アラフォーのキレイは作れるのに作らないのはなぜですか Mr.イエロー

  • 2019.07.01 Monday
  • 23:08

前回の「アラフォーのキレイ・・・」を読んでくださったアラフォー女子のみなさん、眉毛のレッスン行きましたか?

アラフォーのキレイは眉毛次第ということを力説したと思うのですが、あれを読んでなお眉毛を変えていないのだとしたら、別の問題があります。

 

それは、自分に「キレイになる許可」を出していないということです。

つまり、自分は眉毛のレッスンなんぞを受ける価値などないと思っているということです。

ああいうのは美意識の高い一部の人が受けるものでしょ、と思っていませんか?

私は思っていました。

正直言うと、今でもネイルサロンには行けません。でも脱毛サロンには行けます。そのくらいの㋔シャンティ偏差値です。

 

眉毛のレッスンは一度受けると自己認識が変わります。美人度が上がるからです。

あれ?私なんか良い感じじゃない?と必ず思います。

そうすると美容全体に対する意識が上がります。

服装も変わり、おしゃれさんを観察するようになり、おしゃれに対する感度が上がり、いつのまにか周りから「おしゃれな人」として認識されるでしょう。

そんな簡単な話?と思うかもしれませんが、これは本当にそうです。

 

「きれいになる許可」(眉毛レッスンを受ける許可)を自分に出した人からきれいになります。

アラフォー以降は元々の目鼻立ちよりも、どれだけ自分と向き合っているか、どれだけきれいになる許可を出せているか、で美人になれるかどうかは決まります。

私もまだまだですが、デパートの化粧品売り場を緊張せずに回れた時はこっち側の人になったんだなあと感慨深かったです。(入ってはいけない場所だと思っていました)

 

今は肌がきれいでなくても化粧について無知でも、私も神崎恵を目指しても良いんだ!と思えたら、その日があなたの人生の第二のスタートです。

あこがれをパワーにかえて楽しくアラフォー人生生きていきましょう!!

アラフォー、これからいくらでもきれいになれる、人生の本番はこれから!と確信しています。

年を取るほどきれいになる、これが私の理想の女性です。

お礼 Mr.Black

  • 2019.06.30 Sunday
  • 21:57

「珈琲」をお読みいただきありがとうございます。

 

今月は月の半分くらい出張しており、とある空間に入り込んで、そこにいらっしゃる方々に密着するということをしておりました。

編集長から受賞の連絡をいただいたのも出先でのことで、現実感のないところでお聞きしたお話だったものですから、実感することのないまま今月の最終日を迎えてしまいました。次のテーマをお待ちになっている皆さまに申し訳ないことをしてしまいました。

 

お寄せいただいたコメントを読んでいると、私が意図して書いた以上のものを、お読みいただいた方がそれぞれにイメージして下さっており、評価がされているのはその部分であるように感じられます。そのことが余計に自身の作品を評価いただいたという実感から遠ざけたのかもしれません。

こちらが意図したものがうまく伝わらない、という経験は数え切れないほどしてきましたが、意図した以上のものを受け取っていただき評価していただけるということがあるのですね。プリミエールという舞台だからでしょうか。

 

「珈琲」というテーマは、どなたにとっても身近で書きやすいのではと思って選んだのですが、考えてみれば、プリミエールにはすでに珈琲にまつわる名作がたくさんありました。コーヒーショップを取り巻く人々に一人ずつ焦点をあてて書かれている作品も好きでしたし、光を集めて座っている女性のお話も好きでした。

 

冒頭の出張の話に戻ります。

いつもの場所を離れると、いつもは目にすることのない場面をいくつも目にします。それらをひたすら記録するのが今回の私のミッションだったわけですが、最終日に目にしたのは、小さな子どもたちが一生懸命に歌を斉唱している場面でした。はじめはその可愛らしさに心を奪われていたのですが、よく耳をすましていると

「明日また しあわせで あるように」

と繰り返し歌っており、思わず手が止まってしまいました。

子どもたちの幼な声で歌うには大人びた歌詞のように思えて。それがあまりにも大人の心を打つのです。歌わせているのは大人なのでしょうが。

 

今回のテーマ候補には乗り物が多いようです。その中から、一番遠くに連れて行ってくれそうな「飛行機」をテーマにしたいと思います。

皆さまの「飛行機」にまつわるお話をお聞かせください。

【テーマ】珈琲  Mr.Blond

  • 2019.05.31 Friday
  • 15:00

我が家の朝はちょっと早い。

早ければ4時、遅くとも5時には毎日活動開始。

春から夏だと寒くもないし明るくなっているのでスッキリ目覚めるけれど、晩秋から冬の季節は真っ暗のうちからゴソゴソと行動を開始する。

布団が恋しい時期にさえ、なぜそんなに早起きなの??

