Pスポ12月号 Mr.Indigo

  • 2018.12.05 Wednesday
  • 18:00
■表紙
MVP杯(芝3200m)
[見出し]
インディゴvsガリハ再び
[リード]
タリキホンガンとヤマガアルマルーンが旋風を起こした10月とは打って変わり、9月までと似た勢力図になった。爆発力を見せた者はおらず、安定感のあるインディゴブルーとシステムガリハが軸になりそうだ。
 
[本紙・渡海文殊の知恵]
◎インディゴブルー
○システムガリハ
▲ドクターヤマブキ
<短評>
おなじみの持ちネタに加え野球や新元号など多彩なジャンルで攻め、前回0票からの雪辱を期すインディゴブルーが本命。相手筆頭は明るい悩み相談室シリーズが充実していたシステムガリハ。3番手争いは固定ファンの多いドクターヤマブキがわずかにタリキホンガンをリードしているとみる。
 
[手数こそ正義!千手観音の見解]
◎タリキホンガン
○インディゴブルー
▲システムガリハ
<短評>
タリキホンガンとインディゴブルーが9本で、作品数が多いタリキを上位とするが、前月に比べると大きく数を減らしており、今回は混戦模様とみる。8本のシステムガリハも差はない。
 
■裏表紙
最優秀作品賞(芝1200m)
[見出し]
マルーン3連覇なるか
[リード]
今回は飛び抜けた作品がなく、最近では低調な月だったが、タイトル争いという観点から見ると面白くなりそうだ。2票で多数の作品が並ぶことも考えられる。注目は3連覇を狙うヤマガアルマルーン。
 
[本紙・渡海文殊の知恵]
◎ヤマガアルマルーン「まるーんちゃんのフィギュアスケート鑑賞講座〜GPS雑感」
○インディゴブルー「極めて遅咲きの偉人」
▲ドクターヤマブキ「明るい悩み相談室PREMIER〜私はMr.ヤマブキですか?〜」
△インディゴブルー「明るい悩み相談室PREMIER分室(2)〜新元号」
<短評>
混戦模様だが、前月と同じくフィギュアスケートへの熱い思いをぶつけた「まるーんちゃんのフィギュアスケート鑑賞講座〜GPS雑感」がやや優勢か。インディゴブルーは歴史ネタを実践的に寄せてきた「極めて遅咲きの偉人」と膨大な元号データを分析した「明るい悩み相談室PREMIER分室(2)〜新元号」で久々の戴冠を狙う。ヤマブキワールド全開の「明るい悩み相談室PREMIER〜私はMr.ヤマブキですか?〜」も有力。
 
[病める者に光あれ!薬師三尊の結論]
◎タリキホンガン「2018年10月度MVP受賞会見〜邂逅〜」
○ドクターヤマブキ「明るい悩み相談室PREMIER〜私はMr.ヤマブキですか?〜」
▲システムガリハ「『ガチンコ』とか『プロレス』とか静かにしててくれよ」
△アールグレイ「GPSを皆様に」
<短評>
「2018年10月度MVP受賞会見〜邂逅〜」ではタリキホンガンが珍しく壊れた姿を見せてくれた。この挑戦は高く評価したい。「明るい悩み相談室PREMIER〜私はMr.ヤマブキですか?〜」は最近のドクターヤマブキの作品でよく見られる展開ながら、さらに新味があって面白い。システムガリハとアールグレイの強引なこじつけもなかなか。
 
■中面
テーマコンテスト(障害3000m)
[見出し]
正攻法が押しきるか?奇策実るか?
[リード]
GPSをグローバルポジショニングシステムとして使用した作品が3つ、他の言葉の略称に持っていった作品が3つときっちり分かれた。テーマコンテストという括りだけに、どちらかというと前者が有利か。
 
[本紙・渡海文殊の知恵]
◎インディゴブルー
○ドクターヤマブキ
▲ヤマガアルマルーン
<短評>
正攻法に徹した3人の中から、誰もが知っている歴史ネタとGPSを結びつけたインディゴブルーを本命に推す。新味にやや欠けるが完成度が高いドクターヤマブキが対抗。変化球組ではヤマガアルマルーンの圧倒的な情熱が光る。ミスターエックスの作品は非常に面白いが、9月に続いて締切に間に合わなかったのは大きな減点で、高い評価はできない。
 
[飛鳥大仏の求む!本邦初]
◎ミスターエックス
○インディゴブルー
▲アールグレイ
<短評>
鹿からトナカイを経てサンタクロースに結びつけるというミスターエックスの発想には感嘆した。本能寺の変を利用したインディゴブルーもなかなか面白い。アールグレイの作戦も意欲的だったが、やや盛り上がりに欠ける印象だ。

はいしゃ Mr.Indigo

  • 2018.12.04 Tuesday
  • 14:33
11月某日、2歳11ヶ月の次女を連れて歯医者を訪れた。理由は妻に頼まれたからである。
「虫歯があるみたいだから連れて行ってくれる?日曜の11時からで○○○歯科医院の予約取ったから」
妻は長女と買い物に行きたいのだとか。学校で使う物を買うと言われると、何も言い返せない。夫婦間の駆け引きとしては完敗である。
しかし憂鬱だ。私は歯医者が苦手なのだ。治療されるのも好きではないが、何より一方的に説教されるのが精神的にきついのである。 
そもそも、私は歯磨きが極めて下手なようで、1〜2ヶ月で歯ブラシの毛先が曲がってしまう。おそらく磨き方が悪いのだろう。ゆえに、歯医者に行く直前に歯を磨き、磨き残しのないようにしたつもりでも、たいてい磨き残しを指摘されて説教を受けることになる。
プロフェッショナルとしてアドバイスしたいという思いは理解できなくもない。エディター兼ライターとして働く私も、他者から送られてきた原稿が誤字脱字だらけだと改善を促したくなるのだ。それと同じようなものだろう。ただ、歯磨きのセンスが皆無なのは20年以上前からわかっているから放っておいてくれというのが正直な気持ちである。
しかし、今回は自分ではなく次女のことだ。虫歯があった場合に説教されるのは私だが、後々のことを考えると行かないわけにはいくまい。何も知らない能天気な次女を連れて、重い足取りで歯医者に向かった。
 
「担当のYです。よろしくお願いします」
先生は私と同年配の男性だった。物腰柔らかな印象だが、こういう人は時間をかけて丁寧に説教することが多いような気がする。とにかく虫歯がなければ良いのだが…。
泣き叫ぶ次女をなんとか押さえつけて、1分ほどで診察が終わった。
「お父さん、これ大変ですよ」
虫歯が4本あるらしい。さすがに驚いたが、全くの予想外というわけでもなかった。次女はかなりの大食いで菓子パンが大好物だ。どう考えても歯を大切にする生活はしていない。
問題は、この年齢では処置の際に暴れるなどの恐れがあり、的確な治療が難しいということだった。3つの案を提示されたが、それぞれ説明が長い。子供が泣いてるんだから早くしてくださいな。ちゃんと説明する必要があるのはわかりますけど。
「最後に、ちょっとお小言です」
やはり。おっしゃることはわかってます。もうここに来た時点で十分に反省してますよ。菓子パンは良くないという意識はあったんです。言われなくても改善しますよ。だから死人に鞭打つようなことはやめてくださいな。
「ありがとうございました」
数分後、私は敗北感に支配されつつもなんとか微笑を作り、シールをもらっても泣き止まない次女とともに歯医者を出ていったのであった。
 
Y先生が悪いわけではない。むしろ悪いのは私と妻である。とはいえ、Y先生の手法が今一つマッチしなかったのも事実だ。懇切丁寧な説明がよいという人もいるだろうが。
歯医者に通うのであれば、相性は重要なポイントなのだろう。近所に住む親父B氏は某歯科で説教された際に「お言葉ですが…」と反論し、そのまま帰ってきたこともあるらしい。そんな状態だとお互いにストレスが溜まる。相性の良い先生にかかることで精神的な負担が減り、スムーズに治療を進められるのではないだろうか。
 
翌週、妻も歯の具合が悪いと言い出し、予約が取れた別の歯科医院に行った。帰ってきた妻に聞いたところ、神経まで到達していた虫歯もあったらしい。
「でもほとんど怒られなかったよ。ずっと放ってたのバレバレなのに」
実は私も歯に何ヵ所か気になるところがあるので、妻の通院が終わったらそこへ行ってみようと思う。

春のG1の現実 Mr.Indigo

  • 2018.11.30 Friday
  • 23:53
―雑兵日記PREMIERダイジェスト、今回はたりきさんの9ヶ月ぶりのMVP獲得の原動力となった、馬券の現実シリーズの特集です。ゲストはもちろんこの方。
「ダノンリバティや」
―お久しぶりです。お元気ですか?
「当たり前や」
―でもオーストラリア移籍後のレースは4戦して全部着外みたいですが…。
「ヤネがあかんな」
―騎手ですか?
「やっぱりユタカやないと」
―相変わらず態度がでかいですね。まあ気にせず本題にいきましょう。たりきさんの馬券の現実シリーズですが、今もご覧になってますか?
「毎回チェックしてるで。やっぱりあんまり当たらへんな」
―とはいえ、たまに的中してますよね。それで、今回も成績を調べてみようという企画なんです。
「でも予想してるレースの数が多いから大変やな」
―ですから今回は対象をJRAのG1だけに絞ることにしました。
「なるほど」
―CMの後、まずは春のG1シリーズを振り返ります。
 
<雑兵日記PREMIERの予想はPスポ!本紙担当・渡海文殊が10月の予想を振り返ります>
「悪くはないが…」
<MVPは1着2着が逆で3着は無印。最優秀作品賞は○▲で決まり◎が4着。テーマは1着2着は的中で3着が無印。結果はガチガチだっただけに、威張れる予想ではないですね>
「うむ」
<MVPも最優秀作品賞も本命対抗の2択をきっちり間違えてるし>
「今回は『やまがある日記』が思ったほど伸びなかったな。MVPにしても、個々の作品のインパクトで上回るヤマガアルマルーンが優勢だと思ったんじゃが…」
<確かに難しいところではありますが、評価を見誤ったのは事実です>
「そうじゃな。残念ながら」
<テーマなんか実質3着当てみたいなものですよね。それで得票ゼロのインディゴブルーに▲を打つあたりがさすがです>
「うるさい!神妙に聞いていたら調子に乗りおって」
<…すみません。でもたまには完璧に当ててくださいよ。大外れは最近ないですけど、毎月こんなのばっかりじゃないですか>
「わかった。任せておけ」
<これもいつものパターンですね。何の根拠もないんですが…>
「では今から根拠を言おうか?」
<やめてください。来月頭のPスポの存在意義がなくなりますから。とにかく次回をお楽しみに!> 
 
―では春のG1を見ていきましょう。まずフェブラリーステークスはタテ目で決着し、馬券は7点で的中ゼロです。
「本命のテイエムジンソクは2番人気12着。ペースが速かったな」
―次の高松宮記念も本命のレーヌミノルが7着で外れ。馬券は6点でした。
「2番人気1着のファインニードルに△を打ってるけど、ほかは壊滅やな」
―桜花賞も6点買って全滅。無印にしたアーモンドアイが勝ち、本命のハーレムラインは14着でした。皐月賞は点数不明ながら、本命にしたジャンダルムは9着で無印のエポカドーロが1着です。
「あかんなぁ。狙い過ぎちゃう?」
―確かにずっと人気薄を本命にしてますね。次の天皇賞は1着から3着まで△が並んで◎のサトノクロニクルは12着。見事なタテ目です。馬券は8点でした。
「ほんまに本命があかんな。どんどんいこ」
―ヴィクトリアマイルはまたも無印のジュールボレールが勝って本命のデアレガーロは16着。この時はボックス買いを試みたものの、11点買って全滅でした。
「悲惨やな」
―オークスはアーモンドアイに△を打ったものの、本命にしたカンタービレは13着で馬券3点全滅。ダービーは掲示板が無印ばかりで◎のダノンプレミアムは6着。馬券は19点で、もちろん全部不的中です。
「ほんまに本命が掲示板にすら載らんな…」
―次は安田記念。ここも無印のモズアスコットが勝ち、本命のキャンベルジュニアは11着。馬券は4点でした。
「おいおい、当たらんまま春のG1が終わってしまうで」
―そしてグランプリ・宝塚記念も無印のミッキーロケットが勝って本命のゼーヴィントは14着に沈みました。馬券は9点。
「70点買って全滅かいな。ほんまにひどいわ。でも、何か忘れてるような気がするなぁ」
―気のせいじゃないですか?春のG1は的中なし、ということですね。
「うーん…わかった!大阪杯や」
―あっ!そうですね。去年からG1になったもんだから、うっかりしてましたよ。大阪杯は△◎○で決着してました。
「配当は?」
―8点買って馬連29.3倍と3連複27.8倍が的中です。
「おお!すごいやん。回収率はどないなる?」
―買ったのはのべ78点。的中が57.1だから、回収率は73.2%ですね。
「なんや、普通やん。おもんないな。じゃ、秋のG1いこか」
―いや、やめておきましょう。有馬記念まで終わってから総括すべきだと思いますよ。
「今はホープフルステークスが最後なんやけど。大阪杯がG1になったのも忘れてるし。アホちゃう?」
―馬にアホにされる私っていったい…。ショックなのでここで失礼します…。
 
<この番組はPスポの提供でお送りいたしました>

家族旅行 Mr.Indigo

  • 2018.11.27 Tuesday
  • 21:11
家族旅行に行ってきた。行先は千葉県勝浦市、宿は勝浦ホテル三日月である。
ホテル三日月に泊まるのはこの1年で3度目。理由は小学1年生の長女が強硬に主張するからである。私も妻も飽きてきているのだが、家族全員が気分良く旅行を楽しむことが第一なので、宿については妥協している。ホテル三日月はあちこちにあり、行先は毎回異なるので、全てがワンパターンになるわけでもない。
長女がホテル三日月にこだわる理由は、1日目はチェックイン前から、2日目はチェックアウト以後もプールに入れるからである。4歳くらいまではプールが嫌いで我々が心配するくらいだったのだが、すっかり豹変してしまった。
しかし、2歳の次女はまだ公共のプールに入れられない。排泄の問題で人様に迷惑をかける恐れがあるのだ。そのため、妻は長女とプール、私は次女を連れて観光というのが定跡化している。私はプールが好きではないので、これ幸いと近くの名所へ出かけるのである。
 
今回は八幡岬公園に連れて行った。戦国時代に勝浦城があった場所で、雄大な太平洋や断崖絶壁が続く海岸が望める。
ホテルから公園までの道のりはおよそ1.5kmだが、次女のペースで歩いたので片道1時間ほどかかった。もっとも、時間は十分にあったし、このくらいは想定内である。
道中では木の葉や石を拾ったり、路傍の草を触ったり、気ままなものである。大人からすれば意味のない行動だが、こういうのも楽しいに違いない。そもそも目的地も理解しておらず、父親と遊んでいるくらいの認識だろう。それはそれで微笑ましい。
とはいえ、私にとっては退屈な時間である。次女の様子を見ながらあれこれ考えていると、自分が幼かった頃のことを思い出した。そこで気づいたのは、家族旅行には何度となく行ったにもかかわらず、子供が自分だけだったという経験は全くないということだった。
私には3人の弟がいて、末弟以外は年が近い。帰省や旅行はいつも3人一緒だった。弁当を3人でシェアしたとか1本の缶ジュースを3人で回し飲みしたとか、そんな記憶が残っている。幼児の頃は他の家庭を知らないからそれが当然だったが、大きくなると我が家の不自由さに気づき、ずいぶん両親に反発したものだ。
境遇は違うが、次女も似たようなところがあるかもしれない。家庭には姉がいて、保育園には友達がいる。マイペースで道草を食いながら歩く機会はなかなかないはずだ。
 
長女は4歳4ヶ月まで一人っ子だったから、自分と両親だけという暮らしを覚えているに違いない。自分が意見をいえば両親が対応してくれるというような認識があるのだろう。ホテル三日月がいいと言い張るのも、そういう認識があるからではないか。
一方、次女はいつも目の上にたんこぶがある。長女と4歳離れていて次女自身がマイペースな性格だから喧嘩などのトラブルはほとんどないが、姉がいるために縛られている一面は否定できないのではないか。
そう考えると、こういうのは次女にとって貴重な体験なのかもしれない。折を見て、今後も気ままに非日常を楽しませてやる機会を設けたいものである。

極めて遅咲きの偉人 Mr.Indigo

  • 2018.11.20 Tuesday
  • 21:36
歴史上の偉人に、遅咲きの人物は少ない。ほとんどは10〜20代から才能を見せて注目を浴びている。特に軍事や政治といった分野では顕著である。
もっとも、晩年に大成した人物がいないわけではない。神聖ローマ帝国のルドルフ1世は55歳でローマ王(実質上の皇帝)に選出され、18年間の治世でハプスブルク家の勢力を飛躍的に伸ばした。スイスの小領主だったハプスブルク家がオーストリアを獲得しウィーンを本拠地にしたのは彼の代のことである。
日本では徳川家康が代表的だ。彼も小領主の子として生まれたが徐々に勢力を伸ばし、数え59歳の時に関ヶ原の合戦で勝利して天下を手中にした。
しかし、彼らは若い頃から実力を発揮し、地道に勢力を拡大していた。ずっと鳴かず飛ばずで、年を取ってから才能が開花したわけではない。すなわち、40歳を過ぎてから別人のように活躍した人物というのは極めて少ないのである。
とはいえ、長い歴史の中で皆無というわけでもない。本稿では、私の独断と偏見で選んだ「極めて遅咲きの偉人」ベスト3を紹介したい。
 
第3位 推古天皇(日本/554〜628)
 
東アジアで初めての女帝として知られる。異母弟の崇峻天皇の死後、叔父の蘇我馬子に擁立されて即位した。当時の年齢は数え39歳(満38歳)。史上空前の例だけに、即位要請は寝耳に水の出来事だっただろう。
しかし、それまで政治経験が皆無だったにもかかわらず、推古天皇は巧みに国を治めた。蘇我馬子や厩戸皇子(聖徳太子)を重用し、遣隋使の派遣や十七条憲法の制定など画期的な政策をいくつも実行している。
推古天皇の治世においては諸勢力のパワーバランスが保たれていて、大きな内紛はなかった。しかし、彼女の没後は蘇我氏の専横が目立つようになり、クーデターによって蘇我氏の勢力が駆逐されることになる。推古天皇のマネジメント能力が優れていたということだろう。
さらに時代が下ると30〜40代で即位する女帝が何人も登場するが、その頃には非常時に女性が天皇になることは珍しくなくなっていたから、相応の準備はしていたのではないか。遅咲きの偉人として挙げるうえで妥当なのは、パイオニアである推古天皇だと思う。
 
第2位 ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ(中東/570頃〜632)
 
言わずと知れたイスラム教の創始者。一方で君主としても優秀で、後世のイスラム帝国の発展の礎を築いた。
この人も相当な遅咲きである。神の啓示を受け布教を始めたのは40歳くらいの時だったといわれていて、それまではメッカを拠点に活躍する商人であった。名家の生まれで妻ハディージャが裕福だったため勢力基盤はあったと思われるが、ハディージャの死後ムハンマドの立場は危うくなり、メッカからメディナに遷ることになる。
そして、メディナに招かれた時点で既に50歳を超えていたにもかかわらず、それからの約10年でアラビア半島をほぼ統一した。商人時代の経験が役に立ったのは確かだろうが、50代前半から政治・軍事に携わるようになって目覚ましい成果を挙げるのは並大抵のことではない。ムハンマドの死後も彼の遺志を継いだカリフたちが領土を広げ続け、30年足らずの間にエジプトやシリア、ペルシャまで手中に収めたことも、ムハンマドの統治体制の優秀性を物語っている。
 
第1位 劉邦(中国/B.C.256またはB.C.247〜B.C.195)
 
この男はちょっとレベルが違う。そこらへんのオッサンが、たった7年で中国の帝王になってしまったのだ。
生年は2説あり、いずれも根拠があってどちらが正しいかはわからない。紀元前256年生まれという説を採れば挙兵時は数え48歳。もはや初老といえる年齢である。紀元前247年生まれという説を採っても数え39歳で挙兵したことになるから、並外れた遅咲きであることは間違いない。
では挙兵までの数十年、劉邦は何をしていたのか。農耕にいそしんでいたわけでも、商売に精を出していたわけでもない。基本的には無職である。
無一文で飲みに行くこともあったが、不思議と人気があり劉邦が来ると人が集まって繁盛するので、飲み代を免除されていたというエピソードもある。史書にも誇張はあるだろうが、どうしようもない不良中年だったのは間違いあるまい。
そんな劉邦が帝王になったきっかけは、挙兵にあたって蕭何や曹参といった仲間達に推されて頭目になったことである。県の役人として働いていた蕭何らが擁立したのだから、劉邦は首領にふさわしい男だったということだろう。
 
この3人に共通することとしては、優秀な人材を使いこなしたことや、寛容な政策で結束を保ったことが挙げられる。ただし、これらは歴史に名を残す英傑であれば特に珍しいことではない。 
注目すべきは、彼らが非常に利用価値の高い人物だったということであろう。例えば、蘇我馬子にとって姪にあたる推古天皇は血縁関係があり、女性ゆえに御しやすいと認識していたのではないか。ムハンマドの場合も、彼を歓迎したメディナの住民(アンサールと呼ばれる)には外部の助けを借りて町の内紛を収めるという目的があったといわれている。また、出自や好き嫌いに関係なく他人の話に耳を傾け、良策だと思えばすぐ採用したといわれる劉邦は、大望をもつ人材にとって理想的な君主だったに違いない。
もっとも、臣下に利用されるだけではただの傀儡に過ぎない。この3人の凄いところは自らを利用させておいて、それを最大限に利用したことである。
推古天皇にはこんな逸話がある。蘇我馬子が葛城の地を賜りたいと申し出た際に、天皇はきっぱり断ったという。叔父であり最有力者でもある馬子の要望をはねつけ、皇室の威信を守ったのだ。馬子の実力を生かしつつも、言いなりになるばかりではなかったから、推古天皇は君主として成功を収めたのだろう。
また、メディナでムハンマドを援助したアンサールは、黎明期のイスラム国家においては貴重な戦力で、その後の戦いにおいても大きな役割を果たした。劉邦に至っては自ら軍を率いると連戦連敗だったにもかかわらず、内政の蕭何、知略の張良、軍事の韓信といった名臣を存分に使いこなしたために天下を手中にできたのである。
 
