中央区vs中区〜熱闘五番勝負〜 Mr.Indigo

  • 2018.06.19 Tuesday
  • 12:30

―中央区vs中区、熱闘五番勝負の会場へようこそ!中央区と中区、どちらがより魅力的な区なのでしょうか?いよいよ対決が始まります!

 

[1R] 札幌市中央区vs名古屋市中区

札幌「大通公園を知ってるか?お前ら中区にはこんな大きな都市公園はないしょ?」

名古屋「ウチの久屋大通公園もでらすげぇで」

札幌「大通公園にはテレビ塔があるさ」

名古屋「久屋大通公園にもあるがや」

札幌「でも雪まつりはやってないだろう?」

名古屋「…参りました」

WINNER 札幌市中央区

 

[2R] 神戸市中央区vs横浜市中区

横浜「僕の区は幕末から続く港町の中心。異国情緒があっていつも観光客がいっぱいさ」

神戸「ふん、それはウチも一緒や。自慢にならん」

横浜「高さ106mの横浜マリンタワーもあるよ」

神戸「神戸ポートタワーは108mや」

横浜「なかなかやるじゃん。でも中華街は横浜が日本一だ!」

神戸「中華街やったら負けへんで〜」

―ストップ!

神戸「なんや?」

―横浜中華街の規模は神戸の南京町のおよそ5倍です。これは圧倒的な差と言えますので、横浜市中区の判定勝ちとさせていただきます!

神戸「あかん!お前んとこイノシシいてないやろ。野生動物で勝負や」

横浜「ふん、もうレフェリーが宣告したから君の負けだよ」

WINNER 横浜市中区

 

[3R] 新潟市中央区vs浜松市中区

新潟「ウチの区には新幹線の駅があるんさ」

浜松「新幹線の駅ならウチにもあるぞ」

新潟「でもあんたとこは通過ばっかりろ〜?新潟駅は全部停車するわい」

浜松「でも、浜松駅は平日の昼間でも1時間に3本東京行きがあるよ。そっちはどうだ?」

新潟「うっ、1本か2本しかない…。でも乗車人員は37,345人もいるけどね」

浜松「こっちは36,756人…。しかしこのくらいは差とは言えないな。どう思う?」

―両者五分と判定します。引き分け!

DRAW

 

[4R] 相模原市中央区vs堺市中区

堺「お前んとこには、ウチの大阪府立大学のような大きい大学ないやろ」

相模原「麻布大学があるぞ」

堺「そんなん知らんがな。知名度は大差や」

相模原「大阪府立大学も関東ではほとんど知られてないんじゃない?有名だと思っているのが田舎者の証拠だね」

堺「じゃあお前んとこは都会なんやな?」

相模原「そうさ。人口は27万人以上だよ」

堺「アホか。大都市の中心部なんやから、人口なんか自慢になれへん。繁華街がないとあかんやろ」

相模原「じゃあ君の区には繁華街あるの?」

堺「うっ…」

―反論できないようなので、相模原市中央区の勝ちといたします!

相模原「自滅しやがった。バカが…」

WINNER 相模原市中央区

 

[5R] 熊本市中央区vs広島市中区

熊本「ウチの区には天下の名城・熊本城と国の名勝・水前寺成趣園があっばい」

広島「ウチも広島城と縮景園があるわ」

熊本「ばってん、文化財としての価値はこちらが上ばい」

広島「原爆落とされてなかったら、広島城は国宝じゃ」

熊本「熊本も西南戦争や地震でたいぎゃ被害ば受けたけん。そん言ってたらきりがなか」

広島「わかった。ならば世界遺産の数で勝負じゃ」

熊本「…参りました」

WINNER 広島市中区

 

―五番勝負は2勝2敗1分けと全くの五分!したがってエキストララウンドを行います。

 

[6R] 大阪市中央区vs岡山市中区

大阪「お前んとこには大阪城公園みたいな名所はないやろ」

岡山「日本三名園のひとつ、岡山後楽園を知らんのか」

―ストップ!

大阪「なんや?」

―岡山後楽園は岡山市北区です。中区ではありません。よってこの勝負、大阪市中央区の勝ち!

大阪「大阪城公園に対抗できるもんが何もなかったんやな…」

WINNER 大阪市中央区

 

―ついに決着がつきました。熱闘五番勝負は3勝2敗1分けで中央区の勝利です。中央区の皆さん、おめでとうございます!