答えは簡単。

早朝にデッキでコーヒーブレイクをするのが日課だから。

冬場は、ダウンコートを着込んで外へ。

そこまでしたくなるのには理由がある。

決して早起きじゃなかった私も、今は毎朝のイベント。

朝からお湯を沸かしてドリップでコーヒーを淹れると部屋中に良い香りが広がる。

前日の夜がどんなに遅くても、コーヒーの香りを嗅ぐとシャキッと目覚めるから不思議。

嗅覚は人間の一番奥深いところに記憶されると聞いたことがあるけれど、確かに香りと連携された記憶って、年月を経ても色褪せない。

香りって本当に大切。

コーヒーの香りを嗅ぐと目覚めるってパブロフの犬みたいだけど。


コーヒーにもいろんな香りがある。

焙煎に拠るものも多いかな。

でも、我が家のコーヒーはちょっと違う。

フレーバーコーヒーなんだな〜。

ベルギーのチョコレートブランド、ゴディバからフレーバーコーヒーが販売されている。

そのチョコレートフレーバーのコーヒーを飲んで以来、フレーバーにハマってしまったの。

香りだけだから、飲めば甘みなどないストレート。

紅茶のアールグレイがオレンジの香りするのと似てるかな。

へーセルナッツにバニラ、キャラメルにクレームブリュレなんてのもある。

クリスマスシーズンになるとアップルパイなんて変わりダネのも売っていたなぁ。

そう、香りと言っても、フレーバーを纏ったコーヒーの香り。

コーヒー専門店とか異なるけれど、なんとも幸せな気持ちをもたらす香り。

毎朝、そんなコーヒーブレイクから始まる朝活。


【テーマ】珈琲  Mr.Black

  • 2019.05.29 Wednesday
  • 22:40

今年で72歳になる父は物静かな人だ。

 

父は仕事一筋で、私が子どもの頃はほとんど家にいることが無かった。

夏休みの家族旅行も一緒に行った記憶があまり無い。夜は合流出来るかもしれないからと言って旅館で頼んだ父の分の晩御飯が、朝までそのままになっていた光景を覚えている。

父と顔を合わせるのはほとんどが朝食の席で、そのときもお茶を片手に静かに新聞を読んでいるのが常だった。ときどき、自分の分と一緒に私や弟にもお茶をいれてくれることがあって、そんなときは特別な感じがしてとても嬉しかった。

 

私が大人になって家を離れると、それはいつしか珈琲になった。

お盆やお正月に家族で集まって食事をした後、父がみんなの分の珈琲をいれてくれる。

趣味もほとんど持たない父が、ネットで探して取り寄せた珈琲豆はバルブ付きの金色の袋に入っている。そこから取り出した豆を手動のミルでギュッギュッと挽くと、ふわりと香りが立ちあがる。

珈琲メーカーに挽いた豆と水をセットし、ドリップされるのを待つ間、家族の誰かが父に「今日はどこの(産地の)豆なの」とたずね、父が袋の表示を確かめながら答える。

ドリップされた珈琲をつぎ分けてもらって飲みながら、誰かが「美味しいね」と言い、父が「そうか」と微笑む。

珈琲から立ちのぼる湯気ごしのお決まりのやりとりだ。

 

その日は朝から家中がばたばたしていた。

父と私は部屋の掃除、母は台所で料理にかかりきり。

地方に赴任している弟から連絡があり、結婚を前提にお付き合いしている人を連れて行くから、というのだから大騒ぎだ。

何とか取り繕った家に、よそゆきの顔をした弟が真新しいワンピースを着た彼女を連れてやってきた。

人なつこい顔で笑った彼女を私は一目で好きになった。

 

食卓を囲み、みんなが自分ではない誰かをおもんばかりながらの会話が続く。

食後に父が珈琲豆を取り出してきて、あぁここにも話の種があったと

「父が今日のために新しい珈琲豆を買ったんです。」と話す。彼女が笑う。

 

父がいつものように丁寧に豆を挽く。

珈琲メーカーをセットすると、ゴボボッという合図があって、次の瞬間、

父が小さくあっと声を上げた。

 

ドリッパーから流れ出したのは、透明の珈琲だった。

 

いつもと同じように振舞っていた父の、いつもと同じではない父の気持ちがそこにはあった。

みんなが見つめる中、透明のそれは流れ続けた。

ミルの受け皿に残されたままの珈琲豆がふんわりと香った。

アラフォー世代の美人はつくれる!!(下) Mr.イエロー

  • 2019.05.20 Monday
  • 00:00

アラフォーにさしかかるまでメイクの基本を知らなかった私が知ったらどうなったかという話。

 

30までは素顔でもかわいいのです。

アラフォーにさしかかるにつれて、まだシワシミはそこまで気にならないものの、輪郭がぼやけてきたり、肌の艶が減ってきたり、なんとなくもっちゃり感が出てきます。

でもアラフォーからメイクがうまくなることで、下手すれば20代の頃よりきれいになれます!(私が良い例!写真お見せしたいくらいですが自粛!)

では、ここ2年ほどの研究でわかった「アラフォーで20代の時よりきれいになるコツ」をとりあえず2つ書きますね。

 

「美人さん」の雰囲気が出せるかどうかは眉毛次第

眉毛で損している人が多いです!

私もそうでした。眉毛ってきれいに整えたり書いたりするのは難しいですが、マスターしてしまえばそれだけで美人偏差値がぐんと上がります。

服やバッグに投資するより、一度プロに眉毛を習いに行きましょう!!

私は東京と名古屋でサロンを開いているseiko hokiさんに習いました。

プロに正しい形を教えてもらうとすごくびっくりします。

私の場合は本でも研究していたのでそこまで間違った眉毛じゃないだろーと思っていたのですが、書いてもらった眉毛は私がそれまで書いたことのない形で、圧倒的に顔立ちが整ってみえました。

眉毛は骨格に合うように書くのが良いのですが、一人一人の顔の骨って意外と違っていて、だれかのマネをしてもうまくいかないことが多いのです。

流行りとは関係ない、自分だけの最高眉毛というのが存在しますよ。ぜひ、一生に一度は眉毛の修行へ!!

 

ハイライトとローライトをマスターする

これまた難しいやつです。

でもこれができると格段にメイク上手なおしゃれさんに見えます!

うまくなるコツとしては、自分の肌色に合うアイテムをまずは選ぶということです。ハイライトって鼻筋にのせることが多いのですが、ここで肌色に合っていないとめちゃくちゃ不自然で、挫折する人が多いんだろうと思います。(かつての私。)

でもきちんと肌色に合ったものを、正しい場所に使うと美人度上がります!

私はイエベ(イエローベースの肌、イエローだけに・・・)なのでハイライトと言っても真っ白のスノウホワイトのようなハイライトは使えません。

ややベージュっぽい、パール感の少ないものを使うと自然に立体感が出せます。

そう、美人は立体感。

おでこ中心部とチークの上部分にも忘れずに!

ローライトも省いたら損!損!な工程です。

けっこう思い切って入れると顔の雰囲気にシャープさが出て美人になります。

丸顔の人は両側耳のぎりぎりのところまで、面長の人はおでことあごを削るように入れます。

 

 

まだまだ勉強したことはありますが、とりあえずこの2つはマスト!ということで書きました。

美人偏差値が上がると楽しいですよ。

メイクはトライ&エラーの繰り返しでだれでも必ずうまくなれる分野です。

器用かどうかは関係ありません。

強いて言えば美人が好きかどうかくらいですが、たいていみなさん、きれいな顔、好きですよね。

しかもメイクは毎日するものなので、楽しいに越したことはなし!

本気で取り組んだことがなく、なんとなーくやっている私のような人はぜひ、情報収集&鏡と向き合ってメイク研究してみましょう!

人生に1つ楽しみが増えますよ。

アラフォー世代の美人はつくれる!!(上) Mr.イエロー

  • 2019.05.13 Monday
  • 00:00

こんにちは。久しぶりです。

突然ですがここ2年くらいメイク研究にハマっていまして、情報収集→実践→情報収集→実践の繰り返し、毎日トライ&エラーしておりました。

今回はそんな日々の研究で分かったことをまとめておきます。

ちなみに私が勉強させてもらっているメイクの先生はメイクアップアーティストのseiko hokiさん、神崎恵さん、玉村麻衣子さん、長井かおりさんです。

みなさんインスタやアメブロや本を出していますのでもし興味があったら見てみてください。

 

まずは私のメイク歴。

大学デビューとともにメイク開始。(遅いようですが、当時はこれが普通でした。今では中学生でもメイクするの当たり前ですね)

でも自己流だし、もともと顔が濃いめということもあり、周りからはスッピンだと思われていたようです。(卒業後わかった衝撃の事実)

そして就職。朝7:30に出勤して夜は18:30くらいまで職場にいました。帰ってからは泥のように眠り、朝ぎりぎりに起き、パンをくわえて車に乗り込むような生活。

メイクは?車の中です!信号が赤で停車中にミラーを見ながらメイクするのです。

まともなメイクができるわけありませんね。

生徒からはやはり「先生って化粧しないの?」と言われていました。フルメイクのつもりだったのですが・・・。

 

こんなメイクへの興味が薄かった(メイクも薄かった)私がなぜ急にメイク研究などにハマったのかと言えば、美容家・神崎恵さんとの出会いでした。

本屋でたまたま見た神崎さんのメイク本。

そういえばこういうメイクのコツって全然知らないし、一回くらい読んでみようかな・・。

・・え?この人39なの?!どう見ても20代!!

それはそれは衝撃的な出会いでした。

 

「30過ぎたら目鼻立ちよりも知識とテクニック!!」

こんなフレーズにも惹かれ(努力でどうにかなることはやってみたいと思う性分)、果たして私のメイク魂に火が付いたのでした。

そして、本当に「知識」と「テクニック」があることがどれだけ違いを生むかを身をもって知ることになります。

 

((下)は20日公開予定です。)

ラルフを読んでいただきありがとうございます Mr.Black

  • 2019.04.25 Thursday
  • 22:35

皆さまに読んでいただいて、コメントをいただけるということがこんなにも嬉しいことなのかと、しみじみ噛みしめています、ありがとうございます。


がりはさんに「G-Sports(3月号)」で書いていただきました通り、数年ぶりに戻ってきました、と言っても、今回の「ラルフ」でやっと4作品です。悩んでいる話か怒られた話しか書いておらず、仮面の色が黒で本当に良かったと思います。明るい内容でなくても大丈夫な感じがします。私にとって、書くということが、まだ自分のためでしかないのでしょう。早く次の段階に進みたいものです。


3作品めの「マスク」で少し触れましたが、昨年の夏から仕事の環境が変わり、情報を発信すべき立場におかれています。レポートを書くことになり、でも筆が進まず、書くことを楽しんでいる人の文章が読みたくなりました。そこで思い出したのがプリミエールです。改めて覗きにきたら、数年前からさらに進化した世界が広がっていて夢中になりました。自分のレポートそっちのけで、執筆陣の皆さまが刻んできた作品を読み漁りました。皆が数千に及ぶ文字を楽しんで紡いでいるように感じられ、こんな風にできたらどんなに良いだろうと思いました。


「まくら」というテーマを見て、ラルフの「君の説明には枕詞が無いんだよ」という言葉を思い出しました。そこから一つ一つエピソードを思い出して、つなげて出来たのが「ラルフ」です。「まくら」というテーマを与えられなければ、引き出されることのなかった思いがあります。書き終わってはじめて、自分のラルフへの思いがわかったところもあります。

ラルフの思いを新たに発見もしました。ラルフが送別会で語った「俺と一緒に仕事のできたみんなはどこに行ってもやっていける」は、当時「俺が言ったひどいことに耐えられたのだからどこに行っても大丈夫」と捉えていましたが、もしかしたら「俺はみんながどこに行ってもやっていけるように必要なことは伝えた」と言いたかったの

ではと思うようになりました。ますますラルフを格好良くしてしまいますが、実際のラルフはもう少し品のないことを本気で仰ったりするので、どちらが本当かは分かりません。ただ、働き方が変わろうとしている今の時代において、ラルフ世代以上の人たちが人生の多くのものを懸けて築いてきたものを理解したいと思うこと、彼らに格好良い存在でいて欲しいと願うことは、近くで彼らを見ている私たちには自然なことのようにも思います。


さて、次のテーマですが、ブラックと相性の良い言葉、「珈琲」にさせていただきます。皆様の珈琲にまつわるお話をお願いいたします。


歌舞伎初観劇デート待ち合わせは銀座三越ライオン前? Mr.Blond

  • 2019.04.05 Friday
  • 08:34

「ねーねー。歌舞伎座初デートの待ち合わせは、銀座の三越のライオン前ね!」

なんで?

「銀座といえば三越のライオンじゃない?」


「まずは、休憩中のおやつ程度の軽食を購入するよ〜。」

そーなんだ。

「食堂あるけれど、終わってから反省会兼ねて飲みに行くにはおやつで良いよね?そして、今回は1回飲みに行く代わりに歌舞伎観劇って事で、三等席だしね。今回楽しめたら、次回は一等席のかぶりつきとかで観劇して、幕間は吉兆とか行くのも楽しいかも。あ、もちろん今回は服装も普段通りだけど、一等席ならお着物でとかもアリだね。」

オッケー。

お着物で観劇なら、僕も粧し込んで来なくっちゃ!

「良いねぇ。購入したら、劇場行くよー!そうそう歌舞伎はさ、江戸時代から庶民の楽しみだから、飲食しながら観劇可能なんだよー。でも、とりあえず休憩中にしようね」

国技館の相撲観戦みたいだねー。

「あはは〜そうだね。劇場着いたら、先ずは筋書買ってイヤホンガイド借ります。初心者には必須だからね。」

はいはーい。

「お席に着いたら、予習します」

ふむふむ。

「そろそろ始まるよー。大向うから掛け声かかると思うけど、ビックリしないでね。」

大向う?掛け声?

「大向うってのは、舞台から一番遠い場所だったりその辺りの安いお席に何度も通う人などを表すんだよ。で、そのエリアからかかる掛け声があるの。待ってました!とか成田屋とか高麗屋などの屋号だったり、何代目とかだったりするよ。

歌舞伎の演出にも取り入れられたりしていてね、見せ場で見得を切ったりすると、声がかかったりして、芝居が進行したりもするんだ。」

そうなんだー。

「最初の演目は『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょう くるわにっき)の角力場(すもうば)』ね。これは、九段目まである話の今回は二段目。八段目の引窓が有名な演目だよ。

話のベースには大店のボンボン若旦那の山崎屋与五郎と遊女吾妻が恋愛関係にあって、それに横恋慕する役人 平岡郷左衛門が吾妻を身請けするとかしないとかってのがあるよ。で、今回の演目の主人公は与五郎さんが贔屓にしている相撲に横綱という位がない時代の一番強い大関の濡髪長五郎と、素人相撲では強くて有名な放駒長吉という米屋の息子。その2人の取り組みで長五郎があっさり敗北してしまうの。えーって感じなんだけれど、実は贔屓にしてくれている与五郎さんのために長五郎は負けて長吉に恩を売って、平岡郷左衛門が吾妻の身請けをしないようにしてくれと頼むのよ。だけれど、長吉は必死に闘ったのに交渉するために負けてやったと言われて怒るってのがあらすじ。今回は大関の濡髪長五郎さんを中村芝翫さん。前は橋之助さんと言って、三田寛子さんの旦那さまね。吾妻は中村七之助さん。通称セブンくん。お父さまは中村勘三郎さんでお兄さまは前の名前を勘太郎、今は中村勘九郎さん。セブンくんは涼やかなお顔立ちの若手女形ね。ボンボンの与五郎さんと米屋の倅の長吉くんの二役を片岡愛之助さん。藤原紀香さんの旦那さま。通称ラブリンね。」

あ、はい。そうなんだ。

「次は、口上だよ!」

楽しみだね。



「今回は22名ズラッとだね。しかも今回は歌舞伎座130周年だからねー」

130年は凄いね。

「今の歌舞伎座は5代目でね、2013年に完成したんだよー。しかも、4代目の外観を残しつつだから、昭和の趣きも残してるのがステキなのー」

古き良きを残してるんだね。

「そうなの。歌舞伎座を楽しむのも観劇のひとつなんだよね。口上は、筆頭つまり一番の長である坂田藤十郎さん。山城屋さんね。筆頭がセンターにいて、まずご挨拶。続いて両端にその次の重鎮が座るんだ。今回は、左端が中村梅玉さん、右端が中村吉右衛門さんだね。で、順々にご挨拶をしていって最後に今回襲名する三人がご挨拶するんだ。」


圧巻だったね。

「次は、歌舞伎の代表作である勧進帳。元々は市川宗家のお家芸だったんだけど、今は色んな人気役者が生涯一度は弁慶、義経、冨樫の三役を演じるみたいだよ。今回は、義経を八代目 市川染五郎くん。弁慶を十代目 松本幸四郎さん。そして冨樫を幸四郎さんの叔父さまの中村吉右衛門さん。楽しみだね。」

「勧進帳は、どうだった?」

期待以上に面白かったよ。

「でしょ〜染五郎くんの義経、キラキラしていてステキだったねー」

そだねー中学生とは思えないね!

「十代目幸四郎さんの弁慶も気迫溢れる芝居で熱演だったね。真っさらな巻紙を、あたかも勧進帳であるかのように朗々と読み上げるところとか、圧巻だったよねー」

うん、素晴らしかったね。

「いくら疑いをかけられたとはいえ、主君の強力を金剛杖で叩いて疑いを晴らすあたりは、見応えあったねー」

あそこは、素晴らしかったね!

「冨樫役の吉右衛門さんはどうだった?」

あの人、すごいねー鬼平犯科帳のひと?

「そうだよ!鬼平とはまた違って良いよね?人間国宝なんだよ!弁慶の嘘を見破りながらも騙されたフリをして通行を許す辺りは、本当に懐の深い芝居だったね〜」

うん、あそこは難しいのだろうけれど、見せてたね!

「襲名披露興行締めくくりの舞踊はどうだった?楽しめた?」

言葉はなくても華やかで艶やかだったね。楽しめたよ。

「良かったー華やかいただきました!襲名披露興行ならではの華やかさだよね。これであなたも歌舞伎の楽しみを感じましたー!」

そうかも。

また、僕でも楽しめそうな演目あったら行きたいな。

「よっしゃ〜、お任せあれ!」

【テーマ】ラルフ Mr.Black

  • 2019.03.22 Friday
  • 00:00

会社に入って10数年が過ぎようとしており、会社での出来事が今の自分の一部をつくっているように思う。

なかでも数年前にいた部署で経験したことは、心の奥底にたしかに根付いていると感じることがある。

 

数年前にいたその部署は、社外との協議を業務の主としており、毎日、どんな案件が飛び込んでくるか分からない緊迫感に溢れたところだった。部署のトップは、凄腕で体格の良い声の大きな男性で、彼はアイロンのかかっていないクタクタになったラルフ・ローレンのシャツをよく着ていた。

 

ラルフの嗅覚の鋭さは別格で、飛び込んできた案件の良し悪しを一発で嗅ぎ分けた。これは筋が悪そう、となった案件は徹底的に管理した。

ラルフは話も上手だった。幹部への報告会議で彼が話し始めると、幹部の意識がぐっと向くのが分かった。そんなときのラルフは、部下の贔屓目を抜きにしても格好良かった。

 

だからこそ、だろう。ラルフには許せないことが多かった。

なぜこの案件を放っておいているのか、この資料は一体なんだ、社内を調整しなおしてこい、とすぐに怒号が飛んだ。

ラルフが恰幅の良い体を震わせ、顔を赤くして烈火のごとく怒る威圧感は相当なもので、お腹の奥がきゅうとなり何も考えられなくなった。毎日のように何かに怒るのだけれど、またかと思わせるような空気は少しもなく、そのたびに職場はしんとなった。

 

少し筋の悪い案件ばかり抱えていて、それなのに報告のタイミングも悪く、ろくな対処案も考えられない私は、ラルフをよく怒らせた。

帰り道、その日にラルフから言われたことを思い返すと涙が流れたし、次の日の朝、これからはじまる1日を思ってやはり涙が流れた。

 

その部署は女性が少なく、そんな中で私が容赦なく怒られている姿を見て、「女性も同じように怒るなんて、少しは配慮すべきだ」と言ってくれる人もいたけれど、区別なく怒ってくれることに、当時の私は唯一感謝していた。

 

あまりに私が怒られてばかりいるものだから、一度、隣の隣のグループの課長が支援に入ってくれたことがあった。切れ者でラルフの懐刀のような存在であった彼が、私の案件について、ああでもないこうでもないと鼻の頭に汗をかきながら考えてくれる姿を見て、私はそんなにも考えたことがあっただろうかと、彼ですらこんなに考えるものを、私は何をしていたのだろうと思った。ラルフはそれを見抜いていたのだ。

後から、懐刀を支援に差し向けてくれたのはラルフであったことを知った。

 

それからの私は、それまでよりずっと考えるようにはなったのだけれど、だからと言って、あまり状況は変わることもなく時間は過ぎた。

 

定期人事でラルフの異動が決まり、決して別れを惜しむだけではない空気の中、送別会が開催された。

会も終盤になり、挨拶を、とマイクを渡されたラルフは、お酒で赤くした顔で、「みんなにはひどいことを言ったこともあった。それをここで謝るつもりはない。でも、これだけは約束する。俺と一緒に仕事のできたみんなはどこに行ってもやっていける」と語った。

 

ラルフの後にやってきた新しいトップは、おそらくそれまでのすべての状況を把握していて、部下に対して温かく穏やかに接してくれた。すごく上品な人で、彼のシャツにはいつもアイロンがかかってピシッとしていた。

 

平穏な日々が戻りしばらくして、手にした本の中に「リーダーとは、救命ボートの漕ぎ手として選ばれる人である」という一節を見つけた。

穏やかなボート遊びであれば楽しく時間の過ごせる漕ぎ手を選べば良いが、命がかかっているときは、たとえ性格が強引で人当たりが悪くても、乗客を無事に導いてくれる成果を達成できる人が漕ぎ手として選ばれるもので、それこそがリーダーとして選ばれる基準である、というのだ。

これを読んで頭に浮かんだのは、ラルフのことだった。

 

それからまたしばらくして、社内の懇親会でラルフと再会する機会があった。

そのとき私は辞令をもらっていて、翌月から地方に赴任し、多くの年配の男性を部下に持つことが決まっていた。ラルフは、「年配メンバの中のボスを大切にすること。何かお願いをするときは、必ずボスを通すこと。」とアドバイスしてくれた。

お酒もだいぶ進んで、ラルフが席を外したときに、当時をよく知るオシャベリな同僚が近づいてきて、「ラルフのこと本当はどう思っているの」と聞いた。私は素直に「今は本当に感謝しかない」と答えると、その人はとても驚いた顔をして、少し離れたところにいたラルフにそれを報告に行ったのを、私は視界の端で見ていた。

 

次の日、ラルフに送ったお礼のメールへの返事に、地方で頑張りなさいということと、何か困ったら連絡してきなさい、助けてあげられると思うから、とあった。ラルフなら必ず助けてくれるだろうと思った。

 

ラルフはよく私に「君の説明には枕詞が無いんだよ、説明を聞く気になれない。」と言って怒った。

何の前置きも背景の説明もなく、ただ、今、発生している事実だけを伝えようとする私の話は、聞く側からしたら、何を考えながら聞いたら良いのか分からなかったのだろう。今ならそれが良く分かる。

でも、ラルフから私への言葉にも枕詞が無かったのだ。なぜそんなにも怒るのか、そんなところに拘るのか、そんな言い方をされなければならないのか、理解出来ないことも多かった。でもだからこそ、ラルフの言葉は心の奥底に直球で届いて根付いた。あれから、何年も経つのに、ああ、ラルフはあのとき、このことを伝えたかったのだと気付く瞬間が訪れる。何度も。これから行く先にも、ラルフの枕詞を見つけて感謝する瞬間がきっとある。

歌舞伎初デートは高麗屋襲名披露興行? Mr.Blond

  • 2019.03.13 Wednesday
  • 20:07

「ねーねー歌舞伎デートの公演きめたよ!」

何?

「高麗屋の三代揃っての襲名披露興行!」

ふーん。でさ、高麗屋って?

「あー歌舞伎役者には、それぞれ一門に屋号があるんだ。昔は歌舞伎では生活が成り立たないから副業やっててね、その時の屋号だったり、市川團十郎家の成田屋のように成田山新勝寺からの屋号もあるのよ。

因みにね、高麗屋は初代松本幸四郎が高麗屋に丁稚奉公していたからと言われているよ。」

襲名披露興行て?

「そかー、そこからだよね。襲名披露って例の出世魚の如く名前が変わるから、皆さまにお披露目するんだよ。そのお祝いの興行。

口上は、重鎮や親戚筋とか錚々たる歌舞伎役者が一堂に会して口上を述べるんだ。」

そーなんだ。

「休憩後に祝幕が開くと、舞台にズラッと歌舞伎役者が横一列に並んで三つ指ついてお辞儀して座っているの。

壮観、圧巻なんだよ!

みんな、やんややんやの喝采を送るんだよ。

で、襲名披露の口上を重鎮が始めるんだ。」

なんか、凄そうだね。祝幕って?

「祝幕ってのは、襲名披露興行に彩りを与える特別な引幕。

今回は、黒と柿色と萌葱の三色の布を縦に縫い合わせたものなんだって。普段は定式幕(じょうしきまく)と言うのだけれど、襲名披露興行とかには後援会とかご贔屓筋からお祝いの意味もあって寄贈される引幕が祝幕なんだってー

口上はじめ襲名演目上演時に、使用されることが多いらしいよー。」

重鎮って?

「歌舞伎界のトップオブザトップ!

今だと、人間国宝で年齢的にも上の坂田藤十郎さんとかかなぁ。」

で?

「坂田藤十郎さんが口上のご挨拶するじゃん?

その後、主役以外の面々が次々にご挨拶していって、最後に襲名した役者がご挨拶。

そして、幕引き。

時間にして15分くらいなんだけれど、私は歌舞伎ならではだなぁ、世代交代なんだなぁとかいつもシミジミしちゃうの。

それまで馴染んだ名前と決別して新たな名前で邁進するって、歌舞伎の世界以外にはなかなか無いと思うのよね。

あ、世襲の代々続く家とかならあるかー。母方の実家は、代々名前受け継いでるや。150年くらいだから7代目だったかな。ゴメン、話が逸れちゃったね。」

え?

母方って、そんな家なの?

「あれ?そだよ。薬屋で江戸時代から続くんだ。だから、代々 同じ名前を継いでいるんだ。

国分さんの代々勘兵衛さんみたいにね。」

知らなかったー、じゃあもし結婚するときはお婿さんをもらうってこと?

「え?」

いや、その話はまた聞かせてね。

歌舞伎に話が戻すとさ、口上の後は?

「口上が終わると、次は目玉の演目かな。

今回は勧進帳、歌舞伎十八番の一つ。

弁慶、義経、冨樫の三役が中心。

その時々の人気役者が演じる人気演目なんだよ!

今回は、弁慶を染五郎改め十代目幸四郎だって。

相対する冨樫は叔父の二代目中村吉右衛門さん。」

弁慶や義経は聞いた事あるけれど、冨樫って?

「関所の門番みたいな人。弁慶の嘘を見破りながらも関所を通してあげる心根の優しい人物なんだよ。融通の利かないようで、懐の広い難しい役柄かな。弁慶と冨樫のやりとりが勧進帳の見どころなんだよ」

ふーん。

「ちなみに義経は、金太郎改め八代目染五郎くん。まだ、中学生なのに、キリリとしたお顔立ちから将来有望な予感がひしひしと感じられるんだよー」

そーなんだ。

「歌舞伎デートにどうかな?テンション上がったー?」

うん!じゃあさ、チケットよろしくね!

「やた!!実は既に手配済み!!」

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