タレーラン禁止 Mr.アールグレイ

  • 2019.07.15 Monday
  • 00:00

交渉の際ZOPA、少なくとも自陣営のBATNAだけは確認しておくのが基本です。

それがなければ交渉になりませんし、ZOPAの範囲で理屈を用意するのが交渉です。

 

我々の世界にはタレーランで行こう、という言葉があります。

「今度の〇社との交渉の基本方針ですが、タレーランで行こうと思います。」

「ええ??」

というような使い方をするのですが、それはタレーランが意味するところが

「手段はどうあれこちらの言い分を通す。」

ということだからです。

なのでよほどのことがない限り我々はタレーランを方針にはしません。

後に禍根を残すからです。

私は交渉について、相手が「うまくやった」と喜ぶくらいのところを落としどころにするのが良いと思っています。

情報をコントロールして双方のZOPAの設定をずらす、と言えばわかりやすいでしょうか。

プロレスをよく見ていると相手が得意技を決めた直後に切り返して(丸め込んだりして)勝つシーンが時々あります。

私の仕事における交渉では明示はしませんが、相手に好きなようにされたように見せて・・・というのは常套手段で、相手の交渉レベルが十分高ければそれすら織り込み済みで裏交渉が来たりします。

絶対に文書に残せない裏交渉の貸し借りこそが表の交渉のラインを決めていることも多く、そんなこともよく知らないでタレーランで行こうなんて言うなよという気持ちを込めて「ええ??」なわけです。

実際のタレーランはきっと裏交渉の権化だったでしょうから、それこそウィーン会議のあの一瞬に賭けてタレーランしたと思うのですが、タレーランという言葉を覚えたての若造がタレーランタレーラン言っているのを聞くとむずむずします。

 

私の部下育成の基本方針は「やりなはれ失敗しなはれ骨はひろう」ですが、勝手にタレーランをした時だけは許しません。

大抵の場合、私と周囲が持っているコネを総動員して事態の収拾を図り(俗に謝り侍と言います。)(19世紀のヨーロッパから江戸時代の日本へタイムスリップ。)、その後、部下を監督しているミドルマネジメントを含めて厳しく責任を問います。

私を含め、自陣営の英知を結集し、そのリスクを皆が認識した上でタレーランしたのか、タレーラン以外の手はなかったのか、その状態でよくタレーランしたな、といった調子です。

本人は一か月の外出禁止、管理職と毎日面談、ということになります。

 

これだけ厳しくやるのには理由がありまして、もちろんビジネスマナー(仁義ともいう)にもとるので会社の信用を著しく傷つけ長期利得を棄損するというのもその大きな一つなのですが、私自身が若い時に仕掛けたタレーランの傷がうずくからでもあります。

でも、それはまた、別の話。

 

(テーマ「タレーラン」。この話はフィクションです。タレーランで行こう、なんて言葉、ありませんからね。そして私のマネージメントはゆるふわですからね。あしからず。)

【テーマ】ロング・グッドバイ  Mr.アールグレイ

  • 2019.05.27 Monday
  • 00:00

私はフィリップ・マーロウが好きです。

レイモンド・チャンドラーが生んだ探偵です。

ものすごく気の利いたことをぺらぺらとしゃべり、いろいろと格好が良い人なのですが、彼が淹れるコーヒーがおいしそうでおいしそうで。

 

湯を火にかけ、コーヒーメーカーを棚から下ろした。ロッドを水で濡らし、コーヒーの粉を量ってトップの部分に入れた。そのころにはもう湯が沸いていた。下段の容器にお湯を入れ、炎の上に置いた。そこにトップの部分をかさね、ひねって固定した。(中略)コーヒーメーカーはぶくぶくと音を立て始めていた。私は炎を弱くし、湯が上に上がっていくのを見ていた。ガラス管の底の部分にいくらか湯が残っていたので、火力をさっと強くして上に押しやった。そしてすぐにまた火を弱めた。コーヒーかきまわし、蓋をした。それからタイマーを三分に合わせた。細部をおろそかにしない男、マーロウ。なにをもってしても、彼のコーヒー作りの手順を乱すことはできない。拳銃を手に目を血走らせた男をもってしても。

