年末と言えば?(前編)

  • 2010.12.31 Friday
  • 18:23

年末と言えば、そう、年末ジャンボ宝くじですね。
買ったことはないですけど。

年末ジャンボ宝くじを一枚買ってそれが一等になる確率は、一千万分の一と見積もるのが妥当なはずです。
今年の一等は、○○組の1○○○○○だそうです(「1」は最初から決まっています)。
この7個の○に0から9の数字を入れて、みごと一等の当選番号を当てられるかどうか、その確率と同じです、当たり前ですが。

これでは明確でないと言うのなら、ほんの少し表現を変えてみましょう。
僕の手元の携帯電話の番号は、090-1○○○-○○○○です。
でたらめに数字を押して、僕の携帯電話にかけることができれば当選。
その確率と同じです、当たり前ですが。

日本国民が一人一枚くじを買えば、十人くらいは一等当選者がいることになります。
この確率を高いと見るか低いと見るかは主観によります。
 
 
宝くじは一枚300円だそうです。
一方、当選金額の期待値(確率的な平均値)は約143円だという話です(この数字は僕が計算したわけではないので、正しいかどうかは知りません)。
期待値が購入金額より小さいのは当然ですが、これを評して「間違いなく損をすることになるのだから、宝くじを買うのは愚か者である」とする意見には僕は反対します。
「間違いなく損をする」というのは明らかにウソです。
当たることもあるのですから。

年末と言えば?(後編)

  • 2010.12.31 Friday
  • 18:22

そうは言っても、外れることのほうが多いというのはウソではありません。
では外れる宝くじに価値はあるのでしょうか。
買わない方が良かったのでしょうか。
それを考えるために、こういう例を用意しました。


宝くじがスピード化されて、買ったその場で当選か落選かが分かるようになった。Aさんは三千円で十枚を購入したところ、そのうち一枚が当選であると即座に判明した。
「おめでとうございます、六等に当選したので、当選金額の三百円をお受け取りください」
Aさんは三百円を受け取って販売所を立ち去った。

これを見て、ばからしいと思いますか?
「宝くじを買うということはこの例と同じことだ、ばからしいのですぐにやめなさい」という主張はありそうです。
しかし、僕はこの主張にも反対します。
現実はこの例と同じではないからです。

違いはこれまた明らかで、現実では買ってから当落が分かるまでにかなりの間があるということです。
具体的は、買ってからワクワクしたり当選金で何をするか想像したりするのが好きな人もいるのではなかろうか、ということです。
この違いに積極的な価値を見出す人であれば、その人に宝くじを買うなとは僕は言えません。
世の中には、当選番号の確認すらしない人もいるようですから。

つまらない映画を観たときなどに「観て損した」という表現を使う人がいます。
僕はこれを残念に思います。
他の映画を観るほうが良かった、あるいは、他のことをして過ごすほうが良かったというのが本当だったとしても、あなたは何も損などしていないではないか、と言いたいのです。

宝くじが外れたとき「買って損した」としか思えないのなら、その人は宝くじを買うべきでないと思います。
そうでないなら、ほどほどに。
どの程度の金額までが適切であるかは判断しかねますけど。
ギャンブル依存症なんていうのは、こういった話ともまた別なのかもしれませんが。
 
 
あと五分くらいで年が変わりますが、また来年も雑兵日記PREMIERでお会いしましょう。
それでは皆さん、良いお年を。

本年もありがとうございました。 A.ハッガリーニ

  • 2010.12.31 Friday
  • 18:21

A.ハッガリーニです。
今年も様々な作品をお届けでき、私は大変満足しています。
お届けした作品が全ての読者のみなさんにとってストライク、という状態が望ましいとは思うのですが、色んな世代の色んな所に住んでいる色んな方々に読んで頂いて、好きだの嫌いだの押し寄せる感動に胸を刺し貫かれただの、頭にきて眠れなかっただの、人生観が変わって会社をやめただの、今まで見たことのない勢いが自分の中にわいてきてプロポーズに成功しただの、という化学反応が起こっている現状もとても好ましいです。

読者のみなさん、読んで頂いてありがとうございます。
みなさまのおかげで私は一年間とても充実した毎日が過ごせました。
安定的に作品が供給できない状況に何度か陥りました。
マンネリが囁かれたこともあります。
そうした危機に頑張れたのもみなさんのおかげです。
私にとってはライフワークですので、みなさんのおかげで生きていると言っても過言ではありません。
本当にありがとうございます。
みなさまに来るべき年が、栄光と幸福に満ちたものでありますように。
そこに足りないスパイスをプリミエールが届けられますように。

そして年に一回しか言いませんが、書き手のみなさん、こんなに素晴らしい作品たちをずっと書いてくださってありがとうございます。
まだ報酬をお支払いすることもできていませんし、中身の素晴らしさに比して読者数が伸びているとも言い難い中、中身の充実もさることながら、ローテーションを守ってくださったり、飛び込みで何本も書いてくださったり、ストックを作ってくださったり、本当に感謝しています。

今レギュラーで書いてくださっているメンバー、ゲストオーサー、今は休養中のメンバー、本当にありがとうございます。

来るべき年に私があなた方に要求することはより厳しいことになると思いますが、「怒ってるんじゃないよ、愛だよ、愛。」というMJの名言を思い出して頂いて、要求に応えて頂ければと思います。

でも大みそかの今はただただ祈ります。
書き手のみなさんに来るべき年が艱難辛苦と希望に満ちたものでありますように!

雑兵日記PREMIERを今年一年ありがとうございました。
皆様どうぞ良い年をお迎えください。

ちなみに新年初めての投票の期日は1月10日です。
どうぞよろしくお願いいたします。

幾拾万もの巡る文字 文責:Mr.Ruby

  • 2010.12.31 Friday
  • 18:20

年の瀬に思う。
今年も幾拾万もの文字がこのプリミエール紙上を巡りある時は輝きある時は煌きそしてそのいずれもが時と共に遠い過去へと流されて暗くなっていった。平成も二十と二年を終わろうとするこの今、その生命の活動にも似た営みを目の当たりにして驚きそして考えを巡り想いを馳せなければならない境地である。

「何故だろうか」

実にこの目的語を持たない漠然とした一文が不安を誘う。

「何故だろうか」

プリミエールと云う物はよく考えて見ればどこまでも虚しい諸業の成せる業である。それ自体が金銭的価値を持つことなく刹那のうちに生まれては消え生まれては消えネット社会の欠片にすらなりえない存在である。

我々書き手はその頭脳を全力回転して執筆に情熱を注ぎこの虚しい作業と結果を生み出すことに専念する。その果実なるものを非常に現代的な媒体であるウェブと云うものに載せて配信し語り今度は「読者」という知的亡者どもに無報酬で自らの果実を与えたかと思うと瞬時にして餌として賞味され食い尽くされるだけでなく場合によってはそれだけに飽き足らず「もっともっと」と良いものをよこせと吠え付き噛み付かれ散々になりながら涙の中で増産すると言う、絶え間ない哀しい循環なのである。
愚者による尊大な亡者への献身。

読み手も書き手も貴重な時間を費やして何故に斯様なことをし続けるのか。ともすればこのプリミエールの読み手も書き手も一定の知識階級の人間であり一日自分一人が怠ければこれ即ち日本が一日遅れることに繫がり兼ねない連中ばかりなのである。なんという虚しさ、なんと云う見苦しさ、なんと云う蛮的行為の繰り返しなのか!
諸君は一体どれだけの物を失い何を得たと言うのか。

この一年間に巡った幾拾万もの文字列はその愚行の結果であり屍なのである。

そう、「愚行」!

なんという、ぴったりの言葉なのか!

これこそがプリミエールの本質であり実態だったのだ!
この本能的とも言える「愚行」こそが我らの祖先が幾千年幾万年前から果てしなく繰返しつづけた「生きる」ことそのものなのだ!

物語を産み続けること。

プリミエールはその愚行を現代に形を変えて繰返しているのだ。人はパンだけで生きるのではなく人間は物語を得てこそ生きられるのだ。私はこのプリミエールの非常に人間的な行為を生命の営みとして心から礼賛したいと思うのである。

物語が新たに生まれ死を超えてなおそこに生きることに賛辞を送りながら。

がりはの時間の使い方

  • 2010.12.31 Friday
  • 18:19

先月度の投票でリクエストがあったので、俺の時間の使い方を紹介する。

「時間の使い方で気をつけていることはありますか?」

これを「あります。」で返すのは大人としてどうかと思うので、中身を少し掘り下げて書こうと思う。

最初に断っておくが、俺はものすごく時間の使い方が下手だ。
いつも時間に追われている。
ギリ!!とか言ってる。
朝も駅までよく走っている。
駅伝で5km走れるだけの体力が培われたほどだ。
この間は飲み会の待ち合わせの10分前に行ったら本当にびっくりされた。
悲しかった。
それに気が乗らないと仕事がグルーブしてこない。
乗っていれば予定など関係なく時間をつぎ込んじゃうし、乗らないといくら時間があってもなんともならない、そういう重い病気を抱えているのだ。
それを前提に読んでいただきたい。

将棋を指す時の時間について。
これはなるべく相手が驚くような方向に手を持って行って、相対的に相手より時間が残っているようにする、というのが基本的なコンセプトである。
有限の時間しかない上に、我々の将棋では何分落ち着いて考えられたか、ということが勝敗に直結するので時間の使い方は戦略の大きな部分を占める。
具体的な手練手管については今回は本論から外れるので省く。

仕事をする時の時間について。
本業は問題解決人、なかなか食えないので副業で通信系のコンサルをやっているが、副業の時の話。
副業では複数のお客さんと複数の事案について進めている。
当然事案の軽重がそこにはでてきて、気がつくと緊急かつ重要な事案だらけになり、埋もれてしまいがちである。
そこで俺は(10+2)×5メソッドを導入、かつ応用して仕事にあたっている。
初めの10(分)は作業をしている時間、次の2(分)は簡単な作業(メールを書いたり、机を片付けたり、一本電話をしたり。)をする時間、それを5セットで1時間。
それぞれのセットを1、3、5を緊急かつ重要、2、4を重要かつ余裕な事案にあてる。
10分でなんとか形にする。
そしてその10分は砂時計で測る。
2分はキッチンタイマーで測る。
10分側の作業は気が乗った場合、砂時計を見なければ継続。
2分側の作業は絶対に2分で切り上げ。

これをしっかり一日やると残業する気力が残りません。

本業の方の時間の使い方、プライベートの時間の使い方については要望があれば、また来年。
副業の方もまだまだやっていることもありますので。

参考になれば幸いです。

年末ジャンボ宝くじ狂詩曲(上)

  • 2010.12.30 Thursday
  • 18:17

プリミエールの理系文学者諸君、どうかご教授願いたい。
特に『7番勝負の行方を占う、確率的アプローチ』のハッタリストさん、あなたの23期竜王戦の見事な予想、ただただ恐れ入りました。
お見事のひと言です。

しかもこの大的中を「予想が当たらなかったことと同じくらいどうでもいいこと」言いきるカッコ良さ。
ホントしびれました。

しびれついでに小生のお願いをきいて下されば望外の幸せです。

年末になれば『年末ジャンボ宝くじ』なるモノが売り出されるのですが、小生これを毎年買い続けてまいりました。
それに費やした金額は軽く百万円の大台を突破。
「買わへんと当たらへんねんから」と身内や取り巻き連中にそそのかされたり、煽られたりして、ハズれてもハズれても年末には三万円、六万円、九万円とジャンボ宝くじの予算を組んでまいりました。
そして大みそかに発表される当選番号を毎年わくわくしながら追っかけてきました。

しかしながら一度たりとも当選の栄誉を授かることなく今日まで時間とお金を浪費してまいりました。
いや正確には毎年当選しています。
末尾のひとケタの数字の六等三百円は当たり続けています。
しかしこれは続き番号およびセットを買えばどなた様にでも当たる仕組みになっています。
当選金と言うより税金の還付金と考える方が精神衛生上よろしいかと思います。

小生は今では「買わへんと当たらへんねん」という言葉を、万一まかり間違って高額当選者にでもなったら鶏肉になったニワトリよろしく身ぐるみ全て剥ぎ取られるのではないかと恐怖に感じています。

そこで冒頭のお願いです。
ジャンボ宝くじの一等当選の確率を教えて頂きたい。
それも何万分の一とか、日本ハムに入団した斎藤佑樹クンの契約金のような0の数を数えきれないような数字の羅列ではなく、具体的に億万長者になれる確率を・・・

例えば二、三十年前よく言われたのが「一等の当選確率は米俵一俵の中に紅い米粒を一粒見つけるのと同じ」と言うものでした。

一俵の中に米粒が幾つ入っているのかわかりませんが、これなら数字の苦手な小生でも一等当選への途方もない、気が遠くなるような距離が実感できます。
同時に「米俵一俵の中の一粒か・・・」と百万長者のイメージが喚起しやすいものでした。
それをとてつもない実現不可能な夢ととらえるか、少し手を伸ばせば届く位置にあると感じるか、受け止める人間の感性にまかされていたと思います。

年末ジャンボ宝くじ狂詩曲(下)

  • 2010.12.30 Thursday
  • 18:16

しかし法律が改正されて、宝くじの一等当選金額が億にアップされた頃から、このイメージが崩されてしまったのです。
なぜなら百万長者、千万長者の時代から億万長者の時代になったからです。
百万円や千万円のお金の単位は具体的なものにイメージしやすいが、億となると見当もつきません。
せいぜい原宿や六本木の億ションと言われるマンションを連想するくらいです。

小生はハッタリストさんの算出する『億万長者への確率的アプローチ。年末ジャンボ宝くじの一等当選の道』の結果によっては、今後宝くじからきれいさっぱり足を洗いたいと考えています。

例えばその確率は「広大なサハラ砂漠で黄金の砂粒を探し出すことに等しい」ものか、それとも「鳥取砂丘で十円玉を見つけること」ぐらいなのか、明確に教えてほしい。

どのような衝撃的な回答がなされようともプリミエールの書き手や読者の皆さんは冷静に受け止めるであろうと信じています。

元々、宝くじや公営ギャンブルなど射幸心をあおる仕組みは巧妙極まりない搾取の構造で成り立っています。

人は本来自由で奔放、しかも限りない欲望のマグマを内なる心に秘めています。
しかしまじめにコツコツ一生かけて働いたとしてもイチローにはなれないし、宇多田ヒカルにもなれない。

そのような人々がとてつもない数に膨れ上がれば、どこかの次点で彼ら彼女達の思いや情念、あるいは妬み、嫉み、上昇志向などが勢いよく噴出するマグマとなって権力構造に向けられるのは必至であります。

現代はそのような人々をエンドレスに排出するがちがちの管理社会。
つまり公営ギャンブルや宝くじは、庶民のほとばしるマグマをガス抜きする役目をも担っているのです。
しかもそれは一般ピープルの雀の涙ほどの小遣いやヘソクリを絞り上げることにもなっていて、いわば庶民の不平不満を吸収する役目と、税金以外のお金を吸い取る役目の二重の構造にもなっているのです。

そこまで解っているのなら、即、宝くじ購入をやめるべきだと、ついでにギャンブルも断ちなさい、と言われそうですが、小生はそれを確率的アプローチで、いわば死刑宣告してもらいたいのです。

宝くじ&ギャンブル貧乏と化し、今ではそれらの投資を迷う小生に、どうか神様仏様ハッタリスト様、そして数字に強いプリミエールの理系文学者の皆様、明快な助言、ならびに決定的な断罪のお言葉を頂戴できましたならありがたいと思っております。

ダイアローグ40〜年末チャンネル権争い〜 がりは

  • 2010.12.29 Wednesday
  • 18:15

「絶対にK−1 Dynamite見るぞ。」
がりはが言った。
「反対する奴は俺と猪木さんが許さん。」
『ちょっと待って下さいよ。日本の大みそかは紅白に決まってますよ。やっぱり蛍の光から永平寺の鐘の音のコンビネーションは日本人のソウルに響きますよ。』
とミッチー。

黙ってチャンネルをドラえもんに合わせる奴がいた。
DENCHだ。
「こら電池!何しとんねん!」
にこにこしているが、リモコンを離す気配はない。

【こらこらこらこら。】
とたりきがそれを取り上げた。
【レコ大に決まってるでしょそんなん。】
「なんで?」
殺気が湯気のようにがりはの背中から立ち上っている。
【特に理由はないです。戦うのに理由が要りますか?】
「やるんか。」
【やらいでか。】
二人はがっちりとロックアップし、バックの取り合いからがりはのヘッドロック、たりきのアームロックという順でクラシカルなプロレスが進行した。

その隙に前転しながらミッチーがリモコンを奪い、チャンネルを紅白に替えた。
『石川さゆりはね、ロックなんですよ。』
DENCHが油断したミッチーの背後から股間を拳で打った。
素早く正面に回ると前かがみになるミッチーの頭部を股に挟み、胴をクラッチして持ち上げ、尻もちをつくようにしてパイルドライバー。
その衝撃で転げたリモコンを拾いDENCHはチャンネルをドラえもんへ。
「甘いよ、電池。」
蘇生したミッチーが豪快なジャーマンスープレックスホールド、つま先立ちの美しい人間橋がかかった。
そこにがりはをアルゼンチンバックブリーカーに捉えたたりきが、がりはをどさりこうと投げ捨てた。
折り重なるミッチー、DENCH、がりは。

たりきが悠々とチャンネルをレコ大へ。

(そんなん見ておもろいか?)
【誰だ!】
(アフリカの精霊ですけど。テレビなんか見んと判例読んだらええねん。)
そう言いながら、鈍器のような六法全書でたりきの後頭部を殴打。
被害者は昏倒。
テレビを消した。

[ぬるい!]
ハッタリストがわけのわからない光線でテレビを消滅させた。
そこに葉山悟とMr.ピンクがうんしょうんしょと汚いテレビを運び込んできた。
〈今、そこでホームレスの髪束さんからもろてん。〉
と笑う葉山悟。
〈映るかどうかわからんけど。〉

映らなかった。

いいものがあるザマス。

とピンクが持ち出したのは壊れかけのレディオ。
第九を聞きながらみんなでそばをすすりましたとさ。

紅白歌合戦にかける想い

  • 2010.12.29 Wednesday
  • 18:14

今年の年末はいつもの年末とは違う。

紅白歌合戦に選ばれた時には非常に驚いた。
なぜなら俺は紅白歌合戦に出たいという意思を表明したことはないからだ。
K−1のリングアナウンサーならやってみたいが、それも表明したことはない。
まあ、K−1よりは1.4東京ドームの新日本プロレスの実況をやりたい。
そんな俺が紅白歌合戦に出場することになるとは。

「審査委員ですか?」
「いいえ、出場して頂きたいのですが。」
「考えさせて下さい。」

会社では副業を禁じられている。
どうしてもやる場合には申請が必要だ。
大体、紅白に出ると幾らもらえるんだろう。

「すみません、もし出たらおいくら万円くらい頂けるんですか?」
「それは出場して頂くことが決まってからの交渉になります。」
「僕としてはおいくら頂けるかで出るか出ないかを決めたいと思ってるんですよ。」
「そうですか。お金ですか。」
「まあ、出るからにはプロとしての仕事をしたいですからね。」
「え?がりはさんはプロでしたか。プロかー。これは期待が膨らみますね。お金に見合った仕事をしっかりこなして頂けるということですね。」
「え?いや、まあ。」
「頼もしいなあ。実に頼もしい。こちらは柔軟に対応できます。」
「まだ出るとは言ってませんよ。考えさせて下さい。」

歌は人並みに歌えると思うけれど、歌手には遠く及ばない。
妻にも及ばない。
声は大きいけれど、ホールに響き渡るほどではない。
何より持ち歌がない。
他の出演者はみな自分の名前で出した歌で商いをして、世間様に広く狭く浅く深く知られている方々である。
去年までは「誰やねん、知らんぞこいつら」などと思っていた人たちが急に偉い人に思える。
俺が出たら「誰やねんこの男前、知らんぞ」などと野次られるに違いない。
何を期待してのがりは起用なのか。

美川憲一が出ない、まさか憲一OUTがりはINということなのか?
あっち系?
そっちのアイディアは一年がかりで練っていると小林幸子への密着取材で見たことがある。

歌もない、仕掛けもない、実力もネームバリューも事務所の政治力も人気もないがりはに紅白で何ができるのか。

仕掛けられたら受けて立つのがストロングスタイルである。
オファーが来た時点で断る選択肢はない。
そう結論を出し、伝えた。
俺にできるだけのことをやる。

その翌日、こんな記事がスポーツ紙の一面を飾った。

「桑田紅白電撃復帰」

そ、そういうこと?

「精霊、アラサーを憂う」

  • 2010.12.28 Tuesday
  • 18:11

 今日でアラサーになった精霊です。

 ええ、アラサーですとも。昨日まではアラサーではなかったのに。

 みなさん、今月のテーマは「年末」ですよ。

 なんかいつもより投稿が少ないのでもう一度言っておきますね。

 でも今日はテーマについて書くのはやめますね。

 この時期、忘年会が多いですね。
 
 この間、将棋とは全く関係ないメンバーでの忘年会での会話です。

 私は相談を受けました。

 「息子に将棋を教えたいが動かし方を教えた後に何をしたらいいか」

 この日記の読者で将棋関係の人は考えてほしい。

 仮に設定を幼稚園に通うくらいの年齢の子供だとしよう。

 動かし方の次には何を教えることが良いか?


 この件につき、昔、高校時代の将棋部の先輩とで討論したことがある。

 ある先輩は、「一手詰め」から「三手詰め」を教えるべきという。

 初心者にとって王様を詰める感覚を養うことは大事で、まずは頭金から

 始め、三手詰めによって読みの感覚を養うことができると。

 別の先輩は言った。

 ひたすら実践あるのみと・・。

 動かし方を習うだけで、後のありとあらゆるものは実践の内で身につける
 
 のが、キツイながらも一番身になるのだと。

 
 違う先輩は

 「定跡本を丸暗記させればいいんじゃね?」

 といった。

  結論的には、全部を並行的にしていくことが一番良いことなのであろう

 が、「どれが一番良いか?」という質問の答えではないだろう。


 その相談者の人は、将棋にはほとんど素人の人なので、ひたすら実践

 あるのみという回答はできなかった。

 加えて、子供の将棋を強くしたいと思いながらも、将棋を親子の

 コミュニケーションの手段として使いたいようだったので、定跡本

 の丸覚えという方法はとるべきではないと思った。

 頭が混乱した私はとっさ的に

「囲いの作り方を教えれば、早く強くなれますし、親子そろって形の
 いい将棋を覚えることができますよ」

 と口から出まかせを言ってしまった。

 少し後悔もしたが、まんざら間違った指摘でもないだろう。

 しかし、ベストチョイスだったとも言い難い。

 みなさんならどう答えていたであろうか?

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