大阪「勝因は層の厚さやな」

横浜「ソウル市中区を呼んでおけば良かった…」

 

 

東洋史超大物審査局  Mr.Indigo

  • 2018.06.12 Tuesday
  • 09:04

ここは中国某所にある小さな事務所。歴史に名を残した各地の英傑たちが超大物として認定されることを目指し訪れるという。しかし、厳しい審査をクリアした者はまだ片手で数えられるほどしかいない…。


蕭「いらっしゃいませ。担当の蕭何(注1)です。審査をご希望ですか?」

朱「うむ。審査するまでもないと思うが、まあよかろう」

蕭「はい。ではまずお名前とご年齢をお願いします」

朱「朱晃(注2)、61歳」

蕭「お住まいはどちらですか?」

朱「汴州(注3)」

蕭「ご職業は」

朱「皇帝じゃ」

蕭「続いてお父上のご職業を教えてください」

朱「ワシが子供の頃に死んだのでよくわからぬが…田舎で儒学者をしていたと兄貴が言っておった」

蕭「お父上がお亡くなりになった後は、どのような暮らしをされていたんでしょう?」

朱「農家の小作人じゃったが、あまりにくだらぬので武芸の鍛練ばかりしておったなぁ」

蕭「はい。第1の条件はクリアですね」

朱「うむ」

蕭「続いて、こうして皇帝にまで上り詰めたきっかけを教えてください」

朱「兄貴と一緒に黄巣という奴の軍に参加したのが始まりじゃ」

蕭「黄巣?」

朱「そう。若い頃は塩の密売人をしておったらしいが、唐の支配に反抗して兵を起こしたのじゃ(注4)」

蕭「はい。第2の条件もクリアです。次ですが、ライバルと言える強敵はいますか?」

朱「李克用(注5)じゃ。4年前に死んだが、とにかく戦が強かった。奴がいなければ天下はたやすくワシのものになっておったはずじゃ」

蕭「その戦いの結末はどうなったのですか?」

朱「まだ終わっておらぬ。李克用は死んだが、息子の李存勗もなかなか手強い。しかしいずれ首を取ってくれるわ」

蕭「うーん、第3の条件は微妙なところですね。先に第4の条件についてお伺いします」

朱「わかった」

蕭「有力者を死に追いやったことはございますか?」

朱「ある。黄巣を見限って唐についたはいいが、唐の朝廷では貴族とか宦官とか実力もないのに権力欲だけ強い奴がのさばっておった。鬱陶しいからまとめて始末してやったわ。邪魔者を消してから唐の皇帝から禅譲(注6)を受けたというわけじゃ」

蕭「はい。第4の条件もクリアですね。最後に息子さんについて教えてください」

朱「うむ。長男の友裕は優秀な奴じゃったが、8年前に死んでしもうた(注7)。今は取るに足らぬ奴しかおらん。あえて挙げるなら、仮子(注8)の友文じゃろうが…」

蕭「申し訳ありません。優秀な後継者に恵まれることが第5の条件なんです。したがって貴殿を超大物として認定することはできません」

朱「なんだと!」

蕭「すみませんがお引き取りください」

朱「では精鋭たちを召集して貴様を成敗してやる。首を洗って待っておれ」

蕭「いやいや、首を洗うのは貴方のほうでは?」

朱「なに!?」

蕭「実は朱友珪という方がいらっしゃってまして…」

朱「ウチの馬鹿息子か?」

蕭「そうです。父に疎んじられて命が危ないから先手を打って殺したいんだとか。手勢も引き連れています。もう完全に包囲されているみたいですね」

朱「くっ、さっさと友珪を殺しておくんだったわ…」


乾化2年(912)、朱晃は息子の朱友珪に暗殺された。朱友珪は皇帝に即位したが、翌年異母弟の朱友貞に攻められて自害した。代わって帝位についた朱友貞も10年後に李存勗の軍勢に敗れて自害し、梁(注9)はわずか16年で滅亡した。

力及ばず中国統一を果たせぬまま非業の死を遂げた朱晃だが、貴族階級の粛清や経済的に豊かな汴州への遷都によって新たな時代を切り開いた一面は無視できない。織田信長のような革命児であったと言えるだろう。


(注1)劉邦に仕えた名臣。民政の神のような人物で、物資や兵員の補充を的確に行って劉邦を支えた。

(注2)朱全忠という名が一般的。本稿では晩年に名乗っていた朱晃を用いる。

(注3)現在の河南省開封市。

(注4)一時は唐の首都・長安を占拠し皇帝を称したが、朱温(のちの朱全忠・朱晃)の寝返りなどによって劣勢となり、討伐軍に敗れて自害した。

(注5)独眼龍の異名をもつ名将。伊達政宗の異名は李克用に倣って付けられたと考えられる。

(注6)世襲ではなく徳のある者に帝位を譲ること。しかし、実質は皇帝をしのぐ実力を有する者に帝位を奪われることである。

(注7)この人物が長命であれば、朱晃の王朝は長続きしたかもしれない。

(注8)義理の息子。この時代の軍人は部下をしばしば仮子にした。実力がある仮子は実の息子を脅かすほどの存在になることもあった。

(注9)同名の国が多数存在するため、便宜上「後梁」と呼ばれる。



Pスポ6月号  Mr.Indigo

  • 2018.06.06 Wednesday
  • 22:05

■表紙

MVP杯(芝3200m)

[見出し]

復活ヤマブキ台風の目

[リード]

インディゴブルーが3連覇を目指す。対抗馬の中で注目されるのは3ヵ月ぶりに復帰したドクターヤマブキ。ファンが多く侮れない存在だ。

 

[本紙・渡海文殊の知恵]

◎インディゴブルー

○タリキホンガン

▲ドクターヤマブキ

<短評>

復活したドクターヤマブキだが、月の中盤からの参戦になった分やや不利で、今回は2〜3着までの可能性が高い。前月と同じく安定感のあるインディゴブルーを本命、タリキホンガンを対抗1番手とする。