(中略)戻ってくるとちょうどタイマーのベルが鳴った。火を消し、コーヒーメーカーをテーブルの麦わらマットに載せた。(中略)コーヒーはすっかり下に落ち、いつものせわしない音を立てて、空気が中に入り込んできた。コーヒーはごぼごぼと泡立ち、やがて静かになった。私はコーヒーメーカーの上の部分を外し、水切り台の上に置いた。(「ロング・グッドバイ」レイモンド・チャンドラー著 村上春樹訳より)

 

こんな風に淹れてもらったコーヒーを飲みたいと思う人は多いのではないでしょうか。

サイフォン式のコーヒー店で、淹れているところをバーのようにショウアップしているお店をたまに見かけます。

わたしもいくつかひいきにしている店があり、近くにいるとうっとりするような思いで、店員さんの所作を見つめます。

そういう店では一回一回台を拭いているのですが、その拭いている様もキビキビとしてかっこいい。

この辺はいわゆるシアトル系のコーヒーショップにはない楽しみです。

 

引用した部分は、物語の序盤に出てくる描写です。

すごく緊迫した場面で、彼はコーヒーを入れます。

冗長にも思えるこのコーヒーの描写はそこを切り抜ける過程であり、必然性があって書かれています。

途中に挟まるモノローグも、緊迫から逃れるための彼の方法です。

 

しかしその外にもこのシーンは大きな役割を負っているように思います。

この後二度彼はコーヒーを作ります。

その部分は簡素に書かれているのですが、きっとこれくらいきっちりコーヒーを作るんだろうなと思うと、その場面に流れている時間や光景がぐっと違って見えてきます。

物語全体が格段に豊かになっているように思うのです。

序盤に物語の要請の中でそんなシーンを入れて、中盤以降物語のテンポを落とさずに豊かさを増すチャンドラーの筆力を、マーロウのカッコよさを、私は今日もコナ・コーヒーを飲みながら堪能しています。

 

初夏  Mr.アールグレイ

  • 2019.05.11 Saturday
  • 21:47

立夏が過ぎ、一年でもっとも過ごしやすいと思う季節が来ました。

私は四季を愛でます。

桜のはなが咲き誇る春真っ盛りは私のこころをわしづかみにして離しません。

今年ははなが長く持ちましたね。

素晴らしかった。

 

私は四季に分類されにくいキワの部分ももちろん愛でます。

桜が散ったあとひと月もしないうちに若葉が萌え出でるさまを見るのも本当に喜ばしいです。

さすがにこの季節の桜には登りませんが、桜並木の下を人気の少ない早朝に走るのは本当に気持ち良いです。

 

少し長いお休みを頂いて、旅をしてきました。

いつもの旅と違ったのは、ランニングシューズを持って行ったことです。

荷物は極力少なく、用意する服も捨ててよいものを厳選して持っていくのが私の旅行の流儀ですが、今回はランニングシューズを。

流行りの厚底です。

東京都内で桜並木が立派なところを四か所点々としました。

決めていたのは朝走ること。

桜並木はこの時期、透き通るような黄緑のトンネルとなって私を迎えてくれます。

人通りの減った朝の道をどんどんどんどん走りました。

雨もあまり気にならなかったです。

何しろトンネルでしたから。

一時間くらい走って(もちろんこぼれるような笑顔で。)、ホテルのスパに入り(あるいは旅館の露天風呂に入り)、モーニングビュッフェ(あるいはサービス満点の和朝食)を頂き、

走っている途中で目星をつけておいた面白そうなところに散策にいきました。

切り立った崖のようなところに立っているカフェ、鉄を叩いて食器に仕立てている工房、どこから流れてきているかわからない水の流れをたどったりもしました。

マルーンさんの文章を読んでいる身としては、散策気分で水の流れを追って山に入ってはいけないと思い、見失わないように舗装された道から追っていきました。

大変よく活動したのですが、ちょうど良い温度、湿度で一年中この気候だったらどんなにいいだろうと思うのですけれど、すぐに蒸し暑い季節が来てしまいますね。

その季節も私はきちんと愛するのですけれど、今年の初夏は素敵でした。

 

季節の変わり目のキワの部分は体調を崩される方も多いですし、休みが多かったりして心も体もストレスがかかるタイミングです。

この一週間を乗り切ったのは素晴らしいと思います。

よく頑張ったとご自分をほめてあげてください。

どうぞご自愛くださいね。

ちなみにヨガは自律神経の安定を助けますし、こりなど体の不調もかなりの部分緩和すると思います。

おすすめです。

 