こうした姿勢は、後半生での巻き返しを狙う冴えない中年にとっても参考になるのではないか。個人技では早熟の才人に及ばなくても、卓越した実力をもつ人物を味方につけ、利用されながら利用していくことで、大きな仕事を成し遂げることができるのだ。
40歳くらいになると、それなりに自分の能力が見えてくる。いくら努力しても及ばない才能に出会うこともある。それに妬みや対抗意識を持つのではなく、才能を認めて自分の長所と噛み合わせることが大切なのではないだろうか。
極めて遅咲きの偉人の生涯から、私はそんなことを思うのである。

平成最後の覇者は? Mr.Indigo

  • 2018.11.13 Tuesday
  • 14:35
空前の戦国時代となっているプロ棋界だが、覇権争いから抜け出す男が出てきそうな様相になってきた。平成のうちに三冠王、来年の初夏には四冠王が現れる可能性もある。
その第1候補は豊島将之王位・棋聖である。棋聖戦で悲願のタイトルを獲得すると、王位戦でも激闘を制して二冠王になった。王将戦と名人戦も挑戦の可能性があり、勝ち続ければ四冠王となる。
王将戦の挑戦者決定リーグは現在2勝2敗。残り2局を勝てば、現在3勝1敗の糸谷哲郎八段が連勝しない限りプレーオフに進出できる。ただし、残り2局の相手は対戦成績7勝6敗の佐藤天彦名人、そして4勝9敗と苦手にしている渡辺明棋王と難敵が続く。プレーオフに勝つことも必要だし、挑戦までの道のりは険しい。
挑戦者になれる可能性が高いのはむしろ名人戦だろう。A級順位戦は5勝0敗で単独トップを走っていて、残る対戦相手は三浦弘行八段、広瀬章人八段、羽生善治竜王、久保利明王将。現時点で1敗は三浦、広瀬、羽生の3人なので、豊島は追走者を直接対決で叩ける。羽生までの3局を2勝1敗で乗り切れば挑戦権獲得が濃厚だ。
第2の候補は佐藤名人。今年度は8割を超える好成績を残していて、王将戦と棋王戦で挑戦の望みがある。名人防衛戦の時には三冠王になっている可能性も大いにあるだろう。
王将リーグは現在3勝1敗で、糸谷との直接対決を残しているため自力で挑戦権を獲得できる。ただし、糸谷には過去3勝5敗と負け越しているので、ここが最大の壁となろう。
棋王戦はベスト4まで勝ち上がっていて、次の相手は黒沢怜生五段。黒沢には初対戦で苦杯を喫しているが、ここで貫禄を見せれば挑戦権が大きく近づく。勝者組決勝で待ち受ける広瀬八段は強敵だが、過去の対戦は7勝2敗と大きく勝ち越している。ここまでクリアすれば、挑戦者決定戦(勝者組は1勝で良いが敗者復活組は2勝が必要)で連敗することは考えづらい。
そして、第3の候補は広瀬八段である。竜王戦で羽生竜王に挑戦中(1勝2敗)で、王将リーグは4勝2敗でホールアウト。棋王戦は勝者組決勝まで勝ち上がっている。A級順位戦も3勝1敗で2番手につけていて、有力な挑戦者候補だ。今は無冠だが、半年で四冠を獲得する可能性がある。
もっとも、タイトルへの道はかなり険しい。まず竜王戦だが、星で不利なうえに羽生には大きく負け越している(9勝17敗)。王将戦は佐藤との1敗対決に敗れて挑戦権獲得が他力になってしまい、次の対局で佐藤と糸谷がともに勝てば広瀬の挑戦は消滅する。運良くプレーオフになるにしても、その場合は3人ないし4人の争いになることが確定しているので、確率的に厳しい。
最も挑戦権に近いのは棋王戦だが、分が悪い佐藤と当たる可能性が高いのが気がかりだ。名人戦の挑戦者になっても、佐藤が苦手なままだと勝算は薄い。
とはいえ、広瀬にとって棋士人生で幾度もない大チャンスなのは間違いない。豊島もそれまで負け越していた相手を倒して二冠を獲得したのだ。羽生竜王や佐藤名人を勝負将棋で負かすようなら、さらに快進撃を続けるかもしれない。
平成最後の覇者になる権利を有するのはこの3人だが、タイトルホルダーが防衛すれば戦国時代は続く。半年後のプロ棋界の勢力図がどうなっているのかは、まだ全くわからない。
 
広瀬八段は31歳、佐藤名人は30歳、そして豊島二冠は28歳。3人とも指し盛りといえる年齢である。この年代が主役になったというのは、ようやくプロ棋界にも新しい時代が訪れたということだろう。
もう1つ注目すべきは、3人とも奨励会級位者の頃から大器として注目されていたということだ。やはり、そういう人が覇権を争うことになるのである。
となると、近い将来に藤井聡太七段が覇権争いに参戦してくるのは間違いない。藤井が来る前に覇者と呼べる男は現れるのか、現れるとすればいったい誰なのか。ファンにとっては非常に面白い時代である。

和製大砲の復権 Mr.Indigo

  • 2018.11.06 Tuesday
  • 08:28
プロ野球のシーズンが終わった。既報の通りセ・リーグは広島東洋カープ、パ・リーグは埼玉西武ライオンズが優勝し、日本シリーズはパ・リーグ2位から勝ち上がってきた福岡ソフトバンクホークスが制した。
先日幕を閉じた日本シリーズで最も名を上げたのはソフトバンクの甲斐拓也捕手である。甲斐がマスクを被っている場面で広島は6度盗塁を試みたが、甲斐はそれを全て刺した。
私はこのうち2度をテレビ中継で、残りの4度をリプレイ動画で見たが、送球のスピードと正確性に驚嘆させられた。これまで知名度が低かった選手の活躍を知ることができるのは、日本シリーズの醍醐味のひとつであろう。
また、本シリーズは両チームの4番が活躍したシリーズでもあった。ソフトバンクの柳田悠岐は優秀選手、広島の鈴木誠也は敢闘選手に選ばれている。柳田は第5戦のサヨナラ本塁打があり、鈴木はシリーズ6試合で3本塁打を放った。主軸の役割を十分に果たしたと言えるだろう。
 
この2人に限らず、近年は日本人スラッガー、いわゆる和製大砲の復権が目立つ。
一例として今季のパ・リーグの打点ランキング(6位まで)を見ていただこう。
 
1位 浅村栄斗(埼玉西武) 127
2位 山川穂高(埼玉西武) 124
3位 中田翔(北海道日本ハム) 106
4位 柳田悠岐(福岡ソフトバンク) 102
5位 井上晴哉(千葉ロッテ) 99
6位 吉田正尚(オリックス) 86
 
打点王を獲得した浅村は西武の3番打者だが、2位から6位には東北楽天を除く5球団の4番打者がずらりと並んでいる。4番がしっかり仕事をしたシーズンだったと言えるだろう。
この6人は全てチーム生え抜きの選手である。また、長年4番を打っているのは中田だけ、長年主力として活躍しているのも浅村、柳田を加えた3人に過ぎない。残りの3人はこの1〜2年で4番に定着した選手である。生え抜きの選手が成長して4番に座り、少なくとも今季に関しては期待に応える活躍をしたということだ。
セ・リーグにも同じような傾向が見られる。鈴木と筒香嘉智(DeNA)に加え、今季は岡本和真(巨人)が4番に定着した。
広島は3番の丸佳浩が39本塁打を放っており、同等の実力を持つ和製大砲が3番4番に並んでいるチームが優勝したという点もパ・リーグと同様だ。また、生え抜きの4番がいないチームが最下位に沈んだのも両リーグ同じである。
 
では以前の日本プロ野球はどうだったのか。10年前にあたる2008年のパ・リーグ打点ランキングを見てみよう。 
 
1位 ローズ(オリックス) 118
2位 カブレラ(オリックス) 104
3位 中村剛也(埼玉西武) 101
4位 フェルナンデス(東北楽天) 99
5位 松中信彦(福岡ソフトバンク) 92
6位 大松尚逸(千葉ロッテ) 91
 
ローズ、カブレラ、フェルナンデスという日本で長期間活躍した外国人選手が上位に入っている。他にもペタジーニ、ラミレス、ウッズ、ラロッカら複数の球団を渡り歩いた外国人スラッガーが多いのが、この時期のひとつの特徴である。
では、なぜこの傾向が変化したのだろうか。私はメジャーリーグ挑戦の成否が一番の原因だと考えている。
この10年でメジャーリーグに挑戦した日本人選手で、最も成功率が高いのは先発型投手である。岩隈久志、ダルビッシュ有、田中将大、前田健太らが先発ローテーションに入って活躍している。一方、野手(特に内野手)はメジャーでは厳しいという見方が定着し、挑戦自体が少なくなっている。
今オフは浅村と丸が国内フリーエージェント権を行使する見通しだが、これはメジャー挑戦を考えていないということだろう。あと1年頑張れば取得できる海外フリーエージェント権を事実上放棄することになるのだから。
このような状況だと、エース級の投手は海外に流出し、スラッガーは国内に残ることになる。先発投手が足りなくなったチームは、外国人投手を獲得して穴を埋めようとするだろう。
今年日本シリーズを戦った両チームも、ジョンソン(広島)、バンデンハーク(ソフトバンク)という来日4年目の外国人投手が先発ローテーションで活躍した。ほかにもメッセンジャー(阪神)やディクソン(オリックス)など、先発として計算できる外国人投手が同一チームに長く在籍するのも最近の傾向と言えるだろう。それだけ先発投手は貴重な存在なのだ。
一方、スラッガータイプの外国人野手はめっきり少なくなった。セ・リーグには打点王のバレンティン(東京ヤクルト)をはじめ首位打者のビシエド(中日)や本塁打王のソト(DeNA)がいるが、パ・リーグには規定打席に到達した選手すら3人しかおらず、打率は.238のデスパイネ(ソフトバンク)が最高という惨状である。打点もデスパイネの74が最高だから、一線級の日本人スラッガーに比べると明らかに見劣りする。また、かつて本塁打王を獲得したエルドレッド(広島)やメヒア(埼玉西武)が冷や飯を食っているのも、外国人スラッガーの厳しい現状を象徴しているように思われる。
そのような現状だから、日本人選手が4番を務めるようになるのは自然の成り行きであろう。
 
この傾向は興行としては好ましいことだと思う。なんといってもスラッガーには一発長打の魅力がある。また、ほとんどの試合に先発出場し、展開に関係なく4〜5回打席が回ってくるのも、営業サイドとしてはありがたいことだろう。先発投手が週に1回しか登板しないのとは対照的だ。
彼らが今後も順調に活躍を続ければ、球場に足を運ぶファンが増え、日本球界はさらに盛り上がるだろう。そして、来季はさらに面白いペナントレースが繰り広げられることを期待したい。

Pスポ11月号 Mr.Indigo

  • 2018.11.03 Saturday
  • 19:04
■表紙
MVP杯(芝3200m)
[見出し]
勢力図激変!?タリキかマルーンか
[リード]
システムガリハとインディゴブルーは相変わらず安定していたが、彼ら以上にインパクトがあったのがタリキホンガンとヤマガアルマルーン。どちらがハイレベルな一戦を制するのか。
 
[本紙・渡海文殊の知恵]
◎ヤマガアルマルーン
○タリキホンガン
▲ドクターヤマブキ
<短評>
タリキホンガンとヤマガアルマルーンの一騎打ちの様相。競馬・野球と登山・フィギュアスケートの対決だが、素人にもわかりやすい分後者が優勢とみる。穴は固定ファンが多くテーマコンテストが名作だったドクターヤマブキ。
 
[手数こそ正義!千手観音の見解]
◎タリキホンガン
○インディゴブルー
▲システムガリハ
<短評>
タリキホンガンの14本は素晴らしく、競馬だけでなく野球やテーマもあり不動の本命。8本で並ぶシステムガリハとインディゴブルーだと、バリエーションで上回る後者がリードか。
 
■裏表紙
最優秀作品賞(芝1200m)
[見出し]
マルーン連覇へ隙なし!?
[リード]
前回久々のタイトルを獲得したヤマガアルマルーンが連覇を狙う。今回は登山とフィギュアスケートの双方で力作を発表しており、万全の態勢か。
 
[本紙・渡海文殊の知恵]
◎ヤマガアルマルーン「やまがある日記〜八ヶ岳」
○ヤマガアルマルーン「まるーんちゃんのフィギュアスケート鑑賞講座〜町田樹に寄せて」
▲ドクターヤマブキ「ドラえもん狂」
△ミスターエックス「不条理のヤマブキ色のハンカチ」
<短評>
今回は力作が多いが、その中でも臨場感があり写真も秀逸な「やまがある日記〜八ヶ岳」が最有力。圧倒的な熱量を有する「まるーんちゃんのフィギュアスケート鑑賞講座〜町田樹に寄せて」も票を集めそうだが、こちらの作品は好みが分かれそうで2番手評価とする。「ドラえもん狂」も名作だが、テーマコンテスト制覇が濃厚だけに、投票者の心情も考慮するとマルーンの2作を上回る可能性は低いとみる。三題噺の中では最初に出された「不条理のヤマブキ色のハンカチ」が有力か。
 
[病める者に光あれ!薬師三尊の結論]
◎ヤマガアルマルーン「まるーんちゃんのフィギュアスケート鑑賞講座〜町田樹に寄せて」
○システムガリハ「ヤマブキを幸せにしてドラえもん」
▲ドクターヤマブキ「2018年9月度三冠受賞記念」
△システムガリハ「明るい悩み相談室PREMIER(307)〜娘。」
<短評>
「まるーんちゃんのフィギュアスケート鑑賞講座〜町田樹に寄せて」で綴った熱い思いは狂気すら感じさせる。また、「ヤマブキを幸せにしてドラえもん」の後半の展開は、一部読者に吐き気を催させたという。そのほか異次元の世界と行き来しているというドクターヤマブキも心配である。
 
■中面
テーマコンテスト(障害3000m)
[見出し]
ヤマブキ復位へ視界良好
[リード]
誰もが知っているキャラクターが題材だったためか今回は頭数が揃った。それぞれ工夫が凝らされていたが、最初に発表されたドクターヤマブキの作品のインパクトが強烈で、逃げ切る可能性が高い。
 
[本紙・渡海文殊の知恵]
◎ドクターヤマブキ
○ヤマガアルマルーン
▲インディゴブルー
<短評>
ドクターヤマブキが大本命。意外性のあるストーリーと感動的なクライマックスが素晴らしく、圧勝が濃厚だ。対抗は多様な知識とネタを詰め込んだヤマガアルマルーン。インディゴブルーの小説も意欲的だったが、今回は相手が悪かったか。
 
[飛鳥大仏の求む!本邦初]
◎システムガリハ
○ミスターエックス
▲ドクターヤマブキ
<短評>
同月2本目でしかも三題噺というシステムガリハが新味では圧倒する。ドクターヤマブキの名作を利用したミスターエックスが続く。のび太がドラえもんを分解するというドクターヤマブキの発想も面白い。

ハロウィンの夜に Mr.Indigo

  • 2018.10.31 Wednesday
  • 23:56
―雑兵日記PREMIERダイジェストの時間です。9月はがりはさんが今年5回目のMVPを獲得しました。この記録はいったいどのくらい凄いのかを知るべく、今回はPREMIERにおける年間MVP回数を調査しました。ゲストは…どちらさまですか?
「興福寺の阿修羅です」
―えっ?あなたがあの有名な阿修羅さんですか?
「うむ」
―確かに顔が3つと腕が6本ありますね…。
「当たり前じゃ」
―ちょっと失礼します。おりゃ!
「わっ、何をする!」
―あっ、顔が…。もしかして偽者?
「こら、わしの顔を潰すようなことをするな!」
―何をうまいこと言ってるんですか。この腕もハリボテでしょ?
「な、何をする!」
―やっぱり…。お久しぶりです、畢婆迦羅さん。
「…」
―阿修羅さんが嫌いだとか言っておきながら、なんで阿修羅さんのコスプレするんですか?
「ハロウィンだから…」
―ハロウィンは仏教とは何の関係もありませんよ。
「いやいや、信仰心に宗教や宗派は関係ないから…」
―そんなこと言って、たまには阿修羅さんみたいにキャーキャー言われたかったんでしょ?
「…」
―図星だったようですね。ここでCMです。
 
<雑兵日記PREMIERの予想はPスポ!本紙担当・渡海文殊が9月の予想を振り返ります>
「むはははは!わしが本気を出すとこんなもんじゃ」
<これまで本気を出していなかったとは思えないんですが、まあ当たったので良しとしましょう>
「テーマは3着まで完璧じゃ!」
<確かにテーマはお見事でしたね。しかし他は…>
「なんか文句あるか?」
<最優秀作品賞は同着1位の『死亡診断書』が無印でしたよね>
「2年前に発表された『非存在否定証明書』に比べたら少し劣るかと思ったんじゃが…。投票メンバーはあまり変わってないしな」
<要するに読みが外れたということですね>
「…うむ」
<MVPも、先月の反省で『システムガリハとインディゴブルーは支持層が重なっていて、一方が大量得票するともう一方は振るわないことが多い』と言っておきながら、なんでインディゴブルーを対抗にしたんですか?せっかく傾向を掴んだのに…>
「さすがに本数が大差だと思って…」
<本数をあまり重視しない投票者もいるじゃないですか>
「そうじゃな。まあ次じゃ、次!」
<次は完璧でお願いしますよ。では次回をお楽しみに!> 
 
―それで、畢婆迦羅さんはPREMIERの投票結果発表を全て見て、2007年から2017年までの年間最多MVPを調べたんですね。
「こらっ、西暦はやめろ」
―ハロウィンでコスプレしてたくせに何言ってるんですか。調べたんですよね?
「うむ」
―お客さんが来ないから、暇潰しにPREMIERを読んでいたという認識でよろしいでしょうか?
「失礼な!少しは来るぞ」
―『少しは』なんですね。ではこれ以上聞かないことにします。では、昨年から順に結果を発表してください。
「昨年はがりはとIndigoが4回で同着1位じゃ」
―昨年は戦国時代でしたからね。一昨年はどうでしょう?
「Indigoが6回で最多じゃった」
―この頃がMr.Indigoの全盛期ですね。その前の2015年はPREMIERの活動が滞った冬の時代でしたが…。
「この年は4回しか投票がなく、がりはとホワイトが2回ずつじゃ」
―はい。その前の2014年はどうでしょう?
「アフリカの精霊が5回でトップじゃ。懐かしい名前じゃのう」
―そうですね。復帰を期待したいものです。それ以前はどうなっていますか?
「その前はがりはが5年連続で最多MVPになっておる」
―凄いですね。回数はどうですか?
「新しい方から5回、6回、6回、6回、3回」
―6回が3度もあるんですね。この時期はMr.PinkやMr.ホワイト、Mr.ヤマブキといった方々も相当な活躍をされているんですが。がりはさんは偉大ですねぇ。
「確かに凄いのう。ちなみにその前はハッタリストの5回。その前の年はPREMIERの黎明期で投票のシステムが確立されていなかったからよくわからんのだが、6回以上MVPを取った者がおらぬのは間違いない」
―なるほど。つまり年間MVP7回というのは誰も成し得ていない大記録なんですね。
「うむ。一昨年のIndigoは記録更新の大チャンスだったんじゃが…」
―3月から8月まで6連覇ですからね。もったいない…。
「うむ」
―とにかく、そんな前人未到の大記録に挑むがりはさんに注目ですね。残り3ヶ月で2回取れば新記録達成です。果たして可能性はどうでしょう?
「…知らん」
―本日は畢婆迦羅さんとお送りしました。ありがとうございました。
 
<この番組はPスポの提供でお送りいたしました>

駅のトイレの需給改善策 Mr.Indigo

  • 2018.10.30 Tuesday
  • 21:50
日常生活において最も焦燥感を覚えるのはどんな時だろうか。
私の場合は間違いなく「漏れそうな時」である。朝の通勤電車で腹の不調を感じたら、本当に生きた心地がしない。
通勤経路にトイレがないわけではない。しかし、電車はいつも満員だからトイレの近くにいないと移動が困難だし、近くにいてもトイレが使用中だとどうしようもない。
また、駅のトイレを利用するのもなかなか大変だ。あるサイトのデータによると、今の職場がある新宿駅の男性用トイレの個室の混雑度は山手線29駅のうち悪い方から10番目だという。確かにいつも行列ができているイメージがあり、朝の通勤時間帯にあっさり入れたことはない。かといって1駅手前の池袋はワーストだから降りても無駄である。
腹の調子が悪い時に個室が空くのを待つというのは本当につらい。待ち客が何人もいると、自分の番まで我慢できるのかという不安が非常に大きくなる。そんな状況でありながら、小便器は空きがあって恨めしく思うこともある。
一方、夕方以降は小便器に行列ができる。個室に比べると待ち時間は少ないが、漏らせないことと追い詰められていることに変わりはない。
要するに、駅の男性用トイレというのは朝も夜も需要と供給のバランスが取れていないのである。
 
そこで私はこの問題を解決させる方法を考えてみた。まずは下図をご覧いただきたい。

[図1]
これはネット上にあった見取り図をアレンジしたものである(駅名は不明)。小便器の数から大きな駅であることは間違いないが、その割には個室が少なく、朝は長蛇の列ができそうだ。
ゆえに、図の上部の小便器が並んでいる部分を個室にするのはどうだろう。スペースとしては2〜3室分だろうか。これで朝の混雑はだいぶ緩和されるはずだ。しかし、今度は夜が心許ない。「大は小を兼ねる」という言葉があるように個室を小用のみに利用することもできるが、処理能力の大幅な低下は避けられない。
すなわち、朝と夜とで構造を変える必要がある。エスカレーターの向きを時間帯によって変えるのと同じようなアイデアが求められているのである。
では、いったいどうすればそれが実現するのだろうか。私が考えたのは、下図のような方法である。

[図2]
まず、図の上部を個室に改造する。便器は敢えて和式を採用。洋式と比べて和式の方がかさばらないためである。
そして、昼過ぎにこれらの個室を取り払う。図の点線部の壁を外し、和式便器を隠すように箱状の覆い(図のオレンジ部分)を被せる。その上に小便器が付いていればよいわけだ。数としては個室1室あたり2個が妥当であろう。
少し段差ができるが、ほとんどの成人男性にとっては問題あるまい。これが和式を採用した効果である。
これらのセットの収納場所は壁の中が自然だろう。覆いはレールを設けてシャッターの要領で引き出し、小便器は壁に扉をつけてそこから引き出す。これなら邪魔になることはないし、難しい技術も必要ない。
 
以上が私のアイデアである。直面している問題を解決する手段としては、悪くないのではないか。
ただし、現実的には厳しそうだ。かなりの費用がかかるのは間違いないし、工事中はトイレが使用できなくなる。新たに設置する駅ならともかく、既存の駅をそこまでして改造するということにはならないだろう。
並んでいて力尽きた人々が多数名乗り出てくれれば話は別かもしれないが…。

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