【テーマ』<予告編>小さなヤマンバと大きな桃の木 文責:Mr.Pink

  • 2020.03.31 Tuesday
  • 23:46

<あらすじ>


或る春の夜の事でございます。


掌に載るような小さな小さなヤマンバが山の中で、
何か歌うような声で小窪の台地に立っておりました。


満月の良い夜です。


少し暖かくなった風がふんわりと駆け抜けたかと思うと、
突然、周りの木々に花を咲かせました。


それは、さくらよりも鮮やかに、梅よりも鮮烈な香りを
窪地いっぱいに広めたのでした。


ヤマンバは小躍りしながら、


咲いた、咲いた、桃の花が咲いた。
咲いた、咲いた、桃の花が咲いた。


春を招いた歓びにひととき体いっぱいに浸していたのでございます。
しかし、何か物足りないと思ったのでしょう。


ふと、おかしげに頭(かしら)をかたぶけると、
くぼんだ顔の奥底にある、視線をを山下にある
村に向けたのでございます。


炯炯としたその眼には、怪しい赤い灯が
ぼんやりと燈ったのでございます…


さて、本編は来月連載。
投票よろしくね!


ガリハ「ホンマに、本編、書いてくれるんやろな?」
ピンク「…エヘ?」

真の女王はアタクシよっ!! 文責:Mr.Pink

  • 2020.03.31 Tuesday
  • 12:00

みなさま、ごきげんよう。

テーマコンテストでMr.アールグレイ氏と同時受賞いたしました。
 アタクシ、Mr.Pinkでございます。


馴染みのみなさまは、ごきげんよう。
 ご新規さまははじめまして。


3月桃の季節がよく似合う花のヲンナ、Mr.Pinkでございます。
 Mr.なのにピンクで「ヲンナ」だと?


だまらっしゃいっ!
 あっちは、Mr.なのにアールグレイで「オンナ」なのよっ!
 っっっ、ずるいわっ!


どういうわけか、男女分け隔てなく仮面者にはMr.の敬称をつける
 プリミエール。


国会議員は全員「君」付けにされるようなものと思えばいいものの、
 若干の違和感も感じることがございます。


これね。執筆者にいろんな人が混ざりはじめたんでね。
 ちょっと、おかしいなと思い始めてたんですよ。ホント。


編集長も腹をくくって、そろそろ、この辺りの事情も
 「改革」する必要があるんじゃないんでしょうかねぇ…


男でも女でも使える敬称的なそんなアレ。
 レインボーな時代を迎え始めているわけですし。
 どっちの性でもいけそうなモノで。是非。是非。


仮面の下に隠れているものがもはや、人間でない可能性も
 出てきてる21世紀ですからね。進歩的になりましょう。


さて、閑話休題。


先般の、アールグレイ氏の受賞会見でもございますように、
 実は氏の一票を頂戴しまして、どうにかこうにか受賞した次第で。

誠に、どうも、面目次第もないことでございます。

たはは。

すびばせんねぇ。本当に。


あっちは、入れてくれたのにこっちは入れてなかったと。
 こっちは、投票していなかったのにあっちは入れてくれていたと。


それでいて、おめおめと受賞してしまったと。


いや。他の方々も入れてくださったので貴重な一票
 どれも尊い価値のあるものですがあの一票が
 勝利打点と言われれば返す言葉も見つからず。

本当に、すびばせん。

と、同時に、ピンクに投票してくださいました方、
 下さらなかった方、お叱りの声を寄せてくださった方。
 とりあえず、誰にも入れなかったけれどもプリミエールを
 流し読みしてくださった方。


関わり合いはご縁でございます。
 私の一文が、読者の方の何かに触れることができたこと、
 執筆陣の一人としてこれ以上の喜びはございません。


実際、原稿を提出するとき自身では
 なにか「うををををっ!!いいものが書けた!これは、
 絶対に世に問わなくてはっ!世に問わなくてはっ!!」

と言った気概を持つことは無くて、実のところ
 「はぁ…今月の義務(ねんぐ)は何とか納め切れたなぁ…(吐息)」
 という気持ちでいるのですが、投票という機会を得たことで

「ああ、これだけみんな言ってくださるのだから、あの程度でお茶を濁さず
 自分はもっと物事と向き合わなくてはならないなぁ」と
 反省をすることができる次第であるのです。


この場をお借りしてお礼を申し上げます。

ところで、話は戻りますが、
 レインボーな時代を迎えていることでもありますし、
 編集長、ここはひとつ、手始めにどっちの性でも行けそうな
 敬称を考えていきましょうよ…ねぇ…


と、いうわけで最後のここ一番でテーマ発表!!

「レインボー」


別にここまで、書いておいてなんですが、LGBTの話である必要はありません。
 みなさん、ご自由にお使いください。


さて、と。素材は提供しました。あとは、文章の鉄人たる
 プリミエール執筆陣が、素晴らしい作品で盛り立ててくれるでしょう!


そのまま、使うもよし。見立てに使うもよし。
 思い出、想像、現実、架空、なんでもござれのオンパレード!!

4月は豪華な二題噺、是非、拝見しとうございまする。

(了)

【テーマ】ウィンターなダイアローグ 文責:Mr.Pink

  • 2020.02.26 Wednesday
  • 07:00

場所:(有)ファマシーピンク季節物特設会場

日時:20**年02月25日 お昼頃

 

 

ピンク、風鈴を団扇で煽りながらお客を呼び込む。

 

 

 

ピンク

 

いらっさい、いらっさい。

アイスにかき氷、ラムネにビール。

いらっさい、いらっさい。

 

 

ガリハ

 

おう。珍しく元気で商売やってるやんか。

コーヒーゼリーあるか?

 

 

ピンク

 

これは、これは、ガリハ様。

まいど、ありがとうございます。

へえ。ここにご用意いたしました。

お代は、16文でございます。

 

 

ガリハ

 

ほらよっと。16文な。

いやー。外回りを一回りしてきたけど

汗ダラダラ出てくんな。

ヤバイ、ヤバイ(笑)

けど、ほんま、暑いときはあれやな。

キンキンに冷えたコーヒーゼリーに限るな!

 

 

ピンク

 

さようでございますねぇ。

ガリハ様は殊にこれがお好きですから。へへ。

当店でもご用意しているんでございますよ。

いや、なに。ガリハ様に限らず、

こんな、暑い冬は冷やし物をお求めになるお客様が

多くていらっしゃいましてね。

へえ。

トコロテンなんかも、この冬はなかなかに人気で…

 

 

 

て。

 

いやいやいや。

 

いやいやいや。

 

 

時は令和**年。本来ならば寒さ降り積もる如月の時。

寒風、肌を切りつける底冷えの季節がどうしたことか。

北海道では32度を記録したという異常な気象。

 

 

折しも、神州日本はここ数年来、

目下、暖冬で降るべき雪は一向に降らず

スキー場は倒産寸前。壊滅。

 

 

暑さにやられて早くも熱中症患者が出ているという騒ぎ。

 

 

かくもおかしき時があろうか

何らの異変か兇変か。

 

 

折しも天を仰いで眺むれば、

豈図らんや巨星に異変あり。

 

 

かの一等星オリオン座はベテルギウスに

大影が忍び寄り天文学者は

ついに来るはこの時ぞ。

 

 

星の命をここに終え超新星爆発の兆しと

見るべしと大騒ぎ。

 

 

かたや炎天の冬のさなかに正体不明の

疫病が蔓延で人心は既に恐慌状態。

 

 

天地人。

 

 

いずれも筆舌に尽くし難き大惨状。

文化勃興人類一万年の有史以来の

大動乱を如何にしのぐべきか生き抜くべきか。

 

 

人はそれぞれに道を探しているのであった。

 

 

 

 

ガリハ

 

 

うん。うまかった。さってと。

俺はそろそろ帰って火星に逃げる算段をつける

つもりやけどピンクはどないするんや?

 

 

ピンク

 

 

へへへ。どないするも、こないするも

おまへんなぁ。

 

天が騒ごうと地がうごめこうと

あたしひとりの力じゃどうしようもないんで。

こうなっちゃ、仕方ありません。

薬を売って日銭を稼いで。

地球でその日の暮しをするのが

せいぜい関の山でございますからね。

明日もいつもの通り生きるだけでございます。

 

 

(了)


『ファーマシー・ピンク営業開始!』 文責:Mr.Pink

  • 2020.01.19 Sunday
  • 11:31

いっやぁ〜、いやいやいやいや。

あけましておめでとうございます。


初めての方ははじめまして。

お久しぶりの方は、ごきげんよう。



Mr.Pinkでございます。



令和二年という年を迎えまして思いますに、みなさま、無事めでたく年を越せたことがまずは、大変にありがたいことじゃないかと思う次第です。


命、健康、これに勝るもの他になし!


大事ですね。これは。大事ですよ。


昨年を振り返りますと、私事ですが年の後半から凶報が相次ぎ持病の関係もあって、もう、ここでダメになるんじゃないかしらと半ば諦めていたのですが最後の最後に徳俵に足がかかっていたと思われまして何とか乗り切った次第です。



…なんだか、新年早々、辛気臭い話になってしまいましたな。

いかん、いかん。



ところで、気付けば松の内も終わり十日戎も終わり成人式が過ぎようとしているぐらい1月が経つのは早いもので、この原稿が載るのはもう恐らく2月がそろそろ見えようかというような時期だと思います。


一年の計は元日にありという言葉有りましたので今年は日記を毎日続けてみよう。プリミエール復帰に向けてリハビリをやってみよう。どうか三日坊主にならぬよう努力が続いてほしいと願をかけまして、元日、二日、三日、おお、これは、どうにか軌道に乗って一年続くんじゃないかしら?と、期待していたところ四日に書き忘れ五日に残業で書き抜けて土曜日まで放ってしまっていた次第。昨日一週間分の日記を後から書くという間抜けさ。

自身の身から出た錆とは言え、何ともむなしいものがありました。


今年の目標はとりあえずは、プリミエールに上梓できるだけの作品をなんとか練り上げると、言った所でしょうか。


なんとも心もとない体たらくでありますが、今年一年どうぞ、Mr.Pinkもいるということをお忘れなくご贔屓賜りますと幸いに存じます。




『謹賀新年』 文責:Mr.Pink

  • 2020.01.13 Monday
  • 01:03

謹んで初春のお慶びを申し上げます。

 

旧年中は雑兵日記プリミエール並びにファーマシーピンクをご贔屓を賜りました事、厚く御礼を申し上げます。

本年も旧年に引き続きお引き立てを賜りますようお願いを申し上げますとともに、読者の皆様並びに執筆陣の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

なお、本年の営業開始は一月中ごろより開始する所存でございます。

 

 

 

令和二年 正月

ファーマシーピンク代表 Mr.Pink

「Mr.Pinkの星占い」文責:Mr.Pink

  • 2019.10.31 Thursday
  • 22:13

秋の豪華絢爛。Mr.Pinkの霜月星占い祭り☆



おひつじ座(牡羊座、Aries)

秋もすっかり深まり落ち着いた気分。

プライベートも充実していて安心しているみたいだけど、ちょっとした隙から

友達とすれ違いになるかも。かける言葉には十分注意してみてね。

ラッキーアイテムは、どんぐり

ラッキーカラーは、エメラルドグリーン



おうし座(牡牛座、Taurus)

最近、そわそわして落ち着きがない毎日を送っているけど大丈夫。

近いうちにゆったりとした時間が取れるようになって生活も落ち着きます。

けれども、出費がちょっと多めになりそうな予感。

お金の管理には注意しておきましょう。

ラッキーアイテムは、蛇の皮。

ラッキーカラーは、コバルトブルー




ふたご座(双子座、Gemini)

季節の変わり目化情緒不安な毎日を送っているけど転機が訪れそう。

久しぶりのお友達と出会えるチャンスが巡ってきたら逃さずものにしてみてね。

自分の気持ちを整理してリフレッシュできるかもしれません。

くれぐれも、変なツボや、サプリメントを買わないように。

ラッキーアイテムは、シルバーアクセ

ラッキーカラーは、銀




かに座(蟹座、Cancer)

いよいよ、日本全国でおいしいものの解禁です。

北陸・若狭・鳥取…各地でカニの解禁日ですが要注意。

今年はどうやら初物にアタる気配があります。

食生活にくれぐれも注意して秋を乗り越えてください。

ラッキーアイテムは、ふぐ提灯

ラッキーカラーは、朱色



しし座(獅子座、Leo)

どうも、連戦連勝。少々の事ではへこたれない勝ち月に入った模様。

良いことをどんどん押し通して収穫の秋にしてください。

ただし、ギャンブルには要注意。不用意な賭け事は身を滅ぼします。

ほどほどに、たしなむ程度で抑えてください。

ラッキーアイテムは、鏡

ラッキーカラーは、藍色




おとめ座(乙女座、Virgo)

アナタの本来の力が十分出し切れない月になりそう。

イライラが募りそうだけど焦らないで。今まで疎かにしきたものがないか再度丁寧に振り返り、悪い所を反省していきましょう。後半から徐々に運気が向上します。

ラッキーアイテムは、手帳

ラッキーカラーは、黄緑




てんびん座(天秤座、Libra)

嫌いな上司に何かと因縁を付けられそう。

嫌なことはイヤ。嫌いなことはキライとその場ではっきりと言い切った方が後々の後腐れがなくて問題が起こらなくて済みそうです。

プライベートでもちょっとした失敗でくよくよしそう。気持ちの切り替えがキーポイントとなりそうです。

ラッキーアイテムは、ハサミ

ラッキーカラーは、黒褐色



さそり座(蠍座、Scorpius)

いて座(射手座、Sagittarius)

やぎ座(山羊座、Capricornus)

みずがめ座(水瓶座、Aquarius)

うお座(魚座、Pisces)


は、もう、字数が千文字超えかけているのよ…


ということで、残念ながらMr.Pinkの11月の星占いはここまで。

さそり座以下の運勢が気になる方で、「どうしても、知りたい!知りたい!知りたい!」とおっしゃる方は編集長まで直接お伝えください。


専門医のガリハさんが相談に乗ってなんとか聞き出してくれると思います☆

(了)


原点を見つめると 文責:Mr.Pink

  • 2019.08.04 Sunday
  • 00:00

今では、なにか物を書くということが、嫌で嫌で、書くことが億劫になってしまった、どうにもこうにも、困ってしまうような体たらくになりました。

 

 

そんなPinkの、今は昔。

 

私も、それなりに何かを書くことが好きだった時代がありました。

 

本棚の手前に―それも、一番前の特等席です―

一冊の古びた文庫本が置かれております。

 

『父の詫び状』

 

女流作家の向田先生の作品です。

 

もう、プリミエールの執筆陣の中でも若手の方は生まれていたか、生まれていなかったか。そんな、昔に買った本です。

 

ごく短編の随筆集で題名の作品以外にもいくつか小作品を集めたアンソロジーのようなもので読むのはとてもやさしい本です。

 

友人からもらった伊勢海老の処置をどうしようと、悩んでいるうちに自身の女学生時代のふと思い出した…という形で回想にごく自然な形に入り込み、時代の事、兄弟の事、母の事。そして、核となる父の事。

書きすぎることなく、書き余すことなく、ちょうどそれぐらいの量が一番だという分量で書ききったそんな作品です。

 

昭和時代のごくありふれた中流家庭の思い出を鮮やかに描きだした作品で、これに触れたとき「ああ、自分はこういうものを書きたかったんだな」と、初めてはっきりとした形で思い焦がれたことを記憶しています。

 

小さいころから算数をやるよりも、綴り方をしている方が少しばかり得意だったこともあったと思います。人に褒められるとすぐに図に乗るタイプでしたので、身の回りのことを筆に起こしては先生に見せ、周りに紹介されてよく言われることで天狗になっていたという時代もありました。

 

家族の事、友人の事、身に起こったこと。

とにかく、若いころは自分の半径10m起きた事件は何でもかんでも書きなぐっておりました。

 

向田先生の猿真似で、今から思うと恥ずかしい限りですが、真似ながらもやはり本家には敵わないなと心の隅で思いながら素人の怖さ。ずいぶんと無茶苦茶なことを書いていたように思います。

 

『父の詫び状』は、文庫本にして11ページ足らずの小作品。簡単に読めてやさしい文章なので自分にもできると思っていたのでしょう。

起承転結の鮮やかさ。文章からにじみ出る人間の息遣い。父と娘特有の親子のバランス加減。

 

こどもの時分には、まだ、何もわかっていなかったのです。

 

1981年8月22日

台湾上空で突然の飛行機事故で亡くなられました。

 

師父に当る森重久弥が墓碑に刻んだ言葉があります。

 

 

 

花ひらき はな香る

花こぼれ なお 薫る

 

 

師弟共に、人の琴線をかき鳴らす名手でした。

『備忘録・辞書について』文責:Mr.Pink

  • 2019.07.12 Friday
  • 00:00

令和元年六月友引

A.ハッガリーニ氏より今月のテーマを書くよう依頼が来る。

「辞書」でお願いしたいとのことであったが、数年ぶりの公式戦(将棋)を控えていたのと期日が迫っていたのと、テーマコンテストが好きでないことと、いろいろ重なって辞退申し上げる。来月度のテーマは、何だろうとぼんやり考えながら棋譜並べにいそしむ。

 

令和元年七月先負

月が替わってお仕置きが来た。

編集長より「納品されてない『辞書』(をテーマにした作品)を読みたい」との脅迫、もとい、ファンレターが届く。書かなくて済んだと思っていた矢先に驚きの一報。

折悪しくも月例の片頭痛に襲われている時だったので、「しばしのご猶予を」をと、引受けてしまった。

何を書こう、何を書こう。頭が痛い。頭が痛い。いや、ほんと、頭が痛い。

 

令和元年七月先勝

土日を越えて、ぽっと時間が空いた。

というより、ぽっと空く時間をようやく見つけた。

何か書いてみようと思ったが既にテーマを決められていることに気づき、少々落ち込む。

 

 

【備忘録】辞書について

 

辞書について何か書いてみようと思ったが、使い方やこだわり。思い出などいろんなものが膨らんでどうにも千字にまとめきれそうにないので、思いついたことを備忘録という形で脈絡もなく並べてみることにした。

 

  • ピンクは辞書を引く

目の前に辞書がある。比喩ではなくホントに目の前に。

七冊ある。

文書を書くとき、分からない時、すぐにでも引き出せるようこの七冊と国語便覧はPink書棚の中でも特等の席を与えて格納している。兵は速やかなるを以て貴しとなす。ではないが、書くから引く、引くから書くという動作を滑らかに行うためにも「いつでも手軽に」引ける環境が大事なのだ。

邪魔立てがあっては、困るのだ。

そう、邪魔な奴は…消す。

他の資料は奥にうずもれて、いづかたとなく本の樹海に埋もれて消えて行ったものが多くあるが辞書だけはそうであっては困るのだ。

左から順に旺文社の『全訳古語辞典』、三省堂の『現代語から古語を引く辞典』、小学館の『現代漢語例解辞典』、三省堂の『新明解国語辞典』、大修館の『FRESH GENIUS(和英辞典)、講談社の『類語大辞典』、三省堂の『大辞林』。

主戦力は新明解と大辞林。時々類語辞典を使うこともある。広辞苑は使いにくいので奥の棚にしまってしまった。

この七冊が、ベストな組み合わせとは思っていない。もっと色々と組み替えもしていきたい。

  • 辞書を引かないで文字を書くということ

井上ひさし先生によれば、相当危険な行為であるということらしい。

海図なしに航海をするようなこと…と、例えていたことが印象的である。

ちなみに、この文章を含めてプリミエールに上梓した作品で辞書を引いたものはほとんどない。(ないわけではない)

海図なしに原子力潜水艦を動かしているようなものである。ひゃっほう!

プリミエールでは狼煙での作品発表は許されているが、なぜだか、手書きの原稿での出稿は固く禁じられている。

禁じられているので仕方なくこの原稿もWordで提出しているのであるが、タイピングだと文字打ちのスピードが速すぎて、手が滑ることがままあったりする。

手書きだと、それがあまりない。

タイプ打ちよりスピードは乗らない分、自分のアタマの中で二、三巡、書きだした事柄を吟味する余裕がうまれる。

不思議なことだがこの余裕があると言葉の一つ一つに感性が働き不安を感じることができる。間違いがないか確かめる為辞書を引く気になる。別の言い回しが無いか類語を探す気分になってくる。より深く確かなものを求めて大きめの辞典類を引くことだってできる。

タイプ打ちでも本当はできるし、できる人はするんだろうけれども、少なくともPinkはタイプ打ちではスピードが出過ぎて、辞書を引く余裕を持てないで、いる。

  • 辞書を選ぶということ

辞書は一生もの。

というと、何だか大げさではあるが、週刊ジャンプと違って半世紀、下手すると数世紀にわたって保存がきく。

どれを選んだらいいのか、初手を間違えると生涯後悔しかねないと、買うのに二の足を踏む向きもあろうかと思うが安心されたい。

特殊な辞書でない限り書店で平積みにされている、どれでも、買える時に買ってしまえば我々のレベルでは気にする必要は全くない。辞書ごとの差異に気付づいて、違和感を覚えて辞書を買い替えるぐらいのレベルにまでなるのならむしろ上々のこと。喜ぶべきである。

 

(了)

【テーマ】Mr.Pinkはいつでも雑種  文責:Mr.Pink

  • 2019.04.30 Tuesday
  • 23:45

ゴールデンウィークが近づいたと聞いて、真っ先に思い浮かべたのは、ああ、今年も仔猫がうまれる頃ですね。と、言うことであった。

 

平成の御代が終わり、令和という新時代を迎える時に当って何か時代の区切りをつけたものを書いてみようかと思ったのだが、そんな大仰な話をする器でもなくお話しても、どうにもオチが付かないだろうから止めにしておく。

 

気候が温かくなりツバメが飛ぶようになると猫がうまれる季節である。

つい数年前までは私の住む周りは猫だらけで、時期が来ると時期だけに、彼らは本当に野生の気のまま、赴くまま、本能のままに生殖し、孕み、とにかく自分の子孫を、遺伝子を残すためにボタボタと子供をうんだ。

 

しかし、何せノラの事である。

折角、たくさん産んだ子供も生き延びるということが大変である。月が明けるごとに一匹二匹と死に一年を一回り迎える者は年に一匹居ればいい方であった。

 

周囲の住民はいい迷惑で仔猫の死体を片付けることが持ち回りの義務となっていた。

 

母猫はどう思っているのだろう。

死んだ子を気の毒と思ったことがあるのか。

 

猫にそこまで高度な感情があるのかないのか。

とにもかくにも、生命・自然のサイクルに身を任せ、生きていた。

 

この子だくさんの原因はすべて一匹のメス猫の産物であった。

名を「ハチ」と呼ばれている。

 

白とも黒とも茶色とも、また、それらを混ぜた色とも言えず、短毛かというとそうでもなく、長毛かというとそうでもない、とにかく、野良猫の遺伝子をいろいろ混ぜてみたらこうなりましたというような何とも形容しがたい、しかし、眉毛の八の字が矢鱈と目立つ、ぶくぶくとした大猫である。

 

随分と性格の悪いメス猫で周囲に迷惑ばかりかけていた奴であったが二・三年前に遂に捕まり断種させられてしまった。

 

魚を幾度か取られかけたり、追い返そうとしたら噛みつかれたりと個人的な恨みもあったため、その話を聞いて気の毒に思うことはなく、むしろ、よくぞ保健所送りにならなかったなお前と、感心してしまったぐらいであった。

 

生命の最大にして唯一の目的は子孫を、つまり自身の遺伝子を次世代に残すという、ただ、その一点だけであるそうである。

随分と、虚しい存在だと思う。

 

その結果、彼女は無益に命を送り出し、無益に命をつなげることなく非生産の限りを尽くしたということであった。

 

彼女が断種されてから、パタリと周囲から野良猫が居なくなった。

 

随分とたくさんいたものだと思っていたのだが、本当にこの頃では見なくなってしまった。

 

つまり、私の近所にいた野良猫はほぼほぼ彼女の血統で支配されていたのである。

随分と見目も悪く、性格も悪い連中が屯(たむろ)しているなと思っていたが、こうして整理して考えるとなるほどと、得心してしまった。

 

 

 

 

なんだか、こんなにネコの悪口を書くと何か私が動物嫌いかのように思われるかもしれないが、単に、個人的にこのメス猫に大きな恨みを抱えているだけで、ネコという種族に対しては愛情を以て接しているつもりではある。

 

特に黒猫には、特別の愛情があった。

 

いちどき、保護猫として黒猫を預かったことがある。

彼の名をクロにゃんと言う。

 

お決まりの通り、ある日、白い木箱に兄弟と思われるキジネコと一緒に家の前に捨てられていたのである。

仔猫というにはやや大きい。

おそらく、一度手元に置いたのはいいものの、手に余って捨ててしまったのだろう。

変な時間ににゃあにゃあ、言うものだから変だと思って表へ出たらこの始末である。

 

困ったこともあるものだと、片方を近所の人に任せ片方を引き受けることにした。

 

やや、やせ気味の黒猫で日に透かすと美しい翡翠色の瞳を細める雄猫である。

しっぽの最後が、少しだけかぎ型であった。

割と小柄な子で、触ると驚くほど滑らかな毛並みを輝かせた。胸に白い差し毛のある若い猫であった。

 

