乗馬   ハッタリスト

  • 2013.06.30 Sunday
  • 23:59
乗馬体験というやつに行ってきました。
自分の行動が健康的すぎておののきます。
実際に馬に乗っていたのは30分くらいですが、楽しかったです。

サラブレッドを見た時の印象は「うまでかい」、乗った時の印象は「うまたかい」でした。
ちゃんと調べて行かなかったので、サラブレッドに乗るということすら知りませんでした。もっと小さい種類に乗るのかと。

毛並みはやたらときれいで、肌は滑らか、かつ、タテガミがふっさふさでした。
眼球が人間よりずっと大きいので、目が合うとなかなかの目力を感じます。

こちらは乗せてもらう立場なので、馬に失礼があってはならないと思って少し緊張しました。組体操で人の上に乗った時のことを思い出しました。天は人の上に人を造らず。
こちらが初心者だということは馬にもバレバレらしいので、プロである馬を信頼することに。

姿勢を正しくするようにと指示を受け(馬からではなく、指導員さんからです)、上達のためとかマナーとかいうならまだしも、安全のためと言われると従わざるを得ないので、普段の生活では見られない背筋のまっすぐさを保ちました。これだけでも少々疲れます。

馬の腹を軽く蹴ると歩けの意味になるそうですが、蹴ってもまるで反応ない馬や蹴る前から空気を読んで歩きだす馬などいろいろいました。
馬の性格は一頭ずつ全く違うらしく(競走馬のように闘争心が激しい馬は乗馬クラブにはいないそうですが)、意志疎通のやり方をその馬ごとに合わせるのが大事なのだそうです。

自転車や自動車とは違ってやはり生き物に乗っているという印象が強く、軽く駆け足になると馬の上下動にこちらが合わせる必要があり(立ったり座ったりするあれです)、合わせないとガクガク揺さぶられてきびしいです。
うまくリズムが合うと人馬一体感があります。

乗馬の消費カロリーは平泳ぎよりも多いとのことで(本当かは知りませんが)、両足で馬の体を挟みつけるようにして体を固定するので、普段使っていない筋肉を使いました。

今回の体験だけなら安いものですが、本当に乗馬クラブに入ろうとすると十万円単位のお金がかかるので、趣味ってお金がかかるんだなあと。
将棋なんかはお金かかりませんから。

ということで、いろんな趣味あるよねと思いました。
スカイダイビングに一回行ってみたいと思いました。

「チャンス」  by アフリカの精霊

  • 2013.06.30 Sunday
  • 23:58
「ねえ、プリクラ撮りに行こうか」
プリクラを取ることが流行っている当時、まるでそれが自然であるかのように言った。
彼女は友人Aが密かに好きだった相手であり、私に仲良くなるきっかけが欲しいと仲介を依頼していた女の子であった。
別に一緒に取りに行く相手にこだわりはなく、手帳に張る枚数を増やすことに執着しているように感じた。
別に2人で撮りに行くことに抵抗はない。
しかし、友人Aに対する少しの罪悪感が邪魔をして返事に困っていた時だった。

まるでドラマの一場面のように友人Aを遠くに見かけることになる。
チャンス!
友人Aに声をかける、急用ができたと言い二人で撮りに行くように仕向ける、カッコよく去る自分、という夢プランが頭をよぎった。

友人Aにかける言葉を考え、さもかし急用ができたことを装うため携帯の着メロが鳴るように自分の携帯を設定した。
うん。
完璧だ。
不自然な所は何もない。
今から考えれば不自然極まりないのであるが、当時の自分の中では孔明の考えた策略のごとく完璧なプランだった。

そして意を決して私は友人Aに声をかけた。
「こんなところで何してるの?」
「なんだ、お前か。本屋に寄って今帰るとこ」
私の横にいる彼女が目に入らないはずがない。
でも友人Aはまるで彼女のことが目に入っていないかのように私のみに声をかけた。
知らない仲でもなく、話したことのない仲でもないのに友人Aは全く彼女に話しかけようともしない。
じれったくなった私はついに計画を実行する。

「今からプリクラ撮りに行くんだけど、お前もどう?」
「ああ、そうだな…」
よし!ここだ!
ここで、携帯の着メロを鳴らし急用ができたフリをして去れば完璧だ!
あとは自然と二人で
私が自然とポケットの中にある携帯に手を伸ばし、着メロを鳴らそうとした。

