年の瀬
- 2009.12.31 Thursday
- 23:24
瀬というのは滝のことではないのは頭ではわかっているのだが。
もう少し考えると未来のことなんか自分にはわからないので上流には背を向けながら流れの中に身を浸し、滝に向かって流れていく時間を見つめている自分、のイメージが出てくる。
振り向くことはできないのだが、背中に時々当たってくるものや目の前を流れていくものから、これから流れてくるものを想像したりする。
もうしばらく考えるとこれだけでは不満だ。
俺は流れを受け入れるだけではない。
やってくれば受け入れる、いつ何時誰の挑戦でも受ける、それがストロングスタイルであるが、それはストロングスタイルの半面しか語っていない。
ストロングスタイルは取れるだけのリスクを取って、ことが起こる方へ面白い方へハッピーな方へ仕掛けていく、これがストロングスタイルのもう半面だ。
ストロングスタイルの権化、エロスの権現(エロスというのは「相手を自分の思うとおりに蹂躙する」の意。)と呼ばれる私であるが、だとすれば時が流れているのを背を向けてじっと待っているのは全く不本意である。
流れてきたものから類推をして、サイドステップでおもろい方へハッピーな方へことの起こる方へ寄っていく。
ここまできてようやく年の瀬の正しいイメージとなる。
しかしもう少し考えるとこれは「年の瀬」ではなくデイリーな光景であり、「時の瀬」というタイトルの方がしっくりくる。
「年の瀬」というのは俺の持っている時間観とは食い違うが、時の流れに沿って歩いて来て、年末の部分は流れが速いね、師走というもんね、というくらいのイメージではないだろうか。
10月終わりくらいからたたみかけてくるような時の流れの速さというのは大人になるにつれて強く感じるようになってきた。
瀬といううちは歩いて渡れそうだが、そのうち急流、激流となりとてもコントロールできなくなる。
「年の急流・激流」となっている人たちが「コントロールできますように」という願いをこめて、「瀬」と呼んでいるのかもしれない。
いろいろ書きましたが、皆様一年間ありがとうございました。
ぜひ良いお年をお迎えくださいませ。