写真やイラストになっているカレンダーを選ぶ家庭は、ビジュアルも重視しているということになる。家族全員で観る楽しみを共有するというのも立派な考え方だと思う。
もっとも、それでも実用性は重要なポイントだ。このタイプのカレンダーには、予定を書き込むスペースが多少なりともあるものと、全くないものがある。一般的に見栄えは後者の方が良いだろうが、家族で予定を共有するという目的では使えない。実用性も少しは求めるのか、ビジュアルしか考えないか。ここでも方針が問われる。
あと、無料のカレンダーで済ませるか購入するかという問題もある。金をかけると選択の自由度は飛躍的に高まる。よりカレンダーに対するこだわりが強いということになろう。
日頃何気なく使っているカレンダーだが、実は多くの要素があって意外と奥が深い。いろいろなカレンダーを観察し分析するのは、なかなか面白いことのように思う。