 

[手数こそ正義!千手観音の見解]

◎タリキホンガン

○インディゴブルー

▲システムガリハ

<短評>

タリキホンガンは5ヵ月連続トップ。インディゴブルーは5ヵ月ぶりに2桁に乗せた。システムガリハはこのところ伸び悩んでいる。

 

■裏表紙

最優秀作品賞(芝1200m)

[見出し]

アールグレイ最有力

[リード]

5月も面白い作品が多く、激戦が予想される。本紙担当・渡海文殊の一押しはアールグレイの「おかあさん」。2ヵ月ぶりのタイトル獲得なるか。

 

[本紙・渡海文殊の知恵]

◎アールグレイ「おかあさん」

○システムガリハ「競馬講座(7) 〜これであなたもたりきの言うことがわかるように〜」

▲ミスターエックス「感動おじさん」

△システムガリハ「明るい悩み相談室PREMIER(286)〜本の処分〜」

<短評>

「おかあさん」は旬の話題でもあり、読者の胸を打つ内容。圧勝の可能性もある。名馬テイエムオペラオーの魅力を競馬ファン以外にもわかるように伝えた「競馬講座(7) 〜これであなたもたりきの言うことがわかるように〜」も好作。最近はテーマ作品の得票が多く、今回は「感動おじさん」が有力だ。

 

[病める者に光あれ!薬師三尊の結論]

◎アールグレイ「おかあさん」

○インディゴブルー「相棒に捧げるMVP」

▲システムガリハ「明るい悩み相談室PREMIER(287)〜転職〜」

△インディゴブルー「夜型人間度調査」

<短評>

アールグレイが語る自身の過去には驚かされるばかり。フィーチャーフォンにこだわるインディゴブルーの感覚もかなり変わっている。明るい悩み相談室シリーズも相変わらず。

 

■中面

テーマコンテスト(障害3000m)

[見出し]

王者エックス磐石か

[リード]

連覇を狙うミスターエックスの充実が目立つ。熱量のシステムガリハ、復帰したドクターヤマブキらが追うが…。

 

[本紙・渡海文殊の知恵]

◎ミスターエックス

○システムガリハ

▲ドクターヤマブキ

<短評>

ミスターエックスの作品は興味深い内容で主旨もわかりやすい。完成度が高く最有力。システムガリハの作品は熱い思いに溢れているが、1998年のダービーを知らない読者にそれが伝わるか。ドクターヤマブキは新兵器として挿絵を入れてきたが、内容は本レース向きではないように思われる。

 

[飛鳥大仏の求む!本邦初]

◎ドクターヤマブキ

○ミスターエックス

▲インディゴブルー

<短評>

挿絵に驚かされるドクターヤマブキが本命。架空の職業を生み出したミスターエックスの作品も秀逸だ。各地の奇襲・急襲を結びつけたインディゴブルーが3番手評価。

 

リクルートスーツという言葉はいらない  Mr.Indigo

  • 2018.06.05 Tuesday
  • 22:10

街角や電車の中で、就職活動中の学生をしばしば見かける。服装を見れば一目瞭然である。

男子は黒のスーツをまとい、中は白い無地のシャツに地味なネクタイ。女子は黒ないし濃いグレーのスーツに白いブラウス。大半はスカート着用でパンツスーツは少ない。ほとんど制服のようなもので、似合っていない人も多いように思う。

果たして、それが就職活動の正常なあり方なのだろうか。

 

大学4年生となると、もうそれなりの人生経験を積んでいる。部活やサークルでは後輩のアドバイスをする立場だろう。大人の社会についてもアルバイトなどを通じてある程度知っているはずだ。当然、それなりの貫禄はあって然るべきである。

また、このくらいの年齢になると、自分に似合う服についてもおおよそは理解しているはずだ。もちろん好みもあるだろう。しかし、リクルートスーツには何の自己主張も感じられない。それまでに培ってきた個性をなぜわざわざ殺さなければならないのだろうか。

おそらく、それは選考において服装で評価を落とされるのはもったいないという考え方によるものだろう。就活生というのは弱い立場であり、企業の担当者に嫌われたくないという気持ちは理解できる。

しかし、企業が本当に欲しいのはリクルートスーツを問題なく着こなせる人材ではなく、状況に応じて自分に合う服を選べる人材なのではないだろうか。もちろん重要なのは中身だが、あらゆるビジネスにおいて第一印象は大きな意味を持つのだ。似合わないスーツはマイナスイメージになりかねないし、一般的には初々しい人より貫禄がある人の方が頼りにされるだろう。

ならば、選考においてそのあたりを見る手もあるのではないだろうか。企業側から個性の乏しいリクルートスーツを避けるように誘導しなければ、就活生のファッションは変わりようがない。

例えば、人事担当の若手社員と会う一次面接は私服推奨にしてはどうだろう。オフィスカジュアルでうまくまとめられるかを見るわけだ。業界によってはそれも重要なことだと思う。

そして、社長や人事部長と会う最終面接は、相応の服装を自分で考えて下さいということにすればよい。せっかく複数回の面接があるのなら、服装のお題を変えてみるのは悪くないことだと思う。

 

就活は本来「攻め」であるべきだ。企業が求める人材を演じるのでなく、自分のポテンシャルを積極的にアピールすることが重視されるのが望ましい。したがって、服装もその人に適したもので攻めるべきだと思う。

とはいえ、今の日本社会は「浮いたら通らない」ということになってしまっている。だから就活生の服装に個性がないのだ。そして、それを学生の側から変えていくのは難しい。

したがって企業側に「攻めさせてやる」姿勢が欲しいところだ。人生経験のある人々が若者を募集するのだから、そのくらいの余裕があっても良いのではないか。茶系のスーツだからアウト、ストライプが入っているからアウト、ピンクのシャツだからアウトなどというのは、あまりにも心が狭いように思える。

リクルートスーツという言葉はいらない。ビジネスにおいてスーツは必要だろうが、それはその人に似合うものであるべきだ。画一的なスーツで就職活動に臨むという悪しき風習は、さっさと卒業してほしいものである。

夜型人間度調査  Mr.Indigo

  • 2018.05.31 Thursday
  • 23:15

―今回の雑兵日記PREMIERダイジェストは最優秀作品賞を獲得した『夜型人間の正体 〜HSP(繊細なタイプ)の紹介〜』にちなんで、PREMIER関係者の夜型人間度を調査してまいりました。スタジオには調査を担当したスタッフを呼んでいます。よろしくお願いします。

「よろしくお願いします」

―今回はどういった方法を用いたんですか?

「毎月の投票の時刻から調査しました。深夜の投票が多い方は夜型人間だと言えるでしょう」

―なるほど。

「昨年1月度から先月度まで15回の投票を皆勤した9人の方について、投票時刻の平均を出してみました。なお、匿名だった昨年12月度は除外しています」

―はい。

「24時間表記で時刻を出し、深夜は24時、25時などとします。小数点以下は6分単位でまとめました。例えば午後10時38分だと22.6、午前2時9分だと26.1となります」

―でも、それだと朝投票すれば一気に平均が下がってしまいますよね。

「はい。ですから朝5時から20時までの投票は全て20で統一しました。夜型人間度とは関係ない時間帯ですので」

―わかりました。CMの後は、いよいよ結果発表です。

 

<雑兵日記PREMIERの予想はPスポ!本紙担当・渡海文殊が4月の予想を振り返ります>

「うーむ…」

<MVPは2着まで的中ですが、イエローマザーの健闘を拾えず。最優秀作品賞は1着こそ取ったものの他は壊滅。テーマは対抗に推したミスターエックスの圧勝。悪くないような、外しているような…>

「微妙じゃな」

<ミスターエックスのテーマ作品が最優秀でも2着でしたから、この作品を高く評価できていれば良かったんですがね>

「うむ。ハイレベルなメンバーの中で自分の強みを見つけるという話はそれほど珍しくないんじゃが、日常を感じさせる内容なのが良かったんじゃろうな」

<ミスターエックスを軽視して圧勝されたこと、前にもありましたよね>

「巨人の背中じゃな」

<研究者としての思いがこもった作品を軽視する傾向があるんじゃないですか?>

「そうかもしれん。反省して次じゃ、次」

<なんか今回は元気がないですね。頼みますよ、ほんと。では来月もお楽しみに!>

 

―ではまず第9位、最も昼型の方を発表してください。

「ダックスフンドさんです。平均は20.55で、8位に1時間以上の大差をつけました。1度だけ26時39分がありますが、他は全て21時30分までに投票しています。極めて健康的ですね」

―はい。では8位7位と続けてください。

「8位はうべべさんで21.65、7位はハッタリストさんで22.09です」

―傾向はどうですか?

「うべべさんは投票時刻にかなりムラがあります。一方、ハッタリストさんはばらつきが少なく、24時以降の投票は全くありません」

―なるほど。根っからの理系であるハッタリストさんと奔放な作風のうべべさん、それぞれの個性が現れている気がしますね。

「そうですね」

―6位からはどうでしょう?

「実は6位から3位まではほぼ横一線です」

ーそうなんですね。

「傾向もよく似ていて、皆さん昼間に投票する月もあれば深夜になることもあります。9人中4人ですから、このあたりがPREMIERの標準といえるでしょう」

―では順に発表してください。

「はい。6位ヤマブキさん22.707、5位アールグレイさん22.713です。お2人の差は時間にしてわずか20秒ほど。6分単位でなくもっと細かく調べたら逆転するかもしれません」

―そうですね。

「4位Indigoさん22.86と3位がりはさん22.89も僅差です」

―ここで現在の主力執筆陣が一気に出てきました。皆さんかなり夜型と言えますね。

「そうですね。平均して午後11時前ですから」

ーでは第2位をお願いします。

「ホワイトさん。23.34です」

―意外ですね。

「午前2時以降の投票が15回中5回もありました。昼間に投票することもあるのですが…」

―午前2時以降にPREMIERに向かっているとなると、かなりの夜型人間だと考えられますね。

「そう思います」

―では第1位を発表してください。

「ホワイトさんを0.04、時間にして2分半ほど上回って1位を獲得したのは、みしぇるさんです!」

―調査対象の9人のうち7人がPREMIERの現役執筆陣でしたが、そうでないお2人が1位と9位だったんですね。

「そういうことになりますね」

―全体を通しての感想はいかがですか?

「予想されたことではありますが、かなり夜型人間が多い印象です」

―HSPの方もいらっしゃるでしょうね。

「はい。HSPは全体の2割ほどらしいですが、2割よりは間違いなく多いと思います。繊細であるがゆえに読書や文筆活動を好むという一面もあるでしょう」

―そうですね。PREMIERは在野の文筆サークルですから、夜型人間が多いのは当然なのかもしれません。

「私もそう思います」

―本日はありがとうございました。

 

<この番組はPスポの提供でお送りいたしました>

 

父親たちの運動会  Mr.Indigo

  • 2018.05.29 Tuesday
  • 23:34

「運動会すごい人なんだって」

妻から情報を入手したのは1ヵ月ほど前のこと。長女が通っている小学校は5月下旬に運動会が行われる。入学して1ヵ月半というのはずいぶん早い。

「早い人は5時くらいから並んでるらしいよ。場所取りで」

我が家の代表として並ぶのは当然私であろう。5時でなければならないということはないだろうが、なかなか大変そうだと思った。

 

運動会の1週間ほど前から、妻がLINEで作戦会議を始めた。1年生には同じ保育園の出身者が5人いるので、母親5人で情報を共有し何事も相談している。そして、私にも断片的ながら情報が伝わってくる。

「D君のパパはやる気満々で、5時から並ぶって言ってるらしいよ」

「Bちゃんのパパは朝早くから並ぶのは嫌だって言ってて、ママが並ぶんだって」

私は見えればどこでもいいという人間なのだが、2歳の次女がいるし、まあ場所を確保する必要はあるだろう。親父A氏と親父E氏が6時過ぎに行くらしいので、私もそれに合わせることにした。

 

当日の朝5時前、妻のスマートフォンが震えた。

「Dさん?」

「うん。パパ今出たって」

6時くらいからLINEの受信頻度が高まってきた。A家とE家も動き出したのだろう。私も着替えて朝食をとる。

「あと何分かかる?」

妻に聞かれた。私がいつ着くのか知りたいようだ。

「5分かな」

「了解。E君とこは出たって」

やはりそういうことか。E家は少し遠いから、現地にはほぼ同時に着くだろう。

学校への道のりには、大きな荷物を抱えた人が何人もいた。みんなこれから列に加わるのだろう。

「おはようございます」

歩いていると親父A氏に声をかけられた。親父E氏もいる。

「Eパパ出たよって言うから急いで来たんですよ」

親父A氏は言った。私も同じようなものだ。みんな司令部から指示を受けて動いているのである。

7時に門が開き、場所取りがスタート。最前列は無理だったが、悪くない場所が取れた。

「ここでいいですよね」

「いいと思いますよ」

断言する人はいない。みんな司令部の見解を気にしているようだ。陣取った場所の写真を撮って妻に送る。親父E氏も同じことをしていた。

しばらく経つと、ここが絶好のポジションであることが判明した。1年生の50m走で使用する直線コースのゴールが目の前なのだ。すなわち、反対側から走ってくる子供たちの姿がしだいに大きくなってきて、ゴールのタイミングで写真を撮ることができる。

 

かくして場所取りは大成功に終わった。早朝から並ぶのは面倒だが、行ってしまえばおっさん同士で雑談しているだけで時は過ぎる。弁当を作りながら子供に準備をさせる母親諸氏に比べれば楽なものだと思った。

いろいろ思うことがあるにしても、司令部に従っていれば家庭円満で成果も出せる。ならば、おとなしく先遣隊として働いていればいいだろう。

 

さて、午後になり1年生の競技が全て終わると、父親たちは違うことが気になってくる。

「今日打ち上げやるんですかね」

「さぁ…どうなんでしょう」

「ちょっと飲みたい気はしますけど」

「聞いてみるしかないですね」

やはり、司令部にお伺いを立てないと何も決められないのである。

 

後日妻から聞いた話だが、今回並ばなかった親父B氏も「来年は並ぶ」と言っているらしい。賢明な判断だと思う。

相棒に捧げるMVP Mr.Indigo

  • 2018.05.26 Saturday
  • 16:55

〜君と僕とで世界を冒険してきたけど、泣いたり笑ったりして。僕らはどんな時でも手を繋いできたけど、いつかは、いつの日かは(SEKAI NO OWARI『眠り姫』)〜

 

私は相棒のGRATINAとともにPREMIERでの活動を続けてきた。MVP6連覇を達成した時も、その後6ヵ月連続で無冠に甘んじた時も、私の左手にはGRATINAがあった。

しかし別れは突然訪れた。4月下旬のある日、GRATINAはあっけなく逝ってしまったのだ。

いわゆる水死である。もっとも、水没していたのはほんの1〜2秒ほどだから、新品であれば耐えていただろう。しかし、携帯電話としてはかなりの老齢であるGRATINAは耐えられなかった。背面のカバーが脆くなっていて、水が内部に入ってしまったのだ。

私は頑張って水を拭き取り、電源を入れた。一度は目を覚ましたGRATINAだが、ネットワークへの接続はできなかった。せめて書きかけの原稿4作だけでも救いたかったのだが、もうどうしようもなかった。ほどなく電源が切れ、それからは何をしても無駄だった。

 

〜Ah、君はいつの日か、深い眠りに落ちてしまうんだね。そしたらもう目を覚まさないんだね(同上)〜

 

GRATINAを失ったショックは大きかった。たかが携帯電話ではあるが、私にとっては大切な相棒なのだ。

PREMIERで安定した活動ができているのはGRATINAのおかげである。どんな時でも左手一本で原稿を進められるというのは非常にありがたいのだ。

思い入れも過去に使っていた機種とは比較にならない。それまでの携帯電話は誰もが持っているアイテムだったが、GRATINAはスマートフォンの時代になってから登場した機種だ。すなわち、フィーチャーフォン愛用者というアイデンティティーを持ったのはGRATINAを相棒として選んだ時からなのである。

 

その夜、私は新しい相棒を購入した。機種はノータイムで「GRATINA KYF37」に決めた。2年ほど前に『変人証明に射す一筋の光』という作品で紹介した「GRATINA 4G」の後継機種である。

内蔵されているOSはAndroidでLINEもできるが、外見は先代のGRATINAとあまり変わらない。操作性も同様で、左手一本で長い文書を書くことができる。おかげで消失した原稿4本はなんとか期限に間に合った。タッチパネルの機種にしていたらまず無理だっただろう。

 

そんな事情があり、今回はどうしてもMVPが欲しかった。携帯電話が壊れて原稿が消えたことを言い訳にしたくなかったのもあるが、何より亡き相棒に良い報告をしたいという気持ちが強かった。だから、望んでいた結果を得ることができて安堵している。

もっとも、投票結果のエクセルファイルを最初に開いた時は生きた心地がしなかった。画面に入っている部分には、私への投票が1票しかなかったのだ。画面を下へスクロールさせるにつれて落ち着きを取り戻し、ロスタイムに3票入ったのを見て自分の勝利を確信したが…。

情けないというのが正直な気持ちである。手を変え品を変え9作品を発表したのに、2作品のイエロー氏と終盤まで互角だったのだから。それだけ私の作品群に価値を感じなかった人が多いということだ。もし負けていたら当分立ち直れなかっただろう。

ベストコメントは最後に投票したnampom氏。このコメントのおかげで救われた気がしたからである。

4月は新しい方向性の作品をいくつも出したが、最優秀作品賞の得票はゼロだった。それだけ見ればチャレンジは失敗だったことになる。しかし、nampom氏にはコメントで高く評価していただけた。こうした声を力にして、工夫を加えてより多くの方に面白いと感じていただける作品を生み出していきたいと思っている。

うべべ氏も指摘していたが、PREMIERは常連以外の方の投票を増やす必要がある。今後も投票を続けていただけると非常にありがたい。

 

これからもPREMIERで活動を続けていくのは言うまでもない。反省すべきところは反省して、連覇を続けていけるよう新しい相棒とともに頑張っていく所存である。

 

 

西区〜区割りの不思議〜  Mr.Indigo

  • 2018.05.22 Tuesday
  • 22:38
[問1] 横浜駅やみなとみらい21がある横浜市の行政区を以下から選んでください。
(1)東区 (2)南区 (3)西区 (4)北区
[問2] 舘山寺温泉やはままつフラワーパークがある浜松市の行政区を以下から選んでください。
(1)東区 (2)南区 (3)西区 (4)北区
[問3] 能古島やマリノアシティ福岡がある福岡市の行政区を以下から選んでください。
(1)東区 (2)南区 (3)西区 (4)北区
[問4] 京セラドーム大阪や靱公園がある大阪市の行政区を以下から選んでください。
(1)東区 (2)南区 (3)西区 (4)北区
[問5] ノリタケの森やトヨタ産業技術記念館がある名古屋市の行政区を以下から選んでください。
(1)東区 (2)南区 (3)西区 (4)北区
答えは全て(3)西区です。このように、西区は北区や南区に比べると観光名所があるように思われます。
中でも特筆に値するのが横浜市です。中心駅と繁華街があり、高層ビルが林立する一方で情趣あふれる名建築も残っているというのは、以前述べた大阪市北区とよく似ています。
しかし、ひとつ不思議なことがあります。横浜は東側が海に面しています。なぜみなとみらい周辺のエリアが西区なのでしょうか。横浜市の地図を見ても、西区は市の東部に位置しています。
その答えは、西区が中区を東西に分割することによって生まれたからだそうです。昭和19年(1944)に区割りを変更した結果、市街中心部は中区のままで、その西側のエリアが西区になったのです。すなわち、市の西部にあるから西区ではなく、中心部の西側にあるから西区というわけです。それでも、創設当初から市の東部に西区があるというのは違和感を覚えますが…。
また、大阪市の西区も分割された歴史があります。こちらは 大正14年(1925)に西区を3分割したのですが、東部が西区のままで、北西部が此花区、南西部が港区になりました。中心部のほど近くに西区があるのには、そういう事情があったのです。
ちなみに此花区にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあり、港区には海遊館などの人気スポットがあります。西区からすれば、ベイエリアを手放したために観光産業の進展性が低下してしまったと言えるでしょう。
分割で人気エリアを失ったのは名古屋市西区も同じです。名駅と呼ばれる名古屋駅周辺のエリアはもともと西区でした。しかし、昭和12年(1937)に中区と西区を分割して中村区を創設した際、大部分は中村区になってしまいました。現在は西区と中村区の双方に名駅という地名がありますが、駅周辺の繁華街は中村区名駅です。
名古屋市の地図を見ると一目瞭然ですが、中村区は西区よりも西に位置しています。しかし、中区と西区を分割して創設されたことから、こちらの名称を西区にするわけにはいかなかったのでしょう。
一方、福岡市西区と浜松市西区はともに市内有数の風光明媚なエリアで、豊かな自然が魅力です。都市の規模は福岡が上ですが、浜松には温泉があります。どちらも観光資源には恵まれていると言ってよいでしょう。玄海灘と浜名湖ではウォータースポーツを楽しむこともできます。
ここまで挙げた都市のほか、西区は札幌市、さいたま市、新潟市、堺市、神戸市、広島市、熊本市にあります。いずれも有名な観光スポットはほとんどなく、住宅街や田畑が広がっています。
とはいえ、北区のように大半が山林という都市はありません。北区も西区も12都市にありますが、トータルの面積を比較すると西区は北区の約半分。人口密度は北区が1500人/km2ほどなのに対し、西区は約2500人/km2もあります。田舎度では北区の圧勝です。
かといって街の中心と言えるのは横浜くらいで、ほとんどの都市の西区は郊外に位置しています。それなりに観光資源がある街も多く、南区ほど地味なわけでもありません。トータルで見ると何を取っても中途半端。それが西区なのです。
大阪と名古屋の区割り変更の結果次第では「名前の割に侮れない区」になっていたかもしれませんが…。

藤井フィーバーと団塊世代  Mr.Indigo

  • 2018.05.15 Tuesday
  • 23:43

今年70歳になる親父がAbemaTVにハマっているらしい。母曰く「藤井君の将棋ばっかり見てる」とのことだ。

親父はどこにでもいるアマチュア初段である。元教員でかつては将棋部の顧問をしていたが、強くなる部員はあっという間に顧問を抜き去ってしまう。職業柄か、むしろ抜かされることに喜びを感じていたようだ。

そういうわけで強くなろうという気はまるでないのだが、観戦するのは好きで、感想戦にもよく首を突っ込んでいた。

「ここで角打つのはあかんの?」

「それは香車打たれます」

「そうか、あかんのやな」

こういうやり取りを何度も見たことがある。疑問に思ったところは聞くのだが、たいていは一蹴される。対局者と一緒に考えていても、残念ながらレベルが違うのだ。

そんな親父だけに、AbemaTVでプロの対局を観戦するのが楽しくてたまらないのは容易に想像できた。それなりに頭を使うし、老後の趣味としてはなかなか良いのではないだろうか。

 

おそらく、親父のような団塊世代の将棋ファンは他にもたくさんいるだろう。まず全体の頭数が多い。将棋が指せる人の割合も今より多いはずだ。そして、大半は既にリタイアしていて、平日の昼間にネットで将棋を観戦することができる。

ならば、将棋界はこうした層をターゲットにして一儲けできるのではないだろうか。大会に出たり棋書を買ったりして金を出すことはなくても、ネット観戦に金を使ってもらえば良いのだ。

例えば将棋に特化したタブレットを販売するという手があるのではないか。持ち運びできるし、スマートフォンより画面が大きいというメリットがある。

電源を入れるとその日のメニューが出て、ネット中継や動画中継が行われる対局を教えてくれる。日曜はNHK杯を見ることもできる。もちろん日本将棋連盟の公式サイトにはワンクリックでアクセスでき、将棋倶楽部24での対局も可能にする。

これらのことは本来スマートフォン1台でできることだから、開発は難しくないはずだ。一方、老後も好きな将棋を手軽に楽しみたい70歳前後のファンにとっては、なかなか魅力的な商品なのではないだろうか。金があってネットに詳しくないなら、金を払って手間を省くのは自然であろう。ついでに人気棋士の写真・サイン入りのケースを販売してもいい。

さらに、宣伝要員として中原十六世名人に登場いただくのはどうだろう。同世代のスター棋士が悠々自適の暮らしの中で手軽に将棋を楽しんでいる姿を見ると、オールドファンの心は動くのではないだろうか。

 

長い目で見ると、将棋を小中学生に普及させることは不可欠である。しかし、当座の資金を稼ぐことを考えるなら、団塊世代をターゲットにする方が効果的だと思う。何をするにも金は必要なのだから、もらえる時に遠慮なくもらうべきだろう。そして、藤井フィーバーが続いている今はそのチャンスなのだ。

ウチの親父がAbemaTVにハマったのは藤井聡太がいたからだろう。若きスターにはそれだけの魅力がある。石川遼や錦織圭の登場は、その競技に関連するコンテンツ全般の売り上げ向上に貢献したはずだ。将棋界でも同じことがいえるだろう。

ならば、将棋界はこのチャンスを生かさなければならない。既に藤井六段関連の書籍はかなり出ているが、他にも手段はあるだろう。せっかく掴んだ資金力のあるファンを手放さないように、頑張ってほしいものである。

 

庶民出身の帝王  Mr.Indigo

  • 2018.05.14 Monday
  • 23:41

中国史をほとんど知らない人でも、漢や唐、明といった国名は聞いたことがあるだろう。古代から近代に至るまで、これらの王朝が中国を支配してきた。

中国を統一した王朝は9つあるが、そのうち皇帝が漢民族だったことが確実視されているのは秦、漢、晋、明の4つで、そのうち100年以上続いたのは漢と明だけ。中国の歴史というのは、北方の騎馬民族に押されていた時代が実に長いのだ。

そして、漢と明には非常によく似ている部分がある。初代皇帝(漢の劉邦・明の朱元璋)の経歴である。


1.庶民出身

劉邦も朱元璋も出自ははっきりしない。ただ、劉邦が生活に困ることなく遊び暮らしていたとされているのに対し、朱元璋は極貧で飢餓に苦しんでいたといわれている。


2.王朝への反乱軍に参加

劉邦は秦、朱元璋は元に対する反乱軍に加わり、そこで名を上げている。


3.大敵との決戦に勝利

劉邦は項羽を倒し天下を手中にした。朱元璋にも陳友諒という難敵が存在したが、兵力で上回る敵軍を撃破し覇権を手にした。


4.皇帝即位後の大粛清

劉邦は韓信や彭越、朱元璋は李善長や胡惟庸らの功臣を死に追いやっている。もっとも、劉邦が粛清したのは軍事力を有する外様の武将がほとんどだが、朱元璋の粛清は文武関係なく人数も桁違いである。


5.没後の争乱および優秀な息子の活躍

劉邦の四男の劉恒(文帝)、朱元璋の四男の朱棣(永楽帝)が混乱を収拾させ、20年以上にわたって在位し支配体制を安定させた。


それぞれの項目に微妙な違いはあるが、概ね共通していると考えて問題あるまい。

そして、中国史にはこの5項目をほぼ満たす漢民族の帝王がもう1人いる。毛沢東である。


1.毛沢東は農民の息子として生まれた。家は裕福でしっかりした教育を受けられたが、庶民であることに変わりはない。


2.辛亥革命の際に毛沢東も革命軍に参加している。ただし、後の政治活動とのつながりはない。


3.毛沢東は蒋介石の軍に勝利して覇権を握った。


4.文化大革命で多数の功労者が粛清された。


5.息子ではないが、小平が文帝や永楽帝のポジションにあたる。


各項目について考察していこう。まず3は必然のことである。庶民出身の男が初めから大勢力を掌握できるはずがない。長い歴史の中には、この段階で敗れ去った群雄も多いはずだ。

そして、4ができるのも帝王の条件であろう。実力のある功臣は王朝を脅かす存在であり、建国者の死後に子や孫が有力者に地位を追われた実例も多い(日本だと豊臣秀吉・秀頼父子と徳川家康の関係が好例だ)。ゆえに、難癖をつけて有力者を消しにいくのは彼らに限ったことではない。

続いて5を考えてみよう。大国の創始者というのは例外なく優秀な人物であり、その後継者が同等の統治能力を有するのは極めて稀である。ゆえに創始者死後の混乱は避けられない。秦や晋は2代目で早くも統一を保てなくなった。

漢と明にも危機はあったが、文帝や永楽帝が踏ん張ったために体制を維持できた。小平も同じように考えてよいだろう。建国の英雄として後世に名を残すには、死後の運も必要なのだ。

問題は1と2だ。中国では政権の有力者による帝位簒奪も多いのだが、そういった支配階級出身の人物が開いた王朝と庶民出身の人物を祖とする王朝のどこが違うのか。

異民族の血が混じった王朝も含めると、隋、唐、宋は前者に該当する。このうち唐と宋は長きにわたって中国を支配することができた。どちらも風習や文化はほぼ漢民族と同化していたので、実質的には漢民族との差異はない。したがって、この2項目に関しては偶然の一致と考えるしかあるまい。


とはいえ、庶民出身というのはこの3人を語るうえで非常に大切な要素だ。

なんといっても、庶民出身の英傑の生涯はドラマチックで面白い。裸一貫からスタートして組織の中で力を蓄え、優れた部下と出会い、長い苦闘を経て、ついには大敵を倒して天下を手にする。信じられないようなサクセスストーリーがこの3人にはある。支配階級出身の人物だと、こんなストーリーは絶対に作り得ない。

庶民から帝王になるだけでも大変なことだが、そのうえ後の世まで建国者として崇められる人物は世界的に見ても非常に少ない。実力だけでなく死後の運にも恵まれたこの3人は、世界史でも有数の超大物なのである。



calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>

カウンター

ブログパーツUL5

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM