曲がってたっていいじゃないか
- 2007.08.29 Wednesday
- 17:52
ハッガリストです。我々「雑兵セブン」はそれぞれにキャラの立った記風を持っています。そのことをこれから数回にわたって証明してみようと思います。証明はある一つのテーマをテーマに各人が書くとこんなに違った文章になります、という見通しで進めます。全てが終わったあと、俯瞰するとそこにはハッガリスト色がじんわりとにじんでいることでしょう。まずテーマを決めます。
「まっすぐ」
これをテーマにしようと思います。
第一回の今日は「ハッガリストがハッタリストになったら」です。書き出しから気付いておられるかもしれませんが、まるでハッタリストです。
僕の働いている街は人工都市です。京都のように碁盤の目状に区切られています。そこに大小のマッチ箱のようなビルが配置されています。昨日、駅に向かう歩道橋の上から眼下の道路を眺めました。そこにはグリーンベルト、車線を区切る点線、実線、歩道、街路樹、歩道の上の点字ブロックが平行に走っています。幾何学的でなんともかっこいいと思った僕は魅力をより味わうために点線の正面に立ち直しました。視線を上げるとガラス張りのビルが見え、そこにはいくつもの明かりが点っています。僕はそれをとても美しいと思いましたが、同時に美しくない配置だなあとも思いました。なかなかそううまくは行かないものです。スバラシイ、と先程思った平行線の集合もなんだか美しくないなあと思えてきました。よく見てみると道路は100m程先でわずかにカーブしていました。それにも関わらず点字ブロックは曲がっていなかったのです。僕はビルの明かりが幾何学模様である方が美しいと思いますし、わずかにカーブするくらいなら最後までまっすぐ行けよバカヤロー、と思いますが、これはまったく合理的でない僕の感傷です。道路が少し曲がるには曲がるなりの理由があったのでしょうし、明かりが点いているのはそこに人がいて働いたり働いてなかったりするからでしょう。そう考えると僕は少し愉快になって、少し曲がった線たちが美しく思えてきました。
少し興奮して帰りの電車に乗ると、先程のビルと道路が一瞬見えました。それは美しく光るビルと美しい直線道路でした。
「まっすぐ」
これをテーマにしようと思います。
第一回の今日は「ハッガリストがハッタリストになったら」です。書き出しから気付いておられるかもしれませんが、まるでハッタリストです。
僕の働いている街は人工都市です。京都のように碁盤の目状に区切られています。そこに大小のマッチ箱のようなビルが配置されています。昨日、駅に向かう歩道橋の上から眼下の道路を眺めました。そこにはグリーンベルト、車線を区切る点線、実線、歩道、街路樹、歩道の上の点字ブロックが平行に走っています。幾何学的でなんともかっこいいと思った僕は魅力をより味わうために点線の正面に立ち直しました。視線を上げるとガラス張りのビルが見え、そこにはいくつもの明かりが点っています。僕はそれをとても美しいと思いましたが、同時に美しくない配置だなあとも思いました。なかなかそううまくは行かないものです。スバラシイ、と先程思った平行線の集合もなんだか美しくないなあと思えてきました。よく見てみると道路は100m程先でわずかにカーブしていました。それにも関わらず点字ブロックは曲がっていなかったのです。僕はビルの明かりが幾何学模様である方が美しいと思いますし、わずかにカーブするくらいなら最後までまっすぐ行けよバカヤロー、と思いますが、これはまったく合理的でない僕の感傷です。道路が少し曲がるには曲がるなりの理由があったのでしょうし、明かりが点いているのはそこに人がいて働いたり働いてなかったりするからでしょう。そう考えると僕は少し愉快になって、少し曲がった線たちが美しく思えてきました。
少し興奮して帰りの電車に乗ると、先程のビルと道路が一瞬見えました。それは美しく光るビルと美しい直線道路でした。