(テーマを老番から書くシリーズ。今回のテーマは「初夏」でした。)

カサノヴァ  Mr.アールグレイ

  • 2019.05.03 Friday
  • 18:40

「そうだよね、つらいよね。」

「そんなことあったの?本当に腹が立つね。許せないよ、俺、今から抗議してくるよ」

「大丈夫?今からでも僕にできることない?」

 

女がこぼす言葉に強く共感する男はもてる。

そして、女との接触機会を持つことに余念がなければ、自然と寂しい女とベッドをともにする回数は増えるはずだ。

寂しい女はどこにだっている。

時間帯をわけて朝は水商売の女、昼は主婦、晩はキャリアウーマンを狙う。

寂しい気持ちがそこにあるなら顔を出す。

 

成り行き上、うまくベッドをともにした時には、目の前の女に集中し、常に共感と心配りを欠かさない。

女と次々に巡り合うにあたり大きな障害になるのは、今会っている女の嫉妬や独占欲である。

そこをクリアすることは必須の条件になる。

次の声もかかるだろうし、別れる際にも後腐れなど残らないだろう。

 

何人かがいる場で話すときには、一番人気のない女を手厚く狙う。

目的を間違ってはいけない。

美女と巡り合いたいのではない、数多くの女と巡り合いたいのだ。

みんなを笑顔にしたいのだ。

 

私が最後に一人でバーに行ったのは十年前のことだが、その時声をかけてきた男が語っていたのがそんな言葉だった。

すごくシンプルに言って「消えてしまえ。」と思ったが、私のことを寂しいキャリアウーマンと見て寄ってきたのだろう。

「我慢代。」と言って勘定を押し付けたのだけれど、その男はカサノヴァになりたいと言葉を継いできた。

「ドン・ファンじゃなくて?」

「ドン・ファンじゃない。僕は同時的な存在でありたいんだ。みんなを幸せにしたいんだよ。」

「みんなを幸せ、てその中にあなたは入ってるの?」

しばらくそのツルっとした顔に皺を寄せていたが

「考えたことなかった。入ってなかったように思う。」

「じゃあ、みんなじゃなかったね。はい、授業料。」

と言って勘定を押し付けて、今度は帰ることに成功した。

 

カサノヴァについてはヒース・レジャーに狂っていた時期に映画で観ただけで、正直よく知らなかったのだが、今から300年前に生まれた人が千人の女とベッドをともにするのは大変な努力が必要だっただろう。

カサノヴァになりたい男にはそんな凄みは感じなかった。

 

十年前より今の方が寂しい人同士が結びつきやすくなったように思う。

三百年前と比べたらなおさらだろう。

女の数も三百年前のイタリアより現代の日本が多い。

何人もカサノヴァがいて、世の中を幸せにしているのだろうか。

 

(テーマ「カサノヴァ」。老番の最初は私の出した「なみ」でしたのでパス。)

【テーマ】不幸の遺伝子  Mr.アールグレイ 

  • 2019.04.29 Monday
  • 22:28

私は四十歳になりました。

元号が変わって三か月もすれば四十一歳になります。

幸せに心静かに暮らしています。

 

時々、聞かれます。

結婚されているんですか?

いいえ、結婚していません。

相手の語尾を飲む勢いで答えることにしています。

ステレオタイプな問いにステレオタイプな反応を返そうと思って。

おかげでそこから先を聞いてくる人は今のところゼロです。

 

結婚したくないと思っていたわけではありませんし、そういうチャンスがなかったわけでもなかったのですが、巡り合わせが悪くて結婚していません。

本当に人生にはいろいろなことが、そこじゃなきゃいけない?というタイミングで起こるものだなあと半ば感心しています。

 

一人っ子ですし、友達が多い方ではないので、死に方をうまく考えておかなきゃなあと四十を迎える夜に思いました。

まあ、友人に託して死ぬのも珍しいですけどね。

正常なうちに何人かには手紙を書こうと思って。

できれば健康なうちに。

それで死ななければまた手紙を書こうと思って。

そうやって私を遺していこうと思って。

PREMIERに関してもそういう気持ちで取り組もうかと思っています。

私というこのチャーミングな存在を(笑ってもいいところですよ。)遺していけたらなあと思います。

 

