発達障害について考える Mr.Indigo

  • 2019.01.29 Tuesday
  • 00:00
仕事などでメールを送る時、ファイルの添付を忘れることがある。添付漏れのメールを受け取ることもあるが、頻度でいうと送ってしまうことの方が圧倒的に多い。
こういう失敗をするのは、たいてい何かに気を取られている時である。例えば、メールの文面を作成している時に誰かが話しかけてきたとする。
「Indigoさん、ちょっといい?」
「すんません、メール1本送ってからでいいですか?」
「了解」
そして手早くメールを打って送信。それでファイル添付を忘れてしまうわけだ。
どうも私はこうしたミスが多いようだ。ほかにも物をなくしたり必要な手続きが抜けていたりというようなことも少なくない。
 
近年になって、大人の発達障害という言葉がしばしば用いられるようになった。そのひとつにADHD(注意欠如・多動症)と呼ばれる発達障害があり、先述のような傾向はADHDの典型的な症例として知られている。
ADHDの特徴としては、不注意のほか多動性と衝動性が挙げられる。この2つも思い返せば身に覚えがある。子供の頃から落ち着きがないとか他人の話を聞かないとか指摘を受けてきたし、衝動的に金や時間を使うこともしばしばある。
また、ADHDの人はミスで叱責を受けるなどして人間関係に齟齬をきたすことが多く、抑鬱状態になりやすいらしい。これも思い当たるところは少なからずある。
しかし、自分がADHDであるか否かを調べてもらいたいとは思わなかった。自分の職場で「私ADHDなんです」などと言い出しても意味がない、むしろマイナスに作用する可能性が高いと予想されたためだ。下手をすると退職勧告といったことにもなりかねない。
もう1つ、自分の個性を否定したくないという思いもあった。確かに短所はあるが、それらは長所と表裏一体であり、感受性や独創性がなければ自分が自分でなくなってしまうように思えた。
ただし、妻はそう思ってはいなかったようだ。
「発達障害かどうか検査してもらったら?」
強く勧められたことがある。現代日本社会との折り合いに苦しみ抗鬱薬が手放せない私を見かねたのだろう。違う職業を模索してはどうかという思惑もあったらしい。先述の理由から気は乗らなかったが、そのあたりも含めて主治医の先生に聞いてみることにした。
「まさにおっしゃる通りです」
私の疑問に対する先生の答えは明快だった。やはり発達障害であることが判明してもこれといったメリットはないのだ。先生はこう付け加えた。
「そもそもこういう検査は正常な状態でやらないと正確な結果は出ないんです」
そりゃそうだ。抑鬱状態になると気力が落ちるから、人付き合いは億劫になるし何事でもケアレスミスが増える。
「まあ、Indigoさんは発達障害ではないですよ。仕事で発達障害の方をたくさん見てますからわかります」
そうだろうなと思った。長い付き合いで私のことをよく知っている先生だから説得力があった。
もちろん、社会生活に支障があるのなら発達障害であることを周囲に伝えた方が良いだろう。しかし私の場合はそこまでではない。確かに不注意が多く多動性や衝動性も有しているが、ごく軽度でADHDと診断されるほどではないというのが今の自己分析である。
 
そういう結論に達したにもかかわらず、最近『発達障害』(岩波明著)という新書を読んでいる。自分ではなく、子供たちのことが気になったからである。
我が家の子供たちも、発達障害である可能性を秘めている。特に、知性は高いがマイペースで落ち着きがなく、他人の話を聞くのが苦手な次女は気がかりだ。
もっとも、大切なのは発達障害であるか否かを知ることよりも、個性を理解しじっくりと問題点の改善に取り組むことであろう。発達障害かどうかに関係なく、落ち着きはほしいし他人の話はしっかり聞く必要がある。なるべく自然な形で、長所を潰さないように留意しつつ、改善を促していくのが良いだろう。
ある事象を知るというのは、その事象への対応力を身につけるということである。過剰反応するばかりが対応ではない。発達障害という言葉に踊らされず、親としてやるべきことをやっていくつもりだ。
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