天才ハッタリスト殺人事件(グレー編) Mr.グレー

  • 2008.05.31 Saturday
  • 23:32
H「ところでお前誰やねん」
G「はい?」
T「あ〜こいつはあれですよ、新入りの」
M「グレーですよ。灰色の脳細胞を持った」
P「誰かに似てるなぁ・・・」
G「僕は名探偵の資格を持っています。通信教育で去年取得しました」
N「名探偵が来たからにはもう安心やな」
D「ちなみに僕は名ゴロゴリストの資格を持っています。生まれてからずっと持ってます」
H「名ゴロゴリストが来たからにはもう安心やな」
T「で、犯人は誰なん?」
M「犯人っていうからには殺人で確定なのかな」
G「落ち着いてください。まず情報を整理しましょう」
N「自殺か他殺か・・・それが問題やな」
P「そもそも、死んでることは確定なんですか」
H「そら死んでるやろ〜後頭部がバックリいってるやん」
T「死んでるに唐揚げ賭けるわ。もともと唐揚げあんまり好きじゃないし」
D「(ゴロゴロ中)」
G「じゃあまず死んでいるかどうかから確認していきましょう」
M「いや、そもそも僕達が見ている物が、実際に存在するかという・・・」
P「死の判定には三要素あります。呼吸の停止、心拍の停止、そして瞳孔反射の喪失です」
N「えっと呼吸は・・・呼吸はあるなぁ」
H「じゃあ脈は・・・あ、脈もあるわ」
D「(ゴロゴロ中)」
P「えっと瞳孔反射は」
ピンクはハッタリの瞼をこじ開けて懐中電灯を向けた
ハッタリの瞳孔はすぐ小さくなった
P「ありますね」
H「っていうことは、どういうことやねん」
M「だからウィトゲンシュタインが・・・」
G「つまりこういうことです。ハッタリさんは生きている、と」
T「・・・っていうことは自殺なん他殺なん?」

そのとき、ハッタリストがむっくり起き上がった。
後頭部の傷を痛そうに触っている。

H「何があってん?」
ハ「珍しいお酒が手に入って、部室で飲もうと持ってきたんです」
D「(ゴロゴロ中)」
ハ「でも部室には誰も居なくて。仕方ないから一人で一瓶空けたんです」
G「それで泥酔して・・・」
ハ「はい。トイレに行こうと起き上がった瞬間に意識がなくなって」
N「そのまま倒れて、後頭部に瓶がぶつかったと」
ハ「おそらくそうでしょうね。痛いなぁ」
M「じゃあ誰も死んでないわけだね。タイトル変えないと」
T「タイトルって何やねん」
ハ「いや、タイトルはこのままでいいです」
P「えっ」
ハ「僕は生きているのに、皆が頭の中で何度も僕を殺したようですから」

ハッタリはそう言うと、後頭部をさすりながらトイレに向かった。

天才ハッタリスト殺人事件 ハッタリスト

  • 2008.05.31 Saturday
  • 03:06
D「まさかこんなことに…」
H「雷で吊り橋が落ちて、明道館は完全に陸の孤島です! 犯人はこの中におるんちゃうんか!」
T「ハッタリさんが殺されるなんてありえないですよ。むしろ完全犯罪とかしそうでしょ」
N「死因もよくわからんのに、殺されたとは言えへんやろ」
P「後頭部に傷があるみたいですよ。ガラスの破片も飛び散ってますし」
M「殺人事件というテクストにおいてハッタリさんは被害者ですが、雑兵日記のコンテクストにおいては僕たちはハッタリさんの手のひらの上で踊っているにすぎないんですよ」
H「そういえばUがおらんやないか! どこいったんや!」
N「先月に姿を消したっきりやね」
T「Uがいなくなる前のことなんですけど、ハッタリさんがUに向かって『本気を出せばUなど僕の敵ではない』とかって言ってたのを聞きましたよ」
D「さすがに麻雀どころじゃない…」
P「なんかアルコールみたいなにおいがしますね、ビールか何か」
H「誰やこんなときに飲んでんのは!」
M「Tの言う通り、ハッタリさんを殺せるのはハッタリさん自身しかいないんですよ」
N「自殺説が浮上か? それとも自作自演の上の事故?」
T「だからUがそれを恨みに思ってやったってことはありえませんかね」
D「何かのにおいがするような…」
H「おまえか飲んでたんは!」
P「いや、確かに甘酸っぱいようなにおいも少ししますね。アルコールの他に」
N「アリバイなんてないやろうけど、みんなが何をしてたか聞いとこうか」
H「俺とTは吊り橋を見に行ってた」
T「途中から別行動でしたけどね」
M「台所で食べ物を物色してました。形而下的には、ですけど」
P「部屋でぼんやりしてました。寝てたから」
D「ゴロゴロ」
N「詰め将棋してたなあ。結局みんな一人やったわけやね」
H「Uかどうかはともかく、明道館のどこかに犯人が隠れとるてことはあるかもしれんな」
P「広い館ですからね」
N「結局、凶器はガラス製の何かってことでええんかな?」
T「甘酸っぱいにおいっていうのが気になるんですけど…」
P「ああ、やっぱり?」
D「あんず酒?」
M「いやあ、僕は焼酎でいきたいですね」
H「犯人のマスクは俺が必ず脱がしたるからな! 覚えとけよ!」