そのときである。
彼が異様な言葉を放つ。
「おお、そういえばお前の家で一緒に遊ぶ約束してただろ。今から行くぞ!」
そんな約束はしていない。
明らかにウソである。
しかし、私に有無を言わせないくらい強引に私を引っ張っていく。
ウソの約束で私を引っ張る友人A。
残される彼女。
何が起こったのかわからないまま、棒立ちである。
この時点で私の完璧だった計画は崩れ去った。

私は、一緒に撮りに行けない彼女への罪悪感と私の親切心を反故にするような彼の態度に腹立たしさを感じながらも彼の強引さになすすべがなかった。

しかし当時は不思議だった彼の態度も、大人となった今なら彼の気持ちを察することができる。
当時は私に仲介を依頼しておきながら、チャンスをムダにする彼に腹が立った。
私は彼の気持ちを察することができないくらい幼かったのだろう。
大人となってからわかる良い思い出である。





ということを今度ある二人の結婚式において話すつもりである。

夢競馬の人々(159)  葉山 悟

  • 2013.06.29 Saturday
  • 01:53
「大沢って男は自称カメラマンだったそうです。何せ高級カメラと望遠レンズを肌身離さず持っていたと言いますから」
隣に座っている根岸が大きく頷いた。
「ビッグはどんな時でもカメラを手放さなかった。こいつは俺のメシの種だ。これは金を生み出す打出の小槌だって」
僕は彼がビールを追加注文する前に食事を勧めた。根岸は僕が差し出したメニューを見るまでもなく「カツカレー」と声を上げた。
「このKという人物は0組の企業舎弟を統括する最高責任者です。組織の人間ではありません。堅気です」
僕の言葉に年金さんが飛びついた。
「少し整理してみましょう。最初に自称カメラマンの大沢という男が行方不明になった。これが三か月か四か月前のこと」
年金さんはノートを開いて大沢という名前を書き込んだ。そして行方不明の文字を赤字で加えた。
「実はそこに名前と電話番号が書かれているKさんの行方もわからないのです」僕がそういうと年金さんはK部長の名前を併記して、同じく赤字で行方不明と書き込んだ。
「そしておそらく大沢が撮ったであろう写真に0組大崎会長とN競馬場のS場長が写っている。いや意図的にツーショットを狙ったものだ。この写真の意図するものは・・・」
「根岸さん、大沢さんが行方不明になる前に、近々まとまった金が入ると話していたそうですね。それはいつ頃のことですか?」
僕の質問に、カレーライスを食べようとしていた根岸の手の動きが止まった。
「ビッグが行方をくらましてから三か月、いや四か月経つかな。その一か月前あたりじゃ」
「まだ大崎会長が存命中で、時々競馬場にも顔を見せていた時期ですね」
片山さんがバッグから手帳を出し何事かを確認するようにして続けた。
「この方の顔写真か何かないのですか。N競馬場に度々顔を出していたとするなら、私やHさん、安田さんも知っている可能性があります。そうですよね」
年金さんの存在を意識したのだろうか。彼女が直接僕のことを「Hさん」と名前で呼んだ。
大崎会長とS競馬場長を太い罫線で囲むと、年金さんが何かに気付いたように声を上げた。
「この最高機密って何だろう」

夢競馬の人々(158)  葉山 悟

  • 2013.06.29 Saturday
  • 01:50
「同室のビッグ、あっワシは彼のことをビッグって呼んでいるんじゃ。本名の大沢じゃなく大ボラって呼ばれていたくらい大きなことを言うし、ホラを吹きまくっていた。そのビッグの私物からこんな物が出てきたのじゃ」
彼は肩から吊り下げていたショルダーバッグの中から茶封筒を取り出した。年金さんはその中身を知っていて、<最高機密>と朱書きされている封筒を受け取ると、中からメモらしき紙片と写真を引っ張り出した。
僕は拡大された写真を見て、思わず「あっ」と声を上げてしまった。そこには0組の大崎会長とN競馬場のS場長が談笑している姿が写っていた。背景となっているのはN競馬場特観席のレストラン<服部>だ。僕が何度となく目にした光景である。
年金さんは僕と片山さんの前にメモを差し出し、0組大崎会長、N競馬場S場長の文字の下にあるグローバル企業Kの部分を指した。
「お二人はこの名前の人、ご存じありませんか?」
名前の下に電話番号が書いてある。会社と携帯番号の両方だ。
「K部長・・・」片山さんがつぶやいた。
写真は全部で五枚。会長の耳元で何事か囁くS場長。屈強な会長の取り巻きに囲まれている二人。N競馬場の貴賓室に陣取る大崎会長と0組組員。その中に服部のママの姿が映っている写真もあった。
存亡の危機が叫ばれる地方の公営ギャンブル場にとって、大崎会長のような大口の客はとてもありがたい存在だ。 実際のところ僕は会長が馬券を買った後オッズが急激に下がるのを何度も経験している。それ程会長の投入金額は大きい。中央競馬なら売上金額が大きいから会長の馬券投票でオッズが影響されることは少ない。
少しでも多くの入場者そして売り上げを望む地方のギャンブル場だが、他方では暴力団追放の世論も喧しい。暴力団員を締め出す気運は飲食店街だけでなく、ゴルフ場、サウナ、プールなど、ありとあらゆる公共の場所においても展開されている。公営ギャンブル場も建て前は暴力団員の入場を禁止している。
「こんな写真、誰が何の目的で撮ったのかしら。しかも大崎会長が亡くなってもう二か月余り経つ今の時期にどうして・・・」
片山さんが写真に触れるのも怖いとばかりに両手を胸元に抱えながら言った。

幸せおじさん 後編 by Mr.ヤマブキ

  • 2013.06.28 Friday
  • 00:00
 ぼくの幸せって何だろう。学校がもっと楽しいといい。皆みたいに休み時間に話して、帰りにどこかお店に寄って。それか、母さんが家に居るといい。いつも仕事の話をされて、あんまり分からない。でも、たまに学校の話聞いてくれるとうれしい。仕事なんか止めて、もっと家に居てくれたらいいのにと思う。じゃあぼくはどうしたらいいんだろう。本当は、ぼくは、幸せおじさんにそうしてもらいたかった。ぼくじゃどうしようもないんだ。
 今年転校してきたばかりで、まだ友達ってほどみんなと仲良くなれてなかったとき、風邪をひいて、ぼくは教室で吐いてしまった。クラスで影響力のある女の子のかばんに少しかかってしまって、きもっ、って小さく言われて、次の日から居心地が悪くなった。
 そういうのってぼくの力ではどうしようもないんだ。努力とかじゃない。母さんだって、父さんと離婚して働くしかないんだから、家にいるのは無理だ。それだってぼくが頑張ってもどうしようもない。やっぱり幸せおじさんは嘘だったんだ。嘘つきおじさん。
 雨の日はまたすぐにやって来た。嘘つきって言うために、ワンと吠えた。おじさんはまたピンクの服で、傘もささずにやって来た。
 ねえ、おじさん、おじさんは嘘つきなんでしょ。どうして?だって、おじさんは努力しろって言うけど、どうしようもないことばっかなんだもん。本当に努力してみたかい?……え?だって……。やってみることが大事なんだ、君が思っているよりも案外幸せは近くにあるものなんだ。違うよ!いいからやってみなさい、今日も送って行くよ。
 おじさんの言うことなんて当てにならない。絶対そんなことない。いらいらして、ぼくはおじさんの言うことが嘘だと証明してやりたくなった。そんなに言うならやってやる。休み時間、椅子から立ち上がって、近くで話してる二人に話しかけてみた。
 何の話してるの?え、ポケモンだよ。伝説のポケモンがすげー強いんだぜ!ぼ、ぼくも……ぼくも、持ってるよ、レベル100まで上げたよ。マジで?ほんとだよ、すごく、強いんだよ。えーじゃあ今度見に行っていい?
 もちろんいいに決まってる。なんだか拍子抜けしてしまった。そんなことならもっと早くから話しかけておけばよかった。幸せおじさんの言う事は、もしかしたら本当なのかも……。
 あら、こんな時間まで起きてたの?早く寝なさい。ねえ、母さん。なに?もっと……もっと、家に居てよ。……いいわよ。え、いいの。やっぱり母さんが家に居る方がいいよね?うん。仕事を事務に異動してもらって早く帰れるように頼んでみるから……ごめんね、さびしいね。うん、いいよ。……一緒に寝よっか。いいよ、いらないよ。いいから、ほら。

 川まで行って、ワンワンワン!と元気よく叫んだ。いつもみたいに幸せおじさんは現れた。
 おじさん、ほんとだったよ、ママが早く帰れるようになったんだ、ありがとう。そうか、それは良かった。おじさんのこと、疑っててごめんなさい。いいんだよ、じゃあ、今日も幸せについて教えてあげよう。なに?いいかい、これは絶対忘れちゃいけない事だよ、みんないつもこの事に気付いては後悔するんだ。うん、忘れない。幸せってのは失って初めて気付くものも多いんだ。うん。
 幸せおじさんは笑っている。ぼくは、嫌な予感がした。
 そんな……そんなの嫌だよ。いいかい、幸せはいつか終わりが来るんだ。だめだよ、もっとお話ししたいんだ、待ってよ、おじさんのこと好きだって気付いたんだ。……近くにある幸福を見失っちゃいけないよ、じゃあ、僕は行くよ。待って、待ってよ!
 幸せおじさんはすっと消えてしまった。雨が降っている。ぼくの大好きな雨。ワン!と叫んでももう誰もやって来なかった。

「今月届いたメール」  byアフリカの精霊

  • 2013.06.27 Thursday
  • 22:55
私の携帯は一度大量に迷惑メールがきたことをきっかけにパソコンメールからの受信を一切拒否する処置をとっている。
もちろん、例外的に許容する場合にはそこからだけ受け取れるようにするのであるが、それでも月に何件かがドコモやソフトバンクの携帯アドレスから届いてしまう。

今月来たメール(要約)

「携帯サイトAの使用料金が未納となっており、そこから債権譲渡を受けたBという債権回収会社です。訴訟を提起したことをお知らせします。このままだと出廷命令を経て差押、強制執行…つきましては訴訟内容を知りたければ連絡を…」
というメールが私の携帯に来ました。
私はもちろん携帯サイトAを利用したことはないのですが、「もしかしたら…」という気持ちに漬け込む手口なのではないでしょうか。
まあ、身に覚えが無い請求には応じないというスタンスが一番だと思います。
法律的におかしい点は以下の通りです。

1点目

民法467条1項
指名債権の譲渡は、譲渡人が債務者に通知し、又は債務者が承諾しなければ、債務者その他の第三者に対抗することができない。

簡単に言うと以下のようです。

本当に私が携帯サイトAに未納の料金があったとしましょう。
でもBが私に請求するためには、Aから私に対して「未納の料金はこれからBに払ってね」という通知が届いている必要があるのです。
この条文はまさにこのような架空請求を防ぐ趣旨として作られたようです。
よって、携帯サイトAから私にはもちろん「未納料金をBに譲渡したよ」という通知が届いていないので、Bは私に請求する権利はないということです。

2点目

債権回収業者っていうのは、法務省により認められた会社しか行えず、その会社は法務省のホームページからわかるようです。
私に来たメールの業者は本当にある業者に似た別の名前だったように思います。
この点からも架空請求であることはわかります。
また最近では本当にある会社の名前を盗用しており、電話番号だけが違う場合もあるようで注意が必要です。

3点目
訴訟は原告が訴状を裁判所に提出することから始まりますが(民事訴訟法133条1項)、裁判所が受理すると裁判所書記官っていう人が被告に訴状を送達します(98条2項)
よって、訴えられると訴状が裁判所から書留郵便で来るのが普通です。
もし、このメールが裁判所を語っていたとしても裁判所からの「訴えられたよ」という通知が携帯メールでなされることはないです。
私の場合、「訴訟を提起した」と言っているにも関わらず、何日待っても裁判所から郵便はきませんでした。
それ以上に訴えを起こした原告はその請求が認められたいはずですから、「訴えを取り下げてほしかったら連絡しろ」なんて被告に連絡することはそもそもおかしいですね。


以上のように法律的にはおかしい点は多いですが、騙される人がいるのでなくならないのでしょう。
今はネットで誰でも調べられるので、どうかな?と思ったことは一度調べてみるといいと思います。
私にはこの月だけで3件もきましたが、みなさんも注意してください。

連続MVP受賞者からの異論・反論  葉山 悟

  • 2013.06.26 Wednesday
  • 00:55
人は慣れない事が続くと頭が痛くなる?お尻がむず痒くなる?寝つきが悪くなる?怒りっぽくなる?やけくその様に笑い続ける?どうもいけません。
一度ならまだしも、二度続けてMVP受賞だなんて。プリミエールの執筆者、そしてそれを支える読者の皆様、どこかおかしいのではありませんか?僕はあくまで葉山悟であり、それ以上でもそれ以下でもありません。相変わらずの葉山悟なのです。僕は「夢競馬場に集う人々」の連載を始めた直後も、それが150回を超えた今も、書き続ける意欲も物語を構成する企ても全く変わっておりません。それなのに二か月続けてMVP受賞だなんて。
いや誤解しないでください。受賞が嬉しくないわけではありません。ただ僕が受賞することでプリミエール全体のレベルがダウンしたと見られることが悔しいのです。
「いつもの月だったら候補にすら上がらない人間が連続受賞している」これはどう判断してもプリミエールの質の低下を意味しています。「今月は作品が少ないや。連載でコンスタントに書いている、いや書かざるを得ない葉山が一番多く書いている。これがMVPで仕方ないや」ではダメなんです。そんな時は「MVPなし」を宣言しましょう。つまりMVPも最優秀作品も、テーマ賞も相対的に選ぶのではなく、絶対的選出を前提としてください。そのことがプリミエールをより光り輝く存在にすると信じています。
だから勇気をもって、今月はベストコメント賞は「なし」とします。悪しからず。
より一層のご愛読を心からお願いします。

さーて、次回のテーマさんは?  ミスターピンク

  • 2013.06.22 Saturday
  • 22:51
テーマは、

「楽しみなこと」

です!

ふつう!


私は今、爪が伸びていましてね。
すごい伸びてるんです。

伸ばそうと思って伸ばしているんではなくて、
単に切るのが面倒だなって思っていたらいつの間にかこんなことになっていたんです。

こう伸びると、キーボードを打つにしても、指先で軽く打つのが難しくて、かといって爪の先でヅカヅカやろうとしても、ちょっと狙いがつけにくいんですね。
だからどちらかと言えば、指を寝かせてまっすぐにして、指紋が付きそうな押し方をするのが良いようです。

このやり方だと親指が使いにくいので、親指はスペースキーで変換する時だけ使うことにして、BとかNとかは人差し指で押すようにすると、普段とは少し違ってエキゾチックな感じがします。

他にやや困ることは、頭を洗う時に洗いにくいってところです。
頭に突き刺さると悲しいので、指を曲げて関節の部分だけで洗うようにしています。

ただ改めて考えてみると、もしも爪がちゃんと切られていたとしても、爪の先で頭を洗うというのはいかがなものでしょうか。
長期的な頭皮の状態を考えた場合、爪でガリガリ洗うなどといった方法は論外なのではありますまいか。
よって爪を切った後も、今のやり方を続けようと思います。

むしろ便利なこともあって、乳酸菌飲料の包装がピッチリしすぎていてどうにも開けられないといった時、爪を少し立てるだけで、たちどころに包装が裂けてゴクゴク飲める、なんてことも。
さらに、ホッチキスの針を抜きたい時、怪我をすることもなく安全に、爪だけで任務を遂行することができる、便利ですね。

そういうわけですから、爪が伸びすぎているのも善し悪しで、まあこれはこれで悪くないと言ってもいいのです。
他に何かあるとすれば、爪がすっごい気になるので、常に切りたくて切りたくて仕方がなくなってしまうくらいでしょうか。

はい、そうですね。
ここで次回のテーマが生きてくるわけです。

爪を切ってスッキリするのが楽しみですね。

ではもう一回、

テーマは、

「楽しみなこと」

です!

ふつう!

「本能寺の真実 前編」  byアフリカの精霊

  • 2013.06.21 Friday
  • 23:58
今日、6月21日。
今を遡る431年前の1582年(語呂合わせでいちごパンツを覚えるらしい)の旧暦の6月2日、新暦の6月21日に本能寺の変が起きた。
そんな日程に合わせたのであろうか、朝日出版より週刊日本の歴史という50号完結の週刊誌の創刊号が発売され、第1号は戦国時代についてのものであった。

このような週刊誌は得てして創刊号だけとても安く、2号目から高くなる。
それと同じように付き合い始めだけ優しい、いわゆる「釣った魚には餌をやらない」男のことを指しディエゴ男子という言葉があるらしいが、(おそらく同様の出版形態をしている出版社をもじったものであろう)この週刊誌も同様に2号目から高くなる。
確かに創刊号を買うと続きを買いたくなるのであるが、全巻買うと創刊号の安さから想像が出来ないくらい高い値段になるので、今まで買ったことはなかった。

通常ならこのようなものには手を出さなかったのであるが、創刊号が戦国時代のものであり、調べると戦国時代をフューチャーしているのはごく数刊のみであとは江戸や近代・現代が大半で続けて買いたいという衝動にはかられないだろうということで今回は創刊号だけ買うことにした。

それともう一つ、新聞の広告に私の興味を引いてしまった見出しがあったからでもあった。
それは「本能寺の変!光秀謀反の理由は四国攻めにあった!」
との宣伝文句であった。

みなさん知ってのように本能寺の変というものは5W1HのうちでWHYだけが非常に謎である歴史上の大事件であり、今まで様々な説が取り上げられている。
この創刊号の分類に従うと
1 光秀単独犯行説
1−1 怨恨説
1−2 野望説
1−3 悲観説
1−4 四国政策説

2 黒幕説
2−1 朝廷説
2−2 足利義昭説
2−3 羽柴秀吉説
2−4 徳川家康説
3 その他
森蘭丸説、イエズス会説、など

この中で1−4四国政策説が真実であるとの見出しである。
これには度肝を抜かれた。
私の知っている限りでは、今の有力説はそれまで信長に受けてきた仕打ちなどを恨んでの怨恨説や下剋上が自然であった時代背景から野望説であったように思える。
その中で最近になり、「事件では一番得したヤツを疑え」との推理小説の原則から、2−3秀吉や2−4家康が黒幕であったのではとの意見も出て来て、黒幕説も一般に知られるようになった。

しかし、この四国政策説は主張する人はいるものの、いわば大穴的な意見であった。
おそらく戦国にそれほど精通していない人にとっては聞いたことすらないものであると思う。
複合的な要因を主張する人でさえ、これがメインの要因であることを主張する人は皆無であったといっていい。

私の興味はそこにあった。
何か新しい発見でもあって、この説が決定的ともいえる証拠となったのか?
それとも単なる一般の人に目新しい説を紹介するにとどめるものなのか?

宣伝文句だけ読むと前者であるように思えるが、それならもっと大々的なニュースになってもよいのでおそらく後者であろう。
しかし今まで強く言われてきていない説であるため、どのような理由で結論に至ったかを知りたいという気持ちになった。

よってどんな記事かを確かめるために私は初めて創刊号(380円)を買ったである。

来月へ続く


夢競馬の人々(157)  葉山 悟

  • 2013.06.21 Friday
  • 08:02
年金さんは僕達を眩しそうに見ると「どうも」と頭を下げた。同行してきた男を席に座らせると手をあげてウェイトレスを呼んだ。メニューを男に差し出し、「好きな物、何でも頼んでいいよ」と僕たちの方に視線を向けた。
全くサイズが合わないのかジッパーの辺りが何重にもよれているジーンズを身に着けた男は、競馬場で何度か見かけたことがある。年齢は40代で、確か年金さんから「生活保護を受けている」と聞かされた覚えがある。彼がビールを注文した後、年金さんは携帯電話の続きを話し始めた。
「スナック経営者を刺した男は若頭の組のチンピラで、自首してきたそうです。大崎会長が元気だった頃は、みかじめ料というより、会長の馬券代として飲食店側が拠出していたそうです。私も何度か同行しましたが、会長は競馬で儲けると何人も引き連れて飲み屋をハシゴするのです。ご機嫌が良い時は、その店にいる他のお客さんの代金も支払っていました。すべて現金ですから店の経営者にとって有り難い話ですよね」
片山さんは年金さんのことを「安田さん」と名前で呼んでいる。しかし僕は携帯電話に、「年金さん」としか登録していない。まさかビールで酔っ払うような事は無いと思うが、
K部長の話を聞き出す前に、僕に関係する、とても気になる話の中身を確認しなければならない。
「実は彼は根岸というのですが、彼と同部屋の男が突然行方不明になったのです。二人とも失業中で、求職活動していました。大きな声では言えないのですが、N競馬場にも毎日のように顔を出していました」
中ジョッキを空にして根岸が年金さんに催促した。
「大沢って男ですが、彼もワシと同じ保護を受けていました。その生活保護が支給されると寮費や食事代を天引きされて、残りは殆んどが馬券代に消えていました」
彼らは支援者組織が手当てした住居に入り生活保護の申請まで、その組織の手取り足取りの指導で行ったという。
「彼が3ヵ月ほど前だったか、近々まとまった金が入るからこんな生活からもおさらばだって。ワシにも郷里に帰る交通費ぐらい出してやる。それより競馬で一生一代の大勝負するから、それが当たれば堂々と胸を張って里帰り出来るよ、って楽しみにしていた。どう考えても行方をくらませる原因がわからないんじゃ」根岸はそういうとビールをぐびっと飲み干した。

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