女性として生まれてきて、我が子を抱くことなく死んでいくことがほぼ決まっていて(私にはそのつもりはありませんし、医学が発達して何らかの形で私の子が授かれることになっても、その時私はその子の祖母といった方が通りが良い年齢な気がします。)、そのことは少しもったいない気はしているのです。

強烈な後悔ではないのですが(結構一生懸命生きてきて、多分18歳くらいからやり直しても同じ人生を歩む気がします。)、昔気晴らしにやっていたRPGで当時流行ったマルチエンディングを眺めているような思いです。

友人の子どもはかわいい子もそうでない子もいて、そういうところは母親として致命的な欠点になりかねないな、良かった良かったと思ったりもしますが、きっといつもそうであるように私はアジャストすると思うんですよ。

 

私には人懐っこい猫は寄ってきません。

他の人がかわいがっているところに便乗しても私だけが引っかかれるような人生です。

でも、人に心を開いていない野良猫、喧嘩で耳の後ろがハゲていて目つきも悪い猫は義務のように寄ってきます。

カラスと目が合うとカラスは黙ります。

そういうところから考えるとあまり子育て向いてない気はします。

 

こういう議論というか検討は一度三十くらいの時に通り過ぎていて、今回のは確認しているようなものですが、それでも何だかすっきりしないものがまだあります。

私のような者の遺伝子が残らないことを不幸と考えるのか、残る方が不幸だと考えるのか、人によって答えは違うでしょうし(メジャーは無関心だと思いますけどね。)、その答えによって私の生き方が変わることも考えづらいですが、たまに目に入るんですよ、この問いが。

 

(テーマの行列の最後尾が「不幸」、その前が「遺伝子」でした。掛け合わせたのですが、許してもらえますか?)

【テーマ】まくら集  Mr.アールグレイ

  • 2019.03.25 Monday
  • 00:00

その1。

私の少し年下の友人が華燭の典を挙げ、列席の栄誉を賜りました。

普段から美しい友人が、その日は本職のモデルのような一層の美しさでため息が出ました。

それでいて和気あいあいとした披露宴、天気も良く、満点の一日でした。

お二人の出会いのきっかけになったのが、彼女の友達が撮ったという一枚の写真でした。

秋田を旅行で訪れた際に、観光用のかまくらに順番に入って撮影した写真は、彼女の持っている美しさをゲレンデ効果が倍増させたようで、私の友人を通じて新郎にそれが伝わり、出会いにつながったようです。

そうです、私が撮った写真だったのです。

私も同じかまくらに入り、似たようなアングルで写真を撮ってもらいました。

バラムツならぬバラのような美しさがゲレンデ効果で引き立ったと思うのですが、今のところその写真を見た人からのアプローチはありません。

あ、事実を述べただけで、何かメッセージがあるわけではありませんよ。

 

その2。

―人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ―

こんな迷言で今の言葉でいうところの炎上をしたのが2004年の小泉首相でした。

確か年金未納が問題になった時の発言だったと思います。

この辺で地獄の釜の蓋があいて、まだ塞がっていないんですね。

年金に関しては様々な不作為と責任感のない仕事が重なったことと、政府の無策のコラボレーションであれだけ悲惨なことになっていると私は考えますが、他にももっとひどいことになっているものはあるんでしょうね。

この間明るみに出た統計の不正なんて、腰が抜けるほどの不正です。

関わった誰かがものすごい悪人で、その方の企図によって不正が行われたのではなく、一人一人はそんなに悪い人ではなく(どちらかと言うと仕事に一生懸命な人で)能力や基礎的なマナーが足りていなくて、致命的な不正を軽くやってしまったのではないか、と思うのです。

この間、私の部下がある案件について、私が説明を受けてもおらず承認もしていないにも関わらず、私が承認したと上司に説明し、決裁を通そうとしました。

上司から連絡が入りそれが発覚したのですが、調べてみると私が入社する前からいくつか類似の不正が行われていました。

カルチャーが違うということでは済まされないので厳正に対処しているところですが、皆さん仕事には一生懸命なんですよね。

頭の痛いところです。

人生いろいろ、という言葉では済みません。

島倉千代子が歌う大ヒット曲の歌詞は思うようにならないどろどろとした女性の心情を謳いあげたものです。

小泉首相が答弁に使った時、歌詞まで含めて意味があったとは思えないのですけれども。

 

ということで、みなさんその1とその2を「まくら」に使っていただいて構いませんよ。

それぞれ「かまくら」と「しまくら」でだまくらかしたようなまくらですけれど。

どうぞどうぞ。

契約更改  Mr.アールグレイ

  • 2019.03.20 Wednesday
  • 19:09

Mr.アールグレイは3月×日、雑兵日記PREMIERとの契約更改を終え、記者会見に臨みました。

 

―アールグレイ選手、現在の率直なお気持ちをお願いします。

「長らくもやもやしていたものがすっきりした、今日の空のように澄み渡った気持ちです。」

―もやもやしていた、というところ、もう少し「丁寧に」教えていただけますでしょうか。

「丁寧に、ね。ふふふ。まあ、団体としてこのアールグレイという選手をどう見ているのか、どう評価しているのか、率直に意見を交換した、ということです。」

―そこ、もう少し詳しく。

「あんまりがっつくとモテないですよ。」

―契約更改のあと記者会見を開いたのはアールグレイ選手が初めてではないかと思うのですが、意図をお聞かせ願えますか?

「意図?意図はありますよ。私は行動を起こしました。この行動というテキストをどう解釈するのかは、持ち主であるあなた方一人一人に委ねたいと思っています。」

―ちょっと何言ってるかわからないです。

「それはそれで一つの態度ね。ほほほ。」

―今までレギュラーになりました、ということで会見した例はあったんですよ。これから頑張ります、的なね。でも不思議なことにそれが更改されたというのは初めて聞きまして。自動延伸があるのかなー、と思っていたのですが、アールグレイ選手が更改されたということは、皆さん本当は更改されているということなのでしょうか。

「話が長い。何を聞きたいのかわからない。」

―契約を更改して、PREMIER側からの期待はどんなものがありましたか。

「まともな質問じゃない。でもね、PREMIER側、て誰なのかしら。」

―え?それは編集長ハッガリーニでは

「しっ!!あなたそれ以上言ったら・・・」

―どういうことですか!

「ちょっとそれ以上は。次の質問。」

―ぶっちゃけ、年俸いくらなんですか?

「ご想像におまかせします。」

―公開前と比べて上がった?

「ご想像におまかせします。」

―9桁?

「ご想像におまかせします。」

―新しいシーズンに向けての決意をお聞かせください。

「期待されたことではないことをする、そして皆さんを満足させる、そんなシーズンにしたいですね。」

―それはなぜですか?

「素顔の私は期待されたことを期待以上に成し遂げてきた人生です。それが大きな喜びであり、私のバリューです。せっかくマスクをかぶったんですから、期待されたことを裏切りながら、みんなが笑顔になれることを目指したいなと。」

―更改したことを公開して後悔してませんか?

「それはこれから新たに始まる、このPREMIERという海での航海しだいですね。皆様も良い旅を。」

 

 

【テーマ】アールグレイ色の脳細胞 Mr.アールグレイ

  • 2019.02.28 Thursday
  • 22:26

各都道府県をテーマに私が書くならこんなモチーフです。

興味がある、読んでみたい、お願い!というものがありましたら教えてくださいね。

基本的にはあなたの頭の中で楽しんでください。

あのアールグレイならどんなに自由に書くのだろうと。

 

01 北海道 マリモ。サロマ湖。ウィンザー。釧路湿原。

02 青森県 マグロ。リンゴ。ねぷたなのねぶたなの。

03 岩手県 岩手山。小岩井農場。リアス式海岸。

04 宮城県 伊坂幸太郎。萩の月。伊達。

05 秋田県 秋田美人て秋田から出るまで美人てわからないのでは。あきたこまち。

06 山形県 さくらんぼ。樹氷。

07 福島県 原発。ままどおる。飛露喜。

08 茨城県 ネモフィラ。あんこう。つくばのロケット。

09 栃木県 とちおとめ。足利フラワーパーク。

10 群馬県 高崎には美人が多い。草津。

11 埼玉県 東西南北秩父。スーパーアリーナ。東武動物公園。

12 千葉県 味噌ピーナッツ。マザー牧場。鋸山。アクアライン。幕張メッセ。サツマイモ、青木昆陽。小湊鉄道。

13 東京都 東京タワー。葛西臨海公園。もんじゃ。山手線。

14 神奈川県 久里浜。東京湾フェリー。赤レンガ倉庫前での屋外プロレス。

15 新潟県 万代橋の花火。

16 富山県 立山連峰。ぶり。

17 石川県 21世紀美術館。治部煮。

18 福井県 永平寺。原発。 

19 山梨県 信玄公祭。

20 長野県 軽井沢。石の教会。

21 岐阜県 飛騨高山の朝市。朴葉味噌。さるぼぼ。

22 静岡県 富士山。南海トラフ。

23 愛知県 車。通過するだけ。

24 三重県 伊勢神宮。賢島。松坂牛。

25 滋賀県 琵琶湖。意外と京都から近い。

26 京都府 大原。鴨川デルタ。森見登美彦。哲学の道。嵐山。

27 大阪府 太陽の塔。HEPの観覧車。心斎橋の変容。南海飯店。丸福珈琲本店。海遊館。

28 兵庫県 宝塚。太陽公園。明石の天文台。

29 奈良県 奈良漬。吉四六。

30 和歌山県 高野山。コーヴ。

31 鳥取県 鳥取砂丘。砂場。大山。

32 島根県 鳥取の隣、て言われてもわからない。神有月。

33 岡山県 きびだんご。桃太郎の持っている強さとは。

34 広島県 広島焼き、モダン焼き。

35 山口県 秋芳洞。

36 徳島県 すだち。鯛。割烹青柳。

37 香川県 うどん。

38 愛媛県 みかん。

39 高知県 わらやき。船中八策。

40 福岡県 ラーメン。レスリングどんたく。

41 佐賀県 伊万里焼・有田焼

42 長崎県 カステラ。

43 熊本県 くまもん。辛子蓮根。

44 大分県 別府。関サバ。

45 宮崎県 マンゴー。

46 鹿児島県 さつまいも。

47 沖縄県 美ら海水族館、基地。沖縄市があるの知らなかった。

 

こんなにサービスするの、今回だけですよ☆

 

テーマコンテスト受賞会見  Mr.アールグレイ

  • 2019.02.24 Sunday
  • 23:03

黒のタイトなシルエットのスーツと膝下丈のスカート、しかも上はジャケットの下には素肌しかないなのではないか、というような大胆な装いでMr.アールグレイが入場してくる。

中央のテーブルに浅く腰掛け、カメラマンからのポージングの要望に応える。

右目の下に明るい青のラメのライン、左目の上に暗い赤のシャドウが印象的だ。

 

「皆様、お忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。統括本部に確認したところ、私にも会見をしてくださいということで来ました。ご指名があったマルーンさんじゃなくてすみませんね。でも、一位同着だったということで、私も胸を張って会見したいと思います。何なりと聞いてください。」

 

―昨年はこのベルトを三度制し、PREMIER界の星野源ことヤマブキさんに次ぐ好成績だったわけですけれども、今年最初の闘いを制した感想をお聞かせください。

 

「もちろん毎回勝つつもりでやっているんですけれども、今回はマルーンさんが勝つんでしょうね、と思っていました。私自身はがりはさんの作品「やきもち」に入れたのですが、それが二位、私のには三票くらいだと思っていました。マルーンさんの作品はもっと票を獲っても良かったと思いますし、がりはさんのも一票だとは思いませんでした。」

 

―それはなぜですか?

 

「作品としての完成度が違いましたからね。毎回マルーンさんの作品には感心しちゃうんです。がりはさんの作品に呆れてしまうのと同じくらいの強さで。テーマがおもち、おもちのことあんなに的確に書ける人がいるんだなあと。いいなあ、うらやましいなあ。がりはさんのもあの女の子かわいいです。ええ日選んで目ぇ噛んで死ね、というフレーズが滑っただけでしょうけど、面白かった。」

 

―今回の作品、一風変わった趣向でしたが、どんなところから発想されたんですか?

 

「そんなに変わってます?お風呂でテーマのことを考えていて、そういえば餅肌じゃない!と思ったところがスタートでした。餅肌から小野小町からのクレオパトラで、パスカルまで行って、高校の頃愛読していたので心に残っていたいくつか名言を並べて、それに呼応したエピソードを並べて書くことを構想しました。初めはフランス語で書いていたんですけど、パスカルの言葉と私の言葉をずらして書いていることが伝わらないと面白くないと思ったので、英語に直しました。編集長からはフランス人なんやからフランス語やろ、と身も蓋もないダメ出しをされましたが無視しました。」

 

―反対を押し切ったんですね。編集長とは割とコミュニケーションを取られるんでしょうか。

 

「作品に関しては感想ではなく、表現がどうのこうの、というのは言ってきますね。大概無視しますけど。あと早く書け、もっと書けとか。もっとがりはさんを指導したらいいと思うんですよ、編集長は。彼はたくさん書いているわけで、彼を伸ばしたらプリミエール全体に対する貢献は、私を伸ばした時の比じゃないと思うんです。それがマネージャーとしての仕事だと思うんですよね。」

 

―文中のエピソード、いくつかありましたが、どれくらい本当なんですか?

 

「ご想像におまかせしまーす。」

 

―次回のテーマ、アールグレイさんならどれを選びますか?

 

「二つくらい候補がありますけど、今回はマルーンさんが選ぶことになってますんで、コメントを差し控えます。」

 

―二月のテーマコンテスト、すごく有力な人が一人いますけれども参加されますか?

 

「誰かがずば抜けていることが私のサボる理由にはなりません。」

 

―最後にファンの皆さんに一言どうぞ。

 

「私の作品はわかりづらかったり幼かったりすると思うんです。でもあなたの心に何か残ったなら迷わず推してくださいね。今回投票してくださった方にはそんな勇気のある方、自分と向き合う強さがある方が多かったように思います。ありがとうございました。これからも頑張ります。もう少し書きます。」

 

―それではMr.アールグレイが退場します。盛大な拍手をお願いします。

【テーマ】我々はプロレスをする餅である  Mr.アールグレイ

  • 2019.01.28 Monday
  • 00:00

If Cleopatra’s nose had been shorter, the whole face of the earth would have changed.

(もしアールグレイの肌がモチモチしていなかったら歴史は変わっていていただろう!)

 

私の美点はいくつもありますが(一番はやはり風にさらされた一輪の心細いバラのようなはかなさでしょうか。)大体が血のにじむような努力の末に手に入れたものです。

しかし、肌は頂き物で(親譲りですので)とても助かっています。

私の肌は白くモチモチとしています。

さすがに顔や首は少しケアしているのですが、化粧水と乳液くらいのものです。(安い化粧水をバシャバシャと浴びていると思ってもらえばそんなに外れていません。)

化粧はあまりしません。

機会の話ではなく、厚さの話ですよ。

さすがにノーメイクで出るほどの勇気はありません。

 

We never, then, love a person, but only qualities.

(でもね、人はアールグレイが優れているから好きなのではない、アールグレイだから好きなのです、たぶん。)

 

何らかの理由で私を褒めなくてはならない時に女性が褒めてくださるのが肌の白さです。

すごく仲の良い友達だと頬っぺたのモチモチ具合、吸い付くような感触を褒めてくれます。

男性だと最近では能力を褒めてくれることが多いのですが、そういうことだとなかなかロマンティックな展開にならないので困っています。

もっと内面的な魅力を褒めて頂きたいところですが・・・。

 

それはさておき、中学生の頃は「もち」「雪見大福」「ぷにん」などと呼ばれた私の頬ですが、今では肌こそモチモチしていますがモチ感が減った気がします。

もちもちはしているのですが肉がそげた感じで。

 

高校生の頃はスピッツの「冷たい頬」を彼氏がよく歌ってくれました。

「あなたのことを深く愛せるかしら」

何度問い、問われたかわかりません。

あの年代の恋愛は餅のように粘っこいもので、確認に次ぐ確認、承認に次ぐ承認、嫉妬の嵐、といった感じでした。

今の子たちもそうなのでしょうか。

がりはさんがプロレスについて書いているものを読むと、青春時代の恋愛って言葉の端々や視線の行く先などでさまざま解釈していたわけで、あれもプロレスだったんだな、我々はプロレスをする餅だったのだな、と思います。

 

Justice without force is powerless; force without justice is tyrannical.

(プロレスだけでもだめ。仕事もちゃんとして。)

 

さまざま解釈、と書いたのですが恋愛に出てくる解釈はあまり広くないですよね。

大人になって、実はビジネスの場でプロレスをしていると様々な解釈可能性があり、非常にエキサイティングだと思います。

私自身はそういう意識では働いていなかったもので、最近以前はとてもつまらなかった会議が時々面白いプロレスに見えてきて、ついついプリミエールを書く手が止まってしまいます。

仕事と呼べるような生産的なことはしていないことに変わりはないのですけどね。

 

We know the truth, not only by the reason, but also by the heart.

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>

カウンター

ブログパーツUL5

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM