右も左も 〜後編〜 by DENCH

  • 2009.06.24 Wednesday
  • 23:57
話ハにあったように、左右対称でないものでも、左右逆に感じられる。
これは正しいです。
だからと言って、『左右逆という錯覚は人間がほぼ左右対称なため』でない、とするのは誤りです。
話ロで私は、『もしも人間が上下対称だったなら、上下逆という錯覚が生じるはず』とも書きました。
こう仮定するのであれば、観測者も上下対称になることを忘れてはいけません。
左右対称でない「あ」であろうと、上下対称な「B」であろうと、意識も脳も目もないので観測者にはなりません。
人間が上下対称でないのは重力があるためですが、重力が錯覚の原因ではないでしょう。

そろそろ、人間が左右対称なためとする理由の説明に入ります。
前後は前後、上下は上下、それぞれ単独に方向が決まります。
目がある方が前、頭がある方が上、など。
左右だけは違って、前後と上下が決まってから方向が決まります。
左右対称であるためでしょう。
心臓がある方が左、なんて目に見えませんよね。
ホクロがある方が右、なんて人それぞれですよね。
左右も普通は前後や上下と同様にすぐ判断できるので、単独で決まっているように感じられるかも知れません。
しかし、お箸を持つ方が右、というように覚えたばかりの子供もそうとは限りません。
電車の上下はすぐに判断できますが、左右はそうはいきません。
進行方向、すなわち前後が決まって初めて左右が決まります。
1−Bについても、前後と上下が先に決まるので、左右が逆という錯覚が生じます。
1−Cを見て上下逆と感じる観測者は、前後と上下が先に決まるので、残る左右を意識していない可能性が高いです。
少数派でしょうが、1−Cを見ても左右逆と感じる観測者もいるでしょう。
1−Bを見て上下逆と感じる観測者は0に近いでしょうが。

まとめると、人間は左右対称であり、左右が最後に決まる方向なので、鏡像の前後の逆が左右の逆に転換されて錯覚が生じる。
もしも人間が上下対称だったら、前後と左右が先に決まり、最後に上下が決まるでしょう。
そして鏡に映った像を見て、上下逆になったという錯覚が生じるでしょう。
以上、鏡について私なりに教えたりました。
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