一同は犯人を見つけられるのか?
それとも次の凶行が襲いかかるのか?
真相は雷雨の中に見えない…

つづく

※この物語はフィクションです。実在の人物とはあんまり関係ありません。

ゼニのこと教えたろか Mr.ピンク

  • 2008.05.30 Friday
  • 22:11
人は、偉そうに言います。

「例えばさー、道端に落ちてる1円玉を拾うのってさ。1円玉を認識して、かがんで、拾ってっていう労力がさ。もはや1円以上のコストを払ってるワケ。だから、落ちてる1円玉を拾うのって実は、損なんだよねー」

・・・ククク。何を偉そうに。
この、ノータリンの若造がっ!

1円玉は、日本通貨として全国どころか、万国で通用するが、貴様のたかが30秒程度の労力なんか誰も対価として扱ってくれへんのじゃっ!!
メタボ予備軍のサラリーマンAさん(仮称)が、30M先の階段上にある一円玉をダッシュで取りに行ってみると仮定してみろ。どれだけ、カロリーを消費して、成人病のリスクを軽減してくれることか。
ついでに医療費・生命保険更新の値上げ分まで浮かしとるやんけ。
むしろ、1円玉様が、数百円の価値を産み出しとるんじゃ!

アスファルトに埋まってる十円玉ぐらい気合で掘り返しやがれ!

おや?
皆様おこんばんわ。Mr.ピンクでございます。

いやあ、年をとると何かと愚痴っぽくなって、いけません。
いきなり悪口から始まって、気分を悪くされました?
ごめん遊ばせ。でも、あたしの性分だからしょうがないの。許してね。

さて。
今日は、何の話かといいますと、「ゼニ」の話。
まあ、世間ではお金とか通貨とかお足とか呼ばれている類の代物です。

折角ですので、今日は、お金について考えましょう。
ノンノンノン。違います。
株とか、分散投資とか、投資信託とかそんなトレンディなことじゃございません。
もっと、単純なお話。

ちょっと、電卓をご用意くださいな。

例えば。
月給20万円(額面)で毎月20日働き8時間労働している会社員Pさん。
このPさんにとって手元の現金10000円はどれぐらいの価値を有するでしょうか。

お、さすが帝国大学。計算が速い。

なるほど。
月給÷日数÷労働時間=時給=1250円
10000円÷1250円(時給)=8時間

よって、Pさんの一万円は8時間の労働時間の価値がある!

なるほどね。
でも、私はこういう風に考えます。

1.月給−税金等天引き−公共料金−家賃−食費−月々の必要経費=当月の残金
2.月給÷当月の残金=自由資金を残す為に掛かる労力の係数
3.一万円×労力係数÷時給=Pさんの労働時間

社会人にとって手元に残った10000円は10000円以上の価値があるのでございます。
他にも面白い計算法がありましたらご一報を。

夏休みの日の1993(前) Mr.グレー

  • 2008.05.30 Friday
  • 02:25
『注:この日記にはグレーな表現が盛り込まれています』

小学4年生だった僕は、終業式を終え明日からの夏休みに思いを馳せていた。
夏休みは宿題が多いものだが、4年生のときの担任は宿題をほとんど出さないのが特徴で、
それは夏休みも例外ではなかった。
ペラペラに薄い問題集一冊とアサガオ観察日記、そして夏休みの工作だけだ。
いつもは夏休みの後半まで宿題をためる僕だったが、あまりに少ないので今日のうちに
目処をつけておこうと考えた。
しかし、カバンの中をいくら探しても、今日配られたはずのアサガオ日記帳がない。
どうやら学校に置き忘れてしまったようだ。
居間の時計を見ると6時半。
小学校は7時になると校舎に鍵を掛けられてしまう。
明日からは夏休みでもちろん校舎は開いていない。
学校までは走って10分程度なので、急いで取りに行くことにした。

幸い校舎はまだ開いていた。
入り口横にある警備員の詰め所には人が居なかったので、もう鍵を閉めに校舎を回っているのだろう。
僕は急いで教室に向かった。
教室に着き、自分の机の引き出しを開けた。
しかし、中には何も入っていなかった。
「あれ・・・?」
そういえば、終業式の後に理科室でアサガオの観察についての説明があったのだった。
そのときに理科室に日記帳を置き忘れたのだろう。

僕は理科室に向かった。

夏休みの日の1993(中) Mr.グレー

  • 2008.05.30 Friday
  • 02:25
外はかなり暗くなってきていた。
放課後は理科室に鍵が掛けられるのだが、基本的に隣の理科準備室は開いている。
準備室から理科室へは繋がっているので、そこを通れば教室に入れるのだ。
しかし・・・僕は少しためらった。
理科準備室には、僕の苦手な人体模型があるのだ。
昼間でもあまり見たくない人体模型を、こんな薄暗い中で見るなんてイヤすぎる。
でもここまで来て引き返すわけにもいかない。

僕は意を決して理科準備室のドアを開けた。

ドアを開けると、木と薬品が混じったようないわゆる”理科準備室の匂い”がした。
中は暗くてよく見えなかったので、手探りで電気をつけた。
パチッ
電気をつけると・・・居た!
右奥のほうに、忌まわしき人体模型が。
夜に見ると一層怖い。
僕はわざと人体模型から遠回りをしながら、理科室へと走った。

理科室に入り、僕が座っていた机の中を見ると、日記帳があった。
「良かった・・・」
忘れ物は日記帳だけのようだ。
そのとき、何か視線を感じたような気がして僕はとっさに外を見た。
が、窓に自分の姿が映っていただけだった。
長居したくないので、僕はすぐに理科室を出た。

理科準備室に戻ると、忌まわしき人体模型が見えた。
相変わらず気味が悪い・・・。
「・・・!!」
何かがおかしい。
さっきと何かが違う。
何かが。
「あ、位置が・・・違う」
そう。たしか右奥の、ちょうど消火器の隣にあったはずだ。
しかし今は消火器より1mほど前にある。
模型の足元を見ると、床の埃をすったような跡があった。

まるで・・・一歩踏み出したかのように。

夏休みの日の1993(後) Mr.グレー

  • 2008.05.30 Friday
  • 02:24
「わあああああああ!!!!」

僕は叫びながら準備室の出口にダッシュした。
何が起こったかはよく分からないが、とにかく逃げたかった。
急いでドアを開けようとしたが・・・開かない。
鍵は掛かっていないようだ。でも開かない。
「・・・外で誰かが押さえてるのか?」
力を振り絞ってドアを引いたが、やはり開かない。
「開けて!開けてください!!」
ドアを叩きながら叫ぶが、返事は無い。
仕方ない。
理科室は一階なので、窓から飛び出るしかないか。

そう思い後ろを振り向くと・・・目の前に人体模型が居た。
「うわああああああああああああ!!」
反射的に横に飛び退いたが、薬品棚にぶつかって転んでしまった。
膝をすりむいて血が滲んだ。
とにかく逃げないと。
起き上がろうとしたらその瞬間、後頭部に激痛が走った。
「うぅ・・・」
生温かい液体がじわっと背中を濡らしていく。
薄れゆく意識の中で見上げると、人体模型の右手が真っ赤に染まっていた。
人体模型の・・・無いはずの目玉が・・・ずっとこっちを見下ろしていた・・・。

夏休みが始まって三日目。
生徒の一人が行方不明になった事件を受け、生徒達は例年より早い登校日を迎えた。
校長の話もろくに聞かず、生徒達はざわざわと話をしていた。
「○○君、どうしたんだろ?」
「学校に忘れ物を取りに行って、そのままらしいよ」
「怖いよねー。。誘拐されたのかなぁ」
「△△はブスだから誘拐されないって」
「あ、ひどーい」

『・・・ということで、生徒の皆さんは十分に気をつけて夏休みを楽しんでください。以上』
校長の話が終わり、生徒達は集団下校で家へと帰っていった。
教職員は各教室を回って戸締りを確認していた。

「理科室、理科準備室の戸締りが終わりました」
「ご苦労様です」
 
 
 
 
「ところで、理科準備室って人体模型2つもありましたっけ?」
「え、僕は知らないけど。誰か買ったのかなぁ・・・」

5月24日、大安 byたりき

  • 2008.05.26 Monday
  • 23:53
先週の土曜日は大安だったらしい。
結婚式があるということを先輩の何人かに聞き、実際そのうち何人かは同じ式に呼ばれたものだったらしいのだが、「多いんですね」と言ったみたところ、「大安やからなー」という答えなのかつぶやきなのかわからない言葉を聞いてそれを知った。
これはもう去年からずっとのことなのであるが、30歳前後になっている先輩方から休日の予定の話を聞けば「結婚式があんねん」ということをよく聞く。まあ、その本人たちもここ2、3年で結婚した人たちばかりなのだけれども。
去年、結婚ブームだとか言って芸能界でも結婚の話題が多かったという話は何回も言われたことであるが、一般的にもやはり多かったらしいという話を聞いた。
それに比べると減少傾向にあるようだが今年もまた多いということを、先輩たちの話しぶりから感じる。

もちろん、その先輩たちの年齢的なものもあるだろう。男女とも30歳という年齢はひとつのポイントとなるもののようであって、結婚会見とかで「30歳に間に合いました」なんて言ってるのはよく聞くものである。
また、ブームだからこそというのもあるのかもしれないと思う。自分自身はその気があまりなくても、周りがどんどん結婚していったらそういうことを考えはじめるひとつのきっかけになったりするだろう。
しかしながら、そんな簡単に決められるものではないことも確かである。
何より高校や大学を決めること以上と言っていいほどの一大決心を必要とする。また相手があってのものだし、だからこそ、いろいろと面倒なことも多い。考えなければならないことも多い。
1+1=1にするイベント。不協和音が鳴らないように、最大限の配慮をも必要とする。

先週土曜日にあった結婚式の内の一組は、まさにドラマ的な結ばれ方をしたといっても過言ではないだろう。
大学時代にお互い関西の別の大学ながらも顔見知り程度には知っていたくらいの仲だったらしいのだが、それが就職後に東京で再会して今回結婚に至ったというのだ。「そんなことって、あるんだ」としか言いようがないものである。
世の中にはどうやらそういうことも本当にあるらしい。6月を前にいい話を聞いたと思った次第である。

ZPGP4月度振り返り(前篇) A.ハッガリーニ

  • 2008.05.25 Sunday
  • 22:04
こんばんは、ZPGP統括本部長A.ハッガリーニです。
最近ちょっと影が薄くなっていますが、リアップしていきたいと思います。
2008年4月度の詳細振り返りをしていきたいと思います。
一応おさらいをしておくと、4月はハッタリストの月になりました。
MVPも最優秀作品賞も彼の頭上に輝いています。
まずは最優秀作品「sideA」「sideB」についてです。
「パクリを防ぐ新たな発想。話がやや専門的な気はするが、ギリで許容範囲か。」
「一つの会話での二人の心情がおもしろい。」
「裏があることですごく面白い作品になっていると思います。」
との声が寄せられています。
驚いたことに投票した4名のうち3名が理系の学生です。
きっと、こんな体験をしたのでしょう。
また、してみたいと思ったのでしょう。
またMVP投票のコメントでも
「直接的には「SideA」。題を見た瞬間に「やられた」と思いました。」
とのコメントが寄せられており、理系男子の琴線をかき鳴らした作品でした。

そのハッタリからの熱烈なラブを受け取っているのがミッチー。
今月も「ディアロゴス」を上梓し、期待にたがわぬ味を提供しました。
コメントとしてはハッタリからのラブコール
「僕の好みで選ぶと、ミッチー率が高くなって困ります。」
がありましたが、こんな声も。
「メタって言葉が大好き。」
誰かの心の扉を叩くのは文章とは限らず単語である場合もあるようです。
最優秀作品部門の次点に推した人からは
「対抗はミッチー氏のディアロゴス。これも哲学の話ながら分かりやすいし、自分の話も交えつつうまくまとまった感じでよかった。」
というコメントをいただいております。
そのミッチーが目をかけているのが古豪DENCH。
過去には麻雀部に投票を呼び掛けるなど、盤外戦術が目立った彼ですが今月は「エイプリルフール」が高く評価されました。
「躍動感と爽やかさに惹かれたので。」
「ネタとしてとても面白かったです。実際に現場が目に浮かぶようです。」
というコメントをいただいています。
「棋道」に関する一連の作品はMVP争いで効果を発揮したようです。
こちらも紹介しておきましょう。
「日記を通して意見をもらったからか、現役部員の私にとって今月の電池さんの作品群はとても存在感があったので」
DENCHの知られざる一面が垣間見えました。

ZPGP4月度振り返り(後編) A.ハッガリーニ

  • 2008.05.25 Sunday
  • 22:02
ここまでの三人に共通する特徴にお気づきでしょうか?
「経営の多角化」です。
ハッタリストに顕著ですが、作風の違ったものを発表してきています。
四月に入ってからのDENCHの「棋道」には随分びっくりしました。
経営の多角化で、新たな発見、新たな喜び、新たなファン層の獲得、といいことずくめに見受けられます。

そして、次のこの人も多角化が吉と出そうな一人です。
NIKEの「CM入ります」
「所々にネタが散りばめられていて。特に最後のアラームの節が好きです。」
というコメントが寄せられています。
千字でよく収めました。
NIKEの経営の多角化も順調な道を歩むようです。

多角化とは正反対でいつもひょうげた味を出しながら、時に道徳を時に正義を説く男、Mr.ピンクの「物件の物権は所有権なのだ・・・の巻」には
「何となくタイトルに惹かれたから、ではなくて、仕事に追われる毎日に自分の人生というものをふと考えてみる、そのテーマは深いものではあるけれど、さりとて暗くならず明るいユーモアも交えて軽快に語る植木等チックなところが、ピンク氏持ち味の出た良作だったと思います。」
というコメントが。
新入生と上回生について一貫して触れているのも阪大将棋部HPのコンテンツであることを意識した、ミッションクリティカルな姿で、そこを評価する声もあります。
また、がりは欠場の穴をさらっと埋めたのも彼です。
もしかすると経営を多角化すると大ブレイクもありうるのかも知れません。

今後のプリミエールについてですが、新しい記風を模索して放浪中のうべべに代わり、うべべの双子の弟というMr.グレーがローテに加わります。
また、投票の方法を少し変えることを検討しています。
さらに、投票してくださる皆様のご好意に少しでも報いるための何かを模索中です。
ご意見を頂けるようでしたら、左にございます作戦掲示板に書き込んでいただくか、メール、私までご連絡頂ければと思います。
それでは今後もますます発展していく雑兵日記PREMIERをよろしくお願いいたします!

ドラえもん のび太の極道戦国志 Mr.グレー

  • 2008.05.24 Saturday
  • 00:16
「ドラ兄やん、ジャイ公に撃たれまして・・・」

瀕死のノビが部屋に転がり込んできた。
ドラは煙草の火を消すと、『またか』と気だるそうに呟いた。
「兄やんすんまへん。致命傷にはなっとりまへん」
『そうか・・・まぁこれでも貼っとけ』
ドラはポケットから絆創膏を取り出した。

『そんなことよりお前、シズカはどうした?』
シズカはドラの愛人である。
ノビと共に夕飯の買い物に出かけたはずだった。
「そ、そのことなんですが・・・ジャイに持って行かれやした。すんまへん!」
『あぁ!?』
ドラは子供向け番組では放送できない顔でノビを睨みつけた。
そしてポケットからベレッタM1934カスタムを取り出し、ノビの右腿を撃ち抜いた。
悲鳴を上げるノビ。
『お前、分かってんだろ?』
ますます死に近づいたノビは必死で答えた。
「はい・・・ジャイのタマ取って来やす」
ノビは右足を引きずりながら家を出た。
ここで余談だが、シズカの母もドラの愛人である。

空き地ではジャイとスネがシズカをまわしていた。
「お楽しみのところ悪いが、ゴリラとキツネにはここで犬のエサになってもらうよ」
ノビはM79グレネードランチャーを構えた。
「ノビのくせに生意気な!」
キツネはその言葉を遺言に、肉塊と化した。
「次はゴリラの番だ」
しかし百戦錬磨のジャイはM79グレネードランチャーが連射不能なことを見抜いていた。
すばやくトカレフを抜くと、ノビの額に銃口を当てた。
「チェックメイトだノビ。ノビのくせに生意気だったんだよ」
「ド、ドラ兄や〜〜ん!!」
 
『またせたな!』
「そ、その声は・・・」
『ノビはもう下がっていいぞ』
ドラの子供向け番組とは思えぬ殺気にジャイは完全に怖気づいていた。
ゴリラの本能で勝てぬことを悟ったジャイは、シズカを人質にとった。

「ふはは迂闊だったなドラ。この女がどうなってもいいのか?」
『どうなってもいいさ』
「!?」
『一人死のうが二人死のうが関係ない。お前を消すためならな』
「待っ・・・」

ドォン!

空き地にはゴリラとキツネの死骸が横たわっていた。
帰り道でドラがシズカに尋ねる。
『過ぎたことを責めたりはしねぇ。ただ、これだけはハッキリさせておきたい。俺とゴリラは、どっちが上手かったんだ?』
シズカは顔を赤らめて俯いた。
「そんなの・・・ドラ様に決まってますわ」
『はっはっは。そうだろうそうだろう。帰ったらまた可愛がってやるからな』

Fin.

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