明るい悩み相談室PREMIER(29)  がりは

  • 2012.04.06 Friday
  • 15:24
明るい悩み相談室PREMIER、本日の担当医がりはです。
こんばんは。
今日はどうされましたか?

「人生はそこそこ楽しいです。しかし、もっと楽しめるのではないかと毎日思っています。人生を少しでもより楽しむ方法があったら教えてください。」

ほうほう、それはお困りですね。
既に幸せなのに、その上を求める気持ちが芽生えてしまっている、そこは地獄の一丁目、のぞき込むと引きずり込まれるあり地獄の淵です。

足るを知ることの大切さを中国の思想家達は代わる代わる説いてきました。
なぜならそれが治ることのない不治の病だからです。

松本大洋に「ピンポン」というとても素晴らしい漫画があります。
この作品はいろんな読み方ができると思いますが、その読みの一つに「足りていると思っている人に、足ることを知るな!と言う人の物語」という解釈があります。
次から次に「足りねえな、全然足りねえ。」と思っていた人がそのレールから降りていく。
その降り方の壮絶なこと。

一歩踏み出してしまったなら、あなたはもう以前のあなたではありません。
「あ、幸せ。」などと布団にぬくぬくくるまっている春の曙に暗雲が垂れ込めます。
「もっといい布団があるんじゃないのか。」
「もっといいぬくぬくがあるんじゃないのか。」
「この程度で満足していいのか。」
このような問いがずっとつきまといます。
ほんの少し、今よりも幸せになりたかっただけなのに。
心に小さな焦げができ、ひりひりとした痛みが広がっていきます。
それに急かされるようにあなたは布団店を回るかもしれません。
次から次にいい羽毛布団を買うでしょう。
枕も買うでしょう。
うっかり最上の物をつかんでしまうかもしれないという危機感を感じて、セルゲイ・ブブカのように1cmずつグレードを上げていく努力をするでしょう。
いつかギブアップしよう、あなたはそう思います。
しかし、ギブアップしてしばらくしてあなたは気づくのです。
心の焦げに。
以前より大きく焦げてしまったことに。
そこに何とかふたをしたとして、あなたはもう安寧を得ることはありません。
春の曙のうたた寝など夢のまた夢です。

あなたがブブカ式のこの不毛に耐えられるような財力、体力、胆力を兼ね備えていた場合、いつかは頂点を極めてしまいます。
極めた後、自分の来た道を醒めた目で見ることになります。
多くの物を放り投げ、虐げ、切り捨てて来たその道を。

こんなことにならないように、古今東西の賢人達は足ることを知れと言ってきました。
しかし、本当に残念なことにあなたはおそらくもう戻ってこれません。
残念です。

しかし、そのような業に冒された人の妥協無きブブカ式不毛が人類の進歩を支えてきました。
あなたが強靱で、運良く人類の進歩に資する方向に不毛さが向いていることを祈ることくらいしか私にはできません。
本当に残念です。

※明るい悩み相談室PREMIERではあなたのお悩みを受け付けております。
ブログにコメント、投票時にコメント、ハッガリーニにメール、電話、伝書鳩、のろし、などの手段でどうぞ。
ちなみに投票時のコメントでのお悩みには必ず回答いたします。
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