死月二重苦日の日記 文責:Mr.Pink

  • 2021.05.01 Saturday
  • 14:29

嘘です。

今は、令和三年の四月三十日午後十一時三十分を回ったところです…

 

 

 

みなさま、ごきげんよう。

みんなの楽しいお薬屋さん、Mr.Pinkでございます。

 

 

「あ!」

 

 

と、思ったところであと三十分で四月が終わりかけていることに気づきまして。

ゴールデンウィークに突入することばかり喜んでいて、プリミエールの事をすっかり忘れておりました。

 

 

あかーん。今月、原稿出すの忘れてたわー。

まーじーでー…!?

 

 

いや。

すっかり。ほんとに。ころっと。

悪気はなかったんです。悪気は。Pinkは悪くない。

 

 

もう、二月、三月と、日にちを空けず本誌に載せてもらっていたもんだから、気分的に四月分も出しているもんだと錯覚しておりました。

うへー。

 

 

執筆陣のみんな、みんな、すごいな!?

毎月、毎月、あんなクオリティを落とさず、原稿も落としてないんですよ。

編集長に至っては、原稿回収のお仕事も欠かしてないんですよ。

化け物だな、あの人たち…

 

 

感心している場合ではない。

何かを書かなくては…

 

 

 

実は、これはだいぶ前からの心残りで、どうしようかと思っていることがありまして。

テーマは「山姥(やまんば)」

 

 

プリミエール通のみなさまならご記憶に新しい、かつてのテーマとして出されたお題なんですが。

これを、不肖Pink、未だに原稿を書き上げていません。

 

 

正確に言うと第一話だけ書いて、「続く」として、そのまま放り出しちゃった。(→無責任)

 

 

まあ、いつもの私でしたら無責任体質を貫きまして、未完のまま放置してしまう所なのですが、私とて覆面者とは言えプリミエール執筆陣の末席に座る者。

このプリミエールの現状をただただ傍観するだけでは、飽き足らず、現執筆陣が手を出していない新たな分野を切り開いてやろうと密かに試み続けてはいたのです。

 

 

その突破口が「山姥(やまんば)」

 

 

書き上げた後、本当は、もっといい物が書けただろうに、素材を勿体ない使い方をしてしまったという心が、ここずっと、Pinkの中に澱むように残っておりました。

まあ、普段の私の執筆態度からではあまり信じて頂けないとは思うのですが…

 

 

ですが、まあ、それはさておき。

気持ちだけはそういうものがありまして。

 

 

現状が悪いというわけではないのですが、現状、書き繰り広げられているプリミエールのリングは正直まだまだ狭すぎるのではないかと、思っているわけです。

 

 

これをきっかけにプリミエールに新しい分野の作品を投入してみようという、密かな思いを抱いておりました。

 

 

思っている以上は、広げなくてはなりませんし、広げるならば、隗より始めよ。

私、Pinkが書かないといけないことは自負している次第であります。

 

 

…で、ですね。

手筈は整えたんですね。

 

 

新しい鉛筆も買ったし、原稿用紙(広告チラシを使ったPinkお手製)も作ったし、登場人物まで取り揃えて物語を起こそうとまではしたんですが…ね。

 

 

ダメですねぇ。

キャラクターが見事に動いてくれません。

 

 

驚いた。驚いた。

若いころなら三分もあれば、あらすじぐらいは出来たんですがね。

年なんですかね。感性が枯れちゃったんですかね。

 

 

しかも、この原稿もたった今、0時の鐘を打ってしまったので四月に間に合いませんでしたのでね。。。

 

 

あかん。もう、おいちゃん、泣きそう…

みんな、どうやって、原稿って仕上げてるのかな…

物語系統を得意にしている覆面者に教えてもらわなきゃですよ、本当。

うぅ…

 

 

とは言え、構想からもう一年。

プリミエールに新たなフィールドを開拓しなくてはならない時期に来ています。

五月は「山姥(やまんば)」書きます。

 

 

こうご期待。

突撃!肉食三人官女の会は桃の園? 文責:Mr.Pink

  • 2021.03.03 Wednesday
  • 22:21

みなさま、ごきげんよう。

Mr.Pinkでございます。

 

 

レディース、アンド、ジェントルマン……アーンド、おとっぁん、おかつぁん、おコンニチハ。

グッドアフナヌーン、おコンバンハ。

 

 

二月も終わって春気分。

いや、いいもんですね。

 

 

さて、ところで突然ですが。

三月三日。

今日は、何の日かご存知でしょうか。

 

 

ひな祭り?

Yes!

 

 

桃の節句?

イェース!

 

 

Mr.Pink誕生日?

イェーーーーースっっ!!

FOOooooooOOOOOOOOOO!!!

 

 

そう!

三月三日は、ピンクDAY!

三月三日は、Pink デー!!

 

 

Mr.Pinkのオフィシャル誕生日でございます!

 

 

 

なんかねー。

3月14日は「ホワイトデー」とか言って、Mr.Whiteさん専用の日になってるし、11月11日はバッテリーの日ということで、電池君が特別扱いされるしで、毎年、毎年、不満だったんですよね。

 

 

三月三日は?

三月三日は?

 

 

そう、桃の日!ピンクDayですよ。

プリミエール創設以来幾星霜。

 

 

どれだけ、この日を軽んじてこられたか。

なんせ、まあ、執筆陣も、編集長もなーんにもしてくれなかったので、今年はピンク自ら当日プリミエールをジャックしてアピールすることにしました。

 

 

さあ、どうぞ、存分に祝ってください。褒めてください。

そして、プレゼント並びにファンレターの送り先はこちら!

 

 

雑兵日記プリミエール編集本部!

方法は次の通り。

1.三月二日付投稿の投票用紙。

2.passionpremier@gmail.com にメール。

3.A.ハッガリーニ編集長のケータイ。

 

 

投票のついでにどんどん、ピンクへの応援メッセージ、褒め言葉お待ちしております。

 

 

 

 

 

枕が長くなった。

さて、そんな中。

 

 

ファマシー・ピンクに一通の招待状が届きました。

 

 

謹啓

Mr.Pink様。

来たる三月三日、今年も無事に桃の節句を迎える運びとなりました。

ご貴殿にはいつもながら恐縮ですが、白酒、菱餅、雛あられ、他、つまみになるものを、多数ご持参のうえ桃谷町雛ヶ丘3丁目3番マンショングランシャリオン七段特設会場までお越しいただきたくお願いを申し上げます。

なお、本件はくれぐれも他言無用の事とし、口外されることの無いようお願いを申し上げます。

ゆめゆめ、心得違いをおこして間違っても欠席されませぬよう。

 

By三人官女

謹白

 

ピンク「これ、今年もきたで」

秘書「ははぁ。お雛祭りのご招待ですか。旦那様。行かれるんですか?」

 

ピンク「準備だけしたってや。とりあえず、神戸牛一頭丸ごと買うといて」

秘書「一頭!?」

 

ピンク「それと、シャンパンやリキュール類、ビールは樽で。鏡月なんか持ってたらあかんで、怒られるさかいにな。他必要なものはメモに書いといた」

秘書「ちょ、旦那様、それはあまりにも大仰では…?お持ちになるのは、白酒や菱餅などの軽いもので…」

 

ピンク「あかんなー。ほんまに。甘いわ。甘い。三人官女の姐さん方をなめなめやな」

秘書「しかし、招待状にも書いてありますし、ここまで大がかりな…」

 

ピンク「物事はなんでも額面通りに受け取ったらええもんと、ちゃうねんで?お内裏様とお雛様の一年に一度の大祭。平安時代やあらへんし。時代は、令和やで。令和。言うとくけど、あの人らバリバリのキャリアウーマンの蟒蛇(うわばみ)三人娘やからな。飲み食い、飲み食い、飲み食い。どんだけの、ことか。これでも、まだ、足らへんのちゃうかと心配してるところや」

秘書「…しかし、三月決算前にこのような出費は当社としても…」

 

ピンク「社長の身代金。この店の身代金やと思って出すところは、どーんと出しとくや」

秘書「しかし、令和のこの時代、ただの人形のこどものお祭りなんかでこんな…」

 

ピンク「ただの人形?こどもの祭り??キミはまだまだ、青いね。青い。ファーマシー・ピンクがただの薬屋だけやと思うたら、あかんねんね」

秘書「は?当社は、薬屋ですが?」

 

ピンク「ははは。薬屋、ね。…ま、キミにも、これからおいおい勉強してもらおうか」

 

 

準備が整ったと見えて、やおら立ち上がり、店の外に出る。

 

車庫に置いてあった棒切れにふと目をとめて、おもむろに、ぶんと一振りすると、これが突然に、目を欺くような明るい満開の桃の花に包まれる。

秘書「…あっ!?」

ピンク「あかん、あかん。大事なもん忘れるところやった」

 

 

ぼんぼりと一緒に荷台に詰め込み車に乗るピンク。

ピンク「さて、まあ、ぼちぼち、行きまひょか。姐さん方を怒らすと、怖い怖い」

 

 

秘書がふと目を離すと、三月の風に吹かれてピンクは既に車ごと消えてしまっていた。

手元に「今日は帰りが遅くなります。 ピンク」のメモを残して。

こどもはそこから入れちゃダメ♥ 文責:Mr.Pink

  • 2021.02.28 Sunday
  • 23:17

今日の登場人物

Mr.Pink: 通称ピンク。本編の主人公。得体のしれない薬屋・ファーマシー・ピンクの主もやる。人生の7割以上を人生一発逆転の悪だくみに費やし9割以上を無駄に終わらす性別不明怪人。

 

アトル君: ピンクの元同期にして同僚。今ではピンクとは違う所でアトルファーマシーを営むだんじり男。薬屋稼業から未だに足が洗えない2児の父親。

 

 

 

 

 

 

 クリスマスを終えいよいよ街も本格的に正月ムードに包まれ始めた令和二年の年の瀬。

訳あってコロナ禍を無視してオーサカシティの南部テンノージブロック、近鉄百貨店5階でアトル君と待ち合わせをするピンク。

 

 

「よおっす!」

「おわっ。驚いた。驚いた。」

「わざわざ、遠い所からおおきにはばかりさん」

「ホンマやで、しかし。そっちゃは、今年一年〆られそう?」

「ギリ、いけそうやな。最終追い込みなんとかなったし」

「そら、よろしいようで。ほしたら場所を変えて例の物を……」

 

 

……二人が読者には、どっちゃが、どっちゃの話をしているか分からんような不親切な会話をしつつ道路向かいのドトールコーヒーに行こうとしたところピンクの目に二つの大きな垂れ幕が。

 

 

「お出口」

「お入口」

 

 

「……アトル君、ね。アレなんか、おかしない?」

「オレも思ってたんやけどな。やっぱ、ピンクも思た?」

 

 

出口入口。最近はっきり分けるところが多くなってきたが、こはいかに。

いかなデパートだからと言って何でもかんでも丁寧っぽくしなくたっていいものなのだが。

垂れ幕に大きくあんなに掲げなくてもいいものを。

 

 

「『お出口』はオデグチて、読めるわいな。『お入口』て。何アレ。何て読むの?」

「せやねんなぁ。そこやねんなぁ。やっぱ、おかしいやんなぁ」

「おかしいどころの騒ぎやないで。オデグチはよう使うし聞いたことあるけど、オイリグチなんて言葉聞いたことないしや。あかんで、これは。日本語の乱れがここまで来てるなんて許されへんな」

「許されへんな」

「許されへんけど、百貨店に公式の読み方があるなら聞いてみたいな。そこの受付のお嬢さん捕まえてみよか」

「……別にええんとちゃう?そこまでせんでも」

「……まあ、ええか。そこまでせんでも。赦しといたろか」

「今日のところは赦しといたろ」

 

 

愚にもつかぬことを言いあいながら陸橋を渡って眼下にはチン電。

冬の寒空は鉛色に染まりつつ夕方を迎えようとしてた。

 

 

「あ。分かったアレ、ほんまはオハイリグチて読むんとちゃうん?」

「……ま、そうかもねww」

 

 

こうして、今年も一年が暮れようとしていたのであった。

街中にあふれる灯りが妙に温かく感じられる。

 

 

本当の読み方はまだ分からない。

【サブテーマ・門松】謹賀新年・年明けオープンキャンペーンはじめちゃうゾ!…の巻 文責:Mr.Pink

  • 2021.01.11 Monday
  • 18:28

迎春

 

旧年中は読者の皆様には、本誌プリミエール並びにファーマシー・ピンクを応援頂きまして誠にありがとうございます。

本年が、皆様にとりまして良き年となることを心よりお祈り申し上げますとともに、倍旧のご贔屓を賜りますようお願いを申し上げます。

 

 

令和三年 ファーマシー・ピンク 店長 Mr.Pink

 

 

 

 

 

 

さって、とぉ!

みなさま、あけおめでございます!

 

 

今年もよろしくってね。

 

 

いやあ。いかがでしたか。

新年というのは本当にありがたいものでして、12月31日が1月1日になっただけ。

がらり夜が明けまして、たった一日変わっただけで、心改まり身も引き締まるような気がするもんですね。

人間てほんと、単純なものですね。

まあ、地球人のいいところだと思いますよ。ほんと。ほほほほ。

 

さって、今年はどんな悪いことしてプリミエールのみんなを困らしてやろうかなぁ。

 

 

…やりすぎると、編集長やIndigoさん辺りに怒られるから、派手にやるのは、ちょっと控えておこう。

 

 

で?

 

そうそう。

 

 

早速、編集長からお題が。

今月1月のテーマは【みかん】だそうなんですが、何でも余所様から【門松】について書いて欲しいということで、それを書け、と。

 

 

なるほど。そうですか。

 

 

門松ねぇ。

 

門松。

 

 

知らんわ(テキトー)

 

 

いや、だってね。最近は、あまり見かけなくもなりましたし、そもそも、私の家、貧乏でクリスマスツリーと門松なんというたいそうなものは飾ったことがないんでねぇ。

 

 

書けと言われて引き受けたのはいいものの、意外と門松に思い入れが無かった(今気づいた)

 

 

その昔、私がとても若かった頃。

通っていた大学のふもとに小さな山寺がありまして。

 

 

山門の脇に小僧さんの像が据えられてあって、それが、一休禅師のものだと聞いたことがありました。

 

 

学生の事なので暇も時間もよほどあったと思うのですが、人間、怠惰なもので暇や時間があると案外と有効活用しないものなのかもしれません。

(中国語の勉強に勤しむ人が多かったようです。私じゃないけど。私じゃない)

 

 

「門松は、冥土の旅の、一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」

 

 

みなさまも、どこかで聞いたことがあるやもしれませんが彼の三十一文字でございます。

太陰暦を用いてた時代、日本では年というものは正月をまたいで、取るものだったそうです。

誕生日を迎えて年を取るというような現代の感覚とはまるで違っているんですね。

 

 

お正月を迎えるということは、みんなと一緒に、まあ、1月1日がみんなの誕生日だったわけで今よりも大変にめでたい事でした。

父ちゃん母ちゃん、爺ちゃん婆ちゃん、妻子に叔父叔母、近所の連中含めて誕生日。

日本全国オール誕生祭ですよ。めでたいのなんのって。あーた。

 

 

現代とは違って人の一生も短く、戦乱や動乱、医療も発達してなければ天災飢饉も多発した時代。自他の命など簡単に踏みにじられていたでしょう。

死体も野ざらしにされて、死というものが本当にごく身近だった。

そんな中で、迎える誕生日。どれだけ、喜ばしく嬉しいことだったでしょう。

 

 

けれども、一休さんは言うんですね。

あんたら、めでたいめでたい言うて浮かれ喜んどるけれど、これでまた一歩死に近づいたんだぜ。と。一年一年どうやったって冥土に近づいているんだぜ、と。

 

 

日本の誇るトリックスターだけあって、なかなか、アイロニーの効いたことを言うもんです。(私も、これくらいの才能が欲しいですね)

 

 

たったこれだけのフレーズで、喜び事に隠れたものを自覚させることはなかなかできたものじゃありません。

 

 

ただ…まあ、私は甘いんでしょうね。

去年は一年間で色々あったとは思うんですけれども、やはり、それでも、ようやく一年を生き抜き生きながらに死に一歩近づけたことを、まずは、みなさんと、喜び合いたいと思います。

禅の思想やら何やらという難しいことは頭の悪い私には考え切ることができません。

 

 

なにせ、Pinkという生き物はカンジョウでしか、動かないようにできてるもんでしてね。

理論や理屈じゃ動きまへん。

 

 

現代の私たちがこの正月というものに表層上それほど関心を払わなくなったとしても、私たちのDNAはおそらく、ともに無事に、みんなと、年を取ることができたことを喜んでいるでしょう。

 

 

だから、今年も。

あけまして、おめでとうございます。

今年も年が暮れて暮れて明け暮れて…の巻 文責:Mr.Pink

  • 2020.12.31 Thursday
  • 11:02

令和の二年もあと数日を残すというある夕暮れ。

小腹を満たそうと、一人の男がソバ屋に入ってまいりました。

 

「大将、かけソバ一つ!」

「おおきに、ありがとうございます。味付けはどうされます?」

 

「は?」

「いえ、ですから、味付けはどうされます?」

 

「味付け?」

「へぇ。味付けでございます」

 

「ふん。べらぼうめぇ。こちらとら、江戸っ子でィ。関西風味のうす味なんか、真っ平御免だぜ?」

「いえ。薄いか、濃いかじゃなくて。塩かソースかというアレでして」

 

「塩かソース?」

「へぇ。当店は、薄いか濃いかではなくて塩かソースの二択となっております」

 

「塩かソースて。ソバにそんなのあるの??冗談言っちゃあいけねえ。ソバを頼んでるのに塩かソースてそんな馬鹿な話…あ!貴様、ピンク!!」

「げへ?ガリハ様じゃあ、ありませんか?!」

 

ガリハ「なんか、怪しい店やと思ったら、ピンクの店か!ここは、ピンクの店か!!久しぶりに出てきたと思ったら、今度は何を企んでいる!」

 

ピンク「ククク…しらざァ、言って聞かせやしょう。ここは、ソバはソバでも焼きそば屋。店に入ったが運のつき。江戸の蕎麦屋とみせけて、塩とソースの焼きそばを、口にぶち込み、年の瀬の、〆に喰らおう、日本の伝統年越しそばを、焼きそばに変えようっていう、わきちは…ファーマシー・ピンク店主のMr.Pinkたぁ、俺様の事よっ!これでも、食らえっっ!!」

 

ガリハ「ぐええ!? こいつ、塩とソース両方の焼きそばを突っ込みやがった!!」

ピンク「ついでに、青のりと紅ショウガをつけてやるざますっ!!」

 

ガリハ「ぐああ…目に、目に入れるなぁぁぁぁぁああ!」

 

 

…みなさま、ごきげんよう。

ファーマシー・ピンク店主のMr.Pinkでございます。

 

いやー。一年たつのも早いもので今年も残すところあと数日。

振り返ると、いろんなことがあって、いいことも色々あったと思うんですが。まあ、嫌な事ばかり思い出すばかりで。個人的な感情の損得だけでいうと人生で一番嫌な一年だったかも知れません。

 

まあ、Pink個人のことなので皆様にお伝えするようなことでもないし、真顔で何があったか話してもお困りになるでしょうからこれは墓まで持っていくことに。

しかし良くも悪くもネタの宝庫でした。いやはや。

年は取りたくないものですね。

 

 

ほいでもって、この原稿。

年の瀬の最後辺りということで、たまには、心温まる童話作品でも投稿してみようか試みたのですが…

 

 

ダメでしたorz

 

 

いや、何がダメって、物語の起承転結の「起」だけは出来るのに「承」「転」「結」が一向に進まないという恐ろしい事態に。

執筆陣の皆様、どうやって、物語系統の話って作ってるんでしょうね。

脳内のシナプス運動見せてもらいたいぐらいです。ええ。

 

そして、本稿も相変わらず時間ぎりぎりに迫っております。

迫っているうえに実は一時間中断したんですね。

執筆を。

 

原因は父親なんですが。

 

原稿を書いている途中で、突然、私の部屋に乗り込んできて「なまこを捌け」と言ってきまして。

無断入室は普段の事なので、もう抵抗なんか諦めているんですが、なぜ「なまこ」?

いや、まあ、なまこは好物ではありますが、何故私が??

 

 

 

 

読者みなさんの周りにも一人や二人いらっしゃると思いますが、正月になると、無駄にハイテンションになる人って居るでしょう?

アレなんです。アレ。

 

お正月の準備を勝手に計画しては勝手に実行して、手が回らなくなったら、ガンガン家族に仕事を押し付けるという。アレ。

 

正月の間ものが足りなくなったら困るから必要以上に買い込みすぎてレジから出られなくなる人。ソレ。

 

大掃除を大々的にはじめちゃって収拾のめどが全然つかなくなっちゃったよ。コレ。

(窓わく外しちゃったのはいいけれど、ハメ方分からなくなったあるヨ)

 

 

まあ、もっとも正月前に大掃除も間に合わず部屋が腐海状態で年越しをしようという私よりはよほど健全ではあるかもしれません。

だってね。気力がね。時間がね。年賀状書いたりしてらね。原稿もあったしさー…

 

いや、だめだ。

もう、だめだ。

本当こっちの方が不健全だったわ。

 

書きながら思ったけど。

 

そういえば、この間。

妹が私の部屋を覗いたとき、ぽつりと「全部捨てたら?」とか、言ってたっけ…

やべえなぁ。

 

ほんと、どうしよう。

お掃除屋さん頼めばよかった。

 

 

後悔先に立たず。

みなさまも、どうぞ、悔いのない一年をお過ごしください。

 

あさぼらけ…の巻  Mr.Pink

  • 2020.11.21 Saturday
  • 17:17

ガリハ編集長から一通のメールを受け取った。

「Mr.ピンクよ、投票と投稿をお願い致します」

 

嗚呼、やってしまった。嗚呼怖い。怖い。怖い…

何も責められていないのが逆に怖い…

 

 

秋の始まり頃、編集会議で、出します出しますと、大見え切って構想を立てていた原稿がいっかな仕上がらず、それどころか一般の原稿も投票さえも数か月もサボっていたツケである。

 

自身の怠惰と怠け癖。そして、身の程知らずの空手形振り出す悪い癖は収まりを見せず、大見え切って書いてみますと言ってみたものの、当然自身にそんな力があるわけもなく。自業自得とは言えわが身に恥という言葉はかろうじて生きていて、それが為になおなお、不義理に不義理を重ねた不始末がいよいよ以てわが身に重くのしかかる。

 

とりあえず、泡食って投票だけは済ましたものの、年来の体調の不調も手伝って原稿だけはどうにも形が見えず。

 

もう執筆陣として仮面者としての大任を全うすることはできないし白旗を掲げて投降してしまおうかしらと、うじうじと悩んでいる間にメール受信から一週間も経ってしまった。

 

いま、時計の針が4時30分を指している。

 

0時を過ぎたあたりから蒲団をかぶって天井を見上げているので、なかなかの長時間である。

 

別にこれは自身の意志で起きているのではなく、単に寝られないのである。

コチコチと時計の音がするが一向に眠気が起こらない。なんだか、こちらも妙に焦ってくる。

今日の日の出は何時だったか。

 

実は、謎の不眠は、これが今夜で三日目である。

 

 

昔から秋の不特定の時期に眠れない夜、ということを経験することがあった。

若いころは、ちょくちょくあって体力もそのころは多少はあったので夜を無理やりやり過ごすということができていた。

こういう時にはあきらめが肝腎と自身に言い聞かせ、日頃の営みの中で読み零してしまった本を読むことに決めていたのだが、いざ、今日その段となってみると驚くほどやる気がなくなっていた。

 

頁をめくってはみるのだが、どこまで行ってもいっかな、文字ばかりが上っ面を滑るばかりで物語世界が驚くほどに目の前に広がってくれなくなっていた。本を読む力が、自身の中になった感性がもう枯れ果ててしまったことに、はたと気づいてしまった。

妙な哀しさが胸をよぎる。

 

 

そう言えばまともに本と向き合ったのは何年ぶりだ?

 

日々の不摂生、日々の怠慢。

まだ大丈夫と高をくくって何もしなかったツケがここにもあったのであった。

本が読めなくなっていたのである。

 

 

自分の感受性ぐらい自分で守れ

いばらぎ先生に叱られた気がした。

 

 

さて、どうしたものか…

あてどなくぼんやりと、考えているとふと、昔、徹夜明けで家に戻った時のことを思い出した。

 

あれは、何年前の事だったか。

朝まだき。

何か妙に興奮しながら始発電車に乗って帰ってきたとき、机に向かうと、猛烈な勢いでプリミエール作品を書き始めていたのである。

精神が尋常ではなかったと思った。

 

何があって、何を書いたのかさっぱり思い出せないのだが、未だかつてない興奮で体中が興奮していたことだけは覚えている。

徹夜明けのハイテンションと、簡単に言いきっていいものだとは思えない異常さだった。

 

「これは、行ける!これは、面白い!これは、面白い!すごい!すごい!書ける、書ける、書ける!!!」

 

一体、自分でもどうしたことなのか判らないのだがとにかく、薬袋の裏地を原稿用紙にして猛烈な勢いで、あっという間に二・三作品を仕上げてしまった。

とたん、突然、脳みその右上でちらりと小さな星が瞬いたかと思うと、瞬く間に目の前に小宇宙が広がって強烈な眠気に襲われた。

 

あ、綺麗だな。

 

思った時には視界が不思議な歪み方をしてそのまま椅子から転げ落ちて寝込んでしまったのである。

 

 

そう言えばそんなこともあった。

と、思い出してひょっとしたら書いて書いて書き疲れたら、これは、ひょっとしたら、あの時のような、素敵な睡眠薬になるんじゃないかしら、ということに気が付いた。

 

感受性も文才もきっと枯れたり無くなったりしたんだろう。

オチもなければ奇を衒うものも用意せず。

いいじゃないか。もともと今まで背伸びしすぎたものを書きすぎた。

 

今日はただ思ったことを、心に浮かんだことを素直に書き連ねてみよう。

書くだけ書いてたくさん書いて、あの時のような興奮はしないけれども書けるだけ書いてみて。

そして眠気が来たら夢に誘われ、今度こそ正しく朝を迎えよう。

 

 

元気になることをするのはそれからでいいじゃないか。

今日は作文づくりを、そんな人体実験の場とすることに決めたのである。

 

(了)

【テーマ』<予告編>小さなヤマンバと大きな桃の木 文責:Mr.Pink

  • 2020.03.31 Tuesday
  • 23:46

<あらすじ>


或る春の夜の事でございます。


掌に載るような小さな小さなヤマンバが山の中で、
何か歌うような声で小窪の台地に立っておりました。


満月の良い夜です。


少し暖かくなった風がふんわりと駆け抜けたかと思うと、
突然、周りの木々に花を咲かせました。


それは、さくらよりも鮮やかに、梅よりも鮮烈な香りを
窪地いっぱいに広めたのでした。


ヤマンバは小躍りしながら、


咲いた、咲いた、桃の花が咲いた。
咲いた、咲いた、桃の花が咲いた。


春を招いた歓びにひととき体いっぱいに浸していたのでございます。
しかし、何か物足りないと思ったのでしょう。


ふと、おかしげに頭(かしら)をかたぶけると、
くぼんだ顔の奥底にある、視線をを山下にある
村に向けたのでございます。


炯炯としたその眼には、怪しい赤い灯が
ぼんやりと燈ったのでございます…


さて、本編は来月連載。
投票よろしくね!


ガリハ「ホンマに、本編、書いてくれるんやろな?」
ピンク「…エヘ?」

真の女王はアタクシよっ!! 文責:Mr.Pink

  • 2020.03.31 Tuesday
  • 12:00

みなさま、ごきげんよう。

テーマコンテストでMr.アールグレイ氏と同時受賞いたしました。
 アタクシ、Mr.Pinkでございます。


馴染みのみなさまは、ごきげんよう。
 ご新規さまははじめまして。


3月桃の季節がよく似合う花のヲンナ、Mr.Pinkでございます。
 Mr.なのにピンクで「ヲンナ」だと?


だまらっしゃいっ!
 あっちは、Mr.なのにアールグレイで「オンナ」なのよっ!
 っっっ、ずるいわっ!


どういうわけか、男女分け隔てなく仮面者にはMr.の敬称をつける
 プリミエール。


国会議員は全員「君」付けにされるようなものと思えばいいものの、
 若干の違和感も感じることがございます。


これね。執筆者にいろんな人が混ざりはじめたんでね。
 ちょっと、おかしいなと思い始めてたんですよ。ホント。


編集長も腹をくくって、そろそろ、この辺りの事情も
 「改革」する必要があるんじゃないんでしょうかねぇ…


男でも女でも使える敬称的なそんなアレ。
 レインボーな時代を迎え始めているわけですし。
 どっちの性でもいけそうなモノで。是非。是非。


仮面の下に隠れているものがもはや、人間でない可能性も
 出てきてる21世紀ですからね。進歩的になりましょう。


さて、閑話休題。


先般の、アールグレイ氏の受賞会見でもございますように、
 実は氏の一票を頂戴しまして、どうにかこうにか受賞した次第で。

誠に、どうも、面目次第もないことでございます。

たはは。

すびばせんねぇ。本当に。


あっちは、入れてくれたのにこっちは入れてなかったと。
 こっちは、投票していなかったのにあっちは入れてくれていたと。


それでいて、おめおめと受賞してしまったと。


いや。他の方々も入れてくださったので貴重な一票
 どれも尊い価値のあるものですがあの一票が
 勝利打点と言われれば返す言葉も見つからず。

本当に、すびばせん。

と、同時に、ピンクに投票してくださいました方、
 下さらなかった方、お叱りの声を寄せてくださった方。
 とりあえず、誰にも入れなかったけれどもプリミエールを
 流し読みしてくださった方。


関わり合いはご縁でございます。
 私の一文が、読者の方の何かに触れることができたこと、
 執筆陣の一人としてこれ以上の喜びはございません。


実際、原稿を提出するとき自身では
 なにか「うををををっ!!いいものが書けた!これは、
 絶対に世に問わなくてはっ!世に問わなくてはっ!!」

と言った気概を持つことは無くて、実のところ
 「はぁ…今月の義務(ねんぐ)は何とか納め切れたなぁ…(吐息)」
 という気持ちでいるのですが、投票という機会を得たことで

「ああ、これだけみんな言ってくださるのだから、あの程度でお茶を濁さず
 自分はもっと物事と向き合わなくてはならないなぁ」と
 反省をすることができる次第であるのです。


この場をお借りしてお礼を申し上げます。

ところで、話は戻りますが、
 レインボーな時代を迎えていることでもありますし、
 編集長、ここはひとつ、手始めにどっちの性でも行けそうな
 敬称を考えていきましょうよ…ねぇ…


と、いうわけで最後のここ一番でテーマ発表!!

「レインボー」


別にここまで、書いておいてなんですが、LGBTの話である必要はありません。
 みなさん、ご自由にお使いください。


さて、と。素材は提供しました。あとは、文章の鉄人たる
 プリミエール執筆陣が、素晴らしい作品で盛り立ててくれるでしょう!


そのまま、使うもよし。見立てに使うもよし。
 思い出、想像、現実、架空、なんでもござれのオンパレード!!

4月は豪華な二題噺、是非、拝見しとうございまする。

(了)

【テーマ】ウィンターなダイアローグ 文責:Mr.Pink

  • 2020.02.26 Wednesday
  • 07:00

場所:(有)ファマシーピンク季節物特設会場

日時:20**年02月25日 お昼頃

 

 

ピンク、風鈴を団扇で煽りながらお客を呼び込む。

 

 

 

ピンク

 

いらっさい、いらっさい。

アイスにかき氷、ラムネにビール。

いらっさい、いらっさい。

 

 

ガリハ

 

おう。珍しく元気で商売やってるやんか。

コーヒーゼリーあるか?

 

 

ピンク

 

これは、これは、ガリハ様。

まいど、ありがとうございます。

へえ。ここにご用意いたしました。

お代は、16文でございます。

 

 

ガリハ

 

ほらよっと。16文な。

いやー。外回りを一回りしてきたけど

汗ダラダラ出てくんな。

ヤバイ、ヤバイ(笑)

けど、ほんま、暑いときはあれやな。

キンキンに冷えたコーヒーゼリーに限るな!

 

 

ピンク

 

さようでございますねぇ。

ガリハ様は殊にこれがお好きですから。へへ。

当店でもご用意しているんでございますよ。

いや、なに。ガリハ様に限らず、

こんな、暑い冬は冷やし物をお求めになるお客様が

多くていらっしゃいましてね。

へえ。

トコロテンなんかも、この冬はなかなかに人気で…

 

 

 

て。

 

いやいやいや。

 

いやいやいや。

 

 

時は令和**年。本来ならば寒さ降り積もる如月の時。

寒風、肌を切りつける底冷えの季節がどうしたことか。

北海道では32度を記録したという異常な気象。

 

 

折しも、神州日本はここ数年来、

目下、暖冬で降るべき雪は一向に降らず

スキー場は倒産寸前。壊滅。

 

 

暑さにやられて早くも熱中症患者が出ているという騒ぎ。

 

 

かくもおかしき時があろうか

何らの異変か兇変か。

 

 

折しも天を仰いで眺むれば、

豈図らんや巨星に異変あり。

 

 

かの一等星オリオン座はベテルギウスに

大影が忍び寄り天文学者は

ついに来るはこの時ぞ。

 

 

星の命をここに終え超新星爆発の兆しと

見るべしと大騒ぎ。

 

 

かたや炎天の冬のさなかに正体不明の

疫病が蔓延で人心は既に恐慌状態。

 

 

天地人。

 

 

いずれも筆舌に尽くし難き大惨状。

文化勃興人類一万年の有史以来の

大動乱を如何にしのぐべきか生き抜くべきか。

 

 

人はそれぞれに道を探しているのであった。

 

 

 

 

ガリハ

 

 

うん。うまかった。さってと。

俺はそろそろ帰って火星に逃げる算段をつける

つもりやけどピンクはどないするんや?

 

 

ピンク

 

 

へへへ。どないするも、こないするも

おまへんなぁ。

 

天が騒ごうと地がうごめこうと

あたしひとりの力じゃどうしようもないんで。

こうなっちゃ、仕方ありません。

薬を売って日銭を稼いで。

地球でその日の暮しをするのが

せいぜい関の山でございますからね。

明日もいつもの通り生きるだけでございます。

 

 

(了)


『ファーマシー・ピンク営業開始!』 文責:Mr.Pink

  • 2020.01.19 Sunday
  • 11:31

いっやぁ〜、いやいやいやいや。

あけましておめでとうございます。


初めての方ははじめまして。

お久しぶりの方は、ごきげんよう。



Mr.Pinkでございます。



令和二年という年を迎えまして思いますに、みなさま、無事めでたく年を越せたことがまずは、大変にありがたいことじゃないかと思う次第です。


命、健康、これに勝るもの他になし!


大事ですね。これは。大事ですよ。


昨年を振り返りますと、私事ですが年の後半から凶報が相次ぎ持病の関係もあって、もう、ここでダメになるんじゃないかしらと半ば諦めていたのですが最後の最後に徳俵に足がかかっていたと思われまして何とか乗り切った次第です。



…なんだか、新年早々、辛気臭い話になってしまいましたな。

いかん、いかん。



ところで、気付けば松の内も終わり十日戎も終わり成人式が過ぎようとしているぐらい1月が経つのは早いもので、この原稿が載るのはもう恐らく2月がそろそろ見えようかというような時期だと思います。


一年の計は元日にありという言葉有りましたので今年は日記を毎日続けてみよう。プリミエール復帰に向けてリハビリをやってみよう。どうか三日坊主にならぬよう努力が続いてほしいと願をかけまして、元日、二日、三日、おお、これは、どうにか軌道に乗って一年続くんじゃないかしら?と、期待していたところ四日に書き忘れ五日に残業で書き抜けて土曜日まで放ってしまっていた次第。昨日一週間分の日記を後から書くという間抜けさ。

自身の身から出た錆とは言え、何ともむなしいものがありました。


今年の目標はとりあえずは、プリミエールに上梓できるだけの作品をなんとか練り上げると、言った所でしょうか。


なんとも心もとない体たらくでありますが、今年一年どうぞ、Mr.Pinkもいるということをお忘れなくご贔屓賜りますと幸いに存じます。




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