或る時、散歩に連れて行くと、妙齢の三毛猫を見つけると、喜び勇んで飛び掛かるようにしてそのネコに会いに行ったのだが、フーッとネコ特有の怒りを向けられると、しおしおとした顔でこちらを向いて助けを求めてきたことがあった。

 

とにかく、主人と一緒でガールズハントが下手くそであった。

変な所が似てしまったなと、思った。

 

「わたしに言われても仕方ないのよ」

と、苦笑いをして抱きかかえたことがある。

 

彼もまた、遂に次世代に遺伝子を残すことが無かったのだが、それも、昔の話である。

 

つれづれピンク、プリミエールの昔を思う(受賞のお礼に代えて) 文責:Mr.Pink

  • 2019.04.19 Friday
  • 23:59

えー、拝啓、時下ますますご清栄のこととお喜びー…

お喜び申し上げー…

 

お喜び申し上げ…

 

 

 

お喜びを申し上げるだと?だれが???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…おや?

 

みなさま、ごきげんよう。

Mr.Pinkでございます。

 

急に現れるから踊り来ます…じゃなかった。驚きますやんか。ほんまに。

今日もね。今日もですね。Pinkは疲れておりまして。疲れていたんですね。へとへとになった体で帰宅したにもかかわらず、社命で「ビジネス文書作成講座」なるものをネット講座で受けさせられていたんですね。

持ち帰り残業ってやつですよ。今日中に受けないと叱られるの。なぜか。

 

 

そんな折に、ピンクの許にメールがビビビとやってきました。

 

ガリハ「受賞おめでとうございます!」

Pink「?」

ガリハ「喜びの声をプリミエールにお寄せください。今日中に」

 

 

うーむ。

ははぁ。

なるほど。

これは、あれだな。新手のフィッシングメールだな。うん。

いかに、ピンクとは言えこんな簡単なダマしにゃ引っかかりませんよー?

「受賞しました詐欺」かなんかでしょう。

 

新手の新参仮面者ならいざ知らず。古参組のこのピンクを何と見るか。

一番苦手なテーマコンテストなんかで、入選すると思うてか。

 

そっちがその気なら。

むしろ、こっちから騙してやるっ!!

 

 

ところが、さにあらず。

プリミエールを調べてみますと、どうにも、皆さんのおかげ様をもちまして「テーマコンテスト」の選考に入選したとの模様でして。

ほんとに、入選しておりました。

 

うへ。

 

長生きしてると、そんなこともあるのね。

 

たいへん、ありがたいお話でございます。

 

 

先日、載りましたものが、あれは千字を越えてまして。

我ながら、時間に追われて校正する暇もなく、久しぶりに作ったものにしては二千字も超えてしまい随分と饒舌なものを書いてしまったなと、くよくよしておりました。

 

Pinkの仮面を被って踊ることも久しぶりで、我ながら筆が鈍ったなと、思っていたところで、テーマコンテストの賞を頂く運びとなりました。

 

近頃ではプリミエールも様変わりして、まあ、大変に活気づいている。

「益々ご清栄のこと」としてお喜び申し上げる次第なのですが、以前、主流を占めていた文章形式がいろいろと廃れてしまったことも、いささか残念に思いながらプリミエールを拝読しております。

 

前回出しましたものは、昔プリミエールで流行りましたダイアローグ形式、つまり、だれかと、だれかとが対話するような感じでお話が進んでいくものでした。

 

まあ、落語とかインタビューとかそういうものを文字起こししたようなものだと思ってください。

一番の十八番としていたガリハ氏も近頃では使わなくなった手法なのですが、それだけに人とは違った形式が今回多少なりとも、読者の皆さんの目を引いたのかと思っています。

 

だれかに褒められるために何かを綴っているわけではないのですけれども、誰かに読んでいただくために何かを書いている。そう考えると、プリミエールは常にバリエーション豊かにあり続けたいと願っております。

 

今回の受賞は、キワモノ的な位置づけの私も多少なりとも必要とされていた…と、少しだけウヌボレさせて貰ってもいいのかなと思う出来事でした。

 

時間が迫っておりますので、一旦ここで筆を置くことにします。

 

なお、この後の作品も、引き続きお目通しいただきますようよろしくお願い申し上げます。

取り急ぎお礼まで。

 

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