【テーマ】僕達の卒業 うべべ

  • 2018.03.25 Sunday
  • 00:06

Aは小学五年生のときに転校してきた。
身体が皆より一回り大きく、スキンヘッドで目付きが鋭い。
たとえて言うなら、縮小版の横綱・曙。
そして、いつでも緑色のアロハシャツに短パンだった。冬でも。

 

転校生はとかく敬遠されがちだが、Aの場合はその怖さも相まって
半年経ってもクラスにまったく馴染んでいなかった。

パンダの檻に間違って入れられたライオンのように、

両者の境目には透明なラインが引かれていた。

 

彼はカバンを持っておらず、教科書を手づかみで持ってくるためか
毎日のようにどれかの教科書を忘れてきた。
ある日、席替えでAの隣になった僕は、教科書を忘れた彼に
「これ見る?」と話しかけてみた。
Aは一瞬驚いた表情を見せた後、「おう」と顔を寄せて来た。

 

それがきっかけで、僕とAはたまに話す間柄になった。
帰るタイミングが重なった日は一緒に帰った。
話してみると、Aは見た目と違ってユーモアたっぷりで
そして何より物知りだった。
小学生では知り得ないはずの大人の知識をたくさん披露してくれた。

 

小学六年生になるとAはますます孤立していったが、
それでも、僕とAは昼休みになると廊下で喋ったり、
家に遊びに行って一緒にゲームをしたりする仲だった。

 

そして卒業式の日を迎えた。

着慣れないブレザーに気恥ずかしい蝶ネクタイを重ねて

浮かれた気持ちを抑えながら教室に着く。

体育館に向かう途中でAを見かけた。
「よう」「おう」
見ると、Aはいつものアロハシャツに短パン姿だった。
僕は思わず、「卒業式もアロハかよ」と笑った。

 

その瞬間、Aはわあっと泣き出した。

 

生徒と先生が廊下に集まってくる。
「どうしたの? もう式が始まるよ」
慌てた担任が駆け寄ってきた。
それでもAは泣き止まず、Aを教室に残して担任と僕は体育館に向かった。

 

体育館で列に並んだ僕は、どうしてもAのことが気になって

式の内容に全然集中できなかった。
結局、トイレに行くふりをして僕は卒業式を抜け出した。

 

教室に戻るとAと目が合った。
「卒業式サボっちゃった」と言うと、Aは笑った。

 

お気に入りで着ていると思っていたアロハシャツが、
本当は嫌で嫌でたまらなかったのだと気づく。
せめて卒業式くらい……というAの気持ちを
僕は何気ないつもりの言葉で傷つけてしまったのだ。

Aの泣き腫らして赤くなった目を見て、心臓がきゅんと鳴いた。

 

しばらくすると担任が戻ってきて、二人分の卒業証書を読み上げてくれた。

親にこっぴどく怒られたが、とくに後悔は無かった。


こうして僕達は卒業した。

【三題噺】明日から君、パレハね うべべ

  • 2018.02.11 Sunday
  • 00:00

お題:マリンバ、風車、ありません

 

ドアをノックする音が聞こえる。「どうぞ」
現れたのはもやしの様にひょろっとした若造だった。
ぶかぶかのスーツに着られているように見える。
面接官というのは実に退屈な仕事だ。初めの頃はどんな人物に出会えるのかと
わくわくしたこともあったが、回数を重ねるごとに――正直に言うと――飽きた。
この潰れかかった『亀の子運送』にくる奴なんざろくでもない。もちろん、私を含めて。

 

「じゃあお名前を……ん?」
私は履歴書の名前欄にくぎ付けになった。
「はい。山田トランキ郎です」
とらんき……ろう? もしかして――。私の頭には往年のプロレスラーが浮かんでいた。
「なかなか個性的なお名前ですね」
「ええ、よく言われるんです」
「もしかして、ご両親のどちらかが、身体を動かすスポーツがお好きなのではないですか」
「いえ」彼は首を横に振った。「両親とも俳句が趣味です」
あれ? 私は肩透かしをくらった気分だった。
「ちなみに君は、何かスポーツとかやってるの?」
「ええ一応。大学ではマリンバ部でした」
どこがスポーツやねん、と言いたい気持ちをぐっとこらえる。

私は辛抱できずに「その名前の由来を教えていただけませんか」と訊ねた。
「話せば長くなるんですが」そう言うと私の顔色を窺った。構いませんよ、と促す。
「私の父の上司にあたる方が、何かあるごとに『とらんきろう』『とらんきろう』と言っていたらしいんです。父はその方をとても尊敬していたらしく、きっと良い言葉なんだろうということで、一か八か私の名前を〈トランキ郎〉にしたらしいんです」
「……嘘でしょ?!」
「いえ、本当です。なので意味は分からないんです。私もとくに興味ありません」
私は全身の血液が沸騰するのを感じた。
「もっと興味持てよ!」私はテーブルを蹴りあげていた。「『とくに興味ありません』じゃないよ! 君の名前だろ?」

私は腕まくりをして立ち上がった。


「な、何するんですか」彼はうろたえていた。
「教えてやるんだよ。その由来を。君に。身体で」拳を強く握る。「よし、じゃあかかってこい」
還暦近い私でも、このひょろっこい若造には負ける気がしない。
「動かないならこっちから行くぞ!」私は彼に向かって猛ダッシュした。

 

低空ドロップキックが彼の膝を捉えた――と思った瞬間。

私の身体はくるりと回転させられて、投げ落とされると同時に背中に彼の膝がめり込んだ。

 

「ひでぶっ」と一生言わないはずのうめき声を上げる。フロアに大の字に倒れて、思わず叫んだ。
「お前、マリンバ部じゃないのかよ。今のは風車式バックブリーカーだろうが!」
彼は目をしばたたかせた。

「いえ、マリンバ部ですよ。マリンバを肩に担いでぶん投げる競技です」

 

私は口に広がる血の味を確かめながら、あっせんなよ、とつぶやいていた。

テーマコンテスト受賞コメンツ うべべ

  • 2017.10.22 Sunday
  • 16:47

拙作「ツキを呼ぶ男」を選んで頂き、ありがとうございます。
おそらく誰も気づいていないと思いますが、この作品は
私が2017年に入って初めて書いた小説です。

 

新年のご挨拶で述べた通り、2017年に入ってからは
小説をここではなく外の世界に投稿してきました。

 

きっかけは、私が尊敬する『葉山 悟』さんです。
他を圧倒する文章力と、その温かいコメントに励まされた作者は多いと思います。
私もそうでした。

頂いたコメントはPDFにして、なにかあると読み返しています。
訃報をうけて、葉山氏に向けて「オーロラ」のテーマコンテストが開かれました。
私もここぞとばかりに三作ほど書いたのですが、葉山氏に贈る作品としては
満足できる水準にいたらず、結局どれも投稿できませんでした。

 

葉山氏が私の「あきらめさせ屋」にコメントを下さったときには、
おそらく私のレベルに目線を合わせてくれたのだと思っています。
ただこの『オーロラ』だけは、そういうことではなく、葉山さんの目線で
「凄い」と思ってもらえる作品でなければならないと思っていました。

 

葉山さんはオール讀物新人賞を受賞した作家です。
そこに追いつくためには、外の世界で評価される実力が必要です。
私は2017年のこの一年間を全速力で走ってどこまで行けるか、
自らを試すことにしました。
成果が出なければそれで終わり。一年限定の活動です。

 

今回テーマコンテストを受賞した「ツキを呼ぶ男」は、2017年1月に
『小説現代』に初めて応募した「罪のシステム」をリメイクしたものです。
元々は、完全犯罪を目論むものではなくて、男が知らず知らずのうちに
犯罪を成し遂げてしまうという話でした。
ただ、途中で視点がぶれるし、描写もうまくできていなくて散々な出来でした。

 

2017年も終わりかけていますが、ここにきてようやくその『小説現代』に
作品を掲載していただけるまでになりました。
葉山さんはまだはるか遠くにいますが、いつかその背中に追いつけるように
これからも精進していきたいと思います。

 

ということで次回のテーマは『背中』です。

【テーマ】ツキを呼ぶ男(上) うべべ

  • 2017.09.30 Saturday
  • 23:45

インターホンの画面にスーツ姿の男が映る。
一人、か……。
玄関のドアを開けると、朝の冷たい風が吹き込んできた。
「朝早くにすみません、こういう者ですが」
男は悪びれた様子もなく、警察手帳をちらつかせた。四十代半ばといったところか。
「刑事さん、ですか。何かあったんですか?」
「この下の階に、大家さん住んでるでしょ。吉田さん。あの方が亡くなられたんですよ」
「えっ」私は声を上げた。
「奥さんから通報があったんですよ。最初は119番にね。その後でうちらが呼ばれた」
「事件だったということですか?」
「いやぁ、事故なんだけど。でも、『事故』って認めたくなくてここに来てるんだわ」
「どういうことですか?」

 

刑事は大きなため息をついた。
「あなた昨日の夜、ベランダで掃除してましたよね」
「ええ」
私は昨日のことを思い出した。夜、ベランダの落ち葉を掃いた。
「それがどうかしましたか?」
「あなた、落ち葉を片付けてたでしょ。別に落ち葉を片付けるなって言ってるわけじゃないんだよ。でも」
「でも?」
「その落ち葉が下の階にひらひらと落ちて来たんだわ。それをね。吉田さん家って犬飼ってるでしょ。柴犬の。あの犬が、その落ち葉を追いかけてね」
刑事はまくしたてるように言った。
「そのとき吉田さん、蛍光灯を替えてたみたいなんだわ。脚立に乗ってね。その脚立に犬がぶつかって、バランス崩して頭からドーーーンって落ちて。即死」
「そ、そんなことが……」
「だからここに来たの。殺人だからね」

 

「ちょっと待ってください」私は声を荒らげた。「殺人って何ですか」
「あなたがベランダを掃除しなければ、もっと言えば、落ち葉を下に落とさなければ吉田さんは死ななかったんだ」
「そんなの言いがかりでしょう。殺したのは犬だ」
「この場合、犬は道具扱いなんだよ。犬に殺意はないでしょう。あなた、ナイフで人を刺したら、ナイフが殺したって言うの?」
「それとこれとは話が違うでしょう!」
「殺意がないって言うなら認めるよ。でも、殺意なくナイフを振り回してて、運悪く人が死んだらやっぱり殺人でしょう」

【テーマ】ツキを呼ぶ男(下) うべべ

  • 2017.09.30 Saturday
  • 23:44

「でもね」刑事は遠くを見つめるような目をした。
「私は今日で定年なんだよ。最後の日くらい、平和に終わってもいいかなって。さっきはあんなこと言ったけど、実際には事故なんだよ。立件できるわけない。だけど、事実だけは伝えておきたくてね。人の命を、間接的にとはいえ奪ったということを、心の片隅くらいには置いといてほしいんだわ」
「わかりました。わざわざありがとうございました」
「おう、じゃあね」刑事は手を振って、玄関から出て行った。

 

しばらくして、再び玄関のチャイムが鳴った。
次の訪問者は、吉田さんだった。亡くなったという大家さんの、奥さんだ。
相変わらずの美貌に、思わず目を奪われた。
「先ほど、刑事さんが来られてたようですけど」
「ええ。私のせいで、ご主人が大変なことになってしまったようで」
私は頭を下げた。
「その件はいいんです。むしろ、良かったんです」
「え?」
「私は夫から暴力を振われていました。お酒を飲んだ日は特に。この事故がなかったら、いつかは私が……」
「そう、だったんですか」
「だから、不謹慎ですがとても感謝しています。今度、正式にお礼させてください。もしご迷惑でなかったら」
「そんな。恐縮です。いや、是非」
「ではまた改めて」
奥さんは深くおじぎをして、出て行った。
私は、おじぎしたときに現れた胸の谷間をしっかり見届けてから、玄関のドアを閉めた。

 

さて、と。
私は書斎に戻り、ホワイトボードをひっくり返した。
用済みとなった大量の計算式を消しながら、思わず笑みがこぼれる。
「すべて上手く行った」

 

蛍光灯の交換周期は頭に入っていた。
庭の脚立を取りに行く姿を見て、間違いないと確信した。
難しかったのは落ち葉だ。初速と角度、葉の形状、風速で落下地点はかなりばらつく。
上手く行ったのは、何度も繰り返したシミュレーション解析の賜物だ。
落ち葉には、愛犬の好物である肉の匂いをたっぷりしみこませた。

 

そして、刑事だ。
大半の刑事は、三日前に近所で起きた誘拐事件に付きっきりのはずだった。
そして、今日はベテラン刑事の定年退職の日だ。
現れたのが彼一人だったのを見て勝利を確信した。
犯人に対峙するなら、二人以上が鉄則。参考程度の聞き込みに違いなかった。

 

暴力を振い、酒を飲んでは大声を出す迷惑な男を消去。
あこがれていたうら若き未亡人を確保。
計画通り。

 

偶然を必然にするのは、綿密な計画に他ならない。
常に用意周到な私は、いつだって『ツキを呼ぶ男』なのだ。

ハードボイルド悩み相談室PREMIER(3) 〜ハードボイル道〜 うべべ

  • 2017.09.10 Sunday
  • 04:33

ハードボイルド悩み相談室PREMIER、本日の担当傭兵うべべです。
こんばんは。
今日はどうされましたか?
 
「私は酒もタバコもやりませんが、バーが似合うようなハードボイルドな男になりたいです。どうしたらよいですか」
 
なるほど。わっかりかねます。わっかりかねます。

今回は「のろし」で質問を頂いたので、本当にわっかりかねましたが
一か月かけて解読いたしました。
次回からはせめて「伝書鳩」でお願いします。
 
ハードボイルドとは何か。
真面目にいえば、捉え方は人それぞれなのだと思います。

料理でいうと「固ゆで卵」です。

小説でいうと感情を記述しない文体のことです。

辞書を見ると「非情」な態度だとか書かれています。
が、今回は私の相談室ですので、私が考える『ハードボイルド』についてお答えします。

 

まず、酒やタバコ、バーといったものはハードボイルドとは関係ありません。
「意識高い系」と「意識高い」が全くの別物であるように、それらは「ハードボイルド系」の
アイテムであって、「ハードボイルド」ではありません。

 

とりあえずバー描いてJazz流しときゃハードボイルドでっしゃろ。
そんな安易な映画やアニメやらが多いこと。
私は三年連続で、「全日本ハードボイルド選手権大会」で優勝していますが
会場にもそういった勘違いをしている輩が多かったです。

 

では再び。ハードボイルドとは何か。
私が考えるハードボイルドは、『己の魂に従って生きること』です。
魂といっても霊的なやつではありませんよ。こだわりとか信条といったものです。

 

つまりハードボイルドはあなたの心の中にあるものです。
道具は何も要りません。

 

ここで、よくある誤解について触れておきます。
「人のいうことを聞かず、頑なに自分の考えを曲げない」という姿勢も
私の考えるハードボイルドではありません。
人との出会いは刺激を与えてくれるものです。
ある人のたった一言が、生き方を変えることもあります。
私の考えるハードボイルドは、そういった『魂の変化』を
素直に受け入れることでもあります。

 

昨日までのあなたではなく、今のあなたです。
この回答を受けて、あなたが自らの「ハードボイルド」を見つけて
ハードボイルドな男になることを願っています。

 

 

※ハードボイルド悩み相談室PREMIERではあなたのお悩みを受け付けております。
ブログにコメント、投票時にコメント、うべべにメール、電話、伝書鳩、のろし(のろしは不可)
やまびこ、テレパシー、矢文、モールス信号、地上絵、タイムカプセルなどの手段でどうぞ。
回答するかどうかはうべべの気分次第です。

ハードボイルド悩み相談室PREMIER(2) 〜痴漢〜 うべべ

  • 2017.08.15 Tuesday
  • 03:27

ハードボイルド悩み相談室PREMIER、本日の担当傭兵うべべです。
こんばんは。
今日はどうされましたか?

 

「電車の中で、痴漢と間違えられないように両手を上にあげたり、女性から離れたり色々しているのですが、それでも痴漢冤罪の恐怖がぬぐえません。どうしたらよいですか」

 

なるほど。わっかりかねます。わっかりかねます。

 

「キリンのことは考えるな」という話をご存知でしょうか。
考えるなと言われるほど頭にキリンが浮かんでしまう。
そういう話です。

 

あなたはご自身のことを、真面目な正義のサラリーマンだと思っているのかもしれません。
しかし、それは誤りです。
あなたは通勤中、痴漢に間違われたくない、痴漢冤罪は恐ろしい、と
常に痴漢のことばかり考えているわけです。
立派な『ド変態ブタ野郎』と言えます。

 

ご自身がド変態ブタ野郎であることをわきまえた上で、

その性癖を隠して上手く生きたいという話であれば相談に乗れます。
ここから先はスキルの話です。

 

私は傭兵として、幾多の戦場を生き抜いてきました。
その秘訣は次のたった一言です。
『弾の隙間を見る』
さて、どういうことか分かりますか?

 

冒頭で紹介したキリンの話の逆です。

弾は怖い、逃げたい、当たりたくない。

そう考えるほど弾が気になって、弾しか見えなくなって

やがて弾に当たります。
そうではなく、弾と弾の間、その空間に意識をフォーカスして
身体をそこに入れることだけを考えます。

 

これを電車の中での女性との関係に置き換えてください。
どうです、上手く行きましたか?
もし失敗して、痴漢冤罪で捕まったとしても
それは仕方ないと割り切ってください。

だってあなたは『ド変態ブタ野郎』なんですから。

 

 

※ハードボイルド悩み相談室PREMIERではあなたのお悩みを受け付けております。
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やまびこ、テレパシー、矢文、モールス信号、地上絵、タイムカプセルなどの手段でどうぞ。
回答するかどうかはうべべの気分次第です。

 

日本語検定(二段) うべべ

  • 2017.07.09 Sunday
  • 00:00

次のメールを読んで、以下の問いに答えよ。

 

【登場人物】
 ・二階堂美保:金持ちで薄命の美女(たぶん)。
 ・大溢精太郎:抱かれたい男ランキング二年連続ナンバーワンのイケメン歌手(参考)。
 ・高井   :高井

 


二階堂美保(1)

件名:1億2000万円の件
本文:はじめまして、突然のメールですみません。
   二階堂美保と申します。
   1億2000万円をあなたにお渡ししたく、
   下記のURLからメッセージを確認ください。
   それでは宜しくお願いいたします。

 


二階堂美保(2)

件名:(お急ぎください!)1億2000万円の受領について
本文:二階堂です。
   突然このようなメールをしてしまい、驚かれていることと思います。
   しかし、私にはもう時間があまり残されておりません。
   1億2000万円をすぐにでもお渡ししたく、
   下記URLから受領手続きを開始してください。
   宜しくお願いいたします。

 


二階堂美保(3)

件名:(お渡しします)1億2000万円。すぐに受領ください
本文:二階堂です。
   あなたに1億2000万円をお渡しする理由をお伝えします。
   私は乳がんのステージ4で、もう残された時間がありません。
   リンパに転移していると医師から伝えられています。
   私には家族もいないため、この1億2000万円を
   ぜひあなたにお譲りしたいのです。
   メッセージを確認のうえ、受領手続きをすぐにお願いします。

 


うべべ(1)

件名:(すぐにください)1億2000万円の件
本文:大溢精太郎と申します。
   URLをクリックしましたがよく分かりませんでしたので
   直接、1億2000万円を手渡し頂ければと思います。
   待ち合わせはどこにしましょうか?
   ご連絡お待ちしております。

 


二階堂美保(4)

件名:大変申し訳ありません。
本文:二階堂です。
   大溢精太郎さま。ご連絡ありがとうございます。
   余命あとわずかの私です。
   1億2000万円となると、大変な重さとなりますので
   今も病院から抜け出せない私には困難な状況です。
   お手数ですが、下記のメッセージから受領の手続きをお願いします。
   お金の準備はできております。
   宜しくお願いいたします。

 


うべべ(2)

件名:Re: 大変申し訳ありません。
本文:大溢精太郎です。
   1億2000万円が重いということですので、
   100万円でも構いません。
   渋谷ハチ公前で現金のまま手渡し頂ければと思います。
   日時はご都合に合わせますのでご連絡ください。

 


高井

件名:(お伝えします)1億2000万円の件
本文:二階堂美保 様のサポートをしております高井と申します。
   この度、残念ながら二階堂様はお亡くなりになられました。
   遺言という形で、あなたに【1億2000万円】の振込をするよう
   依頼を受けております。
   すでに手続きは完了しておりますので、下記のURLから
   入金の確認をお願いします。

 

 


問:悪いのは誰でしょうか?
 
 ア 二階堂美保:必死すぎるから。
 イ 大溢精太郎:お金ほしさが前面に出すぎているから。
 ウ 高井   :お前誰やねん感が否めないから。
 エ うべべ  :元傭兵の設定がテレ〇ス・リーとかぶっているから。

ハードボイルド悩み相談室PREMIER(1)〜ブラック企業〜 うべべ

  • 2017.07.03 Monday
  • 00:00

ハードボイルド悩み相談室PREMIER、本日の担当傭兵うべべです。
こんばんは。
今日はどうされましたか?
 
「勤めている会社が明らかにブラック企業で、毎日が憂鬱です」
 
なるほど。わっかりかねますわっかりかねます。

ここ数年で、同じようなお悩みをお持ちの方がぐんと増えてきてますね。
ブラック企業の典型例として架空A社の特徴を以下にまとめました。

 

 

 

 

どうでしょう。ブラック感が出ていますでしょうか。
残業が多く、そして残業代が出ないいわゆるサビ残が常態化しています。
では、比較のためにもう一例追加してみましょう。

 

 

 

 

これを見ると、架空A社のブラックさなんて大したことないと思いませんか。
架空B社に比べるとはるかにマシ。だから文句をいわず頑張れ。

 

そんな安易な結論ではありません。

 

私は傭兵として架空B社に限りなく近い環境で働いてきましたが、それでも
文句をいったことは一度もありませんでした。
なぜか。
それは、私のやりたかったことだからです。
同僚たちも同じでした。むしろ日々生きていられることに感謝さえしていました。

 

さて、あなたが日々憂鬱なのは本当にブラック企業のせいでしょうか。
そもそも、そこは本当にブラック企業なのでしょうか。

 

あなた自身が明確な目標を持ち、その目標に向かって日々努力しているのであれば
それ以外のことは飾りで、気にすることなどないのです。
すべての答えはあなた自身の中にあります。

『本当にベストを尽くして生きているか?』
環境はあなた自身が作り出し、あなた自身の手で変えていくものです。


飼われるな 飼え。 じゃあの。

 
 
※ハードボイルド悩み相談室PREMIERではあなたのお悩みを受け付けております。
ブログにコメント、投票時にコメント、うべべにメール、電話、伝書鳩、のろし、
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回答するかどうかはうべべの気分次第です。

【テーマ】NHKグリーンマイル講座(終) うべべ

  • 2017.06.25 Sunday
  • 10:00

う「皆さん、こんにちは。司会のうべべです。BPOからのクレームにより本日が最終回となります。ということで、最終回にふさわしいテーマでお送りいたします。それでは先生をお呼びしましょう、『すべての序列の頂点に立つ男』ことうべべ先生です」
う「祖父の最期の言葉が『BPOとJASRACには逆らうな』でした。どうもうべべです。宜しくお願いします」
う「感動の最終回、さっそく『塀の中の生活』からスタートです」

 

塀の中の生活

 

う「塀の中はどんな生活なのでしょうか?」
う「平日が刑務作業で、土日祝は休みです。平日は7時前に起床し、着替えをすませて布団を片付けてから7時の点呼を待ちます。座布団の上に正座です。その後は朝ごはんを食べて、お昼まで刑務作業です。昼食をはさんでまた16時半まで刑務作業があって、終業時の点呼で一日の作業は終わりです。夕食を食べたら部屋で自由時間をすごし、21時に就寝です。入浴は夏場が週3回、その他は週2回まで認められています」
う「規則正しい生活ですね」
う「そうですね、時間管理に厳しいです。また、すべての行動には刑務官の許可が必要です。でも、はっきりいって自衛隊と比べるとはるかにマシだと思います。着替えにシワが1つあるごとに腕立て10回とか無いですからね」
う「自衛隊おそるべし」
う「休みの日はひたすら自室でゴロゴロです。テレビを観られる時間も、区分により制限されていますので。ラクなようですが、やることがないのがかえって辛いといいます」
う「何だか贅沢な悩みのような気がしますけど」
う「残業はゼロ。給料は所内での買い物で使えて、余りは出所時にもらえます」
う「もしかしてホワイト企業なんじゃないですか」
う「ただし給料は月4000円程度です。最高でも月2万円くらいなので、最低賃金よりはるかに少ないです」

 

塀の中の楽しみ

 

う「刑務所だから当然ですが、やっぱり辛いことが多いんでしょうね」
う「それなりに楽しみはあります。何といっても、食事が一番の楽しみですね」
う「……臭い飯なんですよね?」
う「それは戦前の話で、今は栄養士にばっちり管理されたヘルシー料理が出てきます。一番人気はカレーですね」
う「意外とちゃんとしてるんですね」
う「あと、お菓子も食べられます。これも区分によりますが」
う「さっきから出てくる『区分』って何でしたっけ」
う「優遇区分です。模範囚になるほど区分があがって、制限が緩和されていきます」
う「なるほど」
う「逆に再犯になると扱いは厳しくなりますが、高齢受刑者の大半は2年以内に塀の中に戻ってきます」
う「そうなんですか」
う「塀の外に出ても生きていくのが大変で、孤独で、むしろ塀の中に友達が多いというんです」
う「何のための刑務所だか分かりませんね」
う「そうですね。病院の待合室じゃないんだから、ということで高齢化が進む中で問題になってきています」

 

グリーンマイルへ

 

う「刑務所ヒエラルキーの頂点に位置するのが死刑囚ということですか」
う「違います。死刑囚が収容されるのは刑務所ではありません。全国に7つある死刑房です」
う「別物だったんですね」
う「懲役刑は刑務作業をもって罪を償うのに対し、死刑は文字通り死をもって償うので、特に労働は課されません」
う「じゃあ何をして過ごすんですか」
う「反省文や手紙を書いたり、絵を描いたり、それぞれです。テレビもある程度観られます。刑務所よりははるかに制限がゆるいです」
う「けっこう自由なんですね」
う「最期の時間なので、好きなように過ごさせてあげようという配慮もあると思います」
う「映画『グリーンマイル』では電気椅子に向かうリノリウムの廊下が舞台でしたよね」
う「現在、電気椅子はアメリカの一部を除いて廃止されていて、投薬その他に移行しています」
う「日本は絞首刑が採用されてましたよね」
う「そうです。首をくくって、そのまま床下に落下するシステムです」
う「そこの廊下は何色なんですか?」
う「何色だと思いますか」
う「分かりません。みどり色でしょうか」
う「答えは……」

 

答えはキミ自身の目で確かめてくれよな!
俺達の旅はまだ始まったばかりだ!

 

うべべ先生の次回作にご期待ください。(終)

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