8月の振り返り(7)  がりは

  • 2012.09.30 Sunday
  • 23:35
コメントで振り返る夏〜7月分ね〜  がりは

☆☆
煩雑になってるような気がして。
本当はコメント一つ一つを深く分析していこうかと思ったんだけれども、入っているコメント全てに同じ情熱を注ぐ自信がなくて。
あ、体力とスケジュール的な問題ね。
コメントはよく読むと本当に興味深いんですよ。
ありがたいお話です。
ちなみに投票において今月は俺以外誰にいれるねん、と自負している月でも自分には入れません。
ハッタリストがそんなことを書いていたので、彼のルールで戦ってやろうと思っているんですよ。
あと、時々出てくる「肉を食え」というアドバイスは古谷実の漫画に出てくるワンシーンです。
せやからどないやねん、という話ですが。

「精霊、戦国のウソを暴く」  byアフリカの精霊

☆☆☆☆

これは素直にびっくりした。
そうだったのかと。
比較的資料の多い戦国時代ですらこうなんだとしたら、我々が学んできた歴史とはなんだったのかと。
そして比較的文化や言語が現代日本と共通している日本の歴史で、しかもわずか500年程度経過しただけでこうも常識と史実が変わってしまうなら、世界史の授業でやったローマ帝国の盛衰とか元のヨーロッパ侵略とかハンニバルの山越えとかどうなっちゃうんだろうとクラクラした。
事実を知ることだけが有益ではないだろうが、それにしても、ねえ。
歴史は現代史から遡って教えるべきだと思うのだけど、あまり現代に近いと評価が固まっていないから、教えづらいんだろうな。
原発事故対応とか、今評価できないもんな。
個人としてどう考えるか、というのはあるけど、時の洗礼を経ないと見えないものはもちろんある。

明るい悩み相談室PREMIER(45)〜飲み会中座流〜 がりは


質問に答えているようで答えていない。
実はかなり長い回答を書いたのだが、この方は飽きたからホテル泊をやめたのであって、財政的な制約からではない、制約がないと問題が解けない、ということで回答を破棄しました。
その後の気分、雰囲気のような作品です。
出した時にはそんなに嫌いじゃなかったのですが、今は気に入りません。
稀にそんなこともあります。

【テーマ】分かりにくい広告   ハッタリスト

  • 2012.09.30 Sunday
  • 23:33
雑兵日記PREMIERから広告がなくなったそうですが、僕は気づきませんでした。
"Adblock Plus"というソフトを使っているので、以前から広告の表示は消えていたからです。テレビ番組の録画の際にCMをカットするように、ウェブブラウザの表示から不要なものをカットする機能があります。
便利なソフトには違いないです。しかし、必ずしもお薦めはできません。
理由はいくつかありますが、広告のあり方がより分かりにくい方向へ変化する傾向を助長する可能性がある、という点を僕は懸念します。

テレビのCMで健康食品を褒めたたえて「※個人の感想です」という注釈が付いたりするものがありますが、この内容を文字通りに信じる人は今日では皆無と言っていいのではないでしょうか。
仮にそれが個人の感想としての真実であったとしても、「この商品は私には合いませんでした」という感想がCMで用いられる可能性がない以上、そのコメントに個人の感想としての価値はありません。
結局そういったCMは、「○○という商品が存在する」「これは○○という商品のCMである」ということ以外の情報を持っていません。
こういった広告は、広告であることが分かりやすい例であると思います。

一方、より分かりにくい広告として、「食べログ」のやらせなどを含むステルスマーケティングや、ドラマ中で商品が小道具として用いられるプロダクトプレイスメントなどがあります(狭義ではこれらは広告には含まれないのかもしれませんが)。
これらが行われる場合、インターネット上の意見の中に個人の感想や主張とは無関係の記述がまぎれこんだり、議論を行うべきテーマの選定が偏ったり、ドラマの脚本が商品のアピールをしやすいように書き換えられたりといった「歪み」が生じる可能性がある、というよりも既にそうなっていると思います。
必ずしも否定するべきことではないし悪いことばかりとも限りませんが、僕は気持ち悪いと感じます。

これらに対抗するための手段として、広告のために使われる金の流れを知ることが必要であると思います。
また、分かりやすい広告が「これは広告ですよ」という枠内に収まっている限りにおいて、その内容が無意味なものであっても広告の存在自体は甘受するということが、分かりにくい広告への傾斜を減速させる効果はあるのではないかと思います。
資本主義の国で生きる以上はどうにもならない部分もあるでしょうから、うまくつきあっていくしかないのでしょう、たぶん。

8月の振り返り(6)  がりは

  • 2012.09.30 Sunday
  • 22:33
アイスエイジ  ミスターピンク

☆☆☆☆
嫌いじゃない文章ですよ。
振っといてよそ行ってハーゲンダッツに戻ってくる、漫才の基本形のような美しい作りです。
さらにその上にくそ暑い部屋で実はやせ我慢しているミスターピンクという大きな構図まで取り込んで、技巧的にはこれ以上詰め込めないと思います。
バラスーシ。
ただ、多分彼(もしくは彼女)はハーゲンダッツを高級アイスクリームの代名詞として使っているだけで、そんなにハーゲンダッツが好きじゃないのではないかと思うんですね。
これは推測なんですが。
ハーゲンダッツが好きな人は
「ハーゲンダッツでもいいですけど、もっと安いのでもいいですからね」
とは書かないと思うんです。
ハーゲンダッツに戻ってくるなら強く振っておいても良さそうですが、この辺は良し悪しですかね。
ミスターピンクが圧勝するような読者層というのが絶対に存在すると思うのですが、今のところその層はPREMIERを読んでいないようです。

7月を軽く振り返りスペシャル   ハッタリスト

☆☆☆
気に入ったところを書くならもっと気に入ったよ、という感じで書いてほしいなあ、というのが書き手としての感想。
特に俺の奴には気に入ったのだか気に入ってないんだかよくわからないような文言が並んでいる。
たりきの所にはちゃんと気に入ったよ、と書いてあるのに。
悔しい。
もっと褒めてもらいたい。
くそー、ハッタリストのハートにガンガン響くように俺のダイナマイトパンチをぶち込んでやる!とはならない。
読んでいていろいろわからない点があって、自己韜晦癖の表れなのかしらとも思うのだけれど、特に「不遜」について書かれたコメントがようわからなくて。
届いたでしょうか、て届かんっちゅうねん。
とは言え、とは言えですよ、俺以外の人間が振り返りを書いてくれるというのはPREMIERの発展のために非常に喜ばしいと思う。
もっとしっかり書いてくれていいと思う。
もっと俺のことを褒めてくれればなおよい。

8月の振り返り(5)  がりは

  • 2012.09.30 Sunday
  • 22:28
野球論考(3) byたりき

☆☆
たりきのこの灰汁のない作品。
さらさらっと。
ウェブニュースのような感じの文章を書かしたらPRIMIERで一番うまいでしょうな。
無色透明という色を彼は出すことができる。
ただ評価はされづらいところがありますね。
これは試合を見てシーンを紹介したというだけの作品で、料理で言えば刺身をどんと出した感じ。
三崎のマグロは誰が切ってもうまい。
作品の評価が題材そのものに大きく左右される。
そしてこの題材はスポーツニュースで割に面白く報じられていたので、それを見た後だとちょっと推しづらいなあと思う。
もっとささやかなプレーだといいんだけど。
同じトーンで誰も取り上げてなさそうな、まあサンテレビでしか見られないプレーとかでもOKだけど。

ところで野球というのはルールがややこしくていけませんな。
サッカーのオフサイドの比じゃないでしょう、振り逃げ、隠し球、インフィールドフライ、で今回の事象と。
代打の代打はありやけどピッチャーのお替りは一回までとか。
それを頭に入れて戦うというのは、プレーヤーとしてはゲームに深みを与えるという意味で面白いかもしれないけど(大富豪ではルールを増やして楽しんだでしょ?)本来の魅力を損なっていると思う。
ついでに、甲子園でやるのは決勝だけでいいと思う。
周囲の会場も使って効率的に大会を進め、なるべく生徒の負担が減るようにするべきでしょう。

勝手に自分で振り返り by Mr.ヤマブキ

☆☆

ヤマブキのヤマブキによるヤマブキのための振り返り。というわけでよその人が読んでも「あ、はあ。」としか言えんわい、とも思うのだが彼もまだ若い。ここは好意的に。
プリミエールの作家陣は小説をよく読んできたと思われるチームとそうでもないチームに大別されて、前者は葉山悟、がりは、Mr.ホワイト、最近は書きませんがミッチー、そしてこのMr.ヤマブキあたりでしょう。
骨太の本を何度も読むことで鍛えてきた大局観が彼らの作品を支えています。
こうきたらこうこなくてはならない、こうこなくてはならないところをあえてこういく、というような話ができるのはこの辺のメンツです。
ヤマブキはよりこうした傾向が強く、より計算して物語を作ってきます。
ただその作りに対して適切な分量や適切な方法でアプローチできていないので、ぎくしゃくしているように見えます。
千字に合わせてくるのなら物語を小さく、物語に合わせるなら分量を大きく丁寧に。
小品を書くのも結構難しい。

Mr.ヤマブキは他者をこそ批評したらいいと思う。
それをしているうちに、自然と自分に対して自分でフィードバックできるようになるでしょう。

【テーマ】 自爆的広告 byアフリカの精霊

  • 2012.09.30 Sunday
  • 20:33
タバコは法律で自爆的広告を設けることを義務付けられている商品である。
タバコの側面にはタバコを吸うことによる健康面への被害への警告を設けることが法律で決められており、それは面積で言うと側面の30%以上でなければならないという制限まである。
本来パッケージにはその商品を買いたくなるような表示をすることが通常であろう。
食べ物で言うと「10%増量!」とか「国産100%」とかであろうか。
しかしこの場合、商品であるタバコにそれが売れなくするような広告をつけることが義務付けられているのである。
表現は違うが「これを吸うとガンになるリスクが高くなるよ」という広告を付けなければいけない。
車で言うとボンネットに「これを運転すると死亡事故を起こす可能性があります」という警告を書いて売らなければいけない、パチンコ屋で言うと「あなたがこの店に長時間いることによって貴方自身の財産的破滅を招くと共に、育児放棄・日射病などにより子供の命を招く可能性があります」と玄関に張り出さないと営業できないっていったところでしょう。
こんな警告を義務付けられてしまえば、営業妨害とも言えるかもしれない。
自爆的広告とはそういう意味である。
私、精霊個人としてはたばこを一度も吸ったことがなく、周りで吸う人に対して不快感を抱き、タバコなんて合法的なニコチン麻薬であると思っておりこういう広告が義務付けられることに何の違和感もないが、これにはある重要な法律的問題が存在する。

実はこの問題、実際の司法試験の憲法の問題になったのである。
難しく考えることはない。
みなさんも知っている憲法の人権の問題である。
憲法には表現の自由(21条1項)が認められており、本来側面にどのようなデザインにするかはタバコ会社の自由である。
それを制限することは表現の自由に対する侵害である。
また、先ほど営業妨害という言葉を使ったが営業の自由の侵害でもある。
よって、こんな法律は憲法違反であるとの問題なのである。
「うるせぇよ!たばこなんて百害あって一利なしって言われているくらいなんだからもっと規制してもいいんだよ!」
なんて反論を考える人もいるのかもしれない。
ただ、これでは法律的見解とは言えない。単なる文句である。
これを法律的に反論するところに司法試験の難しさがあるわけであるが、実際法律に対して正義感のみで反論できるのでは法治国家ではない。
やはり法律的反論が必要である。
正義感を持っていたとしてもそれが法律に結びつかなくては意味がないのである。
「力なき正義など無意味である」
と弱っちい正義の味方に対して悪の親玉が言う。
実は法律的な世界ではこれが真である。
正義は互いに持っており、法律という力を得た正義の方が勝つのである。
タバコ会社としては自身の経営に関わってくる問題であり正義があり、警告を望む側としては命の危険が及ぶものとしての正義がある。
タバコの問題に関して実際は、憲法上の権利であっても制限を受ける時があることを理由にこのような自爆的広告を義務付ける法律を合憲としていくのであるが、単なるイチャモンではダメなのである。

現状、この自爆的広告を義務付ける法律は合憲と考えられているが、タバコに対して否定的な考えを持っている私であっても、たばこ会社への同情がないこともない。
こんな警告をしたところで、タバコを吸う人への影響はあるのだろうかと。
本当にガンになるようなリスクの多い人はいわゆるヘビースモーカーと呼ばれる人ではないだろうか。
このような広告を設けることにより自粛的作用が図られるのは日頃から危険と思いながら吸っている人で本数的に少ない人ではないだろうか。
本当に好きな人はこの程度の広告では止まらないのではないだろうかと思う。
ということは、ガンになるリスクはそんなに下がらず利益だけ落ちるのはないかとも思えるからだ。
お酒に置き換えてみよう。
「これを多量に飲むことにより、急性アルコール中毒による死亡の危険性があり、様々な社会的・財産的な不利益を被る原因となる可能性があります」
との警告により酒が本当に好きな人が自粛するか?
おそらく健康被害が出るほど酒を飲んでいる本当に好きな人は警告による影響を受けないのではないかと考える。
とすれば、法律としては合憲であってもデメリットの方が大きい効果の薄いものではないかとも考えるのである。
我々が考えるのは法律が合憲かどうかであり、その先の法律の効果は考えないことが多い。
ここに法律家が一般常識とかけ離れて頭が堅い存在と考えられる一つの原因があるかもしれないと思うのである。

【テーマ】 広告大戦争時代 by Mr.ヤマブキ

  • 2012.09.30 Sunday
  • 07:03
「いたいっ」

 仕事の行き詰まりからいらいらして机を蹴飛ばすと、見事に足の指が堅さ負けしたのでした。こういうときは気晴らしに散歩でもできると良いのでしょうが、ぼくの場合はそうはいかないのです。というのも、行き詰っている仕事というのが広告の企画で、そのことを忘れようと思っても、外はありとあらゆる場所が広告で埋め尽くされているからです。

 こう言ってもいいかもしれません。世はまさに広告大戦争時代、狂気の広告社会……おっと、すぐにキャッチフレーズを考えてしまっては到底気晴らしなど望めません。ぼくの中に定式化されたこの思考様式がいけないのです。とにかく、現代社会では広告があまりに幅を利かせてしまっているのです。

 星新一はこんなショートショートを書いています。広告文化が発達し、様々な商品が広告付きの代わりに無償で提供される社会の話で、主人公はまとわりつく広告に辟易して山奥の別荘を買うのですが、実際にそこへ行ってみると、鳥の鳴き声ですら広告化されてしまって結局どこまでも広告から逃れられないというオチです。この話の書かれた当時はそれが一つの狂気として成立していたのでしょう。ですが、鳥の鳴き声の広告化なんて現代では日常茶飯事。もはや広告で埋め尽くされて、月ですら白く輝いていないのです。

 社長直々に新しい広告を考えろと言われたのですが、こんな時代ですから、もう簡単に思いつくようなものは一通り出揃っていました。期限も迫り、頭が爆発してしまいそうな気分で、なんとか休息を、広告以外のことを考えたいと思いました。すると、ふと、将棋なら広告のことなど忘れさせてくれるのではないか、という考えが湧きあがって来ました。そうなると居ても立ってもいられません。すっかり数少なくなってしまった将棋道場を調べ、そこへ向かいました。

 広告だらけの道路をなんとか通り抜けて、ほうほうのていで道場に逃げ込みました。扉を開けると、ぱちり、と木と木の弾き合う良い音がします。その音を聞くと将棋に熱中した小さな頃を思い出しました。込み上げてくる懐かしさを抑えきれず、足取り軽く対局を覗いてみると、どうも様子が変でした。対局中の青年がひょいとつまんで、真横にびゅんと動かした駒は確かに飛車でしか有り得ないのですが、明らかに文字数がおかしいのです。

―山吹産業―

そう書かれていました。他の駒もいつもの名前ではありません。例えば、角にはハッタリサイエンス、金には葉狩コンサル、銀には桃色旅行社、桂には精霊法律事務所、香には葉山新聞、歩には他力化学、王と玉にはホワイト文化社、と書かれています。ようやく分かって来ました。盤の前でどぎまぎしているぼくに、道場主が話しかけてきました。

「最初は葉狩コンサルさ。将棋連盟に『金』を買いたいって言ってから、後は企業が殺到して、あっという間にこの有り様さ」

 恐ろしいことでした。目の前の対局は中盤もたけなわ、成駒はまだありませんが、もはや「と」が「と」であることをぼくに確かめることなどできません。狂ったように道場を飛び出て、オフィス目掛けて走りました。

 ぼくの安息は一体どこにあるのでしょうか。ようやく息が落ち着いてくると、涙がこぼれそうになりました。と、背後で扉の開く音がしました。悟られまいとぱっと眼を拭き振り向くと、女の同僚が立っていました。

「ニュースを見た?」
「ぼくのテレビ嫌いは知ってるだろ」
「やっぱり。そう思って来たのよ。実はね、山吹産業が『命』を買うらしいの」
「いのち?どういうこと?」
「つまり、『命』って言葉を使う代わりに『山吹産業』って言わないとダメなのよ。『命』って言ったら罰金よ」
「なんだって!それはあんまりだよ。言語はそういうものじゃない!」
「そんなこと私に言われても、そう決まったものは仕方ないじゃない。来週から実効されるわ。それじゃ」

 すっかり放心してしまいました。言葉を買うなんて、あまりにナンセンスです。そして、この山吹産業の成功に味をしめて、他の企業も様々な言葉を買ってしまうに違いありません。まともな日本語が話せるのもあと少しのうちでしょう。広告が、全てを食いつくしてしまうのです。あまりの惨状に深く絶望して、生きる気力さえ失くしてしまいました。

 55階のオフィスの窓からぼんやりと外を眺めました。何も考えられず、ただぼんやりと、外を眺めているだけでした。すると突然、懸案だった新しい広告を思いつきました。それも、強烈な皮肉を込めた。宣伝用の、この会社のでかでかとしたロゴの入ったジャンパーを着て、窓を開けました。覚悟など必要の無いくらいに打ちのめされていました。思いっきり息を吸い込み、そして身を投げました。


「社長、御機嫌ですね」
「それはもう凄い宣伝効果だったからなあ」
「私などは悪評に繋がりはしないかといささか不安でしたが」
「なあに、皆普通のやり方には飽きている所だからな。それに、い、じゃなかった、山吹産業を賭して会社に貢献するなんて、見方によっては大変な美談さ。実際、私は彼にとても感謝しているからな」

 ぼくの最大限の反抗はあっけなく広告の狂気へと飲まれていくのでした。

市長のお仕事   ハッタリスト

  • 2012.09.29 Saturday
  • 23:58
シムシティというビデオゲームをご存知でしょうか。
市長として街にいろんな建物を作って街を発展させていくようなゲームです。
僕は1991年に発売されたスーパーファミコン版しかやったことはありませんが、今日まで続く人気シリーズです。

さてこのゲーム、市長をやっていると市民がいろいろ言ってくるわけです。
雇用不足だから工場を造れとか、道路や住宅地を造れとか。
初心者のころは素直にそういう声に従いました。工場ね、はいはいと。
するとこう言います。
「(工場のせいで)公害がひどい、なんとかしろ」
じゃあ工場は控えめにしておくかと、そうするとこうなります。
「工場をもっと造れ」
どっちやねん。

工場を住宅地に近づけないとか、公園や森林によって公害を緩和させるとかいう要素はあるものの、基本的には工場のメリットとデメリットはトレードオフになっていて、適当にバランスを取るしかないのです。このゲームにおいては。
もちろんそこがゲームの面白さなのですが、そういうゲームのやり方にプレイヤーが慣れてくると、こう思うようになります。
市民のおまえらはいろいろ文句言うけど、何が一番いいかは市長である自分が一番よくわかってるからおまえらは黙っとけ、と。

ゲームでさえこうなのだから、現実もそういうところがあるんじゃないかという気はします。


一方で、これを市民側から見るとどうか、という想像もします。
もし、市民の意見をよく聞く民主的な市長だとして。

市民A「工場のメリットとデメリットを考えると最適の配置はこのようになると考えられます。それと比較して現状では工場の数が少なすぎるので、この位置とこの位置に工場を建設するべきです」

市長「なるほど、工場建設に賛成なんですね、貴重なご意見ありがとうございます」

市民B「工場なんて百害あって一理なし、ひとつ残らず爆破するべきですな」

市長「なるほど、工場建設に反対なんですね、貴重なご意見ありがとうございます」





こうして決をとったところ、反対派の数が賛成派の数を上回ったため、工場の建設は当面凍結、数を減らす方針を取ることになりました。
納得いかないのは市民Aです。
なぜ自分の合理的な意見が、理屈もへったくれもない感情論と同じだけの価値しか認められないのか。
結局、市民Aは空き地を見つけては闇夜にまぎれて工場を造る工場建設テロリストとして残りの人生を生きることになるのである。


とか。

どんな問題にせよ文句を言うのは結構なんですが、自分の主張をひとつの参考意見として扱ってほしいのか、何もかも自分の言う通りにするべきだという主張なのか、それは意識するべきだと思うのです。
シムシティの市長としてはね。

【テーマ】ヒーロー列伝  がりは

  • 2012.09.29 Saturday
  • 23:24
いつかの投票時のコメントで作家陣のプロフィールを紹介してほしいという要望があったので応えたいと思う。
そう今からやろうとしているのは雑兵日記PREMIERの広告である。
定期的に書いてくれているメンバー一人一人にキャッチフレーズを付けてお送りする。

ミスターピンク「明日も、桃色の風が吹く。」

彼(男かどうかわかりませんが)が書く飄々としたリズミカルな文章はまさに風。
しかも彼にしか出せない破廉恥な色の風。
一度吹かれればやみつきに。

葉山 悟「これが俺たちの走りだ。」

壮大かつ骨太の物語を紡ぎ続ける葉山悟。
登場人物たちが生き生きとしていて、葉山悟と伴走しているかのようです。
見よ!
「夢競馬の人々」を!
PREMIER史上最長のマラソンレースを!

Mr.ヤマブキ「黄金色の芸術」

小説で勝負し続けるMr.ヤマブキ。
その浮世離れした作品群は一つ一つが光り輝く芸術品。
まぶしさに目に焼き付けよ!

アフリカの精霊「本当の強さは誰も知らない」

あるあるネタ、法律と戦国時代のトリビア、とエッセイで力を発揮するかと思えば恋愛を背景にした甘酸っぱい小説を放り込む。
本当は何が得意なの?
うーん、全部!

たりき「愛さずにいられない」

素うどんが如き飽きのこない日常を主戦場にする男。
忘れかけたころに突然恋愛小説をぶつけてくる。
燃え上がるように恋い焦がれることはないかもしれない、でも愛さずにはいられない。

ハッタリスト「エッセイと小説の理想、才能と努力の結実、未踏の頂点に君臨」

前身とも言うべき雑兵日記時代から考えると最も書き続けてきた男。
天才を自負しながら努力を怠らず、PREMIERの未踏峰に君臨する男。
断言する。
ハッタリストの作品に外れなし。

Mr.ホワイト「激しく、美しく、燃えさかれ」

美意識と激しい感情に裏打ちされた緊張感のある美文を小説、エッセイ、論説文とジャンルを選ばず投じるMr.ホワイト。
理性的な語り口とは裏腹に、燃え上がるような激情をお楽しみください。

がりは「真の勇者は戦場を選ばない」

あらゆるチャレンジャーの挑戦を相手の土俵で受け続けるPREMIERの魂。
かかってきなさい。

前に書いてくれていたメンバーについても作ってみた。
コピーだけ紹介しよう。
DENCH「衝撃の伝説」
Mr.グリーン「主演作2本」
ミッチー「屁理屈だったら、譲れない」
うべべ「人呼んで、気まぐれうべべ」
ゴットゥーゾ「流星の貴公子」


俺の好きな広告を紹介したい。
JRAのヒーロー列伝というポスターのシリーズだ。
名馬の写真にシンプルなコピーがついただけのものだが、なかなかに痺れる。
ヒーロー列伝


【テーマ】広告―プリミエールをマジ知らない人々に―  葉山 悟

  • 2012.09.29 Saturday
  • 21:08
プリミエールって知ってるかい?
「チョコレートに蜂蜜を混ぜ合わせた新しいスイーツのこと?」
いや食べ物じゃない。
「だったらニュー感触のトイレットペーパーのこと?」
違うわい!!
「あっそうか、いま日本全国に次々と誕生しているショッピングモールの名称、アウトレットストアのことでしょう」
ブー!!プリミエールとは正確には『雑兵日記PREMIER』といい、勢いで言えば新党の日本維新の会のような存在のブログ。読者になれば必ずやあなたの人生を大きく変革するであろうし、まず文句なしに面白い。
こんな風に書くと日本維新の回し者か、熱狂的な支持者のパブリシティと思われるのではっきり言っておくが、正直今の政治には興味ない。
自民党から民主党に政権が移って何が変わったかと考えてみれば、あまり変化は無いような気がする。
だから民主党がダメだとかというつもりも毛頭ない。
自民党も民主党も日本維新の会も同じ穴の狢のような気がしてならない。
ただ何十年も一つの政党が権力を握り続けることはどこかおかしい。
それを選択してきた国民がおかしいのか、自民党が老獪だったのか。
その不幸な政治状況を変えたというだけでも、民主党政権誕生の意味はあったと思う。
さてプリミエールだが、そこにはあまり政治的な発言やイデオロギーは存在しない。
雑兵とあるように様々な職場や組織の最前線に立っている人が、勝手気ままに好きなことを書き連ねているだけ。
職場のこと、家族のこと、教え子のことなどは必須アイテムだけど、独白、エッセイ、解説、ショートショート、悩みの相談室、小説と何でもありだ。
いわばブログの百貨店、脳内おもちゃ箱と言えばイメージできるだろうか。
どうかあなたの興味の趣くまま、脳内のおもちゃ箱をひっくり返して欲しい。
毎月の最優秀作品や月間MVPが書き手と読者の投票で選出されるところは、AKBなんとやらと似ていないことも無い!?
またこの選評がたまらなく面白い。同時に書き手と読者の交流の場でもある。
それではまたブログでお会いしましょう。
(あくまで本文は個人の感想であり、誰もがそう実感すると保証するものではありません。またプリミエールが演出したヤラセでもありません。プリミエールの読み過ぎと深読みに注意しましょう)

【テーマ】今月のテーマはなんだったかしら?  ミスターピンク

  • 2012.09.28 Friday
  • 23:33
みなさま、おこんばんは。
ミスターピンクでございます。

ええと、何のお話でしたかな?

そうそう、広告、広告でしたな。

広告と言えば、告げる、広がる、響き合う。
みんなの広告、雑兵日記プリミエールをよろしくお願いいたします。

おわり。



お次は?

広告ですね、はいはい、覚えてますよ。

あれは、私が今よりもっとピンクだったころのことでした。
親戚の小学生が、テレビのCMの歌をやたらめったら歌いまくっていたのは。

こんなふうに小学生が宣伝してくれるなら、歌を作ったもん勝ちですなあと、私は思いましたとさ。

おわり。



まだある。

新聞に挟まってるチラシ。
チラシ寿司じゃあありませんよ、チラシ。

このチラシ、チラシに使ってある写真から気に入ったものを切り抜いて、そいつを糊で好きなところにベタベタ貼るっていう遊びをしていたことがあるんですよ、私。
何せチラシですからね、タダですし、チラシ。

連呼してるとチラシって何だっけってふと思っちゃいますよね、チラシ。
盲腸を切らずに治すのもチラすって言ったりしましたっけ、チラシ。

おわり。



もう飽きてきましたか?

ビデオのハイテク機能であるところの、CMカットを活用。
CMがきれいさっぱり消滅して、番組だけが観られるという寸法。

のはずが、きれいさっぱり、番組ごとすべてカットされていた、なんてことありませんか?
私はありますよ?

以来、そんなハイテクには頼らず、CMごと録画。
そういうビデオを10何年かぶりに観てみると、あのころはこんなCMやってたなあって、番組よりも面白いじゃあございませんか。

おわり。



これが最後。

広告たるものは、企業の営利目的はもとより、社会的、経済的福祉の増大などの機能をも伴うことになるのは言うまでもない、みたいなことがウィキペディアに書いてありますよ?

なるほどそれなら、小学生が歌ったり、切り抜いて遊んだり、昔を懐かしんだり、告げる広がる響き合う、みんなの広告、雑兵日記プリミエールをよろしく!って言うのもごもっとも。

おわり。





これはええと、おまけ、というか、追伸、そう追伸です。

プリミエールの字が小さいとお悩みのあなた、そう、あなたも、パソコンなら「コントロール」「シフト」「;」を同時に押すと?

字が大きくなったりすることもありますよ!

